ねえ、聞いて?85コメント

1 そるべ id:sv0ORw/1

2012-09-10(月) 17:26:59 [削除依頼]
えっと…

君はなんてゆうか、
とりあえず嫌な人。

鈍感すぎて、
鈍感すぎて、

…ホントに大っ嫌い。
  • 66 そるべ id:NkTVQ1w0

    2012-09-15(土) 12:52:22 [削除依頼]
    「ねえ、あれってさ…」


    「亜屋さんと…広滝君じゃ…」


    すれ違う人たちがみな、
    一回はこちらを見てくる。


    そのせいか、


    わたしたちが
    通って行ったところでは、
    なにやらざわざわと

    耳障りだった。


    「ねえ、あんたって
    有名人なの?」


    率直に質問を投げかけた。


    前方をまっすぐと
    見ながら。


    すると、

    「こんな外見の奴を
    みんなほっとくと思う?」


    とチャラい答えが
    返ってきた。


    …それもそうか。


    そう呆れて、
    わたしは今一度

    彼の外見の派手さを
    横目で見つめた。

    「じゃあ、この学校の中では
    有名人なんだね。」


    無表情を保ったまま、
    そういうと、


    広滝はピタッと
    歩みを止めた。


    「…?」

    隣を歩く大きい体が
    なくなったことに気づき、

    私も立ち止まって
    振り向く。

    「なに止まってんの?」


    そういってみたものの、
    そこには私を
    穴があくほど
    見つめている広滝がいた。


    …ので、

    急に口をつぐむ私。


    それから間をおいて、
    広滝がそっと
    口を開いた。

    「お前、本当に
    おれのこと知らないの?
    おれさあ、これでも
    学校のイケメン2なんだよ?」

    と。


    しょうもないことを言う。


    ひどくびっくりしたような
    その顔が、
    まだ私をしかと
    見つめていた。


    その視線が体中に刺さって
    気まずいじゃないか。


    そう思った私は
    ふいっと
    目線を下に落とす。
  • 67 そるべ id:NkTVQ1w0

    2012-09-15(土) 13:00:50 [削除依頼]
    ん…?


    ちょっと待てよ?


    地面を見つめながら
    ふと思いついた。


    こいつがイケメン2
    だということは…


    「じゃあイケメン1は
    どうせ舟木か。」


    と、呆れたように
    わたしはつぶやいた。


    「ちょっと〜あやちゃん…
    確かにイケメン1は
    洋君だけれども!!!
    そんなこと堂々と
    言わないでよ!!」


    その途端、

    拍子抜けしたような
    広滝の声。


    「え…わ…ごめん。」


    そんな予想外の
    しょぼぼんとした声音に
    びっくりして
    顔を上げる。


    そこには案の定、


    首の後ろをさすりながら
    うなだれている広滝の姿。


    …うわ、言い過ぎたか。


    そう焦ったのも
    束の間。


    急に広滝は
    元気を取り戻したかのように
    笑顔になり。

    「でも…
    あやちゃんは
    洋君なんかより
    俺のほうがかっこいいと思うよね〜?」


    なんて
    ぬかしやがった。


    でもまあ、
    わたしも素直だから。


    「うん。絶対にあんたのほうが
    かっこいいと思うけど。」

    とだけ返し、

    さっさと
    広滝を無視して
    教室へと
    足を進めた。


    そんな私の
    後ろ姿を見つめながら、


    「まじで。」


    なんて
    呟いた広滝の声なんて
    聞こえるはずもなく。
  • 68 そるべ id:NkTVQ1w0

    2012-09-15(土) 23:30:36 [削除依頼]
    「お!おはよう。
    亜屋さん今日来るの遅かったね。」


    席に着いた途端、
    のほほんとした声が聞こえた。


    横を見れば案の定、
    幸せそうにこちらに向かって
    ほほ笑んでいる舟木。


    …いつの間に
    教室についてたんだ…?


    「あ…今日はちょっとね…
    いろいろあってさ。」


    教科書を束にして
    机の中に入れながら
    そっけなく返事をする。


    …そうだな、広滝 恭介が
    話しかけてきたっていうのは
    確かにいろいろあった。


    まず、
    私に話しかける男子なんて…


    二人目か。


    そんなことを軽く考えて、


    ばれない程度に
    隣へと視線を移す。


    舟木が
    一番だもんね。


    「舟木。」


    「うん?なあに?」


    「…おはよう。」


    「…うん、おはよう。
    僕さっき言ったけどなあ。」


    「あ!ごめん。」


    何を言ってるんだ私。


    なんでこんなこと
    舟木に言ってんだ私。


    不可解な私の発言。


    それでも
    彼は全く気にしてない様子で、

    「そういや、
    一時限目なんだっけ?」


    なんて聞いてくるもんだから、


    「さあ、知らない。」


    って
    ペースは乱れることなく。
  • 69 そるべ id:NkTVQ1w0

    2012-09-15(土) 23:39:27 [削除依頼]
    結局一時限目は、数学。

    二時限目は、世界史。

    三時限目は、古典。


    時計は
    ぐるぐるとまわっていき、

    四時限目は、英語だった。


    そこまで
    平凡な一日であり。

    つまらない一日…


    になるはずだった。


    事件が起こったのは、


    昼休み。


    席を移動することもなく、
    教室の隅っこの机に座り、


    コンビニのおにぎりを
    ほおばる私に、


    毎度迷惑な話、
    舟木が話しかけてきた。


    「そういやさあ、
    朝、誰かと一緒にいたね。」

    と。


    その問いかけに、

    おかかがのどに
    引っかかりそうになる。


    「…っなに言ってんの」


    完璧に演技したはずだったが、


    どうやら声が
    うわずってしまったようだ。


    「はは。嘘つかなくてもいいって!」


    そう言ってはくれたが、


    それじゃあ私が
    落ち着かない。


    なにかないかと
    言い訳を必死に探していたとき、


    ガラっ


    教室前方の扉が
    荒々しく開き、


    教室のみんなの
    視線が一気にそちらに
    傾く。


    私もそれに
    のっかって
    そちらに目をやれば


    そこにいたのは…
  • 70 そるべ id:NkTVQ1w0

    2012-09-15(土) 23:49:41 [削除依頼]
    「あ〜や〜ちゃん!!」


    とともに
    教室にのぞいた整った顔。


    …と金髪。


    お前は。


    もしや
    広滝…広滝 恭介。


    「亜屋さん。そういえばさあ〜」

    舟木は全くの
    無関心で、
    私に違う話題を振ってくる。


    …ちょっとストップだ舟木。


    一時休戦しようじゃないか。

    しょうもない話に
    耳を傾ける間もなく、


    わたしはドアのそばに
    立っているその人物に
    釘づけ。


    周りの空気が
    またもざわめきに変わりだす。


    「ほら。今日は
    学校来てるんだよ広滝くん。」

    「朝、亜屋さんと
    いたって…ホントかな?」


    そういった
    聞きたくもない噂話に。

    こそこそと、


    でも私の耳に伝わる
    クラス中のざわめきに、


    じわりじわりと

    視線が私に
    集まりだす。


    …いやだ。
    やめてよ。


    私を見るんじゃない!!


