ヒーローになりたい!335コメント

1 ソルト id:VyxYMCI/

2012-11-22(木) 23:35:26 [削除依頼]

ーーヒーローってどんな人だと思う?

ーー悪い奴と戦う人?
ーー命をはる人?


『ヒーロー=手助け』
そんな風に思ってる。
そう思っていた私、鮎川 佑月 (あゆかわ ゆづき)はヒーローになろうと夢見ていた。
  • 316 ソルト id:PuTTnuz0

    2013-07-10(水) 21:42:48 [削除依頼]

    え。
    か、金?
    「あー、まさかばれちゃった?」
    『え?』
    「ほら、最近買ったゲームのことだろ?ごめん、今月厳しくてさ〜」
    『へ?なにそ…』
    「違う?あ、じゃあ、前に買った小説のこと?」
    『…はぃ?』
    「え?これも違うの?じゃあ…」
    『金返せぇええええええええ!!!』
    「あとちょっと、待ってくれって!」
    『違うわ!20円返せ!』
    「は?」
    『それと、そのゲームと小説のお金も!』
    「電話代だった?もしかして?」
    『瑠花ねぇのばかぁああ!!』
    『あ、あとさ…』
    「?」

    『今日、手術なんだけど』

    「……え?」
  • 317 ソルト id:RZrgUxx0

    2013-07-11(木) 06:15:56 [削除依頼]

    ちょ、え?
    「ほ、ほんと?」
    『そうだけど?』
    「いつから!?」
    職員室に向かって猛ダッシュした。
    スケジュール帳がカバンの中に入っていた気がする。
    『いや、仕事で大変でしょ?別に慌てるようなものじゃないし…』
    佑月はこれで二回目になる。
    なんか大丈夫そうな雰囲気が電話越しに伝わってくる。
    「今からそっち行くから!ちょっと待ってろ!」
    『はぁ?待てるわけな』
    電話を切る。
  • 318 ソルト id:RZrgUxx0

    2013-07-11(木) 20:13:11 [削除依頼]

    もう時間がないんだな、手術。
    職員室につき、自分の机へと進む。
    荷物をバックの中に詰め込んでいると、トントンと肩を叩かれた。
    「?」
    振り返ってみたら、奥になにもない笑顔があった。
    「うわ!か、神川先生?」
    ふふっと笑いながら、驚いて座り込んだ私に手を伸ばした。
    その手を掴む。
    「驚かせてすみません」
    まだ笑いながら、私を起こす。
    「ありがとうございます」
    「奥土先生、行ってきてください。言っておきますから」
    ニコッと微笑んで、私のバックを渡してくる。
    「え、あ、ありがとうございます!」
    病院へと走り出した。
  • 319 ソルト id:gq3p9iS1

    2013-07-12(金) 20:09:05 [削除依頼]

    生徒に怒られるんじゃないかと思う。
    今、おもいっきり廊下を全力疾走中。
    階段を飛び降るぐらいの勢いで駆け下りる。

    「せんせー、頑張ってー!」

    どこか、聞き覚えのある声がした。
    「佑月によろしくなー!!」
    「遅れたら、許しませんよ?」
    「…それと…」
    そう口々に叫んでくるあいつら。

    『誕生日、おめでとーございまーすっ!』

    っ…!
    「おう!いってくる!」
    視界が…ぼやけるっ…!

    さぁ、はやく佑月に会いに行こう!
  • 320 ソルト id:HuZZtUm/

    2013-07-16(火) 18:43:19 [削除依頼]

    職員玄関を出ると、夏だなぁと思わせる暑く鋭い日差しが襲う。
    「佑月、待ってるかな?」
    額の汗を拭い、空をあおぐ。
    ひと呼吸して、バイクに走る。

    ヘルメットをつけ、バイクにまたがる。
    セミの声を消すぐらいのアクセル音と共に一気にバイクは駆け出した。

    安全運転ながらも、かなりのスピードを出している。
    ーーー
    「お、ねぇちゃーんっ!」
    「なんだよ…?」
    「おねぇちゃんの大切なモノって、なに?」
    「急だなぁ…おい」
    「佑月はねぇ?おねぇちゃんだよー!」
    「そうか、嬉しいなぁ…!鮎川佑月♪」
    「おねぇちゃんはぁー?」
    「ははっ!私は…」
    ーーー
    病院に向かいながら、まだ佑月が小学生のころを思い出す。
    10歳の差がある私たち。訳ありで2人で暮らしてきたのだが、よくここまで生きてこれたなと今頃感心した。
    黙ってついてきた佑月に、私は感謝しなきゃいけない。
    いじめにあって、足をやって、瑞樹と春を助けて、ヘラヘラして。

    「とんだ、バカだよ…ちくしょー…」

    震えた声がいろんな騒音に掻き消された。
  • 321 ソルト id:HuZZtUm/

    2013-07-16(火) 18:51:57 [削除依頼]

    だが、まだ佑月。
    お前はヒーローになるんだろう?
    まだ助けを待ってるやつがいる。
    れいなもそうじゃないか?
    ミドリもそうじゃないか?
    私の失敗と同じことをするな。
    ヒーローとはなんなのか、もっと深く考えて。
    夢ってどれだけ大切なものか考えろ。

    深くため息を吐いて、前を見た。
    大きな見慣れた病院をもう確認出来た。
    一気にスピードを上げ、駐車場に突っ込んだ。
  • 322 ソルト id:HuZZtUm/

    2013-07-16(火) 19:10:29 [削除依頼]

    荒々しくバイクを停め、ヘルメットを取る。
    汗でベタついた髪が気持ち悪い。
    縛り直して、病院の中へ入った。
    独特な臭いが嗅覚を刺激する。
    そして、涼しい風に癒される。


    エレベーターの中へ入り、ボタンを押す。
    この前まで故障していたが、直ったのでよかった。
    扉が目的地で開いた瞬間、病室まで走った。

    部屋の前までくると、扉は半分まで開いていた。
    そこから、佑月と医者や看護師が楽しそうに話しているのを確認出来た。
    よかった。まだだったか。
    安堵して、部屋の中へ足を踏み入れた。
  • 323 ソルト id:HuZZtUm/

    2013-07-16(火) 20:07:14 [削除依頼]

    「あ!瑠花ねぇ!」
    元気な声をあげる佑月。
    ベッドの上に座ったままだが、関係なしにブンブンと手を降ってくる。
    手術を前にして、緊張もなにもないチビに私は苦笑いで返した。
    「もうすぐ始めるところです」
    メガネのおっさ…医者は、ニコニコと微笑んだ。
    お願いしますと頭を下げる。

    医者は頷き、看護師に合図をする。
    ガチャガチャと物がこすれた音が響く。
    ベッドが動き出す。

    佑月はもう時間という風に、時計を見てそれから私を見た。
    ベッドが私に近づく。
  • 324 ソルト id:HuZZtUm/

    2013-07-16(火) 20:34:53 [削除依頼]

    佑月は寝る姿勢になり、瑠花ねぇと私を見てくる。
    「よぉ、遅くなって悪かった」
    「いいよ〜来てくれただけで嬉しい」
    ニカニカと子供の笑い顔。

    そして、秘密の話をするように耳をかしてと手招きした。
    私は耳を傾ける。

    「ーーー」

    「っ!」
    ベッドは動き始めた。
    部屋から出ていくベッドに。
    「頑張れよ!」
    と、声をかければ。
    小さな手がピースの形になった。

    私はそのベッドを追わなかった。
    瑞樹が前まで使っていたベッドに座り、さっき言った佑月の言葉を思い出す。

    「お誕生日、おめでとう!」

    自然と笑みがこぼれ、そして涙がほおを伝った。


    ーーー
    「ははっ!私は…」
    「なになに?」
    「お前…私の義妹(いもうと)だよ!」
    「エヘヘ!」
    ーーー


    番外編
    〜奥土 瑠花の独り言〜
    終わり
  • 325 ソルト id:HuZZtUm/

    2013-07-16(火) 20:50:59 [削除依頼]

    番外編、終了しました!
    番外編のくせに長い!
    ここまで読んてくださった方、ありがとうございます!

    では、もうひとつ小話を…。
    部交祭編です!
    この学校では有名な行事という設定です♪( ´▽`)
    これからも部員たちを見守ってやってください!
    お願いします( ´ ▽ ` )ノ
  • 326 ソルト id:98bFyWp1

    2013-07-17(水) 15:58:28 [削除依頼]

    「あれだね!もうすぐ、夏休みだね!」

    太陽の下で汗を流しながら練習するサッカー部を尻目に、美術部は冷房の効いた部屋にいた。
    手術も終わったばかりなのに飛び回る佑月に、一同ため息。
    写生大会が終わってから、この頃顧問もくるようになり今も座っている。
    焼きそばパンを食べながらだが。
    いや、それも夢中で。

    「みんな!夏休みといえばー!?」

    うっとおしい。
    「古今東西ゲぇえムっ!」
    パン、パン!
    「…怪談」

    しょうがない、乗ってあげる。
    本にしおりを挟みながら、イジるわよ。とアイコンタクト。
    そして、みんなからのOKの頷き。

    パン、パン!
    「幽霊」
    パン、パン!
    「熱中症」
    パン、パン!
    「神隠し」
    パン、パン!
    「…カッター」

    「関係ないわぁあ!!」
    『え?常識だよ?』
    「ぇぇえええええ!!?」
    『知らなかったの?遅れてるね☆』
    「めんど!あんたたち、めんど!」
    『……』
    「えぇええ!無視っ!?」

    いや、なんかね?
    飽きたわね。
    時間の無駄ってことに気がついたの。
    だから、みんな一斉に自分のしたいことやり始めたのよ。
    私も、本読んでるし。

    と、パンを完食した顧問が髪を揺らして立ち上がる。
    「そういえば、大会の結果出たぞ?」
    『…っ!?』

    私たちに緊張が走った。
  • 327 鏡果 id:JehHOut0

    2013-07-19(金) 17:39:37 [削除依頼]
    わー、復活したんだねー!
    奥土先生・・・よかったね
    誕生日忘れられてなくてww

    てかカッター・・・ww
    いやいや、常識ではない!
    更新、頑張ってね!
  • 328 ソルト id:3KUkA0N/

    2013-07-19(金) 21:10:14 [削除依頼]

    鏡果さん
    ありがとうございます!
    なんかゴチャゴチャしてる話ですねw
    これぞ、ソルト・イン・ザ・ワールドっ!(ツッコんでー
    更新、頑張りますw
  • 329 ソルト id:3KUkA0N/

    2013-07-19(金) 21:25:23 [削除依頼]

    早く教えてほしい期待とやっぱり聞きたくないという感情が回る。
    あのテストを待つような感覚。
    多分、みんなもそうでしょうね。

    「結果はー!!」
    すごいウザいため方された。
    しょうがない、蹴りをいれてあげようか。
    『おぉー!?』
    なんか、佑月と瑞樹がノリだした。
    この2人には、デコピンで許してあげるわ。
    「なんとーっ!?」
    『おぉおー!?』
    …前言撤回。
    コンクリートに埋もれて、しねばいい。
    「金賞がー!?」
    『おぉー!!!?』

    「いでっ!?」
    「はやくしてください。蹴りますよ?」
    「蹴ってる上に踏んでる!おい、踏んでるから!」

    「はぁー…金賞、出てるぞ。当然のように」
    『誰ですか?』


    顧問は足をなぜかさすりながら、苦笑いしている。
    そして、二カッと笑い、手をパーの形にする。

    え?じゃんけん?
    みんなが軽く首を傾げる。

    顧問はその反応に笑いながら、開いた手を突き出して言った。

    「5人、金賞だ」
  • 330 ソルト id:3KUkA0N/

    2013-07-19(金) 21:49:05 [削除依頼]

