死神の様な存在78コメント

1 紋黄蝶 id:SdhZ8xA1

2012-08-22(水) 21:07:43 [削除依頼]

私がいるから皆が不幸になる。

じゃあ、

私が死ねばいい。

そうでしょう?
  • 59 皆無 id:882r4id0

    2012-08-29(水) 20:34:58 [削除依頼]
    面白いですね!!!

    あ、申し遅れました!

    (鬼色の眼光)っつーつまらん小説書いている皆無です!!

    よろしくお願いします〜
  • 60 紋黄蝶 id:IrUgoVz0

    2012-08-30(木) 18:29:56 [削除依頼]

    皆無さん>ありがとうございます!

         鬼色の眼光、必ずのぞかせて頂きます:)

         こちらこそよろしくお願いします・・・
  • 61 紋黄蝶 id:IrUgoVz0

    2012-08-30(木) 18:56:57 [削除依頼]

    諏訪は吸い込まれる様にその瞳を見ていた。

    恐怖。

    そして、

    興味。

    しばらくすると、

    美紗の口が僅かに開いた。

    唇はヒクヒクと痙攣している。

    そして喉から漏れる様にして、

    声が発せられる。

    初めは言葉にならない声だった。

    不気味としか言いようのない、

    しかし確かにそれは、

    いつも聞いている美紗の声だった。

    これは寝言なのか。

    起こしてやろうか、と手を肩に近づけたとき、

    美紗は確かに言った。


    「私は任務を遂行する」
  • 62 紋黄蝶 id:IrUgoVz0

    2012-08-30(木) 19:05:14 [削除依頼]

    ―――任務・・・?

    それは、

    要するに、

    周りの人間を死へと導く事・・・の事か?

    美紗はまさか、

    何かに憑かれているのか。

    じゃあ、

    全ては、

    “何か”のせいか。

    美紗のせいではない・・・のか。

    これは、

    諏訪の憶測に過ぎないのか、

    それとも事実か。

    どちらにしろ、

    なんとなく、

    心が軽くなった気がする。

    諏訪は心のどこかで、

    美紗に非があるかもしれないと考えてしまっていたから。

    俺は本当に、最悪だな。

    諏訪は美紗を信じ切れていなかった自分を嘲笑い、

    それと同時に、

    美紗を一層愛おしく感じた。

    そして、

    美紗を、

    今以上に、

    心身共に支え続ける事を誓った。
  • 63 紋黄蝶 id:IrUgoVz0

    2012-08-30(木) 21:02:57 [削除依頼]

    美紗は夜中、目覚めた記憶はないらしい。

    そして、

    美紗の異変は毎晩起きている訳ではなさそうだった。

    諏訪は美紗の事を一晩中観察し続けていた事もあったが、何も起こらなかった。

    “何か”は美紗の体を傷付けてはいないようだし、とりあえずは今まで通り過ごせそうだ。

    諏訪は迷った末、

    美紗には何も話さない事にした。

    これ以上、

    美紗の心にひびを入れたくない。
  • 64 紋黄蝶 id:IrUgoVz0

    2012-08-30(木) 21:12:36 [削除依頼]

    【美紗サイド】

    美紗は心から諏訪との交際を楽しむ事が出来ていた。

    会える時を心躍らせて待ったり、

    何を贈ったら喜ばれるか考えたり。

    しかし、

    その代償は唐突にやってくる。

    いつ諏訪が死んでしまうか分からない現実に、心が砕けそうになったり、

    諏訪のいない世界を想像して、気管が握り潰された様な苦しさに襲われたり。

    でも、

    それら全てを忘れさせてくれるのが諏訪だった。

    美紗は、

    諏訪を心から愛していた。

    そして、

    美紗が諏訪を呼ぶ呼び方は、

    “諏訪さん”から“彩人くん”を経由し“彩人”へと変化していた。
  • 65 紋黄蝶 id:IrUgoVz0

    2012-08-30(木) 22:59:42 [削除依頼]

    【諏訪サイド】

    何故か分からないけど、

    諏訪は美紗を愛しても美紗に愛されても、

    諏訪に死が訪れる事はなかった。

    本当に、

    何故だろうね。
  • 66 紋黄蝶 id:fKuLa9O.

    2012-09-03(月) 20:27:42 [削除依頼]

    でも、

    正直、

    死に掛けた事はあった。

    本業が画家の諏訪は、絵を描くための旅に、度々出ていた。

    それは、

    美紗に会ってからも変わらなかった。

    田舎の、少し洒落たホテルに泊まった時の事、

    ロビーの大きなシャンデリアが、

    諏訪目掛けて落ちてきた。
  • 67 紋黄蝶 id:fKuLa9O.

    2012-09-03(月) 20:33:28 [削除依頼]

    諏訪には、

    その時、

    周りがまるで、

    スローモーションの様に見えていた。

    ああ、

    俺は死ぬんだな、と。

    これが、

    これこそが、

    美紗の言っていた事だ。

    “普通”じゃない。

    まるで、

    死神が、

    諏訪の手を掴んで、

    死へと連れて行こうとしている様な。

    寿命じゃない。

    こちらから死へと近付いて行くのではない。

    死がこちらに近付いてくるのだ。

    だから、

    諏訪には、

    シャンデリアが、

    “死”、そのものに見えた。
  • 68 紋黄蝶 id:mp2C6Bv/

    2012-09-04(火) 20:06:15 [削除依頼]

    例えば、

    美紗を何かに喩えるなら、

    兎とか栗鼠とか、

    可愛い動物だと思っていた。

    もちろんそれは今も変わらない。

    美紗は、

    可愛い。

    でも、

    このときばっかりは、

    シャンデリアが俺に向かって落ちてくる様を見ている間は、

    美紗を何かに喩えるなら、

    死神・・・だと、

    そう思ってしまった自分がいて・・・

    最悪だな、本当に。

    でも同時に、

    それは仕方ない事ではないかと思ってしまった。

    美紗から目を逸らさないだけで精一杯で、

    改めて自分が、

    “美紗”という名の“死”と隣り合わせである事を実感して、

    やっぱり、

    巨大な恐怖を感じてしまって、

    その元凶である美紗を、

    死神扱いしてしまったとして、

    これは、

    罪・・・かな?
  • 69 紋黄蝶 id:mp2C6Bv/

    2012-09-04(火) 20:12:25 [削除依頼]

    死にたくないと、

    そう思う事は、

    “俺にとっては”、

    罪かもね。

    死にたくないと、

    そう思う事は、

    “美紗の彼氏であるという立場としては”、

    罪かもね。

    でも、

    やっぱり、

    “生きる事に楽しみを見出せている立場としては”、

    死にたくないと思う事は仕方ないだろ・・・!?
  • 70 紋黄蝶 id:mp2C6Bv/

    2012-09-04(火) 20:17:40 [削除依頼]

    諏訪は既に、

    死を受け入れようとしてしまった。

    死神に手首を掴まれても、

    抗う事なく、

    諦め切って。

    でもその時、

    助けて貰ったんだ。

    “ベルボーイ”という名の“天使”に。
  • 71 紋黄蝶 id:mp2C6Bv/

    2012-09-04(火) 20:22:05 [削除依頼]

    鼻の周りのそばかすが特徴的な少年だった。

    何か家の事情がある事を窺わせる様な、

    あまりに若い男性。

    諏訪より背が低く、

    でも適度の筋肉が付いていて、

    諏訪を助けようと滑り込む姿は、

    同性から見ても、

    格好いい。
  • 72 紋黄蝶 id:mp2C6Bv/

    2012-09-04(火) 20:40:11 [削除依頼]

    透き通るような低音の、少年の声は、

    ボーっとしている諏訪の耳に、優しく届いてきた。

    「大丈夫ですか?」

    諏訪は、

    こくりと頷く事しか出来なかった。

    口を開いたら、

    死に対する恐怖で、

    叫んでしまいそうで。

    霞む目に、

    諏訪の周りに集まるホテルの従業員が映った。

    諏訪を心配する声が行き交う中、

    諏訪の、

    意識は、

    薄、れ・・・

    ・・・
  • 73 紋黄蝶 id:mp2C6Bv/

    2012-09-04(火) 20:51:40 [削除依頼]

    暗闇の中にいた。

    久し振りに、

    暗闇を怖いと感じた。

    そういえば、

    暗い場所が怖くなくなったのは幾つの時だっただろう。

    小さい時は、

    闇こそが恐怖そのもので、

    さらに、

    仄かな光に映し出される微かな何かのシルエットが、

    何か、不吉な物に見えて。

    怖くて怖くてたまらなかった筈なのに。

    いつの間に何も感じなくなったのだろう。

    でも、

    多分、

    闇が怖いのは、

    動物としての本能、だよね。

    それが無くなるという事は、

    成長段階として、普通の事だ・・・よね。

    諏訪は久々に怖く感じる暗闇で、

    1人で、

    ただ、歩いていた。

    歩く度、

    足が滑る。

    地面が濡れている。

    水じゃない。

    暗闇でも分かる。

    これは・・・これは、

    血。

    真っ赤な、鮮血。

    そして、

    足先に何かが当たっ・・・た・・・?・・・
  • 74 紋黄蝶 id:mp2C6Bv/

    2012-09-04(火) 20:54:08 [削除依頼]

    そこで意識は現実へ。

    薬品のツンとした匂いが鼻を突く。

    重い瞼を押し上げる。

    焦点が合うまでかなりの時間が必要だった。

    不意に、顔を横に向けると、

    そこには、

    椅子に座ったまま眠る、

    “天使”がいた。
  • 75 紋黄蝶 id:mp2C6Bv/

    2012-09-04(火) 23:16:13 [削除依頼]

    ああ、

    いいね。

    そう思った。

    ぐっすり眠れて、

    いいね。

    だって、

    俺は、

    気を失う事でしか、

    深い眠りへ陥る事は出来ないんだよ。

    その辛さが、

    ぐっすり眠る天使の君に、

    分かるの?
  • 76 紋黄蝶 id:mp2C6Bv/

    2012-09-04(火) 23:21:03 [削除依頼]

    死ぬほど、という言葉を使う人がいる。

    でも、

    死ぬ事ほど、

    辛い事も、

    悲しい事も、

    苦しい事も、

    空しい事も、

    怖い事も、

    ないんだよ。

    それが分かった上で、

    そういう言葉は、使って欲しいものだね。
  • 77 紋黄蝶 id:mp2C6Bv/

    2012-09-04(火) 23:26:34 [削除依頼]

    諏訪は、

    いつまでになく、

    死への恐怖を抱き、

    そして、

    初めて、

    美紗との出会いを、

    不運だと思ってしまっている。

    自分から近付いた。

    分かってる。

    興味本位だった。

    分かってる。

    でも、

    結局、

    後悔してしまっている。

    最低だって、

    分かってるよ!
  • 78 紋黄蝶 id:MOVX679.

    2012-09-05(水) 21:47:47 [削除依頼]

    諏訪が自問自答を繰り返し、自責の念に駆られている真っ只中に、

    天使は目覚めた。

    天使は目をうっすら開けるやいなや、

    焦って、

    諏訪に丁重に、何度も謝り始めた。

    いつもの諏訪なら謝られるという行為が得意ではなく、謝ろうとする相手を止めたりするのだが、今回ばっかりはそんな元気は残っていない。

    ただただ謝罪を受け入れ、

    どうでもいいと言う様に、

    もういいですよ、と、

    適当に返答した。

    諏訪は、

    魂が抜けたまま、

    薬品の匂い満ち溢れる空間を後にした。

    ホテル代は、

    謝罪の意味を込めて、タダに。

    ホテル特性のジャムセットを土産として半強制的に持たされ、

    ふらふらと、

    電車に乗り込み、

    “死神”の待つ地域へと向かった。
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