∬ 裏切りのRequiem(卍) ∬21コメント

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2012-11-27(火) 19:15:42 [削除依頼]
どうも(^o^ゞ
emblem<エンブレム>です!!
前、同じ作品を書いてたのですが、なぜか書き込みエラーになり書き込みが不可能になったので、新しく作りました。
見ていただいた方は、最初はつまらないかもしれませんが、すぐに、新しく更新するんで、是非見てください!!
初めて見られる方も、最初の作品でまだまだですが、コメントとか頂けたら嬉しいです( 〃▽〃)♪
  • 2 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 19:35:23 [削除依頼]
    キャラ紹介
    ・西條綺羅
    (さいじょうきら)
    ・夕波孝及
    (ゆうなみたかちか)
    ・日比谷俊
    (ひびやしゅん)
    ・海藤煉慈
    (かいどうれんじ)
    ・上谷翔太
    (かみやしょうた)
    ・山田優希
    (やまだゆうき)
    ・嶋捺玲妃
    (しまなつれいひ)
    ・烏麻雅
    (からすまみやび)
    ・城ヶ崎煉
    (じょうがさきれん)
  • 3 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 19:35:43 [削除依頼]
    ∬ 裏切りのRequiem ∬

    「中学を卒業したら、もう一回付き合おう。」

    そう言われたアタシは、ついつい嬉しくなっちゃって、

    「もちろん」

    と答えてしまった。

    けど、冷静になって考えて、馬鹿な事をしちゃったって思ってる。

    “自由に恋愛できない枷”を背負ってしまった。
    本当は、新しい恋愛もしたい。
    けど、もう一度やり直したいってキモチもある。

    アタシはどうすればいいの…?

    いきなりのmail、文面は

    「俺とつきあわん?」

    アタシの、裏切りのRequiemが響きだした。
  • 4 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 19:35:56 [削除依頼]
    第一章 別れ

    男子を思わせるショートヘアー、学年一位の長身、性格は男7、女3って感じ。
    それがアタシ、「西條綺羅」。
    男勝りな性格は中学生から。
    遊びにいくとき、周りに女子はいない。
    理由は、「周りの女子が可愛い服を着ていて、自分はそんな服が着れないから」。
    アタシはこの身長のために、服があまりない。
    だから、メンズ服を着るしかない。

    しかし、こんなアタシにも彼氏はいる。

    「夕涛孝及」

    アタシには孝及がいればそれでいい。

    …そう思っていた。

    「孝及、何??話って」

    ある日の放課後、アタシは孝及に呼び出された。

    「綺羅、悪いけど俺と別れてくれ。」

    サラっと、簡単に言われた。

    “別れてくれ”

    「なんで…??孝及、なんでなの??」

    孝及は言う。

    「付き合って、特別な存在ってのが、嫌だった。これじゃあ、友達のままの方が良かった。」

    その言葉を聞いてアタシは走った。
    その場にいたくなかった。
    泣きながら、思いっきり走った。

    「なんでなの...」

    けど、アタシはその涙だけで終わってしまった。
    アタシの孝及への思いはたった数分の涙で終った。

    普通なら、ずっと引きずるのが当たり前だろうが、生憎アタシにはそんな余裕はない。
    何故なら、アタシは受験生。
    大事な高校入試が待ち構えている。

    “孝及がいればそれでいい”なんて思いは、数分の涙ですべて流れた。

    恋愛よりも勉強をとる。
    それが、アタシなんだ。
    それが、アタシなんだ。
  • 5 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 19:36:07 [削除依頼]
    第二章 戸惑い

    孝及と別れて、数日がたった。
    アタシの耳に、ある噂が。

    “孝及くん、好きな人で来たらしいよ”

    胸が苦しい。
    何故だ。アタシにはもう関係ない。
    なのに…なのに!!
    どうしてこんなに、切なくて、苦しいんだ。

    気になる、勉強も手につかない。
    そんな日が続いて、もう何日がたっただろう。
    夜、勉強をしていたら、ケータイがなった。
    相手は「夕涛孝及」。
    でるか迷ったが、無視も失礼なので、アタシはケータイを手にする。

    「もしもし??」

    「あぁ、綺羅?俺俺、孝及。」

    んな事は知っている。
    さっさと用件を話せ。

    …そんなことは言えず、

    「何か用??」

    の返答。

    「いきなりだけどさ、中学を卒業したら、もう一回付き合おう。」

    耳を疑う。

    “付き合おう”

    一度は“別れてくれ”と言われた相手から。

    そこでやっと今までの“複雑な感情”の理由が分かった。

    “アタシはまだ、孝及が好き”

    返答は早かった。

    「もちろん」

    こうしてアタシは、“枷”を背負った。
    重く、辛い“枷”を。
  • 6 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 19:36:18 [削除依頼]
    第三章 思いと重い

    また、付き合うと決めてしまった。
    一度は別れた人なのに。
    一度はアタシを嫌いになった人なのに。

    けど、アタシは本当に孝及の事が“好き”なのだろうか。
    そこがかえって不安である。
    正直、片想いの方が良かった気もする。
    付き合ってからは、そこまで“好き”って思いはなかった。
    この前感じた“好き”も、錯覚なのかもしれない。
    アタシはアタシの心をキモチを、コントロールしきれてない。
    けど、付き合うって決めたからには、付き合わなきゃいけないんだなって、そう思っていた。
    −−−−
    アタシは、バドミントン部の部長をしていた。
    実績は、県大会ベスト8。
    毎日毎日、練習して練習して練習した。
    最後の戦った相手は、全国レベル。
    中学から始めたアタシ達に勝ち目はなかった。
    けど、一点とる度に、「もしかしたら」って想いが込み上げて、最後の一点を決められたときは、部員全員で大号泣。
    でも、今ではそれも、良き思い出。
    バドミントンをしていて、繋がりも増えた。
    その中の一人に、“海藤煉慈”が居る。
    海藤くんは、そりゃあもう飛び抜けた上手さで、県の強化選手にも選ばれている。
    スタイルもよく、誰にでも優しく、面白く、みんなの憧れ。
    ついた名は“コートの貴公子”。
    アタシはそんな海藤くんとメル友で、よくmailをしている。
    別れたときも、海藤くんは慰めてくれた。
    そんな海藤くんがアタシは好きである。
    …ファンとして。
    憧れている。
    −−−−
    アタシには、“自由に恋愛できない”そんな事に気がついたのは、海藤くんとのmailの最中だった。

    “思い”とは裏腹に、アタシは“重い鎖”も繋がれていた。
  • 7 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 19:36:45 [削除依頼]
    第四章 日比谷俊

    アタシの学校の友達である、日比谷俊はオシャレな感じの、明るい男子である。
    そんな日比谷くんとは学校でもよく話をする。
    たわいもない、どうでもよい話。
    そんな話でも、日比谷くんと話していると落ち着く。心が安らぐ。

    そう言えば、アタシがフラれたとき近くに、日比谷くんがいた。

    いや、他にもいたんだが、例えば、上谷翔太や山田優希。
    どれもみんな、アタシがフラれるのを笑いながら見てたやつら。
    まぁ、仲が良いんだが。

    しかし、何故か日比谷くんの表情は違ってたように見えた。
    多分、気のせいなのだが。

    孝及への“好き”は薄れていっている。
    そんな気がする。
    いや、確実に薄れていっている。

    何故あの時、キモチがざわついたのだろう。
    何故なんだろう...
  • 8 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 19:36:52 [削除依頼]
    第五章 X'mas

    別れて、付き合おうって言われて。
    散々だった毎日が、過ぎて行く。
    気がつけば、もう11月。
    冬の季節がやって来た。
    来月にはX'mas。
    しかし、受験生なので遊びにいく暇などない。
    けど周りは、

    「ねぇ、ねぇ、今年のX'masのご予定は〜?」

    「彼氏と過ごすかなぁ〜?」

    「ずるーい!」

    といったムード。

    友人の嶋捺玲妃が、

    「綺羅は誰と過ごすのかなぁ〜?」

    と聞いてきた。

    「アタシは勉強よ」

    笑いながら言うと、

    「綺羅、誰からも誘われてないん!?」

    と、痛いところをついてきた。

    「…そうだよ」

    苦笑しながら言う...