    え、
    え、
    え!
    ウソ…でしょ?
    まさか…。

    「嘘だろ?マジか…?」
    れいなが代弁してくれた。
    「なんで嘘つかなきゃなんねーんだよ?そんなに嘘つくような顔に見えるか?」
    『見える』
    「ひっどっ!?」
    勝手にわめいている顧問は無視して、私たちは顔を見合わせる。

    「ひぇっぐ…!ひぅ…ぐす…」
    佑月なんかもう泣いてる。
    ダメじゃない。部長がそんなじゃ。
    「頑張ったね…」
    瑞樹も涙を目にためている。
    「私たち…頑張った…」
    小さな声で呟きながら、佑月の背中をさするミドリ。
    「ま、金賞取らなかったら、怒ってたところだぜ!」
    腕組みしながら笑うれいな。れいなも相当涙を堪えてるのか顔がゆがんでいる。

    「ちょっと、みんな、泣かないでよ?私も…」
    泣けてくるじゃない。
    金賞をとっただけで泣けるあんたたちに。
    感動して、涙腺崩壊するわよ!

    さっきまでわめいていた顧問が私の肩に手をおいてきて。
    「お疲れ様。よく、頑張ったな」

    自分の目から抑えきれないほどの涙がこぼれた。
  • 331 ソルト id:Fbtyvqu0

    2013-07-20(土) 11:16:19 [削除依頼]

    今日はそのまま部活終わり。
    みんな泣いちゃったからね。

    車はあるけど、自分の足で帰るようにしている。
    帰ってこれば、お帰りなさいませ、お嬢様。と執事たちが言う。

    爺やが私のカバンを持ち、一緒に部屋へ行く。
    「なにか事件にでもお会いしましたか?」
    紅茶をいれながら、そんなことを聞いてくる。
    「なにかあったの?」
    出された紅茶を受け取る。
    甘い匂いが疲れを癒してくれる。
    「いぇ、『黒龍団』という暴走族がですね」
    黒龍、団?なんて変な名前だろう。
    私はその暴走族は初耳なのだけど。
    「最近、急に動き始めたらしいのです。ここら辺の地域ですので、お気をつけてください」
    「…えぇ」

    爺やが律儀にお辞儀をして出ていくのを確認すると、紅茶を一口飲み、PCの電源をいれた。
  • 332 ソルト id:Fbtyvqu0

    2013-07-20(土) 13:52:41 [削除依頼]

    ま、ざっくり調べた結果…
    この暴走族は高校生の集まりで、ここの主も高校生ってこと。
    でも、あんまり悪いことはしてないみたい。
    警察にも目をつけられていない。
    それと…あるサイトからは、助けらた。っていうコメントもあったり。

    「安全な暴走族…?」
    冷め始めた紅茶を飲む。
    一応、メモをしておいて、シャットダウン。
    画面が暗くなったことを確認し、閉じる。

    そして、宿題を片付けようと勉強机に向かった。
  • 333 暗猫 id:JaeDt9g1

    2013-07-27(土) 09:19:22 [削除依頼]
    やぁやぁソルトw言われたから来てみたぞw
    更新がんばれ〜  
  • 334 ソルト id:yc.4mGp1

    2013-07-30(火) 12:35:41 [削除依頼]

    暗猫さん
    ありがとうございます!
    びっくりしましたw
    …い、言いましたっけ?ww
    更新頑張ります!
  • 335 鏡果 id:lf0WSIQ.

    2013-07-30(火) 14:45:31 [削除依頼]
    なんかコメ久しぶりかな?
    黒龍団・・・。
    かっこいいネーミングだね
    更新頑張ってね!
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