貴方と私は6コメント

1 uno id:n7aL8Zp1

2012-09-14(金) 21:19:08 [削除依頼]
この世には二つの人間がいる。

一人は生まれながらにして恵まれた環境で生きている人間。

もう一人は不幸で何にも恵まれていない環境で生きている人間。

そして――

私は不幸な人間だ。
  • 2 uno id:n7aL8Zp1

    2012-09-14(金) 21:25:58 [削除依頼]
    まただ。

    「あんたさ学校に来ないでくんない?」

    そう言ってまたバケツいっぱいの水を私に思いっきりぶっかけ、腹を何度も蹴る。
    もう、痛みなんて忘れた。苦しみなんて忘れた。
    そんな毎日を私は過ごしている。神様は卑怯だ皆、平等にしてくれればこんな事にならなかったのに。

    「相変わらず無言かよ」

    そう言ってポケットから何かを取り出す。
    恐らく鋏だろう。
    シャキ。沈黙の中、私の長い髪を切る音だけが響く。
    本当は悔しかったが私は抵抗せずグッと手に力を入れて耐えた。
  • 3 uno id:n7aL8Zp1

    2012-09-14(金) 21:46:12 [削除依頼]
    どうせ髪なんていつか切るそう思う事にした。
    髪を切り終わると女達は何処かへ行ってしまった。
    今、私はどんな髪型をしているんだろう。

    「アハハハ、何その髪型?面白過ぎ」

    何処からか大きな笑い声が聞こえる。
    私がキョロキョロと辺りを見回した。

    「こっちだよ」

    声が聞こえ振り返ってみると目の前にアイス棒を食べている。
    男がいた。
    いつの間にここに……。
    私がビックリして何も言えないでいると、男は私の髪を触ってきた。

    「髪は案外綺麗なんだな、家に来いよ切ってやる」

    いきなり馴れ馴れしい…。
    それにまた知らない人に切られるの…。

    「そんな事いきなり言われても」

    「警戒しなくて大丈夫だってそのセンスない髪型も俺的に気に食わないし」

    「センスないって私だって切られたくて切られたわけじゃないし」

    「えっ!!?違うのか?」

    男はキョトンとしている。
    私はそんな男を無視して、立ち上がろうとした。
    だが、その男は私の手首を掴む。

    「良く、わかんないけど、このまま帰っても笑われるだけだって」

    そう言って男は自分のパーカーを脱ぎ私に被せてくれた。
  • 4 uno id:n7aL8Zp1

    2012-09-14(金) 21:56:48 [削除依頼]
    「安心しろ俺、腕には自信あるからもし気に食わなかったら金取ってもいいし」

    男の言うとおりそんなに酷い髪型なのだろうか。
    私は半信半疑でこくりと頷いた。

    「じゃ、決まり」

    男はそう言って歩き始めた。
    私も後を追うように歩き始める。
    しばらく、すると男は「名前何?」とか「同じ制服だよな?」とかいろいろ聞き始めた。
    私はその話を無視する。

    「ほら、着いた」

    ふと、見てみると高そうな高級マンションがあった。
    男はさっさとマンションに入る。
    しかし、こんなに大きなマンション見たことがない。
    私は唖然としながらマンションを見ていた。
  • 5 uno id:n7aL8Zp1

    2012-09-14(金) 22:27:00 [削除依頼]
    「何やってるの?早く」

    ふと、気が付くと男は手招きしている。
    私は慌てて男の元に走った。

    「そんじゃ、いらっしゃーい」

    男はドアを開ける。
    中を見るとそれはとてもシックな感じの部屋だった。
    私は恐る恐る中に入る。

    「大きい」

    「そう?まぁいいからちょっとそこに座ってて」

    男に言われた通り私は小さな椅子に座る。
    部屋の中は綺麗にされていて、とても広い。
    こんなとこに住んでるって凄いな〜。
    私が唖然としていると男は私の前に鏡を持ってきた。

    「見える?せっかく綺麗な髪してんのにな〜まぁお河童頭って感じだからギリセミロングも大丈夫そうだな…どんな髪型が良い?」

    「えっと、おまかせで」

    「えっ!?おまかせで良いの?知らないぞどーなっても」

    男は机にある美容院で使うちゃんとした鋏を手に取り、切り始めた。
    シャキ。シャキ。さっきとは違うような感じの音が沈黙の中聞こえる。
    しかし、こう見ると確かに酷い。

    「ねぇ、君ってさ彼氏いんの?」
  • 6 uno id:n7aL8Zp1

    2012-09-14(金) 22:35:20 [削除依頼]
    「えっ!?」

    急に聞かれ振り向こうとする。
    だけど男に「動かないで」と言われ止まる。

    「いないけど」

    「だと思った」

    それは、それで失礼だ。
    私は鏡に映る男を睨む。

    「そんな怖い顔すんなって、男の子とあんま話した事なさそうだったから」

    「確かにそうだけど」

    「しかし、何があったんだ?」

    「何にもなかった」

    「嘘つけ絶対なんかあったろ」
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