-
「大切な人にしか話してない…だから
「やった！空我が消える！！やっほー！」なんでこんなこというんだろう？
空我がいなくなるの？ ﾊﾟﾀﾝ
家に帰ったあたしは…
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！なんで？なんで？なんで空我なの？
やめて…やめて！空我を連れていかないで！」空我の余命が後3ヶ月
冬にはもういないかもしれない。 -
気が抜けたようにあたしは、教室に入った。
「オハヨウ…キノウハゴメンネ…」
「？どうしたんだよ…」
「なんでもない…それより、あと３カ月楽しもうね!!」よし、笑えた。
きめたの。空我の前で涙は流さない。
私は、教室のベランダから見える紅葉に誓った。ユラユラゆれて。上がって落ちて舞ってきえる。
なんか…あたしたちみたいだね。
雪のふる -
「紅葉…キレイ…」
「ん？どうした？」
「なんの病気なの？」本当は聞きたくない。だけど、強く…強くならなきゃ、
少しでも知りたい。あなたのこと…
「悪性リンパ腫…」
「え・・・？」一瞬背中に電流がはしった。 -
「助からないじゃない…助からないじゃない!!あたしが…あたしが空我だったら良かった！」
ﾌﾜ 空我の匂い。
いつでも、暖かいね。あなたの腕に包まれて、うれしいでしょ？好きな人に抱きしめられて、だから、だから
笑え。
誓ったでしょ？あの紅葉に。空我に涙を見せたらダメって。助けて空我を助けて神様。
…でも、この声はもう届かないのかな？
「空我を助けて」 -
「またきちゃったな…」私は、悩んだら、絶対ここにくる。田舎だから、森を抜けると小高い丘がある。そこには、町が全面眺められる、紅葉の木が
たくさんあった。そこで、悩みを全部叫ぶ。とっても、綺麗なんだよ。春には、小さい紅葉が生まれて。夏は、紅葉が大きくなって、緑色の葉になる。秋には、朱色の紅葉になってユラユラ舞う。
やがて冬になって消えてなくなる。いつかあなたとこれたらいいな。
でも、もうかなわない願いなのはわかってる。
「あ……空我…」
「お前もここが好きなのか？」
「うん！よくくるよ。」
「なぁ、８つ葉紅葉の伝説知ってるか？」
「なにそれ？」 -
「８つに別れた紅葉を見つけたら願い事が叶うんだって。」
「そうなんだ…探そうよ！」
「そうだな！」 ｶﾞｻｶﾞｻ
…………………………
「ないな…」
「ないね…」
「まいいや！願い事なんてないし！」
「あるよ…！」
「あたし…空我が好き。」切ないだけだってわかってるけど…
後悔だけは、したくないから。
「好き。」 -
私の頬に涙が流れる。
「あ…え…」
「ごめん！帰るね…空我を傷つけたくなくて、言えなかったけど、やっぱり後悔だけは、したくなかった。
ごめんね。」必死で笑顔を作った。あなたの中で私はどれだけ綺麗にうつりましたか？
家に帰ったあたしは泣いた泣いて泣いて、これでもかっていうほど、目を赤くしたあたしは、
絶望に明け暮れた。あたしの初恋はこんなに苦くて、切ないよ？ -
この小説、すごい切なくていい感じですね…!!!
感動しちゃいました＞＜
これからも頑張ってください!!
応援しておりますm(__)m
よろしければ、私の「とろけようよ、甘く」
という小説も暇なときに見に来てください！
見に来なければ読者やめるとかそういう訳では
ないので…
本当に、本っ当に暇なときにでも…笑
では♪
失礼しました！ -
─次の日─
私は学校に行かなかった。
家で１日中泣いていた。
空我、空我！と、叫びながら。
夕方になって皆が帰るころ、
家のチャイムがなった。
「はいはい。」
「紅…大丈夫か？」
限界に立っていたのは、空我だった。
ﾊﾞﾀﾝ 気づいたら、ドアを閉めていた。
「ちょ！紅！…まいい、このままきけ。お前の気持ち…嬉しかった。
だけど、今の俺に答えることは出来ない。
ごめんな。
俺、よわくて…
ありがとうな。」
なんであなたは、いつでも暖かいの？優しくしないで、
私に…期待させないで…
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1 空我? id:Brd7TNP0
2012-08-21(火) 14:37:15 [削除依頼]ユラユラゆれる紅葉と恋のお話