おもかげ―幕末恋愛物語―27コメント

1 なっちー(*´ω`*) id:gj0izzI0

2012-12-04(火) 14:22:48 [削除依頼]
「ねぇ…京介…?愛してるよ。」

「俺もだよ。」

◇◇

20**年 5月 20日

私の愛する人が亡くなりました――…


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


『総司様…!!きっと…ご無事で…!』

『ありがとうございます。
待ってて下さい、伊代様…。』

◇◇

18**年 5月 20日

俺の大切な人が亡くなった――…


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


失われた二つの命から
生まれた一つの出会い


引き合わされた二人の運命
その先に見えるものは…


   幕末恋愛物語
*。+soushi×karen+。*
  • 8 sakina(´∩∩`) id:jT5CkCA1

    2012-12-04(火) 14:53:41 [削除依頼]


     とても面白いです\(^o^)/
     わたし幕末とか結構歴史好きなので
     すごくわくわくします(笑)
  • 9 なっちー(*´ω`*) id:gj0izzI0

    2012-12-04(火) 14:59:25 [削除依頼]
    8>> ありがとうございます!
    がんばります!♪
  • 10 なっちー(*´ω`*) id:gj0izzI0

    2012-12-04(火) 17:28:11 [削除依頼]

    「敬語も使うなよ?…タメ口でいいから」


    少し笑って、先輩が言った。


    「うん!!」


    私の笑顔に先輩も笑って、とても…とても幸せな時間が過ぎて行った。

    こんな幸せな時間がずっと続くって思ってた。

    そう、確信してた。

    あの、日、までは――――――…


    京介と付き合って、半年くらい過ぎたある夕方。

    私の携帯の着メロが鳴り響いた。


    「―――…はい」

    「…加恋…っ?…あ、ぁたし…やけど…」

    「亜衣…?」

    「落ち着いて…聞いてや…?っ…」


    嫌な…
    嫌な予感がした。
  • 11 なっちー(*´ω`*) id:gj0izzI0

    2012-12-04(火) 17:28:40 [削除依頼]



    「先輩が……京介先輩が…亡くなった――――…」
  • 12 なっちー(*´ω`*) id:gj0izzI0

    2012-12-04(火) 17:28:59 [削除依頼]

    ――――ガコンッ…


    持っていた携帯は手から滑り落ちるように床に落ちた。


    「…亡くなった…?」


    何…言ってんの?
    なんかの冗談?


    「―――…れん!加恋!!!加恋!?」


    携帯から私の名前を呼ぶ亜衣の声が聞こえる。


    私の頬には、涙すら伝わらなかった。
    突然すぎて、涙も出なかったんだ。


    「…あ…い?」


    震える手で携帯を拾った。
    崩れ落ちるように、床へと座る。
  • 13 なっちー(*´ω`*) id:gj0izzI0

    2012-12-04(火) 17:29:24 [削除依頼]

    「加恋…?…落ち着いて…聞いて?」

    「………京介…?…京介…っ…!!」

    「加恋!!」

    「京介ぇ…っ!!きょうす…っけ…、…うわぁぁぁぁぁあ!!!!」

    「加恋!!―――――…」


    ブチッ…ツーツーツー…


    私は携帯を壁に投げつけた。


    ガシャンッ


    大きな音を立てて、床に転がり落ちた携帯は、電池がはずれ、亜衣との電話を切った。


    「きょう…っすけぇっ…!!!やだっ…死んじゃやだよぉっ…!!」


    もう
    頭には何もなかった。

    京介が死んだ。

    それしか頭の中になかった。
  • 14 なっちー(*´ω`*) id:gj0izzI0

    2012-12-04(火) 17:29:51 [削除依頼]

    「加恋!!!!」


    大きな音をたてて、部屋に入ってきた亜衣は息が切れて苦しそうだった。

    急に電話を切った私を心配してくれたのだろう。


    「あ…いぃ…っ…」


    亜衣の顔を見た瞬間。
    私は意識をなくした。


    目が覚めたのは、病室だった。


    「京介!!!」

    「加恋。…落ち着き。…落ち着いて聞いてや…」

    「……うん…」

    「京介先輩は、…車に轢かれて…亡くなったんや。…部活に行く…途中やったん…。トラックに…」

    「……どこにいるの?…京介は…どこに…いんの?」


    亜衣の腕をつかんで、必死に私はせがんだ。
  • 15 なっちー(*´ω`*) id:gj0izzI0

    2012-12-04(火) 17:30:11 [削除依頼]

    「…違う…病院におる。」

    「京介に会いたいっ…!!会いたいよぉっ…!!」

    「ダメッ!!!…ダメ…なん。」

    「なんで!」

    「…ほんと…もう…。…見れやん…状態…やから…っ」

    「え…?」

    「きっと…加恋が先輩の姿見たら、ほんまに…立ち直れなくなる…っ。だからっ…」

    「京介…っ…」


    ずっと、ずっと泣いた。

    前日喧嘩した自分を恨んだ。

    ごめんねって、メールでもなんでも、そう伝えればよかったって。

    もっと、もっといっぱい、愛してるっていえば良かったって。

    後悔の涙がとめどなく溢れた。
  • 16 なっちー(*´ω`*) id:gj0izzI0

    2012-12-04(火) 17:30:30 [削除依頼]

    好き。

    好き。

    大好きだよ。


    京介―――…
  • 17 なっちー(*´ω`*) id:gj0izzI0

    2012-12-04(火) 17:31:25 [削除依頼]

     ◇◇総司の恋◇◇


    18** 5月 20日


    俺の大切な人が
    亡くなりました。
    不治の病でした。

    俺は彼女に伝えたいことが
    ありました。

    でも、俺は伝えられませんでした。

    かみさま
    俺の声が聞こえますか。

    もし聞こえるのなら
    もし聞こえているのなら

    彼女に会わせてください

    伝えたかった言葉を
    彼女に言わせてください――…
  • 18 なっちー(*´ω`*) id:gj0izzI0

    2012-12-04(火) 20:29:05 [削除依頼]
    ストーリー浮かばんっ汗

    がんばろ!
  • 19 なっちー(*´ω`*) id:mQvnzSg1

    2012-12-06(木) 12:53:44 [削除依頼]

    「総司様ー!!」

    「伊代様!」

    「お久しぶりでございます」


    チョコチョコと歩きながら縁側に近づく、綺麗な着物を着た、この女性。


    藤崎伊代【フジサキ イヨ】


    「最近、とんと姿を見せなくなったと思って心配していたところでしたよ。元気でしたか?」

    「この通り元気でごさいますよ!!」


    とんっと軽やかに俺の隣に座った彼女は、すぅと息を深く吸い込むと、俺に微笑む。
    ドキッ…と心臓が跳ねた。


    沖田総司【オキタ ソウシ】


    これが俺の名だ。
    新撰組一番隊隊長を務める俺には、愛だの恋だの無縁だと思っていた。

    けれど、彼女と出会った瞬間、この様だ。
    俺は彼女に一目惚れをしてしまった。
  • 20 なっちー(*´ω`*) id:mQvnzSg1

    2012-12-06(木) 12:54:14 [削除依頼]

    出会ったのは、1ヶ月前。

    巡察をしていた俺は、たまたま男に絡まれている彼女を見つけた。


    「お兄さんたち?そんな男大勢で一人の女襲っちゃいけないじゃないですかー。…殺しますよ?」

    「なっ。なんだコイツ。」

    「誰だっていいでしょう…?そんなもの!」


    ザンッ!!
    ヒュッ…ズサァァッ!!


    「なめてもらっちゃ、困るねぇ。…お兄さん。」


    腹黒い笑顔。
    それが俺の敵に振りまくお決まり。


    「…ひっ!ひぃぃっ!!」

    「…雑魚が…。」


    ―――ジャキン…


    刀を鞘に納め、彼女に背を向けようとした。
  • 21 なっちー(*´ω`*) id:vcrBaDF0

    2013-02-27(水) 07:16:35 [削除依頼]
    「あ、あの!」


    そんな彼女の声で俺の足は止まる。


    「あ、ありがとうございましたっ」

    「いえ。気にしないでください。当たり前のことですから。」

    「お名前を…!」

    「沖田…総司」

    「私は…藤咲伊代です」

    「…、では」

    「あっ、沖田様!!」


    彼女が俺の名を呼び、駆け寄ってきた。

    背中越しに視界の端で彼女を見る。


    「ホコリ…。ついてますよ」

    「あぁ。ありがとうござい――――」


    ます、そう言おうとして俺は息をのんだ。

    あまりの美しさに俺は声が出せなかった。


    「沖田様…?」

    「…!!な、なんでもありません…!!