    「じゃあ今年はみんなで女子会かな?」

    いやいやいや、勉強しろよ!! そうツッコミたいっ!!

    そんなことを話して、一日が過ぎていく。
    −−−−
    その日の夕方。アタシは暇だったので、山田優希とmailをしていた。

    今日、みんなの話題だったX'masの話になった。

    「あぁ、もうすぐX'masだね〜」

    「そうだね。」

    去年のX'masは確か、ヤマと過ごした。
    遊びにいってプレゼントをもらった。

    「今年のX'masも、またどっかに遊びにいくか」

    不意にそんなmailを受けとり、顔が赤くなる。

    「ホント!?いいの??」

    そんなmailを返信して、正直とても嬉しかった。

    「おぅ、もちろん」

    ヤマの優しさが心を暖かくする。

    もし、ヤマが彼氏だったら…多分、アタシは幸せなんだろうな。アタシはふとそう思った。

    決して、孝及と過ごした日々が嫌だった訳じゃない。
    むしろ、ホントに幸せだった。

    だけど...そんなことも今は思い出。
  • 9 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 19:37:15 [削除依頼]
    第六章 裏切りのkiss

    11月に入り、アタシの通う「間宮中」はもうすぐ文化発表会を迎える。
    といっても、各クラス一曲ずつ、各学年で一曲、全校で一曲という、ただ単に歌うだけの行事なのだが。
    放課後も少し残されて、クラス練習。
    正直いってアタシは歌う事が苦手なのだが、クラスの女子というか、男子でさえも、アタシより背の低い子が多いので、歌うしかない。ハッキリ言って、目立つのだ...

    「〜♪」

    各クラスの歌声が響く。
    そんな中、アタシは見てしまった。
    −−−−
    その日は、体調が悪く、立ってるのもやっとだったので、アタシは放課後の練習には参加せず、保健室に一人向かっていた。

    中庭の隅。ちょうど物陰にかくれていて、人がいても気づかないような場所。
    保健室に行くための廊下からそこは見えてしまう。
    何気なく、中庭に目を向けた。

    そこには、練習にもかかわらず、kissをしていた男女がいた。

    (全く、学校でするか??普通。)

    …しかし、kissをしていた男子は“孝及”だった。

    アタシはその場に立ち尽くしてしまった。

    アタシの心の中の何かが、崩れ落ちた。
  • 10 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 19:37:36 [削除依頼]
    第七章 募る思い

    孝及の二股疑惑。
    いや、疑惑ではなく、完璧なる二股。
    kissしてた相手は、多分烏麻雅。
    アタシたちの学年では悪い方に入る女子。
    噂では、タバコを吸ってるのが見つかって、一回警察に連行されたとか。
    ついた名は“間宮の烏(カラス)”。
    でも何故そんな人と、孝及が…??

    その事だけで頭が一杯だった。

    帰るとき、廊下で孝及とすれ違う。
    けど、視線は下を向いて、完璧なる拒絶。
    目も合わせたくない、口も聞きたくない、顔も見たくない。

    孝及なんて“大嫌いだ”
  • 11 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 19:37:50 [削除依頼]
    第八章 夢現

    思い出すのは、孝及との日々。
    一緒に帰って、喋って、初めて孝及と手を繋いで。
    でもこれは、“夢”なんだ。
    けど、よく分からない。
    アタシは今まで悪い夢を見てたのかな?

    深く息を吸い込む。

    遠くの方で声がする。
    誰??
    アタシを呼ぶのは…誰??

    「…綺羅…好きだよ…」
    −−−−
    ピピピピピ...

