新・厨二病戦争33コメント

1 罪歌MAGOITI id:/RQ5cRT.

2012-09-22(土) 22:54:51 [削除依頼]
あの、あれですね
久しぶりに書き込もうとしたらスレッドが消えてるって言うキャスフィあるあるみたいなね。
てな訳で、完結してないのに新も真、改も何も無いんですけどね。
また、新しく頑張って行きますよ
ちなみに“消える”予定のキャラも“何人か”ね、“何人か”考えているんで前見た事のある人も楽しんでくれると嬉しいです

それでは厨二病の青春ライフの始まり!


ある日の朝、いたって普通の朝に少年は「今日が俺の人生が360°変化する日になりそうだ」と呟く。
少年、日野正希(ひの まさき)は国営A-3ブロック中学校に通う中学二年生。
彼は少しアレだ。人には言えない様な、または十年後に過去を振り返ると悶絶してしまう様な思想の持ち主だ。
つまりは厨二病。

玄関で靴ひもを結び、一呼吸を置いて「よし!頑張ろう」
正希は玄関を開けて、コンクリート製の空を見上げる。
今日の俺は今までとは一味違うぜ。
心の中で呟き、
大きく一歩踏み出す。
  • 14 罪歌MAGOITI id:S7oBeb11

    2013-01-18(金) 18:15:19 [削除依頼]
     「旧・世界歴史館」
    名前の通り人類が地下へと避難する前の地上を特集した記念館である
    とは言っても、この記念館は「負の記念館」とも政界では称される事もある。
    人類が地上へ戻る事を諦めた証になる、と葉両が言ったからだ。
    町外れの人通りの少ない所にたっている
    そのため人の入りは少ない。
    閑散とした記念館の中は静けさに包まれている、そして客は一人
     この正希だ
    「これが太陽か。。。」
     青い空に白い球、暗い闇を照らす赤
    綺麗だって素直に思えた。
    昔は楽しかったんだろうな...
    いや、今も結構楽しいんだけどさ
    一人で家に居るとなんとも言えない不安があるんだ。
    たまに何もかもが崩れて、壊れて、全部崩壊して、創って、造って、また創造したい。
    そんな面倒くさも感じる。
    コンクリートなんて壊したい、空を見たい。

    「よっ、正希」
    後ろから声がした、いつもの声が。
    「なんだよ、氷河。偶然だな」
    振り返らないで返事をした。顔を見なくても声で分かる。
    「偶然ね、、、まぁ、良い。お前、悩みでもあんの?」
    あちゃー、勘付かれてたか。
    なんで?なんて言わない。氷河も顔を見なくても分かってるんだろう。
    脳裏にこびりついた自由。俺はいつまでコンクリートに縛り付けられて、化物から怯えなきゃいけないんだろう。
    “普通な青春”を“安心”して過ごしたい
    いつもひねくれてた言葉が自然と素直になった。
    吐く様に話した。言葉は溢れて流れた。

    氷河はただ黙ってくれた
    俺の言葉が泣き止むまでずっと
  • 15 罪歌MAGOITI id:S7oBeb11

    2013-01-18(金) 18:39:06 [削除依頼]
     言葉が枯れて二人は黙った
    静かな記念館ではゆっくり時間が流れる

     この地下には色んな種類の人間がいる
    逃げる人、諦める人、他人任せの人、考えた事も無い人。
    今を生きる人、過去に生きる人、未来を夢見る人。
    努力を隠す人、笑う人、否定する人、さまざまだ。
    あるいは大言壮語を吐いて人々を魅了するだけの詐欺者もいる

     そして、今。
    未来のために戦う二人はお互いの拳を会わせて誓った。
    ここは出発の土地
    俺らの記念館
    いつか、太陽を見に行こうぜ。
     数秒して、氷河は吹き出した
    俺はこんなの柄じゃないって
    正希もつられて笑った
    相変わらずロマンの欠片も無いなって

     静かな記念館で二人の笑い声と殴り合いに潜んで
    足音が混ざった。
     それに二人は気付かなかった
  • 16 罪歌MAGOITI id:Atf9S8F1

    2013-01-21(月) 17:05:11 [削除依頼]
     カツ・・カツ・・
     旧・世界歴史館のコンクリートを叩いて生じた、小さな響き。
    笑いあい、ふざけあい、最後に殴り合いに発展した二人の体がビクっと反応し強ばる。
    カツ・カツ・
    小さな響きは少しずつ近づいている。
    二人はそれが足音だとようやく気付いて、一息つく。
    「なに?お前、ビビってんのかよー。『このコンクリートな世界に太陽拝ましてやんよ、この正希様が』って言ってたくせによ」
    氷河が怯えていた事を隠したいがために正希をなじる。
    頬がまだ引きつっている
    「はっ、別に怖がってねぇし。お前だって『えっ?幽霊ですか、迷信に決まってるじゃないですか。』みたいな眼鏡かけてるくせに足が震えてんじゃんかよ」
    正希も強気で返すけど頬が引きつっている
    「眼鏡関係ないだろ、お前の方は足が震度6強ですよー」
    「だったらお前は震度100あるわ」
    震度100なんてねぇわ・・・
    眼鏡をクイっとした後、氷河は音のする方に目を向ける。

     森永美智子が立っていた
    正希や氷河に向けた事のないような、とても和やかな顔で。

    あー、幽霊の方がまだ良かった
    二人は同時に声に出して
    どういう意味で言っているのかな?
    美智子の顔が元に戻った、
  • 17 罪歌MAGOITI id:Atf9S8F1

    2013-01-21(月) 22:53:24 [削除依頼]
    「森永先生、どうしたんですか?」
    氷河が聞く
    先生にも丁寧な対応ができる、さすが眼鏡の中の眼鏡である、
    「おい、正希。なにナレーションっぽく話してんだよ」
    氷河がいつの間にか部屋の隅にいた正希の頭をしばく
    眼鏡の中の眼鏡ってなんだよ、心の中で呟く。
    正希の体が傾いた。そして、怠そうな顔を上げて
    「いやだって、幽霊じゃないし。。。あれは」
    と、指差した。
    意地けた男の構え、体育座りのまま。
    全く、先生に対しても不躾な態度を取ったあげく“あれ”呼ばわりなどと。厨二病と言うか、ただのガキだな。しかも、幽霊怖がってたの知っているのだぞ。その点、この知的な氷河様は・・・
    「おい!お前もナレーションっぽく話してんじゃん。しかも長くね?俺の悪口多くね?最後、実名バラしてね?って、眼鏡クイってすんぬぁあ」
    正希も氷河の頭をしばく。
    眼鏡(本体)が落ちる。そうして、二人のむさ苦しい茶番に付き合わされる清廉純白、無垢そして可憐なる乙女、美智子は・・・

     なにやってんですか、先生
    正希と氷河が言う、真顔で
     おい、なんなの温度差・・
    美智子は言った、そして溜め息まじりに
     実は正希君に伝えたいことがあるの・・・
  • 18 罪歌MAGOITI id:.3w1NaZ0

    2013-01-25(金) 13:05:08 [削除依頼]
     氷河と正希は唾を飲む。
    ゴクリ、と音がしてやけに静かになった。

     二人はそれぞれ思案を張り巡らせた。
     正希、やっぱ退学になんのかな・・・
    氷河はそう思い、ちょっと笑みをこぼす。
     えっ?森長先生の告白フラグたってるよね?なになに、生徒と教師の禁断の恋か?!でも、俺そういうの困っちゃうんだよなぁ。
    正希はそう思い、ちょっと笑みをこぼす。

     なに、この二人。真面目な顔してからニヤニヤして、気持ち悪い・・・
    美智子は溜め息を吐いた。
    「実はね、Aブロック特別機動隊『GOD』への正希君の入隊が決まったそうよ」

     時間が止まった
    旧・世界歴史館に強い風が吹いて、視界が一瞬眩んだ気がした。
    氷河は口をだらしなく、開けた。呆気に取られていた。
    そして、それよりだらしなく口をあんぐりさせていたのは、正希だ。
    鳩が豆鉄砲で銃殺された様な顔をしている。
    直後に体が小刻みに震えた

     毎朝の呟きが報われる時が来た、俺の時代到来だ。
    長かった様な、短かった様なそんな日々だった。
     でも、ここでテンション上げるのは三流ヒーローだ。
    俺は俺らしく、渋く決める。俺は我がヒーロー道を行くぜ
     正希は頬を叩き、渋い顔を作ろうと試みる。
    次に、腹に力を込めていつもの1オクターブ下の低い声で、

    「ふっ、遅かったな(俺の時代)」
    だが、正希は気付いていないがこのニヤニヤは消えてはくれなかったようだ。
  • 19 罪歌MAGOITI id:.3w1NaZ0

    2013-01-25(金) 19:25:41 [削除依頼]
    「えっと、それ本当なんすか。先生?」
    氷河はまだ信じられないみたいに聞いてた、
    この俺だぜ。今世紀最大のヒーローだぜ、あったり前じゃんかよ
    先生もそれが本当なのなんて顔しないでよ、
    さくっと世界救って、このコンクリートから出さしてやっからさ、期待しなよ。

    「正希君、それでね。『GOD』の本部に行って欲しいのよ。ほら、これ地図らしいから。」
    美智子はすり切れた感じの古めの茶封筒を手渡した。
    『GOD』て言う割りには庶民派なのね..茶封筒って、、、もっと精密機械がうんたらって感じだと思ってたんだけどな
    正希はちょっと溜め息を吐いた。
    期待が大き過ぎてタブレットとかを連想していた。
    まぁ、行ってみないと凄さが分かんないかもしれないしな
    「先生、何時までに行けば良いの?」
    正希は聞いた
    「うーん、国家機密だから詳しくは私には教えてくれなかったんだけど、、三時までって校長先生に言われたわ」
    えっ、三時?なにゆえ、おやつの時間に?いやいや、それよりも・・・
    「正希、大丈夫か。後、10分しかないぞ、三時まで」
    氷河が言った。

     えっ?なんで、まだヒーローになってないのに絶体絶命なん?
  • 20 罪歌MAGOITI id:.3w1NaZ0

    2013-01-25(金) 20:07:39 [削除依頼]
     走った、俺は走った、
    ただひたすら、無我夢中で。
     茶封筒に書かれた本部は思ったより遠かった。泣きそうだ。

     汗が頬を伝う、涙は目からこぼれ落ちる、鼻水がダラダラと流れる。
    顔面洪水、息も絶え絶えに走り続ける。
    急がばダッシュ(正希の名言集より)と言うけど、走り過ぎだな、これ。もうちょい、ゆっくり日常系のヒーローになりたい。まったりとバサバサと真生物を倒す感じ。。。やっぱ、嫌かも。
    そろそろ頭がボーっとして来て、ヒーローへの道が天国への道にすり替わりつつある頃、割としょぼい建物を見つけた。

    「えっと、ここだよな。」
    ヒーローこと正希が颯爽と顔面洪水のままでご登場だぜ。足は生まれたての鹿みたいだけどな。
    と、心で呟く。
     そして、思う。
    この建物しょぼい。。。
     セキュリティ弱そうだし、真生物が襲って来たら一瞬で倒壊しそうな厳格さ面持ちを醸し出している。
    もっと、高層ビルを想像していたんだけどな。。。二階建てだし、、、

     はぁ、ドッキリかなんかなのかな
    不安気に溜め息を吐き、乱れた呼吸を整えながらチャイムを押した。

     数秒経つ。
    ドアが少しだけ開いて、そこから正希と同世代そうな少女が顔をひょっこり出す。
    そして、刹那で閉められた。

     えっ?なに、さっきの娘。俺と同じで『GOD』に呼ばれた娘かな。。。

    直後。
    ドアが破れる、若々しい少女の生足が出て来た、正希はニヤける。
    一連の動作の後
    ドアをライダーキックで突き破った少女の足が正希の腹を直撃した。
    衝撃が正希を襲って、正希は真後ろに吹き飛んだ
  • 21 SAIKA id:36b6J1n/

    2013-01-26(土) 08:24:58 [削除依頼]
     名前、変えよっと
    では、本編

     数メートル、カーリングの様に正希は地面を仰向けのままスライディングした。
    舞った砂埃、目に入って視界が眩むが確かに蹴って来たのは同世代ぐらいの女の子だ。
    見るからに無愛想で、少し華奢、長めの黒髪に切れ長の蒼い目をしている。
    どこにでも居そうな愛想の無い少女、だが彼女はドアを蹴り破り正希を吹き飛ばした。
     遅刻の罰にしては重過ぎでしょ
    正希は愚痴りながら、なんとか立つ。
    ただでさえ、疲れているのに相手は怪力少女。
    足は未だに生まれたての子鹿のよう、口にはほのかに香る血の味。
     遅刻の罰にしては重過ぎるってなると、、、、
    入隊試験か!?
     正希はニヤリと笑った。そして目を閉じて、ふぅ、と深く深呼吸。
    目を開く。
    二人の距離は正希がぶっ飛んだ分、長くある。
     無愛想な少女は首をコキコキ鳴らして、準備体操をしていた。
    そして、両者は構える。

     さぁ、バトル開始だ
  • 22 SAIKA id:36b6J1n/

    2013-01-26(土) 23:14:00 [削除依頼]
    「さぁ、来いよ。俺はヒーローだ、勝負からは逃げねぇ」
    正希は大口を叩く
    微かに彼女の眉が動いた気がする
    よし、まずは苛つかせるか
    「どうした、怖いのか?まっ、今世紀最強のヒーロー正希さ。。」
    少女は飛んだ、文字通りのまま。
    まっすぐ正希めがけて、そして空中でライダーキックの様に足を向ける。
    速い、、いや早いんだ。助走がほとんど無い、脚力だけで飛んだのか、けどな
     正希の足が少女の腹を突く。
    少女の目には明らかな驚愕の色。
    少女の腹が嫌な音をたて、口から少し不気味な色の液が弾ける。
    少女も正希が飛んだ様に後ろへ吹き飛ぶ。

    「全身硬化系の能力だと思ったけど足技を多用する所から見て、部分強化なんだろ?
    なら、リーチの差で足が当たるし。お前の速さは全部お前に返って来る訳だ。
    実践なれしてなさそうなのは蹴り方を見て分かった。まんまどっかのヒーローだしな。だから、蹴りやすいだろうしいくら速くてもこれぐらいの距離なら足を前のめりに出す事ぐらい出来る。まっ、経験(妄想)の差って奴だな」
     正希は勝ち誇った様に目を閉じ、人差し指をたてて解説する。
    だが、平静の裏では焦っていた。
     くそ、足動かねぇ。せめてハッタリで相手の戦意が喪失出来たらな。
    じっとり、と汗がにじむ。
    少女が再度立ち上がるのには少し時間がかかる。それまでの間に心をへし折る、はずだった。

     えっ?

    「痛かった、、、けど終わりだ。」
    後ろに人影、少女のものだ。
    目には一割り涙の九割り憎悪、心をへし折るどころか燃え上がらせてしまった。

    ちょ、たんま、話せば分かるから、ねっ?ね、俺平和大好き、争い良くない、っうわぁぁあ
  • 23 SAIKA id:U/IdYG.1

    2013-02-01(金) 09:34:12 [削除依頼]
     やはり、疑問点がある
    氷河は正希が走った後、ゆっくり思考を巡らしていた。
     正希が真生物と戦うのは無理があるよな、
    身長も筋力も並の人間だ、知力は人並み?ぐらいだしさ
    特徴的な所を上げると、妄想力または想像力。要するに重度の厨二病ってことだけど
    って、考えるとやっぱ想像を具現化する武器ってのが開発されたと考えるべきか

    「先生、茶封筒を俺は触ってないから分かんないっすけど。中には何が入ってたんですか?」
    氷河は聞く
    「うー、私もよく分からないけど。地図にしては厚かった気がするな」
    美智子が答える。
    先生はあまり事態を把握してないみたいだ、うわぁチョウチョ綺麗とかのんきな事言ってる。

     それが新開発の武器かな。結構な軽量化が進んでる。
    なのに秘密裏に行われて来た研究。そして、正希を“選ぶ”ってことの意味。
    ただの想像を具現化する武器じゃないな
    って、考えるなんて俺らしくもないんだけど
     正希、大丈夫か?あいつ、初っ端から死にそうな目には遭わないと思うけどさ
  • 24 SAIKA id:U/IdYG.1

    2013-02-01(金) 13:38:11 [削除依頼]
     いや、初っ端から死にそうです
    正希はボロ雑巾のように体がズタズタに、腐ったトマトの様にぐちゃぐちゃになって仰向けに倒れていた。
    右足と左足に感覚がないが気怠さは感じる。
    左腕は折れているのだろうか、痛みは感じるのに動かない。
    かろうじて、右腕だけは生きていた。擦り傷や切り傷が多々見られるけど、他よりはマシだ。

     目に映る大空では少女が飛んでいる。
    もちろん、そんなのは比喩で実際は高くジャンプして俺めがけて落下している。
    隕石みたいなものだ。
    俺の足は折れてるし、逃げられない。確実に死ぬな。
    絶体絶命か、、、勝てる気がしない、死んじゃうんだぜ、泣きそうだ
    けど、諦めない。俺はヒーローだからな。

     って、まだヒーローじゃないんだっけ。なおさら死ねないな。
    正希は少し笑った。
    ポッケをまだ動く右手でまさぐる。
     なんか、起死回生のアイテムとか入ってないかなー、ん?
    何ぞ、これ?
     ポッケから出て来たのは腕輪かな、俺の好みじゃない感じのだ。

     使い方なんて知らなかった。
    ただの、腕輪それ以上でもそれ以下でもない。うん。
    でも、確信してた。勝てる。
    腕輪を器用に右手にはめる。そして、目を瞑り

     変身
  • 25 SAIKA id:U/IdYG.1

    2013-02-01(金) 20:29:07 [削除依頼]
     風を切って落下する流星のような少女は溜め息を吐いた。
    くだらない、取るに足らない、使えない能無しばっか、、、
     今日来た勘違い野郎と同じ様な奴は何人もこの“試験”を受けた。
     初めの飛び蹴りでビビって逃げる様な奴らが大半で、残りは戦闘の途中で命乞いをする。骨の一、二本程度でだ。
    もちろん、命乞いをすれば私の『リカバリー』で蘇生させる。そして、いつもの質問「あなたに覚悟は?」。全員尻尾巻いて帰るの。まぁ、そんなちっぽけな覚悟じゃ『神輪』を使えないけどね。

    今日の勘違い野郎は初め骨のある奴だと思ってたのに、聞き飽きた命乞いをすぐした。私を苛つかせないで欲しい。
    どうせ覚悟は無いんだ、最後に怖い体験に合わせようと思ったけど飽きた。くだらない。

     少女は降下しながら正希を何気なく見た。無様な男を見たくて。
    正希は笑っていた、でも目は諦めていなかった。まだ、勝てる、そう確信しているようだった。

     こいつ、なんなの、、こんな絶体絶命な状況で笑うなんて、まして勝つ気で居るなんて。
    普通なら命乞いする状況でバカじゃないの。

     鼻で笑った、つもりで居た。軽蔑しているつもりだった。小馬鹿にした気で居た。見下して安心しようとした。
    背筋の冷たさは風の冷たさのせいなんだ、きっとそう。怖く何か無い。
    少女が優位に立っているはずなのに少年の目は少女を竦み上がらせた。

     少年の右手がポッケから何かを出すのを見た。
    あれは、神輪!?
     驚いたのも束の間、少年が光を放ち、
    視界が眩んだ。
  • 26 SAIKA id:S5OQuGH0

    2013-02-03(日) 19:24:23 [削除依頼]
     密かな囁き、何を言ってるかは分からない。
    声も知らない人のだ、でもどっかで聞いてた様な。いつも聞いてた様な。またはいつも聞き流してたからはっきり覚えてないのかもしれない。
    そんな、もどかしい思いをした。
     俺は今何をしてんだっけ?
    確か、少女との戦闘で、、、あっ、そうだった。俺は華麗に少女と戦闘をして、速攻で無惨なトマトみたいにされたんだ。

     気付いたと同時に、起き上がり正希は驚愕した。口をだらしなく開けて、主人公らしからぬ顔をした。さすがの正希も非日常を求めているからと言ってここまで奇天烈な出来事の連続だと驚く。
    何故なら、体はズタボロで動けるはずも無かったのに難なく起きられたこと、そして見知らぬ部屋。
    数多くの扉がある大ホールで、その隅では男達がなにかを話し合っていた。囁き声は彼らのものだったらしい。
     誰だろう、知らない人達だ。いや、まずここは何処だ?
    正希が不思議に思っていると
    正希より2、3年上に見えるいかにも爽やかそうな青年がこちらに気付き、歩み寄って来た。
    もちろん、見た事は無いのだが親しみを心の奥底で感じる青年だった。

    「やあ、正希君、、、と呼んだ方が良いのかな?ふふっ、少し可笑しな気もするね」
    可笑しいとか其れどころでは無い事態なのだが、驚き過ぎて何から聞いたら良いか分からない。
    正希は所在なく、視線を広いホールのあちらこちらに向け時折青年を盗み見る様に見た。
    目が合って青年は、驚くのも無理はないかと和やかに微笑む。その中に微かな哀しさが含まれている気もする、気のせいかもしれない。なんたって正希は国語の成績が少数らしい。美智子も正希の成績表を見て驚いた。美智子がつけた成績ではあるけど。
    「うーん、何処から説明しようかな」
    青年は困った顔をする。正希はぼんやりその顔を見ていた。故意ではなく、自然とそうなった。
    眠気と倦怠感が体の奥から滲み出し、頭がぼんやりする。青年は正希の様子に気付いた様だ。

    「そうか、もうか。まぁ、いつかは会うことになるだろうから、良いかな。それでは頑張ってね、女の子なんかに負けちゃダメだぞ。ヒーローなんだろ?」
    なんでそれを知ってるの、正希は質問したかったが口が開く前に
    気を失った。
  • 27 SAIKA id:S5OQuGH0

    2013-02-03(日) 19:28:27 [削除依頼]
    >>3 過去を振り返ると誤字ばかり、、、 最後らへんの文 正希の耳元で小声で言う顔が円周率を掛けて歪んだ様に笑う は 正希の耳元で小さな声で囁く顔が、まるで円周率を掛けたみたいに歪み、そして笑う でお願いします
  • 28 SAIKA id:60YOr1D0

    2013-02-10(日) 20:45:34 [削除依頼]
    さっきのは何だったんだ
     正希は我に帰り
    静かに眼を開けた、
    痛くない、全く痛くない。これは本当に現実なのか、
    そうは思うが多分現実なんだろう

     視線の先にはファイティングポーズの少女。
    何故、既に着地しているのかは分からない、予想では「腕輪装着」→「なんだ!このエネルギーは・・」→「緊急回避」が一番妥当だろう。
    と、なるとだ、俺は格好良くヒーローになれたと考えて良いのだろうか。
    まだ自分の格好については意識して見ていないが、湧き上がるオーラ的には良い感じに仕上がってそうだ。
     正希は鏡で自分の姿を見たいと思った、ポッケに手を突っ込むとやたら不格好な手鏡が有った。
    あれ、俺手鏡なんて持ってたっけ?
     少し疑問に思ったが、湧き上がる見たいと言う衝動の方が強くて忘れてしまう。
    手鏡を取り出し、眺める。
    そこには、

     血と汗、ほんのり鼻水で汚れた顔の俺が、
    紅の衣装を身に纏っていた
  • 29 SAIKA id:BcMKrIK/

    2013-02-19(火) 23:32:54 [削除依頼]
     正希は立ち上がる
    立ち上がる際に手に少し力を込めたら微かに熱気を帯びた
     へぇ、そっか俺の能力は『炎』か、、、
    眼を閉じ、息を吸う。
    そして開いて、手に力を強く込める、
     燃えろ
    手の平を覆う程の紅の炎が音を起てずに出る
    しかし、煙が出たり手が燃えたりはしないみたいなんだ、御都合主義ってやつか
    さて、どんな策を練ろうか
     正希がそんな事を考えていた、それを見ていた少女は驚く、だが表情には出さない
    こいつ、神輪使えるのか、、ふむ、なら・・・
    少女の眼に冷たく鋭い光が宿る、身体、神経に精神を集中させ構え直す
    それに正希も気付き、神経を張り詰め、構えた
     二人は睨み合う
    正希の身体の傷も無い、少女も身体の痛みはすっかり取れている。
    前と同じシチュエーションみたいだ、だが
    正希は炎を出す能力を少女は、、、多分肉体強化の能力を持っている
    前とは違う
     ハンデはない、お互いに理解し合った
    だから緊張が生まれたから動けないのかもしれない、何かきっかけが欲しい。レフリーの合図みたいなのが欲しい。
    風が強く吹いた、汗の伝う首筋を冷やす、鳴り止まぬ鼓動を打ち鳴らす心臓は熱いままだ
    枯れ葉が舞った

     さぁ、第二回戦の幕開けだ
  • 30 SAIKA id:.PzQmG60

    2013-04-28(日) 16:10:34 [削除依頼]
     彼女が駆ける
    眼にも止まらぬ速さ、もちろん正希には反応出来ない。
    間合いを一気に詰められる。
    正希に出来るのは手をあげるだけ...
     だがそれで充分だ
    彼女は顔を青ざめる、そして後退

     この闘い
    正希に分かっている事が有る。

     俺はただ敵の動きに反応するだけで痛みを与える事が出来る。

     俺の能力は火
    少しでも擦れば重傷を与えられる。
    それだけ見れば俺は有利だ。もちろん、そこまで有利って訳でもない。
    彼女の身体能力、凄まじ過ぎる。
    一度でも反応が遅れれば終わる…トマトの悪夢再び…
     慎重に慎重に戦わないと…

     そう意識したとき
    「あれ?」
    正希は足を滑らせ、転ける

     あっ、言った途端に死んだ…
  • 31 SAIKA id:sGyhh5E.

    2013-05-05(日) 17:17:41 [削除依頼]

     正希は右足を滑らせた。右半身から転んでいく。
    それを彼女は見逃さない、すかさず降下する正希の頭部へと蹴りを…
    「!!??」
    正希の手が彼女の生足に軽く触れた。
    わざと隙を見せ、蹴りを誘導させたのだ。
    触れた部分が熱くなる、皮膚が少し爛れる。擦っただけでこの熱さ…
    もろに触れたら…
    彼女が戦慄した、その一瞬、ほんの一瞬隙が出来る。
    「捕まえたぜ…」
    正希は体勢を直し、彼女の両手首を掴んだ。己の右足を、彼女の両足の間に置く事で蹴り対策も怠らない。

    「チェックメイトだ」
    決め台詞も格好良く決めて、ドヤ顔。
    勝った、そう思った。相手がこれで降参すれば手を解く。
    そして現れるだろうGODの重役が俺をちやほやし、彼女は俺の事をエースとして認め…

    黙りこくっている彼女に正希は違和感を感じた。
    そして、正希が掴んでいる両手首にその解答を知る
  • 32 SAIKA id:AP2xeX70

    2013-05-06(月) 11:39:57 [削除依頼]

     彼女の手が燃えない。
    正希は確かに能力を発動している、それは間違いない。
    まさか、能力の無効化か!?
    正希は慄く、だがそれも勘違いだと気付く

    「お前、俺が燃やす瞬間に回復してんのか」

    正希は青ざめながら問う。すると、少し顔色の悪くなった彼女がにやりと小さく笑う。
    そして
    「チェックメイト…だったっけ」
    嫌味ったらしく言って、正希の腕を振り払う
    正希は体勢を崩す、フェイクでも何でも無く...ただ無防備になる
    彼女が拳を振りかざした
    死を覚悟する

    「はい、そこまで」
    何処からか爽やかな男性の声が聞こえてきた
  • 33 SAIKA id:dIk.cLw0

    2013-05-19(日) 10:36:36 [削除依頼]

     彼女の手の動きが止まる
    そして、声の居る方を向いた。
     それにつられて正希も向いた。

     白衣を着た中肉中背の男。
    頭はボサボサで、分厚い黒ぶち眼鏡をかけている。
    男は頭をかきむしりながら言った
    「獅子崎ちゃーん...あのね、僕が御菓子買ってる時に新人君いじめるの止めてよー」
    男は呆れた様に言う
    彼女の上司らしいが威厳とかあんま無さそうだ
    それと彼女の名字は獅子崎らしい、と判明した
    「君のせいで新人が毎回半殺しになってさ、まぁ『リカバリー』あるから身体的には良いんだけど...精神的に折れちゃうんだからね」
    グチグチと男は言う
    俺以外にも、ここに呼ばれた人がいるらしいのだけど
    獅子崎にフルボッコされて、戦意喪失したと言うわけか。
    「良い、使えない奴は要らない」
    獅子崎はツンケンした口調で言った。
    鋭い目付きで僕を見た、僕はたまらず眼を逸らす
    男は苦笑いと溜め息の区別のつかない中間みたいに笑う。
    そして、僕を見据えてこう言った

    「ようこそ『GOD』ヘ、僕は天音 福光。ここの研究者兼運営してる。
    君には真生物と戦う覚悟は?」

     今更感のほとばしる質問だけど
    僕は決まりきった答えをした

     答えは一つしか無いじゃないか
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