君の声を8コメント

1  フム id:LyxSoFf.

2012-12-28(金) 14:02:15 [削除依頼]


−距離が近くて
−距離が近すぎて
見えないことがある。
言えないことがある。


きっと
それは
誰にも分からない

−俺の
−私の

秘密の恋。


君の声を
届けよう。
  • 2  フム id:LyxSoFf.

    2012-12-28(金) 14:11:34 [削除依頼]
    日和sibe


    できるならば。
    あたしは、素直になりたい。
    君にこの心の声を聴いて欲しい。

    素直になること。
    これは、今、あたしにとって、
    最大の勇気がいる行動で。

    −そんな余裕は、当然無く。
    虚しく散る、恋の欠片。


    あたしはただ、
    君を見つめていた。
  • 3  フム id:LyxSoFf.

    2012-12-28(金) 14:27:49 [削除依頼]
    悠side


    お前に…伝えたら。
    どうなるかなんて、
    そんなこと分かっちゃいるさ。

    俺は立ちすくむ。
    考える。

    −お前にとって、何が幸せか。


    お前がいれば充分で。
    お前が笑えば幸せで。

    確かに、今もそれは変わっていない。
    ただ−


    分かってる。分かってるんだ。
    お前は、俺の手に入らない事くらい。
    だから
    せめて

    俺のそばに居てくれよ−…


    切なく、苦しい、
    俺の初恋。

    初恋の味は
    甘酸っぱく
    ほろ苦くて。

    何故だか 泣きそうになった。
  • 4  フム id:LyxSoFf.

    2012-12-28(金) 15:26:27 [削除依頼]
    日和sibe


    あたしは、南波 日和(ミナミ ヒヨリ)。
    バリバリの女子中学生だ。

    あたしの父はテコンドーの先生で、
    母はピアノの先生。
    どちらも、その業界の人なら
    誰でも知っている名前らしい。

    そんな、
    ちょっとした有名人の子供が、あたし。
    あたしも、テコンドーは有段で、
    一応日本ジュニアトップだった。
    小学校卒業と同時にやめちゃったけどね。
    ピアノは、物心付く前から強制的に。
    今も続けている。ちなみに13歳だ。

    −まぁ、自己紹介はこのへんにして。
    最初に言っておこう。
    あたしは結構、男勝りである。


    「南波!おはよう。」
    そう声を掛けられ、後ろを振り向く。
    そこに居たのは、
    息を切らしながら走る一人の少年。
    高井 悠(タカイ ハルカ)。
    あたしの幼馴染みだ。
    「・・・おはよ」
    あたしはぶっきらぼうに返事する。
    「・・・なんだよ、朝から期限悪いな!」
    「別に。それより何の用?」
    あたしはいつもこうだ。
    意識すればするほど、口調が冷たくなる。
    「いや、特に用はないんだけどさ!」
    そう言って、高井はニカッと笑う。
    不覚にも、胸の鼓動が早くなるのを感じた。
  • 5  フム id:LyxSoFf.

    2012-12-28(金) 16:05:16 [削除依頼]
    悠sibe


    よく晴れ渡り澄んだ青空。
    新鮮な空気。青々とした大自然。
    「行ってきます。」
    家族にそう言い、慌ただしく家を出る。

    俺達は、小さな島に住んでいる。
    本当に小さな島で、
    島民はみんな知り合いかっていうくらい。
    俺はこの島が好きだ。
    この島の人たちも好きだ。
    幸せで平和な毎日。
    「ずっとこうだったらいいなぁ…」
    そんな事をぼんやり考えていたら、
    遠くの方に南波の姿が見えた。
    俺は走って南波を追う。
    足には自信があるから、すぐ追いついた。
    「南波!おはよう。」
    息を切らしながらも、声を掛けた。
    「・・・おはよ」
    ひどくぶっきらぼうな言い方だ。
    「・・・なんだよ、朝から機嫌悪いな。」
    嫌み混じりに言う。
    「別に。それより何のよう?」
    南波は冷たく言い放つ。
    10年以上も一緒にいると、
    もう慣れたもんだから、傷付かない。

    ふと、南波を見下ろす。
    長くサラサラな髪。
    長いまつげ。
    大きい目。
    小さな顔。
    それは、誰もが羨む容姿だ。
    当然のように、男からはモテモテだ。
    だが本人は自分が可愛いと気付いていない。

    こちらの視線に気付いたのか、目が合う。
    なんだか恥ずかしくて、誤摩化すように笑う。
    「特に用は無いんだけどさ!」

    そう言うと、なぜか南波はうつむいてしまった。
  • 6   フム id:xodjlk01

    2012-12-30(日) 10:29:17 [削除依頼]
    南波side


    これは5年程前−…

    「おい日和〜。お前男みてぇだな!!」
    「なに黙ってんの?テコンドー習ってるとか
     嘘なんだろw」
    「ほらほら、やり返してみろよ!!」

    あたしは、同級生の男子3人にいじめられてた。
    父からの教えで、余程の事が無い限りは、
    テコンドーの技を使ってはいけない。

    「・・・るさい。」
    怒りで声が震える。
    「は?聞こえねーよ!!」
    「うるさいっつってんだよ!」
    あたしは、怒りが爆発した。
    「何?俺らに向かって、その口の聞き方。」
    「可愛い気ねーな。」
    「そんなんだったら、悠に嫌われるよww」


    「・・・誰が日和を嫌うって?」


    気づいた時には、3人とも倒れていた。
    一瞬で、倒したんだ。

    声で分かった。殺気を帯びた…
    悠の声。

    「日和、大丈夫か!?」
    「大丈夫だよ。心配しないで。」
    今よりも、ずっと幼い悠の姿。
    「…ありがと。」
    笑顔でそう言うと…夕日のせいかな。
    悠の頬が、赤く染まった気がした。


    「…気にすんな。日和は僕が守るから。」


    その日から、悠はあたしのヒーローだった。


    「…なみ、南波!?」
    高井があたしの顔を覗き込む。
    「あ。ごめ、ちょっと考え事してた。」
    「そう?だったら良いけど。」

    あの頃は、あたしの方が背高かったのにね。
    いつの間に、抜かされたんだろう?

    高井は、特別顔がかっこいい訳では無い。
    運動神経は良いし、性格も良い。
    ちょっとドジなんだけどね。
    まぁ、だから、当然と言って良いのか。
    高井は男女共に人気がある。

    「……ってば!聞いてる?さっきから。」
    「あぁ、ごめんごめん。」
    「4限終わった。それで、あの−」
    「あたしと一緒に弁当食べてくれない?」
    「……うん。いいよ、食べよう。」

    あたしは、ずっと悠と居られれば
    それで良いと思った。
    −君が笑ってくれるなら。
    なんだって犠牲にしてやるよ。


    好きとか、愛とか、恋とか。
    まだ何も分からなかった。

    13歳の、夏。
  • 7   フム id:nHEjH8Q.

    2013-01-03(木) 19:42:17 [削除依頼]
    悠sibe


    少し…昔話をしようか。


    俺の母さんと父さんは、

    10年前−
    俺を置いて、他界した。
    心中だった。

    浜辺で俺は、ただ呆然と突っ立っていた。
    「悠。ごめんね…。ごめんなさい……」
    まだ3つだった。
    そんな幼子に、意味が分かる訳などない。

    「おかあ…さん?…おと…うさん…?」

    俺は、なぜ目の前で泣き崩れているのかと思った。
    両親の姿が…すべてを、すべてを物語っていた。

    「悠。よく聞くんだ。」
    今までに一度も聞いた事のない父の声。

    「父さんと母さん…は…
     空に、遊びに行くんだ。」

    あまりに情けない父の声に…
    俺は、もう戻って来ないんじゃないかと
    不安になっていた。
    「おそらに?ぼくも、いく…」
    その言葉を聞いた父は−・・・
    「駄目だ。悠にはまだ早いんだ。
     悠…どうか、幸せになってくれ。」
    そう言うと、父は母さんに“変われ”と命じた。

    「悠。母さんね、悠に約束をしてほしいの。
     守れるかな?」
    急に尋ねられ、焦る。
    「……うん…?」
    「じゃあ、約束ね?」
    そう言った母の頬には、
    幾筋もの涙が伝っていた。

    「精一杯、人を愛しなさい。
     大事な人を、守り抜きなさい。
     幸せは、自分の手で掴みなさい。
     辛い時は、泣きなさい。
     心から笑い合う事ができる人を見つけなさい。
     
     幸せに、楽しく、悔いの無いように−
     生きなさい。」

    俺は、この約束を守れているのだろうか?

    そう言い切ると両親は涙を拭い、
    海に向かって、一歩、一歩、と…

    やがて、見えなくなった。


    −聞こえた気が、したんだ。

    「悠、助けて。」


    俺は静か目を閉じ、涙を流した。
  • 8   フム id:nHEjH8Q.

    2013-01-03(木) 20:02:27 [削除依頼]
    日和sibe


    一段一段、踏みしめて階段を上がる。
    「ふぅー。」
    また真っ黒な毎日が始まるのかと思うと、
    嫌気がさす。
    もう一度、深呼吸をして…

    ガラッ
    「みんな、おはよう。」
    あたしは勢い良く教室の扉を引いた。
    いつものように、静まり返る教室。
    クラスメートの冷たい視線が、肌を突き刺す。

    そう。
    言うまでもなく、あたしはいじめを受けている。
    中学校に入ってからずっとだ。

    いいんだ。もう。
    慣れたしね。高井さえ居れば。


    …あたしは最近、よく考える事がある。
    高井の事だ。
    最近、目が勝手に高井を探し、追う。
    高井の笑顔を見ると、胸が痛い。
    高井と話すと、顔が熱くなって…
    −男として、妙に意識してしまう。

    …変だ。こんなのあたしじゃない。
    こんな気持ち、捨てたい。
    焦る心とは裏腹に、
    どこかでこの気持ちを楽しんでいる自分がいる。
    嫌だ。
    あたしは認めたくないから。
    高井のこと−
    好き、だなんて。

    唯一の友達が、いなくなりそうで。


    だって、
    高井はあたしのヒーローなんだから。

    いつまでも、友達でいたいんだから。
    認めたくない。
    認めてはいけない。

    あたしの中での葛藤が、
    あたし自身を苦しめていたなんて。
    まだ、あたしには分からなくて。

    切ない、恋の味を知った。
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