IDOL！★4コメント

【始まり】

「うわ〜やっぱり鈴ちゃんは可愛いなぁ〜」

私、秋本美海です。普通の中三。夢は、アイドル！
でも、叶うことはないと思っていました。
あの日までは。

「あれ？新人オーディション…東ビル三階…12月16日…受けようかな〜お母さん〜」

リビングへ降りていったけど、応答がありません。
見ると、人が倒れていました。
お母さんでした。

「お母さん!?お母さん！」
すぐに119番通報をしました。

ピーポーピーポー…

「退けてください!」
「そっちもって！せぇーのっ!!」

ピーポーピーポー…

お母さんは、病院へ搬送されました。

「美海!!」

間もなく、父が到着。

「秋本さん。少し来ていただけますか？」

お医者様がおっしゃったので、着いていきました。

「実は、秋本さんは、脳に悪性腫瘍があります。もう…明日が峠です。」
「え…」
「もしかしたら、このまま、植物状態になるかもしれません。」
「な…おらないんですか…!?ずっと…手をこまいて見てろと!?」
「残念ながら…」
「わ…かりまし…た…ありがとうございました…」

部屋を出ました。

「美海、最後にお母さんに会いにいこう、な？」
「うん…」
病室へ入りました。
お母さんは、ベットで寝ています。
「お母さんっ…！お母さんっ!!起きて!!」
なんどか繰り返したら、意識が戻った様でした。
「美…海･･･もう私は生きられないかもしれない。
でも、アイドルになるって夢は諦めないでほしい…」

「･･･んなっ!!駄目なんかじゃないよぉっ!!アイドルになるって夢は諦らめないから…だからっ…死なないでぇっ！」
「お…父さん…美海をよろしきお願いしますね…」