想い続けて。5コメント

1 優香(あひる) id:jL3xYjL0

2012-08-26(日) 17:04:52 [削除依頼]

プロローグ


もしも、君に言わなかったら。

きっとモヤモヤして、
まだ泣いていて、
苦しみいっぱいの毎日が待っていた。


でももしも、君に言ってたら。

フラれて、
泣いて、苦しんで。
告白したことを後悔すると思う。
君の隣にいたことを後悔すると思う。


返事は分かっていた。
言われることは分かっていた。

だからこそ、言わなかった。
言えなかった。


努力をした時はなかった。
頑張ろうと思った時はなかった。


見るだけだった。

女の子と楽しく喋る彼を。

心が傷んでも、
涙が出そうになっても。

彼だけを見ていた。


叶わないって分かってる。

届かないって分かってる。


だから。

想うだけは、許して下さい。


『ばいばい、ありがとう。』
  • 2 優香(あひる) id:jL3xYjL0

    2012-08-26(日) 17:11:35 [削除依頼]
    第1章 転校生


    その日は突然だった。

    先生から告げられた一言。

    それは、『転校生が来る』。


    女子はと言うと、かっこいい男子が来るのを楽しみにして、メイクもバッチリ済ませ、教室のドアをジッと身を潜め、見つめていた。


    男子はと言うと、可愛い女子が来るのを楽しみにして、制服を整え、いつもバカ騒ぎしてる男子なんかも大人しく席に着いていた。


    皆の目線はドア。

    好奇心いっぱいの、1年の教室。


    高鳴る胸を抑えているのは、私も同じだった。
  • 3 優香(あひる) id:jL3xYjL0

    2012-08-26(日) 17:16:56 [削除依頼]


    私が中学1年生になったのは、3ヶ月ぐらい前のこと。

    小学生とは違う感覚で、緊張していた。

    友達も、小学生で同じクラスだった子もいるのに、ドキドキは収まらなかった。


    中はどうなっているんだろう。

    どういう授業が加わるんだろう。

    上級生には、いじめられないかな。


    好奇心と不安が混ざり合い、完全に焦っていた私。


    そんな中学校には1ヶ月ぐらい慣れなかった。


    でも、日に日に慣れて行くことによって、同時に不安は消えた。


    まだ完璧に全部分かるわけではない。

    でも、慣れて来たのは確かだった。


    中学校が楽しいと実感したことも確か。


    私の中学校生活は、特に何か大変なことも起きなくて、平凡な毎日を過ごしていた。
  • 4 優香(あひる) id:jL3xYjL0

    2012-08-26(日) 17:29:13 [削除依頼]



    加々美 優里(かがみ ゆうり)。

    母と父が頭を捻って考えてくれた、私の名前だ。

    自分でも結構気に入っている。

    「優里っ」

    後ろの席から聞こえる声。

    透き通った綺麗な声が響く。

    私はすぐに振り返る。


    「凛香っ、転校生って男の子かな…」

    「んー、そうだといいね」

    ツインテールの女の子。

    目は丸く、顔は小さい。

    スタイルもそれなりに良くて、小柄で…

    まさに守りたくなる女の子。

    そんな私とは正反対の少女の名前は、寒河江 凛香(さがえ りんか)。


    私の幼稚園ぐらいの時からの友達。


    凛香とは違って、私は…


    特に結ったりもしてない髪の毛。

    最近は切るのなんて忘れて、今じゃ髪の長さは肩を軽く超えた。


    一重のような二重のような…睫毛が長いだけが取り柄の瞳。

    グロスさえも塗ってない、色気のない唇。


    可愛いとも可愛くないとも言えないような、やっぱりごく普通の、そこら辺にいるような女。


    可愛くなりたい訳ではない。

    そのため努力は…しない。


    「男だといいな…」

    口元にふんわり笑みを浮かべる凛香。

    私は口を結ぶばかり。


    …だって、
  • 5 優香(あひる) id:jL3xYjL0

    2012-08-26(日) 17:34:59 [削除依頼]


    男の子って苦手なんだもん…!


    小学生の時に散々いじめられた。

    何かあればすぐ笑ってくるし、団体で何かやっている時も、ちょっと何かしたら睨みつける。

    いつしか男と言う生き物は、私の中で受け付けなくなっていった。


    「勿体ない」

    「え?」

    「優里は可愛いのに勿体ないよ」

    「ええ?」

    呆れてため息しか出てこない。

    可愛いなんて、私には似合わない言葉。


    特別可愛いわけじゃない。

    特別頭が良いわけでもない。

    勉強で言うと…平均点?

    「男でも女でもさ、」

    凛香はジッとあたしを見つめた。

    瞳の奥底は、好奇心で溢れていた。

    「何?」

    私がそう問いかけると、凛香はぴっと私の隣の席を指差した。


    「優里の隣に座ることになるんじゃない?」
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

最近作られた掲示板

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません