君を花に例えたら、102コメント

1 *りお* id:QfefyGb/

2012-09-02(日) 11:21:09 [削除依頼]

 こんにちわ@、

 
 普段は「 和奏 」として小説を書かせて
 頂いています、 りおです、

 
 えっと、 再び恋愛系に突入してしまう
 わけなんですが、
 今回は少し趣向を変えまして、
 ヒーロー( 男の子 )目線から書いてみようかな、
 と思いますっ

 
 今回の18作目は、 ネタがなくて、
 行き詰まりまくると思います(ノД`)
 
 つか、 もう、そうする自信満々 ←

 
 愛想つかさずについてきてね!!、
 なるべく、 頑張るから応援してね!!((


 ご意見 / ご感想 は大関係ですので
 どしどしくださいねっ!!
 
  • 83  和奏  id:pYtBzC/.

    2012-09-17(月) 13:50:46 [削除依頼]

    「 あ、 翔太くんだッ!!
      おはよう

      朝、 早いんだね? 」


    今日も詩乃に結んでもらった
    少しきつめのネクタイに
    指をひっかけていたところ、

    どきり、 と心臓が飛び跳ねる
    声が後ろから耳に入って来た。


    「 美花、 さん……、
      おはようございます 」


    昨日の莉里達の言葉が頭の中を
    ちらついたけど、

    俺はそれを振り払うように美花に
    ニコリ、 と笑顔を向けた。


    顔がひきつっているような気が
    してならないが、
    少しでも不自然にならないよう
    に、 と前髪を整えてる振り
    なんてしちゃったり。


    駆け寄って来た美花さんの
    為に ぴたり、 と足を止めて、


    「 翔太くん、 ”さん”付けの方が
      呼びやすかったりするの?? 」


    俺が ”さん”付けしているのが
    どうにも気になるのか、

    美花さんは少し不機嫌な顔を
    しながら
    その長いまつげの瞳で
    俺の顔を覗き込んでくる


    「 え、 いや、 まあ…
      一応先輩なことにはかわり
      ないですし…? 」


    わざとらしく肩をすくめて
    言うと、
    美花さんは仕方ない、 と
    でも言いたげに苦笑した


       ―その花弁の枯れる音が
        聞こえていた
  • 84  和奏  id:pYtBzC/.

    2012-09-17(月) 14:19:02 [削除依頼]

    美花さんのさらさらのロングヘアーは
    風になびくと
    隣で並んで歩いている俺の腕に
    触れるように掠れて。


    香水の香りだろうか。
    甘い匂いが優しく鼻をくすぐる。


    ” 病弱で学校にあまり
     来てなくて ”

    確かに美花さんは体が華奢だけど
    どこか異常があるようには
    見えない。


    そもそも仮に中学生の頃は
    病気がちだったかもしれないけど
    今はこんなに元気なんだ。

    きっと治ってることだろう。


    そうとしか思いたくなかった。
    ―、そうとしか思えなかった。
  • 85  和奏  id:3rPzdX8/

    2012-09-19(水) 19:45:35 [削除依頼]

    美花さんと並んで歩く通学路は
    いつもより
    学校に着くのがずっと早くて。

    家を出たのがついさっきのように
    感じていたのに。


    「 じゃあ2年の校舎はこっち
      だから。

      ばいばいッ またね翔太くん 」


    にこっ、 と笑って
    愛らしく手を振ってくれる
    美花さんに、

    辿々しく、会釈をする。


    くすっ、 と小さく微笑んで、
    くるっ、 と俺に背を向けると

    春風が過ぎていくように
    小走りで廊下を駆け抜けて
    行った。


    「 ショータクンじゃーん!
      なになに??

      また例の彼女と
      仲好ししてきたのッ… 」


    美花さんが見えなくなったのと
    同時に、
    まるでどこかに隠れていたかの
    ようなぴったり具合で

    ひょっこり顔を見せた海斗に
    すかさずひじで脇腹を殴る。


    痛そうにお腹を抑えているが
    そんなことは気にせず、
    俺は階段を淡々と無言で上る。


    「 ショークンつめたー…
      翔太、 おはようございます 」


    まだふさげている海斗の方を
    めっちゃ笑顔で見つめると、

    急にきりりっ、 と挨拶する彼奴。

    俺は深く溜め息を零す。


    「 あれ、 でもあの先輩、
      2年だったよね?
     
      なんであっち行ったのかな 」


    俺の横に来てさっき美花さんが
    走っていった方向を不思議そうに
    視る海斗。


    「 はあ?
      あっちが2年の教室なんじゃ
      ねーの 」

    俺が顔をしかめると海斗は
    首を横に振って、

    「 あっちは三年の教室で…、
      職員室とか保健室がある
      方向だよ? 」
  • 86  和奏 id:xBP0p5r/

    2012-09-21(金) 14:39:32 [削除依頼]

    消去法で答えを探してみよう。


    まず 美花さんは2年だから3年の
    教室に用はないはずだ。
    それに2年は3年の教室や廊下へ
    行ってはいけないことに
    なっている。

    次に職員室の場合だが
    それも無いと思う。

    登校中にいろいろ話をしたところ
    美花さんは特に委員長などを
    やっているわけでもなくて

    それに、大人のたくさんいる
    職員室は苦手、と。
    職員室には1人では行けない、と。

    俺に話してくれた。


    そうすると_

    考えたくないことが頭に浮かぶ。
    振り払おうとしても
    駄目みたいだ。

    それに美花さんに1番当てはまる
    場所といったら、
    あそこの校舎側だと1つじゃないか。


    その瞬間、俺はやっと
    気づいたんだ。


    美花さんの病気が治ってないことに。
    美花さんはいまも学校に来ても
    保健室で過ごすことがほとんどだと
    いうことに。

    美花さんがいまだに、苦しんでいる
    ということにー・・・。
  • 87  和奏 id:xBP0p5r/

    2012-09-21(金) 17:50:47 [削除依頼]

     ネタ切れぎみです←

     しばらく更新
     亀になります( どや )


     
  • 88  和奏  id:3yn8EWZ1

    2012-09-22(土) 20:02:30 [削除依頼]

    どうして美花さんはあんなに
    一人で抱え込むんだろう
    なんで美花さんはあんな風に
    一人で我慢できるんだろう


    辛いなら辛いって
    苦しいなら助けてって


    声に出せばいいのに。


    君に出会ってから
    俺には不思議な気持ちが
    君を見つけてから
    俺にはおかしな想いが

    小さく、 心に灯って


    「 今日も俺は笑うよ、
      笑って、 輝くよ 」


    この答えに辿り着くには
    随分回り道をしたね、
  • 89  和奏  id:3yn8EWZ1

    2012-09-22(土) 20:17:00 [削除依頼]

       ―、 時は過ぎ
          夏の残り香が薫る
          初秋。


    俺の高校では
    体育祭の準備真っただ中。

    あっちこっちに飛び交う騒がしい
    声に俺も参加。


    「 ねぇ!
      ゴールテープってどこぉ!? 」

    「 こっちに椅子、後5脚
      くれい! 」

    「 先生ー!! チェックお願い!! 」


    皆 委員会に別れてなにやら
    忙しそうだ。

    俺も放送委員会として、
    しっかり仕事を果たそうと
    マイクのテストやら
    延長コードを雑巾で拭ったり。


    「 おーい、 翔太ァ
      そろそろ休もうよー

      あたし疲れちった 」


    同じ委員会の亜美が俺の
    服の裾を軽く引っ張って。
    俺の顔を覗き込むように、
    猫がえさでもおねだり
    するような瞳で言ってくる。

    あー、 これが素だったら
    相当可愛いだろうけどねー、


    「 …亜美。 」


    俺はやさぁしく、 亜美の
    手を俺の服の裾からどかす


    「 ふざけんなよ 」


    笑顔のまま、 言い放つと、
    先生に呼ばれていることに
    気づいて、

    舌打ちしている亜美を
    置き去りに、
    校庭を駆け抜ける


    「 んねぇ、
      美花って正直
      いらつかない? 」

    「 わかるー、
      病人だからって、ね 」


    ふと、 風にのって
    聞こえて来た声。

    思わず俺は、足を止めた。


    「 どうせ今も涼しい
      保健室で休んでるんでしょ?
      あたしらだって
      休憩したいっつーのに 」

    「 どうせ病気でなんも
      できないんだから、
      家で寝てろっていうねー 」


    あはは、 という正直
    寒気が走るような怖い笑い声と
    共に、盛大な悪.口を叩く先輩達

    距離はあるけど、
    その会話はしっかりと聞こえた。
  • 90  和奏  id:3yn8EWZ1

    2012-09-22(土) 20:25:56 [削除依頼]

    思わずその先輩達の方に聞き耳を
    たてて、
    先生に呼ばれていることなんて
    忘れてしまう。


    「 昨日も教室で倒れてさぁ 」

    「 ちょっと可愛いからって
      男子共に媚びうっちゃって 」


    周りにいる人たちにもかなり
    広範囲にわたって
    聞かれているだろうが、
    美花さんと同じクラスらしき
    その先輩達は気にも
    とめていない様子だった。


    「 あー、 もうさぁ、
      病気かかってんなら
      消.えればいいのに 」

    「 きゃははッ
      確かにぃ
     
      いても邪魔なだけだし 」


    その言葉は段々と酷いものに。
    美花さんが最も恐れているで
    あろう、 単語をさらり、 と
    言って―。


    「 翔太くん、 そんなところで
      固まって……、
      どうしたの?

      なにか面白いものでも
      あったの? 」


    俺が反射的に、 まだ笑い続けて
    いる先輩達に掴み掛かりそうに
    なった、 その、 瞬間だった。

    凛とした、一瞬のブレも
    ないような綺麗なソプラノの声。

    振り返ると、 息をきらしている
    美花さんが、 優しく微笑んで。
  • 91  和奏  id:3yn8EWZ1

    2012-09-22(土) 20:30:39 [削除依頼]

    「 美花さん……ッ!! 」


    思わず大袈裟に驚いて、
    大きく後ずさってしまう

    イヤ、 それより今の話
    聞こえていないと
    いいのだけれど―、


    「 …、
      気に、 してないから 」


    まるでそんな俺の心を
    読み取ったかのように、
    美花さんは少し俯いて。

    こんなの慣れてるの、
    いつものことだから、
    と、 無理矢理俺をその場から
    引き離した。


    「 翔太くんにはこんなとこ、
      見てほしくないから 」


    それは、 美花さんのことを
    悪く言っている人達のこと?
    それとも、 保健室から
    走って来て今にも倒れそうな
    美花さん自身のことですか?


    儚く切ない美花さんの笑顔を
    見て、
    そう、 問いたくなった。
  • 92  和奏  id:3yn8EWZ1

    2012-09-22(土) 20:41:24 [削除依頼]

    気にしてない、なんてウソだ。
    こんなこと慣れてるはずない。
    いつものことだったら尚更だ。


    美花さん、 そう呼び止めようと
    して、 気がついた。

    美花さんの少し潤んだ瞳が、
    このまま気づかないふりをして、
    と叫んでいて。


    「 …、 美花さん顔色悪いです
      保健室行った方がいいですよ
      俺も着いていきますから 」

    「 ……うん、 ありがとう 」


    俺にできることは?
    そう自分に聞いてみれば、
    美花さんの願いに答えること、
    と即座に答えが返される。

    ならば、 それが正しいんだ。


    時折咳きを繰り返して、
    辛そうに俺に寄りかかって来た
    美花さんを、
    俺は何も知らないふりをして
    支える、だけ。

    支えられているのは
    俺のほうかもしれないけど。
  • 93  和奏  id:3yn8EWZ1

    2012-09-22(土) 20:52:53 [削除依頼]

    「 美花さんは体育祭出るんですか? 」

    「 んー、 そうだなぁ、
      できるなら出たいんだけど…… 」

    「 この学校、 競技とかおもしろい
      ですよね
      学年を超えた競技とかありますし 」

    「 うん、 今年から取り入れた
      大玉送りとかも楽しみだよね! 」


    多少のふらつきを見せながらも、
    俺に負担をかけないように気遣って
    いるのか。

    転びそうになっているのに俺の
    差し出した手を控えめに取って
    いるだけ。

    そんな美花さんに何か話題を、 と
    体育祭の話を持ち出してみたりする

    すると美花さんは少しばかり意外に
    楽しそうに話に笑顔で返してくれた


    「 教員対抗リレー、 とかすっごい
      盛り上がるんだよ
      部活対抗リレーはドラマが
      できるしね、

      あとねっそれとねっ、
      一番すごいのは応援合戦で―… 」


    子供のように目をきらきら輝かせて
    去年体験したことを語る美花さん
    元気そうな姿にほっ、と安堵の
    溜め息を漏らす


    「 スウェーデンリレーとか、
      400mリレーとか……、 」


    なぜかリレー系の話ばかりを
    持ち出す美花さんに、
    笑みが零れて来てしまう。


    「 っと、 もう保健室についた
      美花さん、
      話はまた今度ゆっくり
      聞かせてもらっていいですか? 」


    まだ話したい、 と言わんばかりに
    保健室に入ることを躊躇する
    美花さんにそう言葉を残して、

    俺はついさっき思いだした先生の
    元に、 走り出した。
    後ろから美花さんが精一杯の大声で
    うん!、 と言っているのがわかった。
  • 94  和奏  id:3yn8EWZ1

    2012-09-22(土) 21:00:19 [削除依頼]

    もう、 翔太のばかッ!!
    翔太のせいであたしが怒られたじゃん!!

    と、 俺に向かって適度な暴言を吐き、
    適度な暴力を加えている目の前の亜美。


    「 あー、 ごめんごめん
      しょうがないだろ、
      体調悪い奴、 そのへんに放り出して
      おくことなんてできないんだから 」


    俺は亜美をなだめるように
    動かすことをやめない亜美の腕を
    掴んで、 制止させる。

    亜美は怒りからか、 顔を赤らめて
    素早く蹴りをいれてくる。


    「 ちょっ、 今のあかんって! 」

    「 ふん、 いい気味ー! 」


    本気で痛がっている俺に向かって
    可愛げの欠片もなく、
    舌をだしてあっかんべーをして
    くる亜美。


    「 お前もうちっと美花さんを見習え! 」


    思わず口から本音が出た。
    そうすると、 亜美の言動はぴたり、と
    急に止まる。


    「 ……なにそれ?
      なに、 なんなの、 翔太、
      あの、 美花先輩がすきなわけ? 」

    「 っは!? 」

    「 そうだよね、 そういえば、
      最近良く一緒にいるしね、

      ……、 あたし達といることなんて
      飽きちゃった……? 」
  • 95  和奏  id:3yn8EWZ1

    2012-09-22(土) 21:14:49 [削除依頼]

    急に、潮らしくなって。
    傷ついたように俯いて。

    「 おい、 何言ってんだ亜美― 」

    「 やだよ、 翔太、
      あたしから離れてかないで…
     
      美花先輩なんて
      好きになっても苦しいだけ
      なんだよッ…… 」


    俺の声なんて聞こえないように
    頭を抱え出して。

    よく見ると、その頬には
    涙が伝っていた。

    うわ言のように何度も何度も、
    繰り返す亜美。
    翔太、翔太、 といつもの
    明るい声とは違う雰囲気で俺の
    名前を呼ぶ亜美。

    「 亜美、 落ち着けって…!! 」

    手で痛くなるぐらいに涙を拭って
    いる亜美の肩を掴んで。
    どうしていいかわからず、
    体育館裏に移動する。

    はたから見たら、完全に俺が
    亜美をいじめているような状況だ。


    「 やだよぅ、 翔太ぁ……
      あたし、 あたし、 あたしッ… 」

    ヒック、ヒック、と肩で息を
    しながら、
    何か言葉に詰まっているようで。

    嫌な予感が、頭をよぎった。


    「 あたしッ…、
      翔太のことずっと
      好きだったんだよ…ッ 」


    運命は、 残酷だ。

    気づいていたんだ。
    亜美の気持ち。

    壊したくなかったんだ。
    この関係を。

    聞きたくなかった。
    亜美の想いの本音。


       ―、 泣いている亜美を
          俺は理由もなく、
          抱き寄せることしか
          できなかった。
  • 96  和奏  id:3yn8EWZ1

    2012-09-22(土) 21:21:48 [削除依頼]

    初めて見る。
    亜美の ” 女の子 ” の素顔。

    初めて聞く。
    亜美の ” 女の子 ” の想い。


    「 亜美、 落ち着いて…
      俺は、 どこにも行かないし
      亜美達に飽きて
      なんてないから…… 」

    「 本当? 本当?
      じゃあ、 美花先輩は
      好きじゃないのね? 」

    「 ……今はよくわかんない 」


    俺にすがりつく亜美。
    美花さんみたいに病気がちでも
    体が弱いわけでもないのに、
    亜美の体は細くて、
    今にも壊れてしまいそうで。

    とても、 弱々しくて。


    俺は亜美の想いに曖昧な答えしか
    返せなかった。
    亜美を傷つけるのが怖くて。

       ―、 だけど。


    「 美花先輩をッ、
      好きになっても意味ないのッ…!
      美花先輩は…、
      もうすぐいなくなっちゃう
      じゃないッ…! 」


    俺の腕のなかで小さく震えてる
    亜美。
    俺は亜美の言った言葉に目の前が
    真っ暗になった。
  • 97  和奏  id:3yn8EWZ1

    2012-09-22(土) 21:25:23 [削除依頼]

    ―、 亜美はしばらくして落ち着いたようで。
       ごめんね、 と何も謝ることなんて
       ないのに、 悲しそうに呟いて。


    教室に戻って行った亜美を見送ると
    俺は一人、 その場に崩れ込んだ。


    「 美花、 美花、 」


    美花、さん、そんな重い病気だったんですか?


    「 なんで…こうなるかな… 」


    わかんないよ、自分がわからない。
    俺は美花が好きなのか?
    それともただ異常に執着心を
    もっているだけなのか?

    いや、後者だと危ない奴になるけど。


    「 わっかんねーよ… 」


    結論なんて出て来なかった。
  • 98  和奏  id:3yn8EWZ1

    2012-09-22(土) 21:39:16 [削除依頼]

    「 しょーくん……? 」


    ひょっ、と横から顔を出したのは
    少し戸惑いがちに心配そうな表情を
    浮かべた莉里だった。

    「 莉里……、
      なんでお前がここに来た…? 」

    「 えっ、 と、 ごめんなさい…、
      亜美に様子を見て来て、 と
      任務を言い渡されてしまって 」

    「 そこ謝るとこなの?( 笑 )
      ていうか任務って何の仕事 」

    くすくす、 と思わず笑みが零れると
    莉里は顔を赤らめて、
    頬をリスのように膨らました。

    莉里は最強の男嫌いなのに、
    亜美とかにモノ頼まれると
    断れない体質らしいんだよな。

    俺等には普通に毒舌なのに。


    「 莉里、 俺の近く来るの無理だろ?
      すぐ戻るからって言っとけば
      いいから教室、帰りな? 」

    俺が体操座りの状態のまま、莉里に
    笑いかけると、莉里は不安げに少し
    俺の傍に寄って来た。

    「 莉里…? 」

    「 しょーくん、 元気ないみたい。
      我慢して一人でいなくて
      いいんだよ?

      しょーくんには亜美とか奈緒ちゃんとか
      かか、 か、 海斗くん、と、か…、
      た、くまくんとか、莉里とかいるから…

      たた、 た、た、頼ってもいいんだよッ 」


    男嫌いな莉里。
    なのにこんな近くにまで来てくれて。
    いつも海斗を毛嫌いしてる莉里。
    あんなに言いにくそうに名前を言って。
    毒舌な莉里。
    頼って、 の部分が言いにくそう。

    「 … 莉里、 」

    俺は思わず莉里の細い白い綺麗な
    手をきゅっ、 と控えめに握った。
    莉里は一瞬体をこわばらせたけど。

    「 なぁに? 」

    「 …ありがとう 」

    左手で、恐る恐る、
    俺の手を握り返してくれた。
  • 99  和奏 id:fZ1MqzZ/

    2012-09-24(月) 15:19:53 [削除依頼]

    「 あーッ!!

      さぼりサーン、 莉里ちゃんと
      二人っきりでなぁにしてたの 」

    「 うっせぇな
      別になんもしてねーし、
      つうかしようにも莉里じゃあ 
      できるわけねーだろ 」


    教室に戻るなり、うるさい
    海斗がにやけ顔で俺にまとわりつく


    「 ねぇ、翔太くん
      それよりさっきから亜美が
      無口で……

      ぼうっ、 と何か考え事でも
      してるような表情で…… 」


    心配なんだけど、
    と奈緒ちゃんが俺に亜美のことを
    相談してきた

    え、なぜに俺、とか思ったけど
    口にも顔にもださず、
    満面のキラキラ笑顔で任せとけ、
    とか適当に返しとく


    「 亜美、お前いつまで
      ふてくされてんの? 」

    「 翔太には関係ないでしょ
      放っといてよ 」

    「 いや、その原因って
      どう考えても俺じゃん
      放っとけるわけ 
      ないでしょ 」


    亜美のちょっと近くまで行って
    机に長い髪を垂らして
    つっぷしている亜美に話し
    かけてみる

    すると亜美は完全に拗ねた状態

    俺だって一応男だ。
    女が自分のせいで泣いてんのに
    放っとけるわけはない


    「 ……なに、今更心配?
      白々しいにも程があるでしょ
      責任でもとってくれるの?? 」

    「 ……心配は普通にするだろ
      責任ってたとえばなに?
      俺にできることならしてやるよ、

      それで亜美が機嫌直すなら・・・」

    そう言った、瞬間、


    亜美は俺にそのへんにあったものを
    投げつけると、急に駆け出した


    「 同情とか、人の顔色とかで、
      心配なんてされても嬉しくも
      なんともないからッ! 」


    教室から出ていく間際に泣きながら
    そう言った亜美。


    「 ったく、ならどうしろって
      言うんだよ…… 」


    思わず俺の口からはため息が漏れた
  • 100  和奏 id:fZ1MqzZ/

    2012-09-24(月) 15:20:17 [削除依頼]

     100 / おめ


     もうちょっとで終わる((
  • 101  和奏 id:fZ1MqzZ/

    2012-09-24(月) 15:28:12 [削除依頼]

    アイツの行く先はいつも
    決まって、 屋上だ

    中学の頃からイヤなこと
    とか、
    悲しいこととかあると
    よく屋上に逃げ込んでた

    その癖が今もずっと
    続いているみたいで、


    亜美は案の定屋上の
    てっぺんで寝ころんでいた


    「 亜美、 あぶねーぞ
      そんなとこいると… 」


    落ちるぞ、 そう言いかけた
    とき、 亜美が急に起き上がり
    俺が落ちそうになった


    「 ……翔太、
      責任、 とってくれるん 
      だよね? 」


    低く、 やけに物悲しい
    雰囲気で、

    口ごもりながら
    言いにくそうに切り出した
    亜美


    「 ……だけど亜美は、
      同情とかキライじゃん 」


    亜美は出会った頃から
    そういうのがイヤって
    知ってる

    いつも強くて気高くて
    誰にも弱みなんて、
    ましてや涙なんて、
    見せたことなかった亜美


    「 ……でも、
      あたし、 それでも
      いいから叶えたい
      願いごとが一つだけ、

          あるんだ 」


    憂うような涙で潤んだ瞳
    俺の手を控えめに握って
    必死に言葉を絞り出す声


    「 ……いいよ、
      言ってごらん 」


    本当はこのとき、
    わかっていたのかもしれない

    亜美の言葉を、
    亜美の心を―、


    「 ” 付き合ってほしいの ”」
  • 102 愛 id:CPahGSy/

    2015-01-10(土) 16:22:52 [削除依頼]
    100おめでとうです。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

最近作られた掲示板

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません