12時の鐘が鳴り響く前に24コメント

1 苺蘭 id:S35emsG.

2012-12-15(土) 18:20:32 [削除依頼]

僕はキミをどう愛せばいい…?

12時の鐘が鳴れば、
キミを忘れてしまう。

自分をも忘れ、
理性さえ失う。

キミは人間で、
僕は吸血鬼。

愛し方が、
わからない。

人間と吸血鬼は、
愛し合えない運命なのか。

今夜もキミを愛している。

キミを僕のモノにするためには、
なにをどうすればいい…?
  • 5 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 20:16:45 [削除依頼]

    遥side

    リサはトイレに行った。

    …あの男子に話しかけてみようかな。

    私は怖そうな雰囲気の、
    本を読んでいる男子に話しかけた


    「…あの…。」

    私の存在にも、
    気づかない様子。

    この男子に近づいた瞬間、
    周りの音が聞こえなくなった。


    「……うそ……。」

    確かにみんなしゃべっているのに、
    話し声は全く聞こえない。

    私の耳が、
    おかしくなってしまったのか。

    とにかく、
    話しかけてみよう。

    「…あの…」

    やはり私を無視する男子。

    だんだん、怖くなってきた。

    「き、聞こえますか!?」

    私はその男子の肩に触れた。

    すると…

    さっきまでのことが嘘のように、
    周りの音がガヤガヤと聞こえた。

    ゆっくりと、
    その男子が振り向いた。
  • 6 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 20:26:12 [削除依頼]

    夜side

    後ろから、
    誰かが近づいてきた。

    僕は目を閉じた。

    僕の半径1m以内に、
    黒いベールを張った。

    その中に踏み込んだ人間は、
    なんらかの不思議現象を受ける。

    後ろから近づいてきた人間は、
    どうやら聴力を失ったらしい。

    それにしても…

    たいていの人間は、
    意識を失うほどの危険なベールだ。

    この人間…

    なぜ聴力を失われるだけなんだ…?

    『き、聞こえますか!?』

    後ろの人間が、
    僕の肩に触れた。

    ベールの影響を受けた人間が僕に、
    触れると、その現象は元通りになる。

    どうやら聴力は戻ったらしい。

    僕は、
    ゆっくりと振り向いた。
  • 7 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 20:35:44 [削除依頼]



    「………なに。」

    僕は表情を変えずに、
    そのままさっきの人間を見た。

    「…いや、あの…
     同じクラスだから友達になろうかなぁ って…」

    「…友達。」

    その言葉は、
    姉から聞いたことがある。

    人間が人間を騙す、
    悪魔の呪文だと。

    その言葉が、
    人間を変えていく呪文だと。

    「………聞いてる…?」

    「…話かけないでくれる?」

    「ごめん…あの……名前は…?」

    「……夜。」

    「…え?」

    「紅月 夜。」

    「アカツキ ヨル くん?」

    「夜……。」

    くん付けとか、
    余計。

    「夜…ね。
     私は、山下遥。」

    ヤマシタ ハルカ。

    そんなことを言われても、
    すぐ忘れるだろう。

    「…あの…部活決めた?」

    …しつこい。

    だから人間は嫌いだ。

    「二度と近づくな。
     命が惜しいならな。」

    「……な、なに言ってるの…?」

    「…これは脅しではない。」

    僕は、
    姉から教わった呪文を唱えた。

    すると。

    「きゃっ……」

    その人間の、
    指に亀裂が入った。

    「…これでわかっただろ。
     今度話しかければ心臓を裂く。」

    僕の言葉に驚いたのか、
    その人間は教室を出ていった。
  • 8 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 20:38:45 [削除依頼]
    遥side

    「いたたたた……」

    私は水のみ場へ走った。

    流血してきたし。

    さっきの男子、
    すごい…。

    なんの魔法かな?

    おまじない?

    あんな人、
    生まれて初めて出会った。

    なんだか、
    とても面白い。

    紅月夜。

    私、
    彼に興味を持っちゃったかも…。
  • 9 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 20:42:31 [削除依頼]

    「ねぇねぇリサ!!」

    「なによぉ……。」

    私は先程あった不思議な出来事を、
    リサに話していた。

    「スゴイと思わない!?」

    「…アンタってほんとーに、
     オカルトとか好きよねぇ…」

    「だって呪文使えるなんて、
     漫画みたいだよ!!」

    私は中学時代、
    オカルト部に入っていた。

    「夜に興味持ったの!」

    「…なにそれー。
     ただの恋愛的にでしょおお?
     このこのこのぉ〜〜♪」

    冷やかしてくるリサ。

    「顔が好みなのぉ?
     まー 顔は超イケてるよねぇ♪」

    「…そうじゃなくてー…。」

    リサってば、誤解してる。

    もう一回、
    夜に話しかけてみよう。
  • 10 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 20:47:20 [削除依頼]

    「夜ー!!」

    私は、
    教室に戻り夜に話しかけた。

    近づくと、
    また聴力が途絶えた。

    これも、
    夜の呪文かなんかかな?

    「………。」

    私は目を閉じた。

    とても興味深い。

    私は目を閉じ、
    感情を高ぶらせていると…

    ープツリ…

    なにかが裂けた音。

    その音と同時に、
    聴力が戻ってきた。

    私、
    呪文を解いた…?

    「ねぇ、夜…
     今のは、夜の呪文…?」

    夜は、
    少し驚いた表情で私を見た。
  • 11 *。´優`。* id:I7OeEkx/

    2012-12-15(土) 20:48:15 [削除依頼]
    おもしろいですね♪
    がんばってください!!!
  • 12 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 20:52:40 [削除依頼]

    夜side

    この人間…

    僕の1mベールが効かない。

    ベール範囲にかかったはずなのに、
    自分で術を解くなんて。

    この人間…

    普通の人間ではない。

    しかも先程のベールは強力。

    普通の人間なら、
    体は真っ二つに裂けている。

    なのに、
    聴力を失う程度で済んだなんて。

    ………

    「夜…?
     聞いてる…?」

    「…何者。」

    「…山下遥です。」

    「…」

    種族は人間で間違いなさそうだ。

    「夜、今のはどうやってしたの!?」

    「…言わない。」

    「言ってよ〜」

    肩に触れられた。

    「触るな!!」

    ーバチッ!!

    僕は体から
    放電をした。

    「痛っ…!!」

    …やっぱり…おかしい。

    生身の人間なら、
    この100万ボルトには焼け死ぬはず。
  • 13 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 20:53:58 [削除依頼]

    優 様↓


    ありがとうございます!!

    なかなかコメが来なかったので、
    とても嬉しいです!!

    頑張ります!!ww
  • 14 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 20:57:38 [削除依頼]

    「夜、どうやって…!?」


    「……お前何者…。」

    「だから、私は山下…」

    「そんなコトは、
     聞いていない!!」

    僕は人間の腕をつかんだ。

    「魔女か?術者か?悪魔か!?」

    「……え?なに言ってるの…?」

    「答えろ!!」

    「…よ、夜…??」

    人間は、
    なぜか涙ぐんでいた。
  • 15 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 21:06:16 [削除依頼]

    遥side

    「こ、怖いよ…夜…。」

    「………ごめん。」

    夜は顔を伏せた。

    一応、謝るんだ…。

    「ごめん…私も聞きすぎたっ…」

    「…別にいい。」

    「ごめんね…。」

    私はそれを言い残し、
    自分の席についた。
  • 16 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 21:16:46 [削除依頼]

    夜side

    「……。」

    なぜ泣く。

    人間は、
    なぜ涙が出る?

    不思議なものだ。

    あっというまに、
    一日も半分を終えた。

    僕は家へ戻った。
  • 17 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 21:26:12 [削除依頼]

    「ただいま。」

    きしんだ扉を開けた。

    長く続く階段が一番に目に映り込む。

    『おかえり。夜。』

    静かに階段を下ってきたのは、
    姉の妖美。(ヨミ)

    長く巻いた赤い髪が特徴的。

    その姉の形のいい唇は、
    生き生きと赤く染まっている。

    「…今日のご飯、
     お気に召したようだね。」

    「ええ。
     美味しい血だったわ…。」

    舌なめずりをする姉。

    「……通りすがりの女を頂いたの。
     綺麗な血だったわ…。」

    姉は育ち盛りだ。

    嫁に行くために、
    美しい女の血を集めている。

    一日に三人、
    犠牲者が出ている。
  • 18 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 23:27:10 [削除依頼]

    「夜は学校に行ったのよね…
     どう?イイ女はいたかしら。」

    「…いないね。」

    「そう…残念だわ…。」

    僕が学校に通い始めたのは、
    姉のために女の血を抜くため。

    特殊な人間や、
    美しい女の血を吸う。

    それを、
    姉に譲る。

    姉は徐々に美しくなり、
    挙げ句の果て、永遠の美を手にする。

    特殊な…人間………。

    そういえば…

    今日会った、
    山下遥とかいう人間…

    術を自ら解いていた。

    あの女…

    決めた。

    あの女の血を吸おう。
  • 19 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 23:35:01 [削除依頼]
    僕の部屋に入ると、
    生臭い人間の匂い。

    姉に血を吸われ、
    魂を抜き取られた女の残骸。

    死体が部屋にあるなんて、
    いわば日常である。

    『きゃあ〜夜クン♪
     超お久ぁ♪』

    どこからともなく、
    声が聞こえた。


    「誰だ。」

    『アタシだよぉ☆』

    声のあたりには、姿がない。

    「…透明人間。」

    実態を持たない化け物、
    透明人間だ。

    「なにしに来た。」

    『夜クンに会いたかったのー☆』

    うざったい。
  • 20 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 23:45:28 [削除依頼]

    遥side

    「聞いてお姉ちゃん!」

    私は家に帰り
    姉に話しかけた。

    「なによぉ」

    姉は美人で、
    モデルを目指している。

    オカルトには、
    一切興味はなさそう。

    「今日ね、
     術を使う子がいたの。」

    「あー そ。
     よかったわねー。」

    姉は私を無視し、
    そのまま夜の町へ出掛けて行った。
  • 21 苺蘭 id:PaqNKem0

    2012-12-15(土) 23:48:36 [削除依頼]

    ー夜11:59ー

    夜side


    ゴーン…ゴーン……………

    一分前の知らせの鐘が鳴った。

    僕は部屋の扉を、
    大きく開いた。

    今日も月が美しい。

    さて… 今日は、
    夜街へと飛びたつか。

    ゴーン、ゴーン、ゴーン、ゴーン…

    しつこくなる12:00の鐘。

    その瞬間、
    僕の意識は途絶えた。
  • 22 苺蘭 id:2wirCqs.

    2012-12-16(日) 09:08:17 [削除依頼]

    ー翌日ー


    姉と食パンとやらをかじっていると…

    『えー 夜中頃に●●街でー
     女性が首をかみちぎられているのが
     発見されました。』

    テレビから流れてくるニュース。

    「あらまぁ…物騒なものねぇ…」

    姉はそう言いながらも、
    笑っている。

    『目撃者によると、犯人は
     いきなり襲いかかったそうです。
     まだ犯人は見つかっておりません。』

    そりゃあ、そうだ。

    ここにその犯人がいるからな。
  • 23 苺蘭 id:2wirCqs.

    2012-12-16(日) 09:14:22 [削除依頼]

    ー学校ー

    人間達がたかる、
    生臭い学校。

    僕はここが嫌いだ。

    普段通りに、
    席についた。

    すると…

    『ねぇ聞いた聞いた!?』
    『知ってる!!朝のニュースでしょ!?』
    『そうそう、首をちぎられた人って…』

    ……………??

    女達がそこまで話すと、
    全員が視線を落とした。

    僕はそのあとが気になり、
    人間の心を探る術をかけた。

    ーーーーーーーーーーーーーーー

    …………………そんな。

    人間達が考えているのは、
    ただひとつのことだった。

    首をかみちぎられた被害者は、
    山下遥の姉であるということ。
  • 24 苺蘭 id:2wirCqs.

    2012-12-16(日) 09:17:35 [削除依頼]

    ガタンッ……………

    僕は席を立ち上がった。

    人間たちの視線を浴びる。

    周りを見渡すと、
    山下遥の姿はない。

    僕が殺したのは…

    山下遥の姉だというのか……?
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