私の書物の壱頁4コメント

1 驟雨 id:Sox3fsm.

2012-12-02(日) 19:48:16 [削除依頼]
 少し塵や埃を被っているが、私の大事な書物だ。些か開くときに躊躇いを覚えるが、幼少期から今の私を、まるで高台から一望するかの如く見れる。
 貴方とは共有できない場面もあるかもしれない。私も既に老翁と言われる年頃である。故に生き延びた環境の差異があり、価値観の差異も生むのだ。
 だが興味深いのは言えるのではないのか、と私は思う。
 
 では壱頁、捲ってみなさい。
  • 2 驟雨 id:Sox3fsm.

    2012-12-02(日) 19:51:38 [削除依頼]
    『最期の手紙』著:驟雨

     *

     ――此方は花圃の雛罌粟が美しく咲いています――
     彼が私に寄せた最後の手紙。他郷に住まう月日が長すぎたせいか、彼の文字を見るだけで郷愁を覚える。私は彼の手紙の文字を見ていると、情景が鮮明に眼裏に浮かぶのだ。彼ほど智嚢で、そして知己の人間は見たことがない。筆まめな性格で、頻繁に私に手紙を寄せる。時候の挨拶では其処の故郷の、私の好きな場所の情景を情緒豊かに表現する。彼の手紙は非常に時候の挨拶が長く、返って本文や末文が短いものであったと、今更気づく。
     そして何よりこの文章を当時の彼の年齢、十五歳が書き上げたものとは誰も見当がつかないだろう。貧相な家庭だからこそなのか、彼は人一倍に謙虚で筋金入りの粘り強さだった。
     その手紙の仕舞われていた封筒にこの手紙を元に戻す。私は少し封筒を開けて、下に向けた。するとひらりと一枚の写真が落ちてきた。坊主刈りの二人の少年が映っている――彼と私だ。この写真は確か、彼が死んだ日の写真じゃないだろうか。一九四五年の八月十五日、そうだ。彼の死んだ日だ。
     すると走馬燈の如く、幼少の記憶が私の脳裏を駆けた。彼との邂逅はほんの些細なことであった。
  • 3 乙葉 id:4BxSn4n/

    2012-12-02(日) 19:52:19 [削除依頼]
     あ、驟雨さん!
     わか……んないよね?
  • 4 驟雨 id:Sox3fsm.

    2012-12-02(日) 20:05:02 [削除依頼]
    乙葉さん>
    はい、全然わかりません
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