雑音と君の声4コメント

1 あお id:vt-fxvIlUp1

2012-08-29(水) 01:08:47 [削除依頼]


初めて、知った気持ち。
  • 2 あお id:vt-fxvIlUp1

    2012-08-29(水) 01:26:25 [削除依頼]


    ―――残暑。
    勉強する気にならない。それだけの理由で、海に来た。来た、と言っても海なんか毎日見ている。海は古き良き友達だ。持ってきたシートを広げ座り込み、貝殻を拾う。サクラガイが欲しいのだけど、今まで一度も見たことがない。可愛い色したピンクが、すきで。ずうっと、探してる。

    「ねえ、」

    少し低い、アルトの声。
  • 3 あお id:vt-fxvIlUp1

    2012-08-29(水) 23:18:07 [削除依頼]


    だれ。こんな綺麗な子、初めて見た。セミロングの黒髪、はっきりとした目鼻立ち。何よりその、真っ黒い目。ぐるぐるして、すいこまれる。宙に浮いてるみたい、だ。

    「何か探してるの?」
    「…サクラガイ」
    「私も探していい?サクラガイ」
    「っ、うん、」

    砂浜にしゃがんでサクラガイを探す、きれいな女の子。私と同い年くらいの、女の子。得体の知れない女の子。私は何も知らない。出会って2分、サクラガイのことしか話してない。うずうずする。話したい、いろんなこと。あなた誰、名前は、誕生日は、血液型は?知りたい、知りたい、しりたい。

    「ねえ!」
    「はーい?」

    気がつかなかった。海はオレンジ色に照らされていた。女の子が笑ってる。私は戸惑ってる。ああ、そういえばそうじゃないか。海はいつも見守る、ただそれだけ。でも、それに助けられることだって、あるんだ。

    「…名前、教えて」
    「樋山美緒。ねっ、あなたは?」
    「坂口早雪、早い雪って書くの」
    「さゆき、ね。いい名前。これからよろしくね」

    なんでか顔が熱い、火が出るみたいに熱い。理由はよく分からない、とりあえず夕陽のせいにしておこう。

    中学校生活最後の夏は、終わりと同時に、始まった。
  • 4 あお id:vt-2HrfrTo.

    2012-09-01(土) 22:55:41 [削除依頼]


    「…ってことなんだけど」
    「あれか、早雪が樋口サンに興味津々なんだ?」
    「樋口じゃない、樋山!」

    昼下がりの喫茶店。親友の郁はフルーツパフェ、私はケーキセットを食している。私が例の女の子―――樋山さんとのことを聞いてほしくて、それだけで電話一本で呼びつけた。普通は「聞いてほしいことあるから喫茶店行こう。郁んちの前今からいくから」こんなあまりに自分勝手で一方通行な奴の話なんか聞きたくないはず。なのに、こうして来てくれてフルーツパフェを口一杯にほおばりながら、右往左往する私の話を聞いてくれた郁が、すごく大切な私の親友。
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