リアルに恋―初恋日和―33コメント

1 しずく id:qjIwm6g.

2012-12-03(月) 15:25:46 [削除依頼]
一目ぼれ、なんて信じていなかった。
運命、なんてバカにしていた。
奇跡、なんて起こるはずもなかった・・・のに。
  • 14 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 16:01:38 [削除依頼]
    よろぴくね、ゆず♪
  • 15 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 16:04:07 [削除依頼]
    20分経過―――。
    雨は意地悪をするように、強さをましていく。
     そして、あたしの隣を相合傘のカップルが通り過ぎていく。
    「んもう!」
    いらいらして、ぴしゃんっと水たまりを蹴ると、後ろで「うわっ」と声がした。
  • 16 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 16:09:04 [削除依頼]
     あわてて後ろを振り返ると、背の高い男の子がむっつりした顔で突っ立っていた。
    「う、わ・・・」
    あたし、やっちゃった・・・と心の中でため息をついた。
    「ごめんなさい!水たまり、飛びましたよね・・・」
    男の子は表情を崩さず、唇をとがらせたままだった。
    「あのっ、どうしたらっ・・・いい・・ですかね」
    「俺に聞くな」
    男の子はなおもつんっとした顔だった。
  • 17 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 17:47:52 [削除依頼]
    「じゃあ・・・家、来ますか?」
    あたしはとっさにそういっていた。
     言ってから、はっとして相手を見上げる。
    「あの―――」
    「連れてけ」
    てっきり、断られると思っていた。
     あたしは、自然に頬が緩むのを感じていた。
  • 18 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 17:52:34 [削除依頼]
    「あー!」
    一歩踏み出そうとして、あたしはくるりと振り返った。
    「どした」
    男の子は不機嫌そうに、あたしを見やる。
    「傘・・・もってないんだった・・・」
    あたしはがっくりと肩をおろした。
    「ばっかだな、おまえ」
    あきれたようにため息をつかれる。
    「よし、いいことかんがえた」
  • 19 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 17:57:31 [削除依頼]
    あたしは、鞄をごそごそ探ると、体操服をとりだした。
    「おまえ、まさか・・・」
    「ついてきて!」
    あたしは体操服を頭に乗せると、だーっと走り出そうとした。
     けど。
    ―――ぐいっ。
    「きゃっ」
    走り出したはずのあたしは、気づくとすっぽりと男の子の胸の中にいた。
  • 20 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 18:01:41 [削除依頼]
    「あ・・の」
    動けずに目をぱちくりとさせていると、
    「ごめん」
    と、男の子は離れた。
     ちらりと顔を見ると、耳まで真っ赤だった。
    「ぬれたら、風邪ひくぞ」
    「あ・・・はい」
    男の子は傘を開くと、あたしの頭の上にかざした。
     「あ・・・りがとう」
  • 21 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 18:03:40 [削除依頼]
    歩き出して数分。
     あたしたちは、ずっと無口だった。
    さっきの大きな胸板の感触が、背中にあたったのを思い出して。
    かあっと顔が赤くなった。
  • 22 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 18:06:41 [削除依頼]
    「あのう・・・」
    「なんだ」
    からからに乾いた口を開く。
    「名前、聞いてません」
    「それ、いる情報?」
    「呼ぶとき、不便じゃないですか」
    「別に、今日だけなんだからさ」
    今日だけ。
     なんだか、胸がちくりとなった。
  • 23 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 18:09:06 [削除依頼]
    「また、あうかもしれないですよ?」
    「あー、もうわかったよ。教えてほしいんならそう言えよ」
    男の子がぷうと頬をふくらませた。
     あたしは、おかしくなってぷっと笑った。
    「天城 蒼空。」
    「え?」
    あたしがきょとん、とすると、
    「名前」
    と、不機嫌に返された。
  • 24 からん id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 18:14:29 [削除依頼]
    「きれいな名前・・・」
    あたしは微笑むと、続けた。
    「なんて読んだらいいですか?」
    「勝手にしろ」
    「じゃあ、蒼空くん!」
    あたしはにこにこ笑った。
    「あたしは、伊藤 つぐみです。よびかたは―――」
    「つぐみ」
    男の子はそういうと、ふんっとそっぽを、むいた。
  • 25 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 18:17:58 [削除依頼]
    初めてあったとき、君のことをすごく無愛想だな、とおもった。
     でも、君は不器用なだけだったんだね。
  • 26 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 18:50:26 [削除依頼]
    自分の思いをうまく、伝えられない。
    そんな君が、あたしは大好きです―――。

    「ついたよー!」
    あたしは一軒家の前で止まると、うつむき加減の蒼空君をのぞきこんだ。
    「あー、ちょっと寝てた」
    「え、立ち寝!?」
    あたしがのけぞると、蒼空君はくしゃっと笑った。
    「うわ・・・」
    あたしは目をぱちぱちとさせて、目をこすった。
    「笑った・・・」
    蒼空君はあわてて顔を引き締めると、
    「笑ってわりぃか」
    「ううん!かっこいいよ」
    そういって、あわてて口をふさぐ。
     しまった。
    あたしったら、何いってんだ。
    「ふん」
    蒼空君は髪をかくと、照れくさそうに肩をすくめた。
  • 27 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 18:56:09 [削除依頼]
    「たっだいまー」
    ドアを開けると、カレーのにおいが鼻をくすぐった。
    「うまそう・・・」
    蒼空君がぽつりとつぶやいたのを、あたしはききのがさなかった。
    「食べて帰る!?」
    「いや、でも」
    「おかあさーん!あのねー!」
    あたしはどたどたとキッチンにかけていった。
  • 28 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 18:59:02 [削除依頼]
    蒼空 side
    ほんと、へんなやつ。
     俺は心の中でそっとつぶやいた。
    伊藤 つぐみ。
     初めて会ったのに、どこかで会ったような、なつかしいかんじがする。
    単純で、お人好しで、バカ。
     俺の嫌いなタイプ。
  • 29 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 19:01:18 [削除依頼]
    ≫24
    あ、「からん」って・・・(笑
    小説以外のネームでかいてた(恥
    スルーしてください^^
  • 30 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 19:05:37 [削除依頼]
    「蒼空くん」
    そう呼ばれて、はっと我に返った。
     息がとまる。
    「お母さん、オッケーだって・・・ってか、どうかした?」
    「いやー――」
    俺は何でもないように装った。
     けれど、胸には動揺があらわれていた。

    「いっただきまーす」
    「いただきます・・・」
    さらによそわれたカレーをスプーンですくう。
    「う・・・うま」
    思わずつぶやくと、台所から笑い声が聞こえた。
    「よかった。おかわり、あるからね」
    伊藤に似てる母ちゃんだな。
     そう思いながら、カレーにぱくりついた。
  • 31 しずく id:qjIwm6g.

    2012-12-03(月) 19:10:31 [削除依頼]
    つぐみ side
    「あー、おいしかった」
    すっかり血行の良くなった蒼空くんの顔を見て、あたしはほっと溜息をついた。
    「おわび、できたかな」
    「ゆるしてやる」
    蒼空くんは偉そうな口ぶりで言うと、またそっぽをむいた。
     つんっと上をむいたまつげ。
    切れ長の、アーモンド色の目。
     形のいい鼻と口。
    うつむくふりをして、ちらちらと横顔を見た。
  • 32 しずく id:mv.Xx8p1

    2012-12-04(火) 17:10:19 [削除依頼]
    更新、つづけます^^
  • 33 しずく id:mv.Xx8p1

    2012-12-04(火) 17:13:08 [削除依頼]
    「ごちそうさまでした」
    蒼空くんは玄関でお母さんにぺこりと頭をさげた。
    「いいのよ、気にしないで。それより・・・」
    お母さんはにやりと笑った。
    「このこをよろしくね」
    ぽんっとあたしを押す。
    「ちょ、おか―――」
    「公園まで送りなさい」
    お母さんはこっそりウインクすると、あたしたちを追いやった。
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