    叫びたい気持ちを
    押さえつけながら、

    静かに残りの
    おにぎりを口へと運んだ。



    ときにはもう遅かった。


    「あ!あやちゃんみっけ!!
    なんだ、あやちゃん三組か。
    探しちゃったよ〜」


    ガッツリ目があって、
    この一言。


    やけにハイテンションな不良。


    そう、それが
    私がこいつを見た第一印象。

    スキップ気味に
    ためらいなく、
    私の席に


    …近づいてくる広滝。
  • 71 そるべ id:kG9yXru/

    2012-09-16(日) 00:05:02 [削除依頼]
    目立つ髪の色。


    ちょっと…


    広滝が私の
    やく3メートル先に来たとき、


    さすがに感づいたのか、
    舟木がこちらを向いた気がした。


    …くっそ。

    舟木にまでこんなに
    見られて。


    もう最悪。


    みんなの注目の的に
    なることには、
    ここ数日で
    慣れつつある。


    …が、


    これは反則だ。


    私の目線は
    広滝にだけ。


    その広滝はもう…


    「あやちゃん、いま一人?」


    私の目の前。


    私の机の前に
    しゃがみこんで、

    無理矢理私と
    目線を合わせようとしているようだ。


    …そんなことしなくても
    もう目ならばっちり
    あっているのに。


    「なんの用でしょう…?」


    小さく

    ひそり。


    なるべく周りに
    聞こえないように
    目の前の広滝に
    耳打ちする。


    「なんの用って…
    ひどいなああやちゃん。
    昼休み一緒にいようねって
    約束したジャン!!」


    怪しげに笑う広滝。


    …は?

    何言ってんのこいつ。

    そんな約束してないよ!?


    私はふと焦る。


    視野を広げてみると、


    周りの視線が
    好奇心や
    驚いたような感情がこもっている。


    そして、
    隣からは、


    「いってらっしゃい!
    授業には戻ってきてね。」


    と、
    舟木の声が聞こえた。
  • 72 そるべ id:kG9yXru/

    2012-09-16(日) 00:15:41 [削除依頼]
    「いやいや。そんな約束
    してないから。
    勘違いしないでくれる?」


    ココはちゃんと
    弁解しとかないと。


    そんな思いから、
    舟木の言葉に
    すぐに反発してしまった。


    広滝から、
    あっけなく視線の先を
    舟木に変えてそう言った。

    「なんだ。そうか。」


    と、案外
    舟木はつまらなさそうな
    顔をする。


    …おい、なんだその顔は。


    頭の中で
    そんな言葉がよぎったが、
    口に出すのは
    なんとか食い止めることに
    成功した。


    しかし、
    なかなか効果は
    あったようだ。


    私の必死の弁解を
    聞いたクラスメートは、

    「な〜んだ。そんなことか。」


    と、あっけなく
    体を正して
    弁当を食べ始める。


    よっしゃ。


    「ちょっと〜あやちゃん。
    そんなはっきり言わないでよ〜。」


    なんて
    冗談じゃない。


    広滝の言葉を
    軽く無視して、
    おにぎりにがっつく私。


    舟木も
    一緒になって
    手にしたサンドウィッチを
    がっつき始めた。


    それを横目で
    見つめながらも、


    広滝みたいな
    ピアス野郎と
    約束なんてするか

    と、

    考えている


    私は。
  • 73 そるべ id:kG9yXru/

    2012-09-16(日) 00:32:37 [削除依頼]
    「じゃあさ、ちょっと来て。」

    沈黙をやぶったのは
    広滝だった。


    …これは私に
    向かって言われた言葉なのか。

    はたまた
    舟木に向かって言われた
    言葉なのか。


    とりあえずよく
    わからなかったため、
    私はこの言葉に
    答えを返さないように
    していた。


    …が、
    どうやら
    私が間違っていたようだ。


    「む〜無視!?」

    広滝は
    そういってけらけら笑い始める。


    しかし
    すぐに真顔になって、

    机越しに
    体を伸ばして
    私に顔を近づけてくる。


    …なっなんだ!?


    びっくりしても、
    周りの目線は
    今やこちらには向いていない。

    感じるのならば、
    右隣からの視線のみ。


    がたん。

    小さく机が動いた瞬間、

    広滝は私の
    耳元で、

    「5時限目サボって
    3階の空き教室に来て。」


    と、やたら変なことを
    言い出した。


    …なんでよ?


