++ 神崎さんの落とし物  /愛生8コメント

1 愛生 id:42LNiRS/

2012-11-18(日) 19:09:09 [削除依頼]
神崎透子はそっと、目を閉じた。
そして上を向くと瞼をゆっくりと開けた。

涙がこぼれないように。


神崎さんの落とし物 / 本文より

こんにちは。
愛生です。
今回は、いままでと少し違った
世界観の小説に挑戦します。
応援よろしくおねがいします。
  • 2 愛生 id:42LNiRS/

    2012-11-18(日) 19:24:31 [削除依頼]
    ジリリリリリーー…

    アンティークの時計のベルが、
    早朝を告げる。
    神崎透子は、カーテンの隙間から差す
    日の光に目を細めた。

    ーー…学校。

    行きたいと思ったことなんて、
    一度もない。
    彼女はぎゅっと目をつむった。
    涙が頬を伝う。

    自分には味方なんていない。
    自分は捨てられている。
    彼女はいつも、そう思って生きてきた。

    神崎透子に両親はいない。

    母親は自分を置いて家を出て行き、
    挙げ句の果てに
    交通事故でこの世を去った。
    父親は行方知らず。

    彼女は、
    クラスメイトの冷たい視線に耐えながら
    強がって生きている。


    気がつけば7時。

    彼女は傷だらけの足で、
    自転車のペダルをこいだ。
  • 3 愛生 id:42LNiRS/

    2012-11-18(日) 19:49:16 [削除依頼]
    ガラッ

    神崎透子が、教室の扉を開ける。
    冷たい視線が、彼女に集まった。
    しかし彼女は同様することなく、
    靴の音を響かせながら、席につく。

    そんな神崎を、睨みつける者がいた。
    クラスのリーダー、相沢妃香だ。
             アイザワヒメカ

    相沢妃香ーー… 
    ブランド品会社の社長令嬢で、
    気に入らないものは消す。
    それが彼女やり方。

    「神崎ぃー」

    相沢が、彼女に近づく。

    「どうも。」

    「相変わらずシケてんねー、神崎。
    ターゲットになってもいいの?」

    ターゲット。
    その言葉に、神崎は少し同様したが、
    すぐに冷静さを取り戻す。

    「……」

    「なんとか言えよ、神崎!!」

    相沢が神崎の足を蹴った。

    クラスメイトの脳裏には、
    みな同じ考えが浮かんだだろう。

    次のターゲットは神崎さんだ、と……
  • 4 ☆♪りんご姫♪☆ id:yDn.Pql1

    2012-11-18(日) 20:11:25 [削除依頼]
    う、ニヤけが…
  • 5 ローズ id:Y0Akt6s.

    2012-11-18(日) 20:21:48 [削除依頼]
    面白い!
  • 6 愛生 id:N8TE7941

    2012-11-19(月) 17:46:18 [削除依頼]
    >4 >5 さん コメントありがとうございます!! うれしいです^^
  • 7 愛生 id:frkSItw1

    2012-11-20(火) 12:28:38 [削除依頼]
    翌日、神崎透子はいつものように
    教室の扉を開ける。

    彼女の頭上から、
    黒板消しが落ちてきた。

    彼女の髪や制服の肩は、
    白く染まっていく。

    クラス中が静まりった。


    ー…沈黙を破ったのは、相沢妃香だった。

    「おはよー、神崎。」

    ニヤリと笑う相沢。

    「神崎ぃー、暑くなーい?」

    今は冬。
    外は雪がちらつきはじめている。
    暑いわけがなかった。

    「ちょぉっと冷やそうか……」

    不気味な笑みを浮かべる相沢。

    そして彼女は、足もとにあった
    バケツをつかむと、
    中を水を神崎透子にかけた。

    床にはじく水の音が、
    嫌に大きく聞こえる。

    誰もが息を呑んだ瞬間だったーー…。
  • 8 愛生 id:frkSItw1

    2012-11-20(火) 20:33:48 [削除依頼]
    けれども神崎透子は、
    顔色一つ変えなかった。

    平然とした顔つきで、どこを見るもせず
    立ち尽くしている。

    相沢妃香は腹がたった。

    「お前、感情がないのか?!
     心がないのか?!
    なんとか言えよ神崎!」

    神崎透子は、かけていた
    黒縁眼鏡を床に投げ捨てると、言った。

    「ああそうだよ!  私には心がないの!
    心を落としてしまったの!
    そこまで言うなら拾って来てよ!
    私の心を!!」

    それは、いつもの神崎透子ではなかった。
     


     
     
    ーー…その日から、
    神崎透子は変わってしまった。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

最近作られた掲示板

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません