卒業〜仲間とともに過ごした日々〜8コメント

1 いちごぱん id:xj8lYB70

2012-12-27(木) 02:05:08 [削除依頼]
高校の門には、新入生を迎える大きな桜の木がそびえ
立っていた。愛依(めい)は、そんな風景を見ながら、
勇気と不安という矛盾した感情を抱きながら、
入学式へと足を踏み入れた。
緊張の入学式を終え、教室に入ると、思った以上に
静かだった。愛依は、そんな空気に耐えられるような
性格ではなく、思い切って

「おはよう!」・・言ってしまった。そしてクラスみんなの
視線が集中する。顔が一気に赤くなった。(自分は何を
言っているんだ)と。やっと自分の視線から逸らされたと
安心た愛依だが、(入学初日から何やってんだよ、
これじゃ絶対友達できないって〜)不安がつのる。でも、
我慢できなかったものはしょうがないし、もう
してしまったことだ、どうしようもない、と、ずっと言い
聞かせていた。
  • 2 いちごぱん id:xj8lYB70

    2012-12-27(木) 02:18:17 [削除依頼]
    不安に押しつぶされそうになったが、ある一筋の光が
    差し込んできた。「あの・・おはようございます。
    高倉 智です。よろしくおねがいします」
    (・・・って!!また男子かよ!!)
    男まさりっぽい性格の愛依は、昔から男友達ばっか
    だった。それは、男好きとか、モテるとかじゃなくて、
    男として見られてしまっているためである。
    本当は、女の子がいいのにという願望は、うまく
    はねのけられてしまったようだ。
    はぁ・・とためいきがこぼれた。(でも、私こういうの
    断れないんだよなぁ・・)
    悩む。必死で悩んでいる。
    「・・よろしく」
    оkしてしまった。(ってことは、もうこいつは私の友達
    なのか・・?)оkしてしまった罪悪感。これほどまでに
    友達をつくるのを拒絶したがる人がいたであろうか。
    もう、私の高校生活、どうなるんだろう・・もう、不安
    しかない状態だ。
  • 3 いちごぱん id:xj8lYB70

    2012-12-27(木) 02:34:30 [削除依頼]
    初めての授業。もう授業も頭に入らない。
    だって、友達(仮)が、一人しかいないんだから。
    ある日、壁に張り出されている、一枚の紙が目に
    留まった。「ブラスバンド部・・?」
    昔から男まさりな愛依にとって、文化部とは、
    今まで全くと言ってもいいくらい、無縁だった。
    だって、小学校はドッジボールチームに所属していて、
    しかもキャプテンをやっていた。中学校では剣道部に
    入っていて沢山の賞状を貰ったことがあり、部長を
    務めた。そんな愛依が、初めて文化部に興味を
    持っている。楽譜もロクに読めず、音楽の成績だって
    悪い。どうしようかな、と思った愛依は、せっかくなので
    おとなしい智に聞いてみることにした。
    「ねえ、ブラスバンド部に入りたいんだけど。」
    智はいきなりそんなことを言われて、びっくりしている。
    「じゃあ、見学して、体験入部させてもらったら?」
    と、智は親身になって考えてくれた。愛依は、ニコッと
    笑うと、「サンキュー!智!!」と言ってブラスバンド部の
    ある音楽室へと走っていった。智は、(なんだ・・?この
    モヤモヤした感情は・・・?)と考えていた。
  • 4 いちごぱん id:xj8lYB70

    2012-12-27(木) 02:47:23 [削除依頼]
    第一章 〜交差する想い〜

    音楽室へ走っていく。「あ、あの!!ブラスバンド部って
    ここですよね!?」着いた。そしたら、顧問の先生らしき
    人が現れて、「そう。ようこそ、ブラスバンド部へ。
    あらら、随分おてんばな女の子が来たのね〜」と、くすくす
    笑っている。「私は顧問の新垣 早智子です。あなたは、
    たしかB組のー」とまで言ったところで、「あの、」と、
    言葉を遮った。「私、1年B組の 棚谷 愛依です。
    吹奏楽とか、よく分かりませんけど・・
    やる気はあります!!!」自己紹介は、自分でするようにと
    決めている。あまりの愛依の心意気に、新垣せんせいは、
    感激していた。「まぁ、ひとまず見学していきなさいな。」
    と言われたので、そうすることにした。
  • 5 いちごぱん id:xj8lYB70

    2012-12-27(木) 03:01:05 [削除依頼]
    音楽室は、授業で使っているときと全然違う部屋に感じ
    られる。授業でつかっているときは、先生の弾くピアノの
    音だけが鳴り響き、比較的静かな感じがする。でも、
    今は、違う。たくさんの楽器の音が重なりあって、
    とてもきれいなハーモニーを奏でている。
    まるで別世界に居るかのようだった。
    先生に、「体験入部、してみる?」ときかれた。もちろん
    答えはоkしかない。
    先輩たちが、楽器の説明や音の出しかたについて
    教えてくれる。(ブラスバンド部って、結構
    大変なんだなぁ)となんとなくボーッと考えていると、
    「あはっ、大丈夫?やっぱり合わなかった?」と、
    先輩に言われた。それは、先輩が後輩にする気遣い
    なんだろうけど、私は、なんかむっとしてしまった。
    (なに、やっぱりとか。あたし、楽器くらい扱えるっ
    ての!)と思った。これは、ただ単に意地を張っている
    だけだ。それくらい自分でも分かっている。でもー
  • 6 いちごぱん id:xj8lYB70

    2012-12-27(木) 03:21:57 [削除依頼]
    「わ、私、ブラスバンド部に入部しますッ!!」
    どう考えてもおかしい。意地で入部とは。
    「・・え〜!!入部したの!?そんな理由でっ!?」
    智はあきれている。
    教室で何気ない会話をする二人。
    「だ・・だって!仕方ないじゃん!!」
    顔を真っ赤に染め上げて、怒ってしまった。人に相談
    しておいて・・思い通りにならない答えがでたからって・・
    こんなのやつあたりでしかない。
    廊下に一人で出た。女子らしき3人組の小さな声が
    聞こえる。「えっ!まみ、ぜったいしておいた方がいいって!」
    「そーだよ!卒業までにしたいんでしょ?智君、まだ部活
    入ってないんだから、今のうちだよ?」
    「そう・・かなぁ?でも・・」
    そのまみという少女の声は少々小さくて聞こえづらかったが、
    「でも・・棚谷さんがー」・・もう分かった。
    まみという少女の好きな人が、智ということ。
    そして、アタシがジャマだということ。
    ガンッ!!!!大きな音が静かだった廊下に鳴り響く。
    私がいたことに気付いた3人は、おびえている。
    「え・・?棚谷さん、いつから居て・・」
    愛依は、「ごめん。付き合ってないから。ただ相手して
    あげてるだけだから。安心していいよ」
    (本当は、そんなこと思ってないのに。智を、友達だと
    思っているのに。どうしてあたしがこんなこと・・
    だけど、人の恋をあたしがジャマしているのだとすれば、
    こうするしかないのだ。最初は、友達になるのためらった
    けれどー・・でも、いまは友達だって胸を張って言える
    存在だったのに。もう、わかんないよ・・)
    教室からその会話を聞いていた智は、大きなショックを
    抱えていた。
  • 7 いちごぱん id:xj8lYB70

    2012-12-27(木) 03:33:05 [削除依頼]
    ブラスバンド部 入部初日。運動部よりも、文化部の
    方が辛く感じた。やはり、楽譜が読めないのが、
    一番の悩みだった。「はぁ・・」つい、ためいきが漏れて
    しまっていた。昨日の出来事を思い出すと、胸がチクチク
    する。(あたしは、智を傷つけてしまった・・)
    すると、「棚谷さーん!!」いきなり抱きついてきた。
    ノーリアクションにも見えるが、心底メチャクチャ
    ビビッていた。
    「1年A組の佐藤 杏里です!よろしくです」
    (女の子か!!)抱きつかれたことよりも、友達に
    なってくれるのが嬉しかった。
    「なにか悩みごとがありそうですけどぉ〜・・大丈夫
    ですか?悩みがあれば聞きますよ?」
    その気遣いが嬉しい。
    「ありがとう・・」(あれ、なんでだろう、目からなにか
    滴り落ちてくる・・)
    ずっと、泣きつづけた。二人だけでー
  • 8 もいすちゃりお id:7fZ48nG0

    2012-12-27(木) 05:43:49 [削除依頼]
    ええはなしじゃー(泣)
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

最近作られた掲示板

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません