白い雪 25コメント

1 川末 id:5iE1dOA/

2012-08-15(水) 10:36:53 [削除依頼]
主人公・・・涼(りょう)
幼なじみ・・・舞(まい)

舞はあまり出てこないかもです。
タイトルは後からつけたのであまり意味ないです。
切ない話を目指します!
どうか暖かい目で見守ってください!
  • 6 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 11:31:40 [削除依頼]
    僕は墓に刻まれた文字をなぞりながら話かける。
    「舞、来るの遅くなってごめん。一年ぶり位だよね。
     前に来た時も雪降ってたし・・・。」

    ーーこの墓に眠るのは愛しい愛しい僕の幼なじみ。
    小さい頃からずっと一緒だった。
    家が近所で親どうしも仲が良かったから僕と舞もすぐ仲良くなった。
    学校でも一緒にふざけあってたっけ。
    でも、いつからなのかな。気づけば君を異性として好きになってた。
  • 7 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 12:09:42 [削除依頼]
    ー高校2年の冬ー
    舞:「涼ー!何で先に帰っちゃうの?」
    涼:「え、あぁ。友達と話してたから邪魔かなーって。」
    舞:「だからって黙って帰らないでよ!心配するじゃん。」
    涼:「そっか、ゴメン。」
    舞:「んー、じゃあアイス奢って?」
    涼:「こんなに寒いのに!?」
    いつもみたいにくだらない話をしながら帰る。
    君といると僕は明るい気持ちになれる。
    素直に楽しいって感じるんだ。
  • 8 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 12:37:51 [削除依頼]
    舞:「今日はここでお別れかな。」
    涼:「なんで?送るけど?」
    いつもは家まで送ってるのに。なんでだろ?
    いろいろ考えていたら、
    舞:「ちょっと用事があるんだよねー。」
    涼:「用事?」
    なんの事だろう。舞は部活もバイトも無いのに。
    ・・・僕もだけど。
    舞:「そうそう。また後で連絡するから!」
    そう言って舞は走って行った。
    しかたない。今日は一人で帰ることにしよう。
    家に着くと母親が出かける支度をしていた。
    母:「あら、お帰り。ちょっと親戚の家に行かなきゃいけなくなったの。
       お父さんも出張でいないから留守番しててね。明日帰るわ。」
    そう行って母は出かけて行った。
  • 9 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 12:52:31 [削除依頼]
    不意に窓の外を見ると雪が降っていた。
    どうりでいつもより寒いはずだ。
    とりあえず部屋に行こう。
    部屋に着いてベッドに寝転がる。
    ああ、暇だ。勉強はやる気が起きないし。
    それにしても、舞の後で連絡するって言葉が気になる。
    変な事を考えていそうだから。
    そんなことを考えていたら携帯がなった。
    舞からメールがきた。
  • 10 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 13:37:58 [削除依頼]
     [ 今日の夜学校に忍び込まない? ]
    メールを読んで僕は自分の目を疑った。
    学校に忍び込む?できる訳が無い。
    学校には見回りの警備員がいるし。なにより入る事ができないし。
     [ いや、無理でしょ。どうやって入るつもり?]
    それに僕達もう高2なんだよ?
    もうちょっとで高3になるんだよ?
    見つかったら成績に響く事になるし・・・。
    またメールがきた。
     [ 入れる所知ってるから大丈夫! ]
    何が大丈夫なんだろう。
    でも、一度言い出したら止めないからなぁ。舞は。
     [ 細かい事気にしないで行こうよー。 ]
    またまたメールがきた。もちろん舞から。
    僕はため息を吐きつつメールを返信する。
     [ 分かったよ。で、何時に行くの? ]
    僕はいつも君のペースに乗せられる。
    でも、それもいいかなって少し思ってるんだ。
    君と一緒は楽しいから。
    気を遣わないで過ごすことができる。
    そんな相手ってなかなか出会えない。
    もし君も僕と同じ気持ちだったらどんなに嬉しいだろう。
  • 11 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 14:01:00 [削除依頼]
     [ えーっとね、7時に私の家まで迎えに来て!!
      あ、持って来るものは特に無いからー。 ]
    「7時かぁ。まだ時間あるな。」
    最初は反対だったけどちょっと楽しみに感じてる自分がいる。
    夜の学校なんて行く機会なんてないし。
    とりあえず本でも読んで時間を潰す事にした。
  • 12 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 14:27:49 [削除依頼]
    時間になって外に出る。
    冬は暗くなるのが早いし、夜はすごく冷える。
    「暗っ!しかもまだ雪降ってるし。」
    僕は舞の家に向かって歩き出した。
    結構雪が積もっていて歩きにくい。
    普通に歩くより倍疲れる。
    舞の家に着くと舞はもう外にいた。
    涼:「寒いんだから家の中で待ってたら良かったのに。」
    舞:「平気だよ!さっき外に出たばっかりだし。それより早く行こう!」
    涼:「走るなって!」
    暗い道を二人でしゃべりながら歩く。
    涼:「暗いけど怖くないの?」
    舞:「怖くないよ?幽霊とか信じないし。」
    涼:「そっか。」
    まぁ、昔から怖がって無かったけど。
    逞しいなんて言ったら君はまた怒るだろうから黙っておこう。
  • 13 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 14:44:11 [削除依頼]
    かすかな月明かりの中僕らは歩いていく。
    歩いている途中に君の様子が変な事に気づいた。
    いつもより元気が無いような・・・。
    でも、君はその事を隠しているらしく
    いつも通りに振る舞おうと努めていた。
    他の人はきっと気づかない。そんな些細な変化。
    でも、僕は君とずっと一緒にいたんだ。君の事なら誰よりも分かる。
    <何かあったの?>
    この言葉を僕は君にかけてあげることが出来なかった。
    訪ねることで君を傷つけてしまうような気がしたから。
    きっと、君から話してくれるだろう。僕はそれまで待つ事にするよ。
    だから、どうか無理に笑わないで。
    僕はその笑顔を見るのが何より辛いのだから。
  • 14 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 15:04:03 [削除依頼]
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    涼はいつも私を分かってくれてたよね。
    今だって私の様子が変な事に気がついているでしょ?
    なのに何も聞かないでいてくれてる。
    私から話をするまで待っていてくれてる。
    ありがとう。本当にありがとう。
    後少し待って・・・。きっと君に話すから。
    たとえ今の関係が壊れるとしても・・・。
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  • 15 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 15:46:06 [削除依頼]
    やがて僕達は学校に着いた。
    月明かりに照らされた夜の学校は不気味であり、どこか綺麗だった。
    涼:「今更だけど、懐中電灯とか持ってこなくて良かったの?」
    舞:「大丈夫だって!ちゃんと買って来たから。」
    涼:「いつの間に?」
    舞:「今日、涼と途中で別れたあと。」
    なるほど。そういう用事だったのか。あれは。
    舞:「ねぇ、教室行ってみない?」
    涼:「しーっ、静かにしないと警備員に見つかる」
    舞:「あ、そっか。」
    全く。そこまで考えて無かったのか。
    まぁ、こういうのスリルがあって面白いけど。
    さっきまでの舞の変な様子は今はもう感じない。
    良かった。いつも通りだ。
  • 16 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 16:01:30 [削除依頼]
    二人でうす暗い廊下を歩く。
    月明かりに照らされた廊下はどこか幻想的だった。
    舞:「着いた!」
    君の声で我に帰る。そこは僕達の教室だった。
  • 17 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 16:16:50 [削除依頼]
    見慣れた教室なのに、クラスメイトがいないだけでこんなに変わるのかと思った。
    いつもと違う、静かな教室。いるのは僕達だけ。
    こんな事を言うと笑われるから声に出して言えないけど、
    まるで僕達<二人しかいない世界>みたいに感じる。
    舞:「なんか・・・寂しいね。」
    涼:「うん。」
    君も僕と同じような事を考えていたのだろうか。
    舞は教卓に腰掛けた。
    舞:「涼は?座らないの?」
    涼:「僕はいいよ。」
    舞はここに何をしに来たのだろう。黙ったままだし。
    少しの間気まずい沈黙が流れる。
    やがて、その沈黙を破ったのは舞だった。
  • 18 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 17:09:36 [削除依頼]
    舞:「私さ、・・前から涼に言いたいことがあったんだ」
    涼:「言いたいこと?」
    舞:「うん。」
    普段からは想像出来ないくらい舞の顔が真剣で
    何だか緊張してしまう。
    舞:「私、前から涼の事ーー」
    舞が言いかけた時、廊下から足音が聞こえてきた。
    涼:「ヤバい!警備員だ!」
    舞:「涼、こっち!」
    そう言って君が僕の手を引く。
    隠れたのは教卓の下だった。
    ーーガラッ
    ドアが開く音がして警備員が入ってきた。
    教室を歩いている音がする。
    頼むからこっちに来ないでくれ・・・!
    隣では舞も息を潜めている。
    警備員は教室の窓などを点検した後、教室から出ていった。
  • 19 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 17:33:05 [削除依頼]
    ほっとして教卓の下から出る。
    舞:「危なかったね・・・。」
    涼:「舞のおかげで助かったよ。ありがとう。」
    お互いの顔を見て小さく笑い合う。
    だけど、だんだん君の顔が赤くなっていく。
    どうしたのだろう?
    君の視線の先をたどると・・・・僕達は手を繋いでいた。
    頭が一瞬真っ白になり、慌てて握っていた手を放す。
    涼:「ご、ごごごめんッ!」
    舞:「だ、大丈夫。その、握ったのは私だし・・・。」
    君の顔を見たら、バッチリ目があってしまった。
    お互いに目を逸らす。うぅ、気まずい。
    でも、これをチャンスに僕の気持ちを君に伝えられないだろうか。
    <君のことが好きだ>って・・・。
  • 20 川末 id:5iE1dOA/

    2012-08-15(水) 17:56:03 [削除依頼]
    そんな事を考えていたら、君が真っ赤な顔のまま、
    舞:「それで、さっき言いかけた事なんだけど!」
    涼:「う、うん。」
    僕からも君に伝えたい事がある。でも、僕はまだ迷ってるんだ。
    告げたら最後、僕達が築きあげてきた絆が壊れそうで。
    今の君との関係は気に入っている。何でも話せるし、ふざけあえるから。
    でも、僕はもっと君に触れたいし君を抱きしめたい。
    近くて遠い今の関係を崩して君と別の関係を築きたい。
    でも、もし君が望んでいなかったら?
    そう考えると怖くなる。だから今も一歩を踏み出せないでいるんだ。
    君の心が読めたならどんなにいいだろう。
    何度そう思ったことか。
  • 21 川末 id:gU5ciGw.

    2012-08-16(木) 13:20:54 [削除依頼]
    舞:「その・・・私、涼の事一番の友達だって思ってるから!」
    あぁ、そうか。やっぱりそうなんだ。
    何となく分かっていた。
    君は僕を見ていないんじゃないかって。
    それでも僕は諦められなくて、君の特別になりたかった。
    涼:「・・・僕もそう思ってるよ。」
    違う。友達として好きなんじゃない。
    僕は君を女の子として好きなんだ。
    でも君はそうじゃない。
    無理に僕の気持ちを伝えて
    君との関係を壊してしまう位なら・・・僕は、
    君の友として在り続けよう。
    たとえ君の側にいる事が辛くなったとしても。
    ーーだから、せめて君を好きでいさせてーー
  • 22 川末 id:gU5ciGw.

    2012-08-16(木) 13:34:49 [削除依頼]
    その後、長い間気まずい沈黙が続いた。
    涼:「そろそろ、帰ろっか。」
    舞:「・・・そうだね。」
    外はもう真っ暗だ。
    さっきまで夜空に浮かんでいた月はいつの間にか雲に隠れていた。
    僕達は教室を出て、真っ暗な廊下を進んでいく。
    学校に来る前の明るい空気は二人の間にはもう無い。
    ただ、重い沈黙が続く。

    あの後、僕の言葉を聞いた君は今にも泣きそうな顔をしていた。
    涙を必死に堪えて無理矢理笑顔を浮かべて。
    どうしてそんな顔をするの?
    君が望んでいた関係になったんじゃないの?
    そんな顔をしないで。僕は君の笑顔が見たくてああ言ったのに。
    君の側に居づらいなんて思ったのは初めてだよ。
  • 23 川末 id:gU5ciGw.

    2012-08-16(木) 13:51:47 [削除依頼]
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
    どうしよう。
    伝える言葉間違えちゃった。
    本当は友達としてなんて思ってない。
    君が好き。側にいたい。
    そう、伝えるはずだったのに。
    私の言葉を聞いて君は肯定した。
    「・・・僕もそう思ってるよ。」って。
    違うの。こんな事が言いたかったんじゃないの。
    涙が溢れそうになる。
    でも、君を困らせる事はできない。
    だから私は、今出来る精一杯の笑顔を浮かべる。
    ーーねぇ、あの時の私上手く笑えてたかな?
    −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
  • 24 川末 id:gU5ciGw.

    2012-08-16(木) 14:40:28 [削除依頼]
    辛い。すごく辛い。
    あの後、君と別れて僕は家に帰ってきた。
    自分の事なのにどうやって帰って来たのか分からない。
    ただ、ベッドに寝転がって君の事を考える。
    ーー本当に、好きなんだ。君のことが。
    誰よりも君の側にいて、誰よりも君を想っているのに。
    この気持ちは届かない。
    胸が張り裂けそうだ。僕の目から涙が溢れる。
    僕は声を押し殺して泣いた。
    初恋だった。気づいたのは中1の頃。
    気づいた時は戸惑ったけど嬉しかった。
    初めての恋が君で良かったって。
    でも、こんなに辛くて苦しいなんて知らなかったよ。
    けどこんなに苦しいのに、辛いのに、まだ
    「君が好きなんだ・・・」
    僕は君の特別にはなれない。
    だから今までと同じ関係のまま側に居ることにする。
    だから、1番の友達の地位は誰にも渡さないで。

    それからしばらくの間、僕は泣き続けそのまま眠りについた。
  • 25 川末 id:gU5ciGw.

    2012-08-16(木) 15:54:43 [削除依頼]
    次の日から君は僕と距離を置くようになった。
    会話はする。けど、それは前みたいにくだらない話とかじゃなくて、
    必要最低限の弾むことのない会話だった。
    話かけたくても話かけられない。
    僕を拒絶するかのような雰囲気を感じるから。
    帰りも、もう一緒に帰らなくなった。お互いに一人で帰る。
    何で僕を避けるの?僕はもう君の友達にもなれないの?
    こんな関係はいつまで続くのだろう。
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