小さなしあわせ5コメント

1 桜小路 姫 id:G.ttPpE/

2012-12-03(月) 18:13:56 [削除依頼]

【0】

「え……た、退去……?」

「本当に申し訳ないんだけどねえ。
来月からここを借りたいって人が現れたんだ。
それで、来週にでもここを空けてもらいたいんだよ」

「お、大家さん。そんなこと急に言われても……」

「いやあ、僕もこんなこと言うのは本当に心苦しいんだよ?
でもねえ、部屋を借りられるならいくらでも出すって言ってくれてねえ。
僕としても断れなかったんだよ。
なんでも、このアパートに思い出があるとかでね。
大層なお金持ちのおばあさんなんだよ」

「で、でも……」

「今、このアパートには空き部屋がないんだよ。
203号室の田中さんとこは、先週お子さんが生まれたばかりで引っ越しは無理だろうし、301号室の佐藤さんは仕事をなくしたばかりで何かと大変だろう?
他の部屋の皆さんも、長い間ここを借りてくれてた人達ばかりでねえ。
悪いんだけど、君にしか頼めないんだよお。
……ね、引き受けてくれるよね?」

「……」

「んーと、じゃあ荷物まとめておいてくれるかな。
来週までには出てもらうからね、あまりのんびりできないから。
じゃあ悪いけどよろしくねえ、天使さん」

あやしい笑みを残し、そう言って大家さんは出て行った。
  • 2 はるか☆ id:ihYQx8o.

    2012-12-03(月) 18:16:09 [削除依頼]
    おもしろそう!!
    頑張って☆
  • 3 桜小路 姫 id:G.ttPpE/

    2012-12-03(月) 18:19:30 [削除依頼]

    はるかさん

    ありがとうございます!
    面白くなるといいなあ…

    未熟ですが頑張ります。
  • 4 結城 id:G.ttPpE/

    2012-12-03(月) 18:37:20 [削除依頼]

    玄関のドアを閉めてから、彼女は軽いため息をこぼす。
    まさかこんなことになるとは、今朝まで想像もしていなかった。
    大家さんが突然家を訪ねてきたから、少し悪い予感はしていたけれど。

    この部屋――103号室に住む彼女、天使 夕凪(あまつか ゆうなぎ)は今度は深くため息をつく。
    そしてさっきの大家さんのあやしい笑顔を、思い出した。

    「来週までによね。家を出ろって言われたの……」

    このアパートにおばあさんが引っ越してくることは、夕凪も聞いていた。
    しかしそれはただ「あぁご近所さんが増えるんだ」という程度の話で、まさか空き部屋がないなんて知りもしなかった。
    こんなボロい安アパートが、まさか満室だとは誰も思わないだろう。
    だからのんびり暮らしていたのに。

    「てか、急に言われても困るよぉ……」

    長い金髪をかきあげて、泣きそうになりながら一人つぶやく。
    年齢より大人っぽくみられる夕凪だが、実際はまだたった十七歳の小娘なのだ。
    三か月前にこのアパートを見つけるまで、住むところを探すのはかなり苦労した。
    十七歳でしかも高校中退の夕凪を、一人で住ませてくれるところなど少ないのだ。
  • 5 桜小路 姫 id:G.ttPpE/

    2012-12-03(月) 18:38:16 [削除依頼]
    すみません。 >4のHNを間違えてしまいました。 結城は私です。
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