このクソ野郎!9コメント

1 ゆず id:T9MrJsn1

2012-11-17(土) 17:00:32 [削除依頼]
将来の夢
6年1組 北川あきら

僕の将来の夢は学校の先生です。
僕の担任岩田先生は面白いし、優しいです。怒ると鬼以上にこわいけど、その怒りかたも愛を感じます。
体育なんか張り切って骨折したし、国語も物語の主人公がいけないことして怒って、破りました。授業も熱心です。
僕のお兄ちゃんは小学校の先生です。隣の市で働いてるのでこの学校には来ないけど、いろんな話をしてくれます。
生徒のこと、掃除や給食のこと。
とっても面白いです。
僕はそんな岩田先生やお兄ちゃんみたいな先生になりたいです。
  • 2 ゆず id:T9MrJsn1

    2012-11-17(土) 17:08:28 [削除依頼]
    「リラックスしなよ。」
    「…はい。」
    廊下で、勇と転校生の足音がこだまする。
    「あの、角が6-1な。自己紹介してな。」
    勇は転校生に話しかける。が、よほど緊張しているのか、返事はない。
    「さ、着いた。じゃあおいで。」
    扉を開けると、ざわめく教室がシーン、と静まり返った。
    「北川先生!転校生!?」
    「そうだよ。」
    クラスで最も優しい子の掘川はるなが言った。
    「自己紹介して。」
    転校生は小さく頷き、黒板の前に立つ。
    「黒田勝です。」
    小さくか細い声に、皆、ゴクリと唾を飲んだ。
  • 3 ゆず id:RX2icwT0

    2012-11-18(日) 15:49:46 [削除依頼]
    黒田、勝ねぇ。
    勇は姿見の前で背広を整える。
    「黒田、大丈夫かな。」
    人の心配している場合じゃないのだが。どうも、教師生活4年、しっくり来ない。現在27歳で力仕事は負けないが、初めての6年生、大丈夫だろうか。
    「よーし、行こ!」
    それでも勇は元気に外に出て、学校へ向かう。
    「兄ちゃん、俺もれっきとした教師だよ!」
    教師の先輩、兄を思い浮かべる。
  • 4 ゆず id:RX2icwT0

    2012-11-18(日) 15:58:09 [削除依頼]
    教室で待っていると、間もなく堀川が来た。いつも一番に来る。
    「おはよーございます!」
    「おー、おはよ。」
    このクラスを持って1ヶ月だが、不安は募る募る…。
    その中、いつも暖かい笑顔で支えてくれるのは堀川だった。
    「あ、勝くん!おはよう。」
    「お、おはようございます。」
    「勝くんさぁ、どこに住んでるの?私はほとんど学校の前だけど。」
    堀川の問いに黒田は戸惑った様子だ。
    「えーっと…。」
    素早く堀川は謝る。
    「あ、ごめん。住所とか、覚えてないか。周りに目印になるものない?」
    「…薬屋が。」
    「クスリのアマノ?じゃあ、私の家と近いよ。」
    堀川はニッ、っと笑って黒田にVサインを送る。
  • 5 ゆず id:RX2icwT0

    2012-11-18(日) 16:09:00 [削除依頼]
    __北川あきら。
    子供のころの、名前。
    あきらはあの卒業文集の作文を書いた直後、兄を亡くした。あきら、と兄によばれていたので、他からあきら、とよばれるとつらくなった。二十歳になって、名前を改名した。親もわかってくれたし、勇という名前もいいね、と言ってくれた。かなりの無理な笑顔。よりいっそう兄がなっていた教師になりたくなり、難しい試験を乗り越え、今ここにいる。
    堀川をみていると、女バージョンの兄にそっくりだった。
    別にひいきするつもりはないが。
    「へー。虫が好きなの。」
    「…うん。」
    二人は盛り上がっていた。
    「じゃ、なにか面白いもようの虫とか、いる?」
    「いるよ。」
    「教えてー!」
    堀川は虫が苦手な筈だ。それでも話に入るということは、緊張している転校生への優しさなのだろう。
    つい、涙がこぼれてしまった。
  • 6 ゆず id:RX2icwT0

    2012-11-18(日) 16:17:44 [削除依頼]
    「じゃあ、私、委員会。」
    「うん。」
    堀川が出ていくと、勇も職員会議のため、廊下に出た。
    「おはよう。」
    クラスの子供が来た。3人目。
    桜井りきという子供だった。
    「うっす。」
    桜井は会釈して、教室に入っていった。
  • 7 ゆず id:RX2icwT0

    2012-11-18(日) 16:24:06 [削除依頼]
    勝はランドセルから用意を取り出していた。すると、男の子が入ってきた。
    「おー、黒田だっけ?ん?」
    「は、はい。」
    「黒田、どっから来たの?」
    勝は一瞬戸惑い、うつむいた。
    「み、南小学校から。」
    桜井はふーん、と頷き、首を傾げた。
    「何で?5月に引っ越してくるなんて、微妙だな。」
    「…。」
    ますますうつむく勝。桜井はははーん、とつぶやいた。
    「いじめられてたんだろ。図星だろ!?」
    違う。違うんだ。
    勝は首をふり、外に飛び出した。
    「ちょっ、おい!にげんなよ、おいっ。」
    桜井の舌打ちが廊下まで聞こえていた。
  • 8 ゆず id:0O.aIHs0

    2012-11-19(月) 11:47:21 [削除依頼]
    「あれ?桜井は?」
    勇は“朝の会”で堀川の隣があいているのに気づく。
    「勝くん、どこいったのかな。」
    「探すか…。」
    勇はつぶやき、自習するよう言って教室を出る。後ろから堀川が走ってきた。
    「ね、私も行く。」
    「え、でもなぁ。」
    「お願い。私ね、勝くんが心配なの。」
    ただの好奇心ではない。堀川の顔は真剣だった。勇は頷き、放送室へ行った。
    「待ってろ。」
    スイッチを入れ、マイクに向かって話す。
    『授業中失礼します。6-1、黒田勝くん、黒田勝くん、放送室へきましょう。また、黒田勝くんを見かけた先生方は放送室まで。』
    学校内にいることを願う。
    「先生、大丈夫かなぁ。怖いよ。」
    「大丈夫大丈夫。」
    間もなく、放送室に女の先生が来た。
    「高橋先生。」
    「あの、北川先生。うちの生徒が黒田勝くんらしき人を見たって。朝の8時過ぎ、校門をくぐってぬけていたと。忘れものだろうと、誰にも言わないでいたそうです。」
    「あ、ありがとうございます。」
    すぐさま駆け出した堀川を追いかけて、校門で追い付いた。
    「勝くん…。」
    堀川の不安そうな声が勇の耳に響いた。
  • 9 ゆず id:0O.aIHs0

    2012-11-19(月) 11:56:06 [削除依頼]
    黒田の家に、行った。確率的には一番高いだろう。
    「北川先生じゃないですか。どうされました?」
    居ないな。確信したが事実は知らせる。
    「勝くんが居ないんです。」
    「…え。」
    呆然と立ち尽くす母親。
    「必ず探してお届けします。」
    「私も、私も行くわ!息子がいないのに、黙ってられません!」
    「ダメです!弟さんがいるでしょう。足が不自由なんですよね。お母さんがいないとトイレにも行けないんですよ、光くんは。」
    3歳の弟の光は生まれつき足が悪く、成長も遅い。母親が頼りなのだ。
    「…でも。」
    「大丈夫です。」
    「…お願いします。」
    深く頷き、勇は堀川と一緒に探しに出た。
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