    目覚まし時計が鳴る。
    全く、漫画のような展開だ。
    けど、今さっきのは“夢”ということがハッキリした。
    何故なんだろう。
    昨日、あんな場面を見たのに...
    それに、あの人は誰??
    聞いたことがある声。
    誰だろ、、、??

    そんなことを深く考える暇もなく、時間は過ぎていく。

    目が痛い
    鏡を見ると、少し腫れていた。
    昨日、我慢しきれず泣いてしまったからだ。
    アタシと付き合ったとき、kissなんて一回もしてくれなかった孝及。
    なんで…。
    kissしてほしいんじゃない。
    悔しかった。
    ただ単に悔しかった。
    −−−−
    学校で、孝及とすれ違う。
    うつむいて、通り過ぎる。…ハズだった。

    グイッ

    腕をつかまれる。
    けどそれは孝及ではなく“日比谷くん”。

    「西條さん??下向いてると、誰かとぶつかっちゃうよ」

    笑顔で優しくかけてくれた言葉が、嬉しくて、切なくて、、、

    「…日比谷…く…ん」

    涙が溢れだした。

    「…ゴメン…」

    走って立ち去るアタシ。
    後ろには、なにがなんだか理解できずにいる、日比谷くんがいた。

    「…綺羅…」
  • 12 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 19:38:01 [削除依頼]
    第九章 突然のmail

    とりあえず、すべての授業を終えて、家に帰る。
    だが、家に帰っても家には誰もいない。
    父と母はどちらとも、海外出張で、今家にはアタシ一人。
    独り暮らしというのも、なかなかのものだが、少し切ないときもある。

    ふと思い出した、今日の出来事。

    日比谷くんに悪いことしちゃったな。

    そう思い、ケータイを開く。

    「今日はゴメンね。いきなり泣いちゃって。でも、日比谷くんが悪い訳じゃないから、気にしないでね♪」

    送信っと。

    〜♪

    意外に早い返信。

    文面は「気になるよ。俺に何か話せるなら、話して。」

    優しいな、、、日比谷くんは。

    「いや、大丈夫。ありがとう。」

    日比谷くんにまで迷惑はかけられない。

    送信。。。

    数分後。

    今度は少し返信が遅かった。

    不安になりながらも、受信したmailを見る。

    「そっか。この頃西條さん、なんか悲しそうだから、心配で。何か相談できる事があったらいつでも言ってね。僕で良いなら、力になるよ。
    …それとさ、いきなりだけど、、、俺とつきあわん?」

    …えっ??

    狂った歯車が回り始めた。
  • 13 流姫 id:/vXlihx0

    2012-11-27(火) 20:08:32 [削除依頼]
    とても、見やすいです^^
    名前の読み方、書いて下さり有難うございます。
    助かりました^^
    とっても、面白い作品ですね。
    応援してます、頑張って下さい*
  • 14 emblem id:eb07tw01

    2012-11-27(火) 23:18:54 [削除依頼]
    流姫sありがとうございます!!
    これからも、よろしくお願いします♪
  • 15 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 23:20:09 [削除依頼]
    第十章 困惑するキモチ

    いきなり言われた“俺とつきあわん?”

    なにがなんだか、理解できない。

    “つきあわん?”

    顔が赤くなるのが分かる。
    心臓がドキドキしてる。
    孝及から言われた“付き合おう”よりも遥かに、ドキドキしてる。

    しかし、アタシは“自由に恋愛できない”。

    けど、、でも、、

    迷ったあげく、送ったmailは、

    「それは冗談かな??」

    すぐ来た返信

    「いや、本気だよ。俺じゃ、ダメかな?」

    …どうしよう。

    どうしよう、どうしよう。

    「少し、考えさせてくれないかな?」

    アタシには時間が必要だ。

    来た返信は

    「今じゃダメなんだ。出来れば、早く聞きたかったんだけどね。」

    ごめんなさい。

    心の中で呟く。

    …ドキドキはいつまでたっても止まらなかった。
  • 16 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 23:50:46 [削除依頼]
    第十一章 朝の一件

    いつもと変わらず、朝起きて、ご飯食べて、歯を磨いて、鍵を閉めて、家を出る。

    「いってきます」

    といっても、帰ってくるのは虚しさだけ。

    −−−−

    「おはよ!!」

    後ろを振り向けば、そこには笑顔でアタシに挨拶してくれる、日比谷くん。

    「あっ…おは…」

    言いかけたとき、この前のmailを思い出す。

    『…俺とつきあわん?』

    カッと赤くなる顔。

    日比谷くんを見れない。

    「おはよ」

    小さく呟いた。

    「一緒に行こっ」

    そう言われ頷く。

    二人で並んで歩いてると、周りからは

    「綺羅と日比谷くん付き合ってるのかな?」

    「ちょっと、お似合いじゃない?」

    ヒソヒソ言ってるつもりらしいが、丸聞こえ。

    顔が余計赤くなる。

    日比谷くんも少し気になってるみたいで

    「…ゴメン、西條さん」

    「ううん、別に大丈夫だよ」

    そう言いかけたとき、学校の予鈴が鳴り響く。

    「ヤバくない!?」

    顔を見合わす。

    けど、直ぐにアタシは目をそらした。

    「急ごっ、西條さん」

    そう言うと、日比谷くんはアタシの手を握って、走り出した。

    「えっ…ちょっ…」

    戸惑うアタシを気にもせず。

    日比谷くんの手は、暖かくて、おっきくて、優しかった。
  • 17 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 23:51:15 [削除依頼]
    第十二章 荒れる孝及

    日比谷くんのお陰で、遅刻はせずにすんだ。

    まだ、日比谷くんの手の感触が残ってる。

    −−−−

    アタシは3-3、日比谷くんは3-2。
    ちなみに、孝及は3-6。

    HRが終わって一息ついたとき、廊下で窓ガラスが割れる音がした。

    何事だろうかと、廊下を覗くとそこには、拳から血を流している孝及がいた。

    「…孝及??」

    「…チッ…」

    そう舌打ちすると、孝及はどこかへ行ってしまった。

    「ちょっと、どうしたんだろ??」

    側にいた、神栖愛が聞いてきた。

    「…さぁ…」

    孝及のすることは分からない。
    本当に…分からない。

    −−−−

    放課後。

    委員をしているアタシは、先生に呼び出されて普通の生徒よりも遅く帰る羽目になった。

    冬は暗くなるのが早い。

    六時過ぎで辺りは真っ暗。
    おまけに今日は寒い。

    「…さむっ」

    ああ…マフラー持ってきとけばよかった。

    …明かりの少ない通りに出た。

    本当に真っ暗。

    歩いているのはアタシだけ…のハズだった。

    誰かにつけられてる。

    …ストーカー!?

    思わず走る。
    けど、ストーカー野郎もついてくる。
    足音がだんだん近づいてくる。

    「っおい!!」

    腕を捕まれた!

    「キャッ…助け…」

    叫ぼうとした瞬間、口を押さえつけられた。

    ヤバイ…!!

    そう思ったとき、ストーカー野郎の正体が分かった。

    (…た…孝及…!?)

    そう、ストーカー野郎は孝及だった。
  • 18 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 23:51:37 [削除依頼]
    第十三章 孝及の行動

    「おい、綺羅」

    押さえてた手をはずした孝及は、怒ってアタシに聞いてきた。

    「綺羅、アイツとはどーゆー関係なんだよ!?」

    「…アイツ??」

    訳がなんだか分かんない。

    「メガネのアイツだよ!!」

    メガネの…

    「日比谷くんの事??」

    「そう、そいつだよ!!」

    日比谷くんがどうしたの…えっ…まさか…。

    「お前今日、手繋いでたろ!?」

    見られてた−−−−!!

    「そっそれは…」

    言えないよ…。

    「なんだよ…綺羅!!」

    孝及の顔が近くなる。

    孝及の息がかかる。

    甘い香りがする。

    「たか…ちか…」

    「綺羅…」

    孝及がアタシの手を握る

    壁に押さえつけられる

    「…あっ…ん…」

    孝及の唇が、アタシの唇と…

    「…ゴメン…」

    顔を横にそらすアタシ。

    ふと、この前の出来事が頭をよぎった。

    香良洲茉と孝及のkiss。

    「…綺羅、俺の事嫌いか…??」

    まっすぐな眼でアタシを見てくる。

    ドキッ…

    心が揺らぐ

    やめて、孝及。

    アタシのキモチを動かさないで。

    「綺羅…」

    タッタッタッ…

    「西條さんっ!!」

    声のする方を見たら、そこには日比谷くんがいた。

    「メガネ野郎…」

    「…夕涛…孝及…」

    睨み合う二人

    「ちょっ…孝及!!」

    孝及を止めようとして、手を伸ばしたとき、

    「綺羅は“俺の物”だ。お前なんかに渡さねぇ。」

    そういって、伸ばしたアタシの手を握り、きつく、強く抱き締めた。

    日比谷くんは、それを黙ってみていた。
  • 19 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 23:54:02 [削除依頼]
    すみません、、、
    書き間違えです。
    「香良洲茉」→「烏麻」です!!
  • 20 emblem id:vt-DrrnfeB/

    2012-11-27(火) 23:54:44 [削除依頼]
    第十四章 突然の訪問者

    家に帰りついた時間は、八時過ぎ。

    当然の事ながら、家には誰もいない。

    …明かりがついてる。

    「消し忘れたのかな??」

    ガチャ

    「鍵が…開いてる…??」

    もしかして、空き巣??

    玄関には見慣れない、洒落た感じのハイカット。

    身構えながら、リビングに向かう。

    「アハハハハ!!やっぱ、日本のテレビはおもしれーな!!」

    声がする。

    テレビがついてる。

    ソファーには見慣れない、男の人が座っていた。

    男の人と言うより、高校生??

    「…あの…誰…ですか??」

    恐る恐る聞いてみる。

    「…ん??」

    後ろを振り向いた人は…

    「あぁ−−−−綺羅ぁ−−−−!!!!!」

    そういって、アタシに抱きついてきた。

    「キャッ…なっ…なんですか!?」

    突然の事で、避けることができなかった。

    「綺羅ぁ−−−−!!会いたかったぞぉ−−−−!!!」

    そういって、頬を寄せてくる。

    「ひぇ!?」

    「俺だよ、俺!!覚えてないっ??」

    いや、全く…

    「いとこの、城ヶ崎煉だよ!!」


    城ヶ崎…煉…

    「ぁ−−−−!!まさか…煉兄!?」
  • 21 emblem id:vt-kxDyMD31

    2012-12-01(土) 19:08:34 [削除依頼]
    第十五章 煉兄

    城ヶ崎煉。
    アタシのお父さんのお姉ちゃんの息子。
    即ち、アタシのいとこ。
    歳は、アタシより二つ上の17。
    確か…アタシのおばさん(煉兄のお母さん)が仕事で、ヨーロッパに行くからついていったんじゃ…。

    −−−−

    「えっ…どうしたの!?煉兄、久しぶり!!」

    久々の再開を喜ぶアタシ。
    確か…最後に会ったのは、アタシが小学校に入学したとき。

    「それがよ、母さんが“日本の高校に行け”とか急に言い出して、それで急きょ帰国。高校は決まったんだが、住む場所がない。」

    えっ…話の流れ的にはこーゆー場合…

    「だから、家が見つかるまで、ここに住ませてくれ」

    やっぱ、そうなりますか!?

    「いやいやいや、煉兄!!それはちょっと…」

    小さい頃は、よく遊んでいたが、今は中学三年生と高校二年生。
    さすがに非常識な気が。

    「そっか…なら俺は路上生活ってのをしなきゃいけないんだな。寒いだろうなぁー。」

    そんなこと言われて…

    「少しだけなら…いいよ…」

    そう言ってしまった。
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