やはり、これは禁断でした22コメント

1 涙空 id:PZ9xWid0

2012-11-16(金) 17:18:12 [削除依頼]
 アンドロイドだから、なんていう偏見は認めない。
  • 3 涙空 id:PZ9xWid0

    2012-11-16(金) 17:29:14 [削除依頼]
    私は、少年の髪に触れた。指が毛の間に入ってはさらさらと下に滑る。
    私は、少年の頬に触れた。色は白く、しっとりとした肌触りだ。
    私は、少年の唇に触れた。潤いで満ち、ぷくりと弾力を返す。

    まるっきり、“人間”だ。

    だけど、アンドロイドなんだよね、これが。
    いや、私でも信じらんないけど。
  • 4 ポテト id:sWvZq3Z.

    2012-11-16(金) 17:39:00 [削除依頼]
    人間じゃなくてアンドロイドってのが面白いですね^^
  • 5 涙空 id:PZ9xWid0

    2012-11-16(金) 17:39:42 [削除依頼]
    ■.*

    ことの始まりは、あの時。

    私はいつもの様に目覚まし時計のアラーム音で目を覚ました。
    眠気眼を擦りながら、ベッドの棚の上に位置してある時計のアラームをとめた。

    起き上がって、カーテンに手を伸ばすと勢いよく左右に引く。
    一瞬で部屋が窓から差し込む日光で満ち、私は眩しさに目を細めた。
  • 6 涙空 id:PZ9xWid0

    2012-11-16(金) 17:40:40 [削除依頼]
    >4ポテト様 本当ですか、ありがとうございます! うれしいです^^♪ がんばります
  • 7 涙空 id:PZ9xWid0

    2012-11-16(金) 19:20:04 [削除依頼]
    朝食を食べに行こうと、部屋を出て階段を喧しく降りて行った。
    すべて降りきって、リビングへ行くには曲がることが必要不可欠とされる曲がり角を曲がったときだ。

    私は目を大きく見開いた。
    もっと適切な表現をすると“開いた口が閉じない”。

    ちょ、待って待って。いや、誰もいないけど。
    何これ。まじで何これ。三回目、何これ。


    ――私は目の前の少年に再度目を向けた。誰だよ。
  • 8 涙空 id:PZ9xWid0

    2012-11-16(金) 19:40:25 [削除依頼]
    「はじめまして、澪様」
    無表情のまま、少年は深く頭を下げた。
    私は慌てて礼を返すと、少年はにこりと微笑んだ。
    「僕は、澪様の専属アンドロイドとなりました。主に身の回りのお世話、又非常時のボディーガードとして働くようにとプログラムから命じられております。僕を澪様のもとへ送ってくださったのは、村重紫苑様――澪様のお父様です」
    「お父さんが?」
    「はい。プログラムによると、出世しただかなんとか……。そのお金で僕を購入したらしいのですが」
    「へえ」
    「因みに、日本では義務教育となっている小中学校で学ぶ知識は勿論、社会で役立つ知識も記憶しています」

    少年の瞳はまっさらな青色で、一瞬目が合うだけで吸い込まれそうだ。
    軽く茶が入った髪はさらさらで、鼻は高くも低くもなく顔のバランスをよく保つ。
    ちょっと、いや、かなり美形。
    容姿はもちろん、ちょっとした仕草や喋り方からも、この人がアンドロイドだということを感じさせない。
  • 9 涙空 id:PZ9xWid0

    2012-11-16(金) 21:07:12 [削除依頼]
    村重澪。両親が仕事のため海外に住んでいる。
    なので高校一年生という若さで一人暮らし。

    だけど、今日から“二人暮らし”となるようです。

    「澪様、お願いがあるのですが」
    「え」
    「僕に名前をつけてください」
    「名前、ないの?」
    「澪様につけてもらえ、と命じられております」

    さっきから“命じられて”ばっかりだな。
    本当に機械なんだ……よね。

    「ラム」
    若干適当に考えた名前だ。だが、少年はここぞとばかりの満面の笑みで言った。
    「ありがとうございます! 素敵な名前――です」
    アンドロイド、か。こんなに笑えるんだ。
  • 10 涙空 id:PZ9xWid0

    2012-11-16(金) 21:22:47 [削除依頼]
    ■.*

    あれから二日経ったとき。

    私はふと思ったことを口にした。
    「ラムってさ、ぶっちゃけ何歳?」
    「え、年齢ですか……僕に年齢ってあるのかな」
    ラムは腕を組んで考える素振りを見せた。
    「見た目的には私と同じくらいだよね」
    「あ、そうですね」

    ラムは、二日前から本当によく働く。
    家事全般はなんなくこなし、昨日私が階段から思い切り転がり落ちて擦り傷を負ったときも丁寧に手当てしてくれた。
    小中学校の知識は蓄えてある、と言っていたが、高校生である私の勉強も分かりやすく教えてくれる。
  • 11 涙空 id:RbEY07p1

    2012-11-17(土) 13:49:17 [削除依頼]
    「澪さん、今日の晩御飯は何にしましょうか」
    澪さん――自分で言い出したにも関わらず、私はほんの少し違和感を覚えた。澪様という呼び名は堅苦しいから、と半ば強制的にやめさせたのだ。
    まあ、時期がくれば慣れるだろう。

    「ハンバーグが食べたい」
    私はにこりと微笑んだ。
    「では、材料を買いに行って来ます」
    その言葉を聞くなり、私は飾り気のないソファから立ち上がった。
    「私が行く」
    この土日、どこにも行かずに退屈をしていたところだ。
    「では、僕もご一緒しますね。澪さんを一人で危険な場所にお連れするわけには行きませんから」
    「やったあ!」
  • 12 涙空 id:RbEY07p1

    2012-11-17(土) 14:14:16 [削除依頼]
    危険な場所っていっても、買い物行くだけなのにね。
    まあ、何があるか分かんないから。
    だけど、ラムがそうやって心配してくれることが嬉しかった。
    ただ、純粋に嬉しかったんだ。

    ■.*

    「澪さんはどのお肉が好きなんですか?」
    近所のスーパーで、お肉売り場の前でラムが深刻そうな顔で聞いてきた。
    たかが肉でそこまで気にするものか。
    「ん、いっつも適当だから分かんない」
    「そうですか……、ではこれで」
    ラムは一パック、肉を手にして買い物かごの中に入れる。
  • 13 涙空 id:RbEY07p1

    2012-11-17(土) 14:54:06 [削除依頼]

    「ラム、ごめん。トイレ行ってくる」
    「はい、お気をつけて」
    私はラムを置いて、一人トイレへと走って行った。

    このスーパーは今まで数回しか来たことが無いが、トイレの位置ぐらいは把握しているつもりだ。
    私は慣れた足取りでお菓子売り場へと足を運んでいく。
    その裏にトイレがある筈なのだ。

    ……あれ、ない。
    トイレがない。
    やっとお菓子売り場まで手が届くところに来た。
    だけど、トイレが見当たらない。
  • 14 涙空 id:RbEY07p1

    2012-11-17(土) 23:57:21 [削除依頼]
    ……まじかい。
    私はため息を吐いて近くの店員を探した。
    トイレの場所を聞こうと思ったのだ。
    辺りをきょろきょろと見回して、この店のユニフォームを来た女性を見つけた。

    「あの、すいません」
    そう声をかけると、女性は振り向いて活気付いた返事をした。
    だが、次の瞬間女性の顔は見る見るうちに青ざめる。
    女性の視線は私の背後に向けられていた。
    私不審に思って後ろを振り返ろうとすると、それは何者かの手によって阻止されていた。

    後ろから、“誰か”の右腕は私の首に回る。
    “誰か”の左腕はしっかりとナイフを握り、私の首に宛がった。

    横目でちらりと見えた。
    いかにも強そうな柄の悪いおじさんが。
  • 15 涙空 id:N8Zu3SX/

    2012-11-18(日) 00:12:27 [削除依頼]


    え、何。強盗?
    私、もしかして人質?
    私は再度首の近くで銀色に光るナイフを見つめた。
    嫌だ、怖いよ。

    恐怖と不安が混じりあった感情が心を支配していく。
    やっと状況を理解して、じたばたと抵抗をしようと試みたが、男の人に適うはずないし、派手に動くとナイフが何かの拍子で刺さったりするかもしれなかった。

    「動くな!」
    野太い声が店内に響く。
    女性は肩をびくっと震わせ、じっと黙り込んでしまった。
    ち、ちょっと、助けてよ!

    気づけば、周りには小さな人だかりが出来ていた。
    先ほどの“動くな”という男の声が聞こえていたらしい。
  • 16 涙空 id:N8Zu3SX/

    2012-11-18(日) 00:21:45 [削除依頼]
    「金を出せ」
    男は店員の女性に命じた。
    女性は動く気配がなかった。
    男に反抗している、というよりも、恐怖のあまり動けない、といった様子だ。
    「はやく!」
    男は女性を睨んだ。
    はっとした様に女性はレジまで走り、紙袋に札束を詰めていく。

    男の腕に力が入り、私の首はどんどん絞められていく。
    まだ、十分に酸素を吸い込めるが、それよりもナイフが怖かった。

    途端、店の外からパトカーのサイレン音がきこえてきた。
    音が近づいて、ようやくサイレンは止まる。
    野次馬の誰かが警察に通報したのか。
    近くに窓がないので外の様子が窺えない。
  • 17 涙空 (るくう) id:N8Zu3SX/

    2012-11-18(日) 00:58:46 [削除依頼]
    店の入り口から、黒い服に身を包んだ大人の人たちが入ってきた。
    警察のようだ。

    「人質を解放しろ」
    警察のリーダー格であろう一人の人物が冷静に言った。
    その人は一歩一歩私たちに近づいてくる。
    「近寄るな! さもないと……」
    男はさらに腕に力を入れた。

    怖い怖い、怖いよ。
    助けて、――ラム。

    「澪さん!」
    その時、何かによる衝撃音が店内に広がり、その音と共に私を人質にしていた男が倒れた。
    途端、警察は一気に強盗に走りより、押さえつけて手錠をかける。

    「澪さん、大丈夫ですか」
    ラムは息を切らしていた。
    走ってきれくれた様だ。
    「だ、いじょばない」
    私のその言葉を聞くなり、ラムは心配そうに私を見つめた。
    「怖かった」
    私はラムに抱きついた。
    強く、強く。
    私の目からは大粒の涙が溢れていて、ラムの着ていた衣服を湿らす。
  • 18 涙空 (るくう) id:N8Zu3SX/

    2012-11-18(日) 01:13:03 [削除依頼]
    ラムは、軽く抱きしめ返してくれた。
    温かかった。
    アンドロイド、なのに。
    金属で出来ているはずなのに、なんでこんなに柔らかいんだろう、あったかいんだろう。
    ラムは謎だらけだ。

    「澪さん、すいません。怖かったでしょう」
    「もう、遅いよ! 馬鹿」
    ラムの体に顔を埋めたまま言った。
  • 19 涙空 (るくう) id:N8Zu3SX/

    2012-11-18(日) 01:17:32 [削除依頼]

    *
    また明日(もう日付変わってるから今日?)
    更新するかもですb
    まあ読んでくれてる人いるか分かんないんですけど
    見てたら感想とか……(黙蹴
    ではおやすみなさいノ
  • 20 涙空 (るくう) id:N8Zu3SX/

    2012-11-18(日) 15:50:33 [削除依頼]
    ■.*

    買い物から家路について、ラムにお礼を言った。
    「ラム、ありがと」
    「えっ?」
    「私が人質に取られてるとき、後ろから犯人殴ってくれたのラムでしょう?」
    「なんだ、そんなこと当然ですよ」
    ラムは微かに頬を緩め、赤く染めた。
    本当、人間みたい。

    「澪さんを守るのが僕の役目ですから……」
    ラムは静かに微笑んだ。
    その目には、“悲しみ”が宿っていた。
    なんでそんな顔したのか分かんないけど、そのうち分かる日が来るのかな。

    ――不覚にも、その理由を知る日が来てほしくない気がした。
  • 21 涙空 (るくう) id:SXPDthh/

    2012-11-20(火) 07:20:54 [削除依頼]
    ■.*

    「えー、ここのXには5を代入して……」
    ほんの少し寒くなってきた今日この頃。
    暖房もつけない教室には、担任の声と黒板にチョークが当たっては磨り減っていく音だけが響く。

    一番後ろであるこの席は、クラスメイトの様子がよくわかる。
    頬を赤く染めながら好きな男子を見つめる女子も、机の下で隠れて携帯触ってる人も。

    今まで私の隣の席は“空席”で荷物置き場として有効に使わせて頂いていたのだが、その席はもうラムが占領していた。
    ――なんでいんの。
    てかいつこの学校に入ることになったの?
    それよりも制服どこで手に入れたの?
  • 22 涙空 (るくう) id:SXPDthh/

    2012-11-20(火) 13:16:29 [削除依頼]
    あ、ちょっとgdgdになってきた
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