    そう思ったが、


    わたしは

    すぐに5時限目が
    大っ嫌いな体育
    だったことを思い出し、


    「わかった。」


    2つ返事で返した。


    まあ、体育するより
    ましか。


    そう思ったから。


    「OK。じゃあ決まり!」


    最後までハイテンションだった
    広滝はそう言い残して、


    教室を出て行ってしまった。


    なんというか、
    嵐が去ったような
    静寂が返ってくる。
  • 74 リンゴ id:OHRUwZP/

    2012-09-16(日) 07:55:54 [削除依頼]

    モテモテだなぁ〜

    みつを(笑)
  • 75 そるべ id:kG9yXru/

    2012-09-16(日) 21:47:04 [削除依頼]
    そうでしょ〜。


    モテモテって
    憧れるわあ〜
  • 76 そるべ id:kG9yXru/

    2012-09-16(日) 21:51:11 [削除依頼]
    そんなこんなで
    広滝という嵐が去った直後。


    「5時限目は体育だよ?
    男女混合バレーボールだよ?
    なのに亜屋さんさぼっちゃうのか〜。」


    横からそんな言葉が聞こえた。


    …それが
    嫌だから
    サボるんじゃん。


    体育なんて、


    好きじゃないし。


    舟木がどう思ったかは
    わからない。


    けれど、


    そう言い残したあと、


    昼休みが終わるまでの間、


    話しかけてくることは


    なかった。
  • 77 そるべ id:kG9yXru/

    2012-09-16(日) 21:58:13 [削除依頼]
    かくして。


    私は今、

    廊下をもうダッシュしている。


    それはもう
    風も切るような速さで。


    腹からさっき食べた
    おにぎりが若干のどらへんまで
    せりあがってくる。


    なんとか
    それをのみこんだとき、


    ちょうど私は
    階段に足をかけた。


    階段を駆け上るのは

    実は嫌いだったりする。


    しかし


    この状況。


    駆け上らざるをえないらしい。


    「亜屋さん!
    サボっちゃダメでしょう!!」


    遠くのほうから
    そんな声が聞こえてきた。


    その声の主は…


    体育の先生なのだ。


    …ちっ

    もう追い付いてきやがったか。


    迷っている時間は多分なく、


    焦った時にはもう、
    私は階段を2段とばしで
    駆け上がっていた。


    そうだ。


    まさしく私は今、

    追われているのだ。


    なんという失態。


    きっと舟木か、

    またはそこら辺
    のクラスメートが
    盗み聞きを
    していたに違いない。


    とりあえず、
    誰かが先生に
    わたしがサボることを
    ちくったのだろう。


    じゃなければ
    こんなに私は急いで
    逃げたりしていない。
  • 78 そるべ id:kG9yXru/

    2012-09-16(日) 22:05:40 [削除依頼]
    「はあ…はあ…」


    なんとか完走した
    先ほどの階段。


    しかしその次にはまだ、

    廊下という難関が
    すっと伸びている。


    よろけながら。


    重い足を何とか
    引っ張って。


    廊下の一番奥の
    教室へと向かう。


    目指す先は、
    広滝がいるであろう場所。


    しかし、
    すぐ後ろに
    荒々しくかけてくる音が。


    もう…

    なんでわたしが
    こんな目に合うわけですか!?


    おい、広滝。


    ちょっとくらい
    助けに来いよ。


    そんな愚痴を
    こぼしたときにはもう…


    がらっ


    「お。あやちゃん
    はやかったね。」


    ついていた。
    目的の空き教室に。


    「はあ…つかれた…」


    乱れた呼吸を
    必死に整えながら、

    すぐさまドアを閉める。


    ここが先生に
    見つかってしまえば

    袋の鼠だ。


    そう思っただけなのに、


    「なあにあやちゃん。
    そんなに急いでまで
    俺に会いたかったの?」


    と、
    のどの奥で
    笑いをかみ殺すかのような声が、


    私を
    いらいらさせる。


    「あのね、
    私だって好きで来たわけじゃないの。」
  • 79 そるべ id:kG9yXru/

    2012-09-16(日) 22:17:14 [削除依頼]
    わざと低い声で
    そういってやったが、


    広滝には何の
    効果もないようだ。


    平然と、

    「あっは。ごめんごめん。」

    と、スルー。


    しかし、
    この空き教室。

    ふと、
    広滝と二人っきりになった
    この教室をぐるりと
    見渡してみる。


    机といすが
    雑に積み上げられている、

    本当に空き教室だ。


    使われていない感が
    満載だった。


    壁もすすけていて、

    第一空気が
    閉じられていて

    蒸し暑い。


    「ねえ、窓開けない?」


    視線を、
    机に乗っかって
    雑誌を優雅に読んでいる
    チャラ男に戻して
    そういってみる。

    が…

    「じゃあ、開けて。」

    と、
    顔も上げずに


    なぜか命令口調。

    …むか。

    胸のむかつきを
    感じたが、

    ここはまだスルーしてやろう。


    そんなポジティブ思考に
    切り替える私。


    だから、
    すぐさま窓を開けてやった。


    「で、私を
    こんなところに
    呼び出しておいて
    何かあるの?」


    「あるよ〜あるある。めっちゃある。」


    ここでやっと
    雑誌を閉じて
    私と
    目を合わせた広滝。


    がたん。


    次に広滝は
    机から降りて、


    私の目の前に
    立ちはだかった。


    …何?
  • 80 そるべ id:kG9yXru/

    2012-09-16(日) 22:26:31 [削除依頼]
    びっくりして
    目を見開く。


    そりゃあそうだ。


    だってもう、

    体が触れ合うか、
    触れ合わないかくらいの


    至近距離なのだから。


    窓ぎわで
    こんな男女の
    距離。


    …明らかに
    おかしいだろって。


    そんなことを考えているとき、


    広滝がたった


    一言、


    「あやちゃんってさあ、
    洋君のこと好きでしょ?」


    なんて


    信じられない
    一言を

    にっこりと
    満面の笑みで


    わたしを見つめながら。


    開け放たれた
    窓からは、

    これでもかというほどの

    突風。


    わたしの髪が
    宙に舞って、


    広滝の顔をかすめた。


    そんな初夏の風。


    …今、なんていった?


    ようやく意識が
    我にかえってきたのは


    広滝の
    衝撃的な言葉から

    数秒後。
  • 81 そるべ id:Lkn0UHB0

    2012-09-17(月) 14:05:50 [削除依頼]
    「なっ…にを言ってるんですかあなたは。」


    ごくりとつばを飲み込んだ。


    そうでもしないと、
    心臓が口から
    飛び出してしまいそうだ。


    私のなぜかせわしなく動く
    うるさい心臓の音。


    それに比べて
    静かな教室。


    …絶対広滝に聞こえている。


    「何って。
    あやちゃんの本心?」


    何で疑問形なんだ。

    そして、
    距離がいまだに近い。


    「本心て…私、恋したことないんですけど。」


    「…まじ?」


    割り切った私の
    返事に、
    ひどく広滝は
    びっくりしたようだ。


    「どこら辺を見て、
    私が舟木のこと好きって
    なるんですか。」


    そうだそうだ。


    私はそんな
    素振り一つも
    してないし。


    第一、好きじゃねえ。


    「それは、あやちゃんの
    洋君に対しての行動とか、
    話し方とか全部?
    パッと見て、
    ああ、あやちゃんは
    洋君のこと好きなんだあって。」


    だからなぜ!?


    頭おかしいんじゃないかこいつ。


    さげすんだ目で、
    目の前にある顔を
    見つめる。

    「言っている意味が
    よくわからんが、
    私は好きなんかではない。
    断じて違う。」


    ガッツリ威嚇の態度で
    そういってやるが、


    当の広滝は、

    「でもあやちゃん。
    ほかの人と、
    洋君への接し方が
    明らかに違うよ?」
  • 82 そるべ id:Lkn0UHB0

    2012-09-17(月) 14:15:21 [削除依頼]
    怪しく笑みを
    浮かべる広滝。

    そして距離が近い。


    何度も言うけど
    距離が近い。


    ほかの人と、
    舟木との接し方が違う…?


    この私が?


    確かに
    舟木は
    周りの人たちと違って、
    よく話しかけてくるし、
    でもそれは
    私にとってただの
    迷惑で。


    「あっりえない。」


    ふっと
    冷たく笑う私と、


    笑みを崩さない

    広滝。


    「わたし、もう行くから。」


    そういって
    軽く広滝の
    胸板を両手で
    押し返してみる。


    するとどうだ。


    案外広滝は
    すっとどいてくれたではないか。


    一瞬にして
    近かった体が
    離れて、

    涼しい風を煽る。


    「じゃあ、がんばってね。
    恋する乙女ちゃん!!」


    ドアのほうへ歩いていたとき、


    そんな
    からかい半分の声が
    後ろから聞こえたので、


    「なにが恋する乙女じゃい。」


    と反発して、

    わざと音を立てて
    ドアを閉めて
    そこの空き教室を出てやった。


    最後の最後に、

    ”駄目だったら
    俺にしといてもいいけど”


    という冗談が
    聞こえた気がしたが


    全部無視だ、無視。
  • 83 そるべ id:Lkn0UHB0

    2012-09-17(月) 14:21:21 [削除依頼]
    まっすぐと伸びる
    廊下に突っ立つ私。


    さあ、
    どこへ行こうかな。


    長い廊下に
    私だけの足音が響く。


    すれ違う人なんて
    一人もいない。


    まあ、当たり前だ。


    今は授業中なんだから。


    そんなことを
    自分にいいきかせながら
    歩いていると、

    急にむなしくなった。


    「まだ広滝と
    話してたほうがましだったし。」


    もう姿が見えない
    体育の先生。

    今から
    体育館に行ったって、

    どうせ全部説教に決まってる。


    フーラフーラと
    一人で歩く
    三回廊下。


    じゃあ、教室に戻ろう。


    そんな考えしか
    浮かばなかった私は。


    自分の教室まで
    歩いていき、


    がら。


    何食わぬ顔で
    教室のドアに手をかけた。
  • 84 そるべ id:4HZxCSC.

    2012-09-23(日) 22:14:55 [削除依頼]
    「なっ…!?」


    重たい教室のドア。


    そんなに
    荒く引くんじゃなかったと、


    今更ながらに後悔した。


    だって。


    教室の窓際の席。


    そこには、


    「あ、亜屋さん、お帰り。」


    舟木がいたから。


    なんでか知らないけど、


    舟木がいたから。


    なんでか知らないけど、


    もっと

    女の子らしく
    ドアを開ければよかったって思ったから。


    もっと女の子らしく
    驚けばよかったって


    思った。


    「お帰りって…」


    そんな考えを
    頭の隅に追い払って、
    平然を装う私。


    呆れた顔で
    ため息ひとつ。


    うん。
    完全にいつもの私だ。


    「何やってんの?
    今授業中じゃないの?」


    誰もいないと思っていた、
    教室に、


    一人きりで何してたんだか。


    「え、本読んでたんだよ。」


    無愛想な私に
    近づいてくる舟木。


    がたん、



    椅子が揺れる音がする。


    こっちに向かってくる
    舟木の顔を見つめながら、

    目の端に映ったのは、


    舟木の机の上に
    閉じられた一冊の本。


    …聖書って書いてあるな…


    「こんなとこで、聖書読んでるの?」


    「うん。亜屋さん待ちだったけど、
    なかなか帰ってこないから。」
  • 85 そるべ id:4HZxCSC.

    2012-09-23(日) 22:21:15 [削除依頼]
    なにその不意打ちの言葉。


    冗談のはずだったのに。


    どくん。


    ナニコレ。


    どくん。


    過呼吸になった時の


    あの息のできない感覚だ。


    どくん。


    「…っああ。わ…たしのこと
    待ってたんだ。
    …ひ、暇なんだね、ずいぶんと。」


    どうせこんな
    悪態しかつけない。


    近寄ってくる
    舟木が、

    私まで
    あと約1メートル。


    なんだか、
    変なの。


    急に足元に
    視線を落としたくなる。


    だから、衝動のまま、
    上靴の先を見つめることにした。


    「そーだよ。
    ずっと待ってたよ。」


    どくん。


    そういってほほ笑む舟木。


    反射的に顔を上げて、
    その笑顔を確認する私の。


    頭によぎったのは、


    ”あやちゃんってさあ、
    洋君のこと好きでしょ。”
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

最近作られた掲示板

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません