漂魚9コメント

1 ゆっこ id:YSzC8/10

2012-12-30(日) 19:15:50 [削除依頼]
今年から一年生になるアオが、ある日何の前触れもなく猟奇的殺人事件に巻き込まれていくーーー

初めての小説なので、稚拙な文章になってしまうかもしれませんが、宜しくお願いします(*^^*)
  • 2 (一匹狼) id:ii0BGi6/

    2012-12-30(日) 19:16:32 [削除依頼]
    頑張ってください!!!

    事件物、大好きです!
  • 3 ゆっこ id:YSzC8/10

    2012-12-30(日) 19:40:02 [削除依頼]
    朝日にチラチラと当たりながら舞い散る桜。今年に改築したという校舎は光に浴びてよりいっそう綺麗に見える。アオは今から始まる新生活に胸を踊らせていた。頭の中はもう楽しみでいっぱいであった。
    「おはよう ! アオ。いつになくはしゃいでるね〜」
    おちゃらけた態度で話しかけて来たのは親友の悠希だ。長い髪を振り乱しながら大きな声を出す彼女の方こそ浮かれているのではないかと、心の中で突っ込みをいれた。
    「おはよう、悠希。そういえばクラス発表ってまだだっけ?」
    「いや〜、貼り出されてたよ。さっき見て来たしぃ」
    にやにやと笑う悠希の顔が聞いて欲しいと伝えていた。
    「私、何組だった?」
    「ふっふっふ、聞きたい? 聞きたい? なんと、アオは私と同じクラスの10組だよ〜! 嬉しい?」
    「はいはい、嬉しいよ。とっても嬉しいです」
    だよねー! と跳ねている悠希を放って置いて人がごった返している体育館へと向かう。

    校長が新入生歓迎の言葉を言っている横で、悠希は眠そうに欠伸をしながら早く終われと眠そうに呟いた。私の横には早々に制服を着崩した、いかにも不良ですというような男子生徒が大きく足を開いて座っていた。中学時代は私立女子中学に通っていて、男の免疫が無い私にとっては凄く居た堪れない状況だ。椅子もちゃんと座らず怠そうに座っているし、横では早く終われと言う念仏が聞こえてくるし……。とにかくこの場から早く離れたかった。
    あ〜! 早く終わってよ〜!
    スカートの裾を、シワになるのも気にせずにギュッと握ると、横の男子がもぞりと動いた。何だろうと横目でこっそりと見ると、広げていた足を少し閉じて、私に迫っていた圧迫感が少し消えた。もしかして、私の為? とちらりと顔を見ると、相手も私のことを見ていた
  • 4 ゆっこ id:YSzC8/10

    2012-12-30(日) 19:42:11 [削除依頼]
    一匹狼さん
    ありがとうございます〜!でもあんまり期待しないでくださいね(>_<)素人が書くものなので、殆どファンタジーになってしまいそうですし(笑
    これからも応援よろしくお願いします!
  • 5 ゆっこ id:r4ZI8ol1

    2012-12-31(月) 02:09:56 [削除依頼]
    みていると思わなかった私はギョッとして、すぐさま下を向いた。
    な、なんでこっちを見てるの!? もしかして不審な動きしてた!? ていうか、睨んでなかった!?
    いや、してない、と信じたい。あ、目付けられたなんてことない、よね。ともう恐ろしさとやってしまった感で頭の中は埋め尽くされる。なんだかこれからが不安になってしまった。私は式が終わるまで、こちらを見ていた彼の鋭く深い黒の目と、これからどうなってしまうのだろうという思いを張り巡らしていた。
    「あ〜、もう! 校長の話長すぎよね! 途中で寝ちゃって、担任紹介聞き逃しちゃったよ〜。……って、どしたの?」
    悠希が動かない私を見て言った。
    「目付けられた……」
    「は?」
    「不良に目付けられた……」
    そう言った瞬間、空気を裂く音が噴き出した。
    「えっ!? 入学式の間に!? 私の隣でちゃんと座ってたアオが!? あはははは! ありえないでしょ!」
    「本当なんだってばぁ……」
    「ええ? まじなの? え、ほんとなの?」
    「うぅ……」
    「あ〜、ごめんごめん。何があったか話してみなよ」
    「うん……」
    先程の不良少年のことを話し終わると、悠希はまた噴き出して長い間笑った。
    「いや、それどう考えてもアオの為に足どかしたんじゃん。アオって態度に出やすいからさ〜。多分邪魔だと思われてるのわかったんでしょ」
    「そうかな、でも、すっごい睨まれた気がするんだけどな」
    「それはわかんないけど。目付きが悪いだけかもよ」
    「うーん……」
    「まあまあ、クラスだって一緒になるかもわかんないんだし、あんまり気にしないでオッケーだって。それよりさ、ここの高校って図書館あるんだよ〜。今日空いてるみたいだから、行こうよ」
    「図書館……。あ、前に来た時入れなかった……」
    「そうそう! ね、アオって本好きだし、興味あるでしょ?」
    「うん、まあ」
    「じゃあ行ってみよー!」
    強引に引っ張られる腕に微かな痛みを感じながら、少し期待をする。ここ桜木高校は確かに図書館が一棟まるまる建てられていて、とても大きく、見た目も赤いレンガと窓はステンドグラスで出来ている素敵な所だ。私と悠希がオープンスクールに来た時は入れなかったから、図書館に入るのは入学前からの楽しみだったのだ。

    だが、ここで行かなければよかったのに。そうしたら、私はあんな事件に巻き込まれずに済んだのにーーーーー。
  • 6 ゆっこ id:r4ZI8ol1

    2012-12-31(月) 10:56:34 [削除依頼]
    「わーぉ。こんなにも立派だなんてねぇ。さすが有名私立高だこと。金が有り余ってるのねぇ」
    「そういう下賤な話、どうかと思うけど」
    指をわきわきと動かしている悠希はなんだか卑しい……。咎めると「おおっと、すいませんねぇ」と芝居じみて答えた。悠希の家は裕福で金に困っていなさそうなのに、何故だかいつも悠希は金の話になると目を輝かす。節約家なのかもしれない。
    ……それにしても、図書館の内側は驚く程に広々としていた。年代を感じさせるステンドグラスはまだ明るい陽の光を様々な色に変えていて玄関を照らしている。ステンドグラスの模様はキリストだろうか。男性が十字架に磔になっている。どうやら、ステンドグラスがあるのは玄関の上だけで、他は普通の大きな窓だ。床には真紅の絨毯が敷き詰められていて、荘厳な雰囲気を醸している。私はこの場所が好きになってしまった。もともと本好きで図書館によく居るが、ここは見た目も雰囲気も私の好みにぴったりだ。出来れば図書委員になってできる限りこの場にいたいものである。まるで夢の中にでも居るかの様。私は普段は信じない神様に感謝をしたい気になった。広い通路を本に囲まれながらどんどんと奥に行く。あ、これは私の読みたかった本だ。あぁ、これも。そうそう、これも、これも読みたかった。どんどん増えて行く腕の中の重みに私のボルテージは急上昇した。一日あれば、きっとこの分だけは読める。近くの椅子に着いて本の中に入り込んだ。途中で悠希の声が聞こえた気がするが、きっと気の所為だ。もっと、もっと読もう。あぁ、幸せだーーーーーーー。

    「アオ、アオってばぁ……! 幾ら何でも集中しすぎだってぇ……」
    最後の本を読み終わったと同時に本の世界から遠退き、悠希の疲れ果てた声が耳に届いた。ハッと顔を上げると、夕陽を背負った悠希が私の肩を揺すっていた。
    「ようやく戻ってきた〜。……てか、六時だよ! そろそろ帰ったほうがいいって! ね、もう読んだんでしょ」
    「う、うん」
    「じゃ、帰ろうよ」
    「……?」
    悠希がいやに焦っているような気がして、私は周りを見渡した。ステンドグラスが夕陽色に染まっている。そして、窓の傍にあるソファに座って本を読む……。
    「あ!」
    「な、何よ?」
    ソファに座っていたのは今朝の不良少年だった。
  • 7 ゆっこ id:r4ZI8ol1

    2012-12-31(月) 18:59:34 [削除依頼]
    「きゅ、急に何なのよ。ねえ、ね、アオってば」
    悠希の言葉を無視して緊張しながら様子を伺うと、どうやらうつらうつらと頭が揺れていた。
    「はぁー。……と、ごめん悠希。今朝言ってた不良少年がいて。もしかして早く帰ろうって言ってるのは不良少年がいるから?」
    「も、もう! そんなんじゃないの ! 早く出よ!」
    「ちょっと、どうしたの? 何でそんなに焦ってるの?」
    「そ、それは……。なんか、ヤバそうだからよ……。気の所為かもしれないけど……」
    悠希が引きつっていた笑顔を失くし、急に俯いて、私の肩をきゅっと掴んだ。悠希がこんな真面目な顔をするなんて……、これは深刻な状況かもしれないと、私は気を引き締めた。
    「大丈夫。ね、ゆっくり話して?」
    悠希は私の耳元でひそひそと話し始めた。
    「……さっき、ね。私の幻覚かもしれないけど、私の隣に居た女の子が出て行ったのよ。そしたら、一瞬だけど、なんか……悲鳴みたいなのが聞こえて来て、びっくりして出入り口を見たの。そしたら……何か、暴れる足? が見えて。一瞬だから、よくわかんないけど……。とにかく、変だから、早く出ようと思って……。でも、こんなの夢かもしれないから、普通に出ようと思って……」
    じとりと嫌な汗が出た。こんな場合、直ぐにでも警察を呼ぶべきだろうが、生憎携帯は持って来ていない。校則で基本は持ち込み禁止になっているのだ。持ってくるには許可証が必要で、入学式当日の私達には貰えていない。
    「……普通は、図書館に公衆電話って、あるものよね」
    「う、うん! そうよね! 早く探そう!」
    そう考えたのは良いものの、 辺りを見渡すが、無い。高校の中の図書館では、やっぱり置いていないのか。何より広く本棚が視界の邪魔をするのだから早々見つかるものではないかもしれないが。
    ……もし悠希が言っていたことが本当だとしたら犯人はまだ近くにいるのだろう。運ぶ場所にもよるが、人一人を運ぶのは骨が折れる。…………。そもそも、この事件というのは突発的に行われたものなのだろうか? 計画的に行うとして、どこかに連れて行くならば眠らせて、目が触れないようにこっそりと運ぶべきでは? あまりな雑ではないか、と考えて行くと沢山の疑問が出てくる。やはりこれは突発的なのか? けれど、そうしたら何故彼女なのか? 一人で狙いやすかったからか? 私達が中にいるのにそんな大胆な行動をするだろうか。どうして? そんなに冷静ではなかったのか。
    「ね、ねえ、アオ……」
    「何?」
    「なんか、今、窓に映らなかった?」
    「え?」
    そう言う悠希の指差す方向を見るが、ただ夕陽が差し込んでいるだけだ。
    「今、今……アイツが、映った気がしたの……。女の子を攫った……」
    「どんな見た目なの?」
    「わ、私も、攫ったやつ、見たことないけど、多分アイツだと、思う……。黒いローブ被ってて、変だし……」
    怯える悠希の手を握り、出来る限り出入り口から離れた。ヤツが来るとしたらたった一つの出入り口しかないだろうから。
  • 8 ゆっこ id:hUDnbRT/

    2013-01-01(火) 22:58:01 [削除依頼]
    二人で肩を寄せ合って、一番奥の入口を見れる本棚後ろに隠れた。悠希はがたがたと震えていている。私も怖いが、悠希を守らないと! という責任感が湧いてどうにか冷静で居られる。
    「!」
    黒いローブが窓の外を横切る。陽が落ちてきたと言ってもまだ夕方だ。黒いローブは目立つ。どうしてそんな格好をするのか。目立つことを厭わないのか。
    黒いローブは幾つもの窓を通り過ぎ、入口に近付いてくる。やっぱり、中にいる私達を捕らえるために……!?
    どんどん噴き出す汗が頬を伝う。悠希と私でぐっちょりとした手を握り直す。ここは障害も多い。いざとなれば隠れられるしうまく行けば逃げ出すことも可能だ。怯えてるだけじゃ、きっとやられる……! ふと、胸に温もりを感じた。そうだ、お母さんもいるんだから、大丈夫……。
    黒いローブはとうとう入口の前で立ち塞がった。
    ーーーーーー真っ赤な空を背景に、ローブを揺らす。真上のキリストが、私達を皮肉っているように感じる。そして、黒いローブは両手を開いているドアノブに触れ、ーーーーーー閉めた。
    「!?」
    両開きの扉がどすん、と重い音を立てる。
    「な、なになに!? どういうことぉ!? あ、あいつ、帰ったの!?」
    「わたしも、わかんない……」
    なんで閉めたの!? 私達を捕らえに来たんじゃないの? 黒いローブは来た道を戻って行く。
    「……わかんないけど、助かったなら、よかったかもぉ。ほんとに死ぬと思ったよ〜」
    「うん……」
    ふぅー、と安堵の息を漏らす。針詰めていた空気が穏やかなものに変わっていき、身体が休まる。
    「あ、手握っててくれてありがと。アオ」
    「ううん。こちらこそありがとう、悠希……」
    「てか、手ぇにゅるにゅる! めっちゃ汗出てる〜」
    汚い! と言って笑う悠希を見て、つられて私も笑う。
    「って、笑ってる場合じゃないじゃん ! 早くこっから出て逃げよ!」
    「あっ、そっか……」
    うっかりしていた。私達はここから出て、安全な場所に行って通報しなければならないのだ。
    「早く出よう!」
    「うん、早く出てアイツから逃げなきゃね!」
    走り始めようとした時だった。
    「おい」
    低い声が聞こえて来たのは。
  • 9 ゆっこ id:eG8ml0d0

    2013-01-04(金) 00:57:24 [削除依頼]
    「!?」
    「な、なに!?」
    振り返ると不良少年が怠そうに立っていた。
    「閉まってると思うぞ、扉」
    「な、なに言ってんのよぉ、あんた……」
    「嘘だと思うなら確認しに行けばいい」
    「あ、開いてるわよ! 開いてるに決まってるじゃない!」
    「ちょ、ちょっと悠希……」
    私の静止を無視して悠希は怒りながら扉の方に向かった。思わず不良少年の方を見ると、依然として眠そうな顔をしていた。
    「あなた、何を根拠に言ったの……?」
    「開いている扉をわざわざ閉めるって事は、俺達を閉じ込める為じゃないか? 何より俺達は犯行現場の目撃者だし。口止めに何かして来る事は、当たり前に予想出来るだろ」
    つらつらと言いのけた少年は、自分がその黒いローブに狙われているのをわかっているのだろうか。あまりにも場違いな態度をしている。少年は本棚にもたれて手に持っていた本を読み始めた。
    「ちょっと! 何よこれぇ! 何なの!?」
    悠希の叫び声が聞こえて来て慌てて扉の方を見ると、悠希はドアノブに手を掛けて体を揺らしていた。
    「開かないの!?」
    「ビクともしないわ!」
    ドスドスと走って来た悠希が苛立ちながら少年に話し掛ける。
    「あんた、不良なんでしょ!? どうにかしてドア、蹴破りなさいよぉ!」
    「ちょっと、悠希、不良っていうのは、私が勝手に……」
    「ぶっ」
    少年は一瞬噴き出すと、ツボにハマったのか腹を抱えて笑い出した。
    「くく、……あの時、そういう風に思われてたのか……。どうりで、縮こまって……、っぐ、く……」
    「ち、縮こまってるって……!」
    かあと顔が赤くなり、羞恥に身を震わせた。悠希め、余計なことを言って……!
    「俺の名前は矢崎真也。好きに呼んでくれればいい。ちなみに不良ではないから」
    少し微笑んだ彼、矢崎真也は思ったよりも優しい顔をしていた。私は少しどきりと胸を鳴らしてしまった。
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