*。+君と僕の出逢いのお寺+。*12コメント

1 綾瑠子*Aruko* id:x8wCoL.1

2012-12-26(水) 16:49:14 [削除依頼]
あたしも小説書いちゃおーかなー気分です(∩*°ω°**)


文法とか学校で習ったけど三歩歩いて忘れちゃったww


みんな見てってねー


応援よろーb
  • 2 綾瑠子*Aruko* id:x8wCoL.1

    2012-12-26(水) 16:49:32 [削除依頼]
     依然として辺鄙な村だ、彼は苦笑を浮かべながら胸中で嘆いた。だが、その苦笑の裏悔恨を背負う苦悶の表情があるようにも見えた。視線は足元を差し、覚束ない重い足取りで寺院へと続く長い石の階段を上がっていく。山の峰にある寺院は、数十年前に子供の遊び場であったらしいが、今は掻き消されたかの如く人の気配は無い。謂わば皆無という状態だ。彼も大分年齢を重ねた老翁であるが故か、呼吸の乱れは早かった。だが諦めることなどせず、歯を食い縛り、歩を進めた。
     石段を何段も踏んでいる内に、彼を支えていた手摺が途切れた。ふと彼が俯いた顔を上げれば、明瞭な稜線で描かれた寺院が視界へと飛び込んできた。灼然たる寺院の輝きを魅せる日光と、哀愁を覚えさせる陳腐な構造の構えは、違った意味で滑稽に感じた。
     彼は誇らしげな微笑を洩らしていたとき、ふと何かを想い出したようで、彼は徐に寺院の屋根を支える柱に目を遣った。其処には幼げな文字で、こう綴られていた。

     いままでありがとうね

     彫刻刀で刻んだようなその文字から、熱誠な姿勢で、懸命に掘った小さな男子を想起させる。彼はその文字を凝視せず、一瞥をおくと景色の方へと視線を移した。唇を噛み締めて何かを誤魔化しているように思えたが、彼の目には大粒の涙が溜まっていた。
     一粒、又一粒、と落涙が地面を湿らせた。
  • 3 綾瑠子*Aruko* id:x8wCoL.1

    2012-12-26(水) 17:37:58 [削除依頼]
     すると寺院の方から掠れたような濁声が、彼の鼓膜を衝いた。
    「爺さん、大丈夫かい」
     声の先にいたのは、彼以上に年齢を重ねた老師だった。彼は袂で頬の涙を拭い、何事も無かったかのように振舞った。だがその偽りの微笑は、老師には露骨な嘘にしか解釈できず、見え透いたものでしかなかった。
    「中に入りなさい、話を聞きましょう」
     老師の静穏な声調と、温情の籠った笑みは、彼の心を己へと誘導しているようにも見える。彼は言われるがままに、寺院の中へと足を運んだ。

     老師の差し出した緑茶を、彼は静かに啜る。
    「貴方の目の横、涙の跡が瞭然と残っておりますよ」
     彼は爪を立てて、その跡を掻き消そうと試みた。だが、老師は彼の手を抑えて、首を横に振った。彼は静かに腕を降ろして、小さく口を開く。
    「実は、あの文字を掘ったのは亡き友人なのです」
     老師の禿げ上がった額が、俯いた顔を上げた時に目に入った。
    「彼ほど智嚢が豊富で、絞れば絞るほど果実の如く溢れる、他の追随を許さないと言っても過言ではない穎才でした」
     老師は彼の言葉の区切りの一つ一つに合わせて相槌を打った。
    「ですが彼の家庭環境は粗悪で、食糧難に陥っていました。原因として、彼の父親が俗に言うアルコール中毒であったというのが第一に挙げられます」
     すると彼はまた涙を瞳に溜めた。唇を強く噛み締め、口角を引き締めながら。すると老師は静謐な雰囲気を醸し、ただ安穏とした表情で彼の肩に手を置き、言った。
    「此処は泣いてもいい場所なのです。我慢は必要ありません」
     彼は目元を袖で隠し、声をあげて涙を零した。
  • 4 ダチその1 id:QukbVrS0

    2012-12-26(水) 17:43:22 [削除依頼]
    頑張って!
    参考にはなんないと思うけど

    〜人ギライの女子と学校1のイケメン男子の恋物語〜

    ってのが面白いよ!!
  • 5 綾瑠子*Aruko* id:x8wCoL.1

    2012-12-26(水) 17:53:24 [削除依頼]
    >ダチその1さん

    本当!?


    わかったー 
    読んでおくねー( ..)φメモメモ
  • 6 綾瑠子*Aruko* id:x8wCoL.1

    2012-12-26(水) 18:07:00 [削除依頼]
    訂正>>2 誤:だが、その苦笑の裏悔恨を 正:だが、その苦笑の裏には悔恨を ごめんねー(>人<) これから推敲は四回しなくちゃ 汗
  • 7 綾瑠子*Aruko* id:Uuo/jrR.

    2012-12-28(金) 00:26:41 [削除依頼]
    一応続きは保存しているけど推敲中なのぉ(/ω\)テレチャウ


    みんなー


    トイレ我慢したら膀胱炎になるよー


    じゃぁお楽しみにー( *´艸`)
  • 8 綾瑠子*Aruko* id:Uuo/jrR.

    2012-12-28(金) 00:27:03 [削除依頼]
    ageとくねー
  • 9 綾瑠子*Aruko* id:CleZ6Th0

    2012-12-29(土) 00:56:06 [削除依頼]
     彼はまた袂で涙を拭い、上腿に拳を載せて唇を尖らせた。
    「私と彼の邂逅は三年生の春でした」

     ――初春のあの日。厳冬の肌寒さの名残があり、多少の防寒が必要だった。遠目に見えた高峻な山の峰も、あの時はまだ雪化粧を施していた記憶が、不明瞭ではあるが残っている。
     私は当時、絵描きが趣味だった。眼前の景観を実状的に描くことが好きで、特に写生は私の得意分野であった。だが、当時の人間はこのような趣味を好まなかった、という記憶が鮮明にある。私は幾度となく、周囲の虐待に等しい圧政を受けていた。故に隠れて絵描きをする他なかったのだ。常に人目を気にし、その生活が恒久的なものになっていたのだ。
     しかし二年生の秋、当時の私にとって絶好の場所があった。私は其処を未だに秘境と呼んでいる。居場所が皆無だった私には桃源郷や幻想郷のような場所で、世界で唯一心置きなく安らげる場所であった。
     ――校舎と小さな小屋の隙間にある陰こそが、私の秘境――。その場所は誰も気づいていないようだった。当時の私の体格は異様なほどに痩躯であったが故か、その小さな隙間を通るのは朝駆の駄賃だった。私は二年生の秋から、氷点下の気温や吹雪、といった自然的な理など歯牙にも掛けず、黙々と書いていた。少し視線を移せば、私の好きな高峻な山、雪化粧をした高嶺が目に入るものだから、そこは当時の私にとって桃源郷そのものだったのだろう。
     しかし、楽しい日々も束の間に終止符を打たれることとなる。小屋の撤去が決まったのだ。小屋がなくなれば私がいた場所は筒抜け。また人目を気にして人の気配のない場所で、集中もできないまま絵を描く生活に逆戻りすることになる。当時の私は立腹し、憤りの感情を覚えた。工事の関係者が下見に来る度に、私の鬱憤は募るばかりだった。

     だが三年生の春――小屋は無くなった――。
  • 10 若宮 鈴音 id:ez-IMeDfxO.

    2012-12-29(土) 00:57:32 [削除依頼]
    頑張ってくださいッ!!
  • 11 綾瑠子*Aruko* id:CleZ6Th0

    2012-12-29(土) 01:00:50 [削除依頼]
    >若宮 鈴音さん


    わーコメントありがとねー( ´艸`)


    更新のペースは不定期だし遅いけど頑張るねー


    ありがとー
  • 12 綾瑠子*Aruko* id:CleZ6Th0

    2012-12-29(土) 01:32:38 [削除依頼]
     外見で論理的な風を装っていた私でも、流石に桃源郷の撤去は抒情的にさせた瞬間だった。真っ白なキャンバスに漆黒の絵の具で塗り潰し、気分を誤魔化そうと試みたが、できなかった。
     恍惚とした表情で放心していた私はある日、何かに誘われるかの如く、無意識に歩を進めていた。今になって、そのことを考えれば摩訶不思議な、滑稽な話題である。しかし当時の私は何を思っていたのか知らないが、何か匂いに誘惑された動物のようにつられて歩いていた。そして辿り着いた場所が、この寺だったのだ。
     そして漸く、まだ新木の杉木の匂いが鼻を衝いたとき、私は我に帰った。あの時の驚愕と恐怖に伴う焦慮の感情は、今では微笑ましい想い出である。だが当時の私にはとても恐ろしいことであった。畏怖の念が込み上げ、私は其処等をうろちょとしていた。そんな右往左往している私にに、背後から声をかけてきた人がいた。今となれば、彼こそが私の人生の中で最も親しき亡き友人である。
    「君もこの場所を見つけたのかい?」
     玩具を買ってもらったかのような、甲高い声調で私に声を掛けてきた。その時の言葉は絶対に忘れない。愕然と憂慮が混同した心情が私の感情機能を制し、ただ焦りが見え透いた相槌を彼に送ってしまっていた。
     そしてそれを面白いことに、その時の彼は私の様子を窺って、体調が悪いと解釈したのだ。
    「君、具合でも悪いのかい?」
     知的な雰囲気を感じさせる彼の口調に、私の愕然と憂慮は次第に消えて感情の束縛も緩み、全ての事情を彼に打ち明けた。
    「具合が悪いんじゃないんだ。実は、さっき自分でも来るつもりじゃなかったんだけど、此処に何故か辿りついていたんだ。もし此処が君の秘境なら僕は今日のことは見なかったことにするし、もう此処に来ないよ」
     当時の私は何かと必死だった。何せ人が嫌いだったからだ。人には絶えず嫌悪感を覚え、自らを隔絶させていた。故に人に自分の意見や想いを主張するのは大変な労力を要したものだ。そんな私を彼は笑った。当時は嘲笑と解釈していたが、今になれば彼は面白可笑しくて微笑を洩らしたのだと、今更ながらに気付く。
    「君は面白い表現をするんだね。確かに此処は僕の秘境かもしれない。だけどおそらくここは君と僕の秘境だと思うよ。僕がこのお寺を見つけた時も、君と全く同じ状態だったからね」
     その言葉が耳に入ったとき、私は俯いてた顔を上げた。そこには知的な雰囲気を醸す、一人の男子が微笑を浮かべて、私を凝視していた。
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