not to be continue...?6コメント

1 あかさたなの子 id:7AdMFYt1

2012-09-10(月) 20:50:00 [削除依頼]
私は賭けをした。

賭けたもの、それは私のすべて。
  • 2 あかさたなの子 id:7AdMFYt1

    2012-09-10(月) 21:07:45 [削除依頼]
    私の恋人は完璧だった。
    容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能、おまけに器用でお金持ち。
    そしてなんと言っても彼は今、世界を瞬く大人気俳優。兼、若き天才脚本家だ。
    世間は彼を将来有望、千年に一度の奇才と唱った。まさに完璧人間。
    ただ、彼は極端に飽き性だっただけ。刺激的な日常を望んでいただけだ。
    彼は優しい。優しかった。

    だから、そんな彼に私が恋をするのはそう遅くはなかった。
    中学生のあの日、私はまだ芸能界へも足を踏み入れていない彼と出会ったのだ。
  • 3 あかさたなの子 id:7AdMFYt1

    2012-09-10(月) 22:24:25 [削除依頼]
    第一章/出会いは偶然に

    「やばいやばいやばいやばい!」

    階段を駆け降りる。
    今時珍しいセーラー服は爽やかな白に淡い水色でラインが入っていた。
    揺れるスカートも同じく淡い水色。ちなみにいつもは校則ぎりぎりの膝上一センチ。
    これでも一応、中学二年生という先輩を持つ立場なので気を使っているつもりだ。


    でも今日は違った。
    なぜなら、

    「なんで目覚まし時計鳴んないわけ!?」

    こういうことだ。

    見てもお分かりの通り遅刻寸前。スカートを折る暇も無かったのである。
    只今の時刻は8時6分。朝のHRは8時20分からで学校までは歩いて約25分。
    走って間に合うかどうか微妙なラインだ。正直、私の脚力なら間に合いそうもない。

    それでも走るのが私だ。ここで走らないなんて私じゃない。
    諦めたらそこで試合終了なのだから。

    なんて決め台詞を決めているうちに、腕に巻かれた桃色の皮時計は8時9分を示したのだった。
  • 4 あかさたなの子 id:7AdMFYt1

    2012-09-10(月) 22:43:29 [削除依頼]
    8時10分。
    まだ学校が見えない。
    まさに動悸息切れ休診休診とはこのことだ。

    8時11分。
    あと9分しかない。

    8時12分。
    もう無理だと諦める。

    8時13分。
    歩く。

    8時14分。
    担任に怒られるくらいなら帰ろうか、と思案する。

    8時15分。
    帰ると決心。

    そして8時16分。

    「あ、危ない」

    「は?」

    どーん

    「痛っ!」

    誰かとぶつかる。
    否、ぶつかられる。

    反応が鈍いのも無理ないだろう。
    だって後ろから聞こえてきたのはあまりにも平坦な声。
    それこそ無感情というか、ありのままの事実を告げたような。


    「のろま女」

    平坦男は派手に尻餅をついた私を鼻で笑う。むかつく。
    だいたいぶつかって来たのはそっちだし相手は自転車。
    私が尻餅をついてなにがおかしい。なにもおかしくない。はい、これ結論。


    後ろを向いたために変に体が捻れるように地面へ尻餅を着いた私は、怒りのままに顔を上げた。
  • 5 あかさたなの子 id:7AdMFYt1

    2012-09-10(月) 22:45:22 [削除依頼]
    動悸息切れきゅーしん、きゅしん(某CMより)
    これでも目指すは悲恋愛でござる。
  • 6 あかさたなの子 id:7zfZOkE.

    2012-09-11(火) 16:50:56 [削除依頼]
    顔を上げた先にいたのは……あまりにも綺麗な顔をした青年。
    艶やかな黒髪、すらりとした体、長身からのびる手足は長くて細いくせにしっかりと筋肉が付いていた。そして澄んでいてどこか冷たさを持つ瞳に対して、優しそうな顔は世に言うイケメンに位置づけられるのではなかろうか。寧ろこれをイケメンと呼ばずして何と呼ぶのだ。

    しかし、そんなイケメンは今にたりと意地悪そうに笑っている。
    どうやら中身と外見は反比例しているようだ。残念。

    大人びた彼の服装をよくみるとなぜか体育着。それもうちの中学の。
    なるほど、青年ではなく少年だったようだ。
    それにしても、こんな人居ただろうか。仮に上の学年だったとしてもここまで顔が整っていれば嫌でも知っているはずだし、性格はあれだとしてもモテるだろう。

    私がそんな疑問を抱いていると彼は口を開いた。
    先ほどまでの表情はいつの間にか消え失せ、どこまでも無表情に。
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