    月に照らされた彼女が遠ざかっていく。
    俺はひたすら走った。                                                                                                                           
  • 22 なっちー(*´ω`*) id:vcrBaDF0

    2013-02-27(水) 23:49:07 [削除依頼]

    そのとき、俺は彼女に一目惚れしてしまった。


    ――――…

    ―――…

    ――…


    「総司様は、お強いのですよね。」


    縁側に座り、青空を眺め、彼女はポツリと呟いた。


    「私は稽古をつんでいますから、強いのは当たり前です。伊代様も稽古をつめば、強くなりますよ?」

    「私は…私はいいんです。このままで…」

    そう言った彼女が悲しそうに見えるのは俺だけだろうか。


    「そうだ!!だんご、食べますか?」


    濁った空気を裂くように、俺はそう言った。
    瞬間、彼女の顔がぱぁ、と明るくなる。


    「はい!」


    今日、近くの甘味屋でもらった、みたらし団子を彼女に手渡した。
  • 23 なっちー(*´ω`*) id:vcrBaDF0

    2013-02-27(水) 23:49:56 [削除依頼]
    「おいしいですね。」


    女は本当に食べ物をおいしそうに食べるんだな、と変に感心する。
    それから、何時間か、2人でずっと話をしていた。
    ただ、平凡に時間が過ぎる。
    何事もなく。


    「――――…総司!!おい総司!!」


    夕暮れ時、気が付いたら、伊代様と話を始めてから、とうに3時間は過ぎていた。

    ドタドタとうるさい足音が聞こえたかと思うと、ある男の声が耳に入る。


    土方歳三【ヒジカタ トシゾウ】


    “鬼の副長”という異名を持つ、新撰組の副長だ。


    「総司!、町で事件だ。すぐに来い。」

    「はい。了解しました。」


    土方さんは、一瞬伊代様に視線を向けると、また廊下をドタドタと走って行った。


    「総司様…!!…」

    「…では。」

    「…きっと…ご無事で…!!」

    「…ありがとうございます。待っててください。伊代様…」


    そう言うなり、俺は腰にある刀を握ると、廊下を走ってその場を去った。

    暫く、彼女の視線を背中に感じていた。
  • 24 冬瀬アヤ id:FcJwGFR0

    2013-02-28(木) 19:04:27 [削除依頼]
    わあ、頑張ってください!!


     
  • 25 なっちー(*´ω`*) id:CokD3VA/

    2013-03-01(金) 08:01:47 [削除依頼]
    >>24 ありがとうございますっ!! 頑張ります♪
  • 26 なっちー(*´ω`*) id:CokD3VA/

    2013-03-01(金) 22:13:49 [削除依頼]
    「そんなに強い敵でもないだろうが、決して油断はするな!!いつ、どこから敵が襲ってくるか分からん!常に周りの敵を意識しろ!!」

    先陣切って、そう叫んだのは、この新撰組の局長。


    近藤 勇【コンドウ イサミ】


    彼の言葉に皆が返事をした。
    そして、近藤を先頭に新撰組は敵に攻め込んだ。


    もちろん、勝者は新撰組だ。
    激動、でもなかった。
    圧倒的に、新撰組のほうが強かったからだ。


    「今回の敵は、そんなに強くありませんでしたね。」

    「あぁ。弱かったな。かなり。…もっと、強いやつらと戦いたいもんだ。」


    土方さんが、珍しく、ため息をついた。


    「ま、強い敵がいないのは、町が平和な証拠ですよ。」

    「そうだな。」


    俺の言葉に土方さんは頷くと、また、前を向いて歩いて行った。
  • 27 なっちー(*´ω`*) id:CokD3VA/

    2013-03-01(金) 22:14:35 [削除依頼]

    屯所につくと、当たり前のことだが、もう伊代様はいなくなっていた。
    待ちかねて帰ってしまったのだろう。

    一目でも彼女の笑顔が見たいと、そのときなぜが強く思った。
    ふいに、胸騒ぎがした。

    何故だか分からない。
    嫌なことが起きそうな、そんな予感がした。


    「……はぁ…」


    自然に口からはため息が出る。

    俺は縁側に座ると、昼間伊代様がしていたように、空を眺め見た。

    もう、日も沈みかけている。
    あたりは暗くなり始めていて、建物の中の電気が煌々とついていた。

    時間は過ぎ、気が付いたら眠ってしまっていた。


    「―――…し…そうし…おい、総司」

    「んー…?」


    聞き覚えのある声が遠くの方で聞こえた。


    「土方さん…?」

    「風邪ひくぞ。寝るなら寝間へ行け。」

    「ふぁーい…」


    気の抜ける返事をして、俺はムクリと起き上がった。
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