君 の 嘘 も 愛 し ま す29コメント

1 ひつじ id:Tup3qYi1

2012-08-10(金) 11:16:51 [削除依頼]



君がしてくれる、頬へのキスも、
君が向けてくれる、私への笑顔も、
君がくれる、大きな愛も、


全部嘘だと知っています。


――ねぇ……

   


お願い。君が私を大嫌いになるまでは、
ずっとずっと、傍にいさせてね。


       君 の 嘘 も 愛 し ま す
  • 10 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 12:38:38 [削除依頼]



    ピーンポーン………


    「あっ徹ちゃん!!」


    私は短い時間でも、急いで準備して気合を入れた。


    徹ちゃんに「かわいい」って言われたくて、
    徹ちゃんに、釣り合う女になりたくて。


    ドアを思い切り開けると、いつものかっこいい徹ちゃんが待っていた。


    「おっ浴衣じゃん。」

    「う、うんっ 張り切っちゃった///」


    お昼の約束だったけど、今は少し、夕方に近い。


    「あっそういや、花火あるみたいだし、屋上で見る??」

    「………そうだねっ。」


    私がニコって笑うと、徹ちゃんも嬉しそうに笑い返してくれた。


    そして、
    そのまま自然につながる、私と徹ちゃんの手。
  • 11 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 12:42:39 [削除依頼]



        *  *  *


    正直、夏休みに浴衣で誰もいない学校に入り込む私たちは、悪い子なのかもしれない。


    「………………………。」

    「………………………。」


    う、うわぁ………。


    会話ないのって、ほんとに苦しい………。


    何かしゃべんないと。


    「て、てっちゃん。」

    「ん??」

    「あの…その…花火、楽しみだね?」


    いつもは、ペラペラしゃべるのに、
    こういう特別な日だけは、何も話すことが浮かばない。
  • 12 綾那 id:1J.EVOE1

    2012-08-10(金) 13:06:28 [削除依頼]
    綾ちゃんOK^^
    じゃあ・・・ひーちゃんて呼ぶ♪笑

    海ちゃん・・・恋する乙女やなぁ♪笑
    てっちゃんカッコいい 笑
  • 13 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 14:15:14 [削除依頼]



    綾ちゃん

    ひーちゃん了解ですっ
    なんか照れるなぁ(笑)


    海ちゃんバリバリ恋する乙女(^u^)

    「徹ちゃんはかっこいいよっ///
     ものすんごくっ!!」
    From-海
  • 14 綾那 id:1J.EVOE1

    2012-08-10(金) 14:17:02 [削除依頼]
    照れるてwwww


    いいなぁ、恋する乙女w
    いや、綾もだけどw

    海ちゃんが惚れる理由がわかるよー♪
  • 15 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 14:19:14 [削除依頼]



    「ぷはっ……なんだよ急に??」

    「だ、だって…
     なんかしゃべんなきゃ緊張するもん。」


    くすくす笑う徹ちゃんを私は軽く睨んだ。


    「大丈夫だって。無理しなくて。
     俺、海と居れるだけで十分楽しいから。」

    「………徹ちゃん。」


    ほんと、優しいな。徹ちゃんは。


    私が機嫌がよくなったとき、屋上へとついた。


    「あっ!そういえば、鍵開いてるの!?」

    「ん?大丈夫。俺もってる。」

    「……。へっなんで??」

    「職員室に、偶然あった。」


    イタズラな目がにこにこ笑ってる……。


    でもま、今日はいいよね。悪い子になっても。


    「うし、開いた♪」
  • 16 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 14:21:41 [削除依頼]



    綾ちゃん

    ひーちゃんなんて初めて呼ばれるもんですから(^^)/笑


    綾ちゃんも恋してるの??


    「ほ、ほんと!?///
     やったっ。」
    From-海
  • 17 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 14:29:12 [削除依頼]



    ギィィィっていう古びたドアの音が
    耳を痛くさせた。


    「うわぁ…階段より風通ってる…。」

    「だろ-な。」

    「あ、ねぇねぇ!!寝転がろ-よ!!」


    屋上についた瞬間、ふわっと通る風が気持ちよくて、
    私は徹ちゃんにそう言った。


    「おまっ…浴衣汚れたらど-すんだよ!?」

    「いいのいいの。」


    おか-さんには怒られるだろうけどね。
    今は、徹ちゃんと寝転がりたい自分の気持ちが
    大優先です。


    「………1分だけな??」

    「うん。」


    徹ちゃんは、いつも私のわがままを呆れながらも聞いてくれる。

    「しょうがないな」っていいながらも、
    笑顔でいてくれる。


    「徹ちゃん、もう夕日が沈んじゃうね。」

    「ん、そうだな。」


    真っ赤な夕日が、″さよなら″とでもいうように、どんどん、どんどん沈んでく。
    ………出会った時のことが頭をよぎった。
  • 18 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 14:37:08 [削除依頼]



         *  *  *


    ――3年前。


    オレンジ色の夕日が、屋上一面を照らす頃、
    こんなきれいな空には似合わない言葉が聞こえた。


    「ごめん………別れよう。」


    女の子のか細い声…………。


    私は屋上にある小さな壁に縋り、それを聞いていた。

    別に盗み聞きしようとしてるわけじゃなくて
    偶然、こんな日に私が屋上にいて誰かが別れ話をしていた。


    「なんでだよ。」

    「………好きな人、できた。」

    「…………っ。」


    あれ…‥‥…この男の子の声、聞いたことある。

    ――確か……


    「徹平、ごめんね――………。」
  • 19 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 14:43:05 [削除依頼]



    木島徹平…………
           


    噂でしか、聞いたことがなかった。
    ここの中学は本当にクラスが多くて、知らない人も
    結構いたりする。


    「分かった………。」


    小さな声が、広い屋上に静かに響く……。


    そのあと、がしゃんっていうドアを閉めるような音で、
    一気に声が無くなった。


    ――もう、いないのかな。


    そう思って顔を出した時、初めて見たんだ。

    木島徹平という男の子の顔を。


    「…………実華。」


    鳴いているようにも見える、その横顔に私はふと、思ってしまった。


       ―――笑ってほしい。
  • 20 綾那 id:1J.EVOE1

    2012-08-10(金) 14:52:48 [削除依頼]
    そかぁ^^笑

    う、うん・・・////
    恋してる♪
    ひーちゃんは?

    海ちゃん、可愛い 笑

    海ちゃんとてっちゃんて、こやって出会ったのかぁ・・・。
  • 21 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 19:45:03 [削除依頼]



    綾ちゃん
    恋してるんだぁっ!!
    いいねぇ青春だねぇ……←←

    ひつじも恋してる(照笑)


    うん、こやって出会ったんですっ
    ちょっぴり徹ちゃん的には切ないよね(/_;)
  • 22 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 19:48:34 [削除依頼]



          *  *  *


    ――……今。


    確かそのあと、私が徹ちゃんのこと気になって、気になって………


    勢い余って話しかけたのが、始まりだったっけ。


    そう思って、じっと空を見てると…………


    「う-みっ!!」

    「――うわぁっ!?」


    急に徹ちゃんの顔が、ドアップに映りこんできた。
  • 23 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 19:54:29 [削除依頼]



    「ど、どうしたのっ!?」

    「何回も呼んだのに、返事一つしねぇんだもん。」


    眉間ににしわを寄せながら、徹ちゃんが私を見つめた。


    そんなにボーっとしてたんだ、私。


    「一気に暗くなったな。」

    「うん……。」


    まるで、大きな闇に包まれたみたい。


    そうやって二人で肩を並べ、空を見上げてる時だった――……


    「――あっ。」


    ―――……ドンっ


    「………………花火。」


    目の中に大きく映る、色とりどりの花火。
    どんっていう音が、私の胸に響き渡った。


    「…………、っ!?」


    何度も何度もが黒の闇に光を与える花火が一番きれいに映る時、ぎゅっと小さな私の手握る、徹ちゃんの大きな手。
  • 24 綾那 id:DH7JNki1

    2012-08-10(金) 19:56:21 [削除依頼]
    やば、ドキドキする////

    てっちゃんww
  • 25 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 20:00:22 [削除依頼]



    黙ったまま、徹ちゃんは花火を見つめる。
    そんな徹ちゃんを、私はただただ見惚れてた。


    時々通る、夏風が、徹ちゃんの髪をふわふわと揺らす。


    そして何よりも、花火が上がったと同時にはっきり見える、徹ちゃんのかっこよすぎる横顔………。


    「……………ん??海、どうした??」

    「へっあ、ううん!!なんでもないっ!!」


    見ていたことがばれるのが嫌で、パッと目を逸らす私。


    「……海。」

    「――へっ??」


    徹ちゃんの方にふり向いた瞬間、額に触れる、柔らかい唇。


    「〜〜〜〜〜〜〜〜っ///」


    言葉にならないくらい、恥ずかしくて、息が苦しくて、


    でも何より……………


         ――嬉しかった。
  • 26 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 20:02:53 [削除依頼]



    綾ちゃん
    ドキドキしてくれて嬉しいなっ♪(^v^)


    「どうも、徹ちゃんです(笑)」
    From-徹平
  • 27 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 20:10:42 [削除依頼]



    徹ちゃんの唇が、額から離れた時、タイミング悪く私の電話が鳴った……。


    「ご、ごめんね、徹ちゃん///」

    「いや、いいよ。」


    顔が赤いままで私はあたふたしながら電話に出た。


    「もしもしっ。」

    『あっ海-??私、花音。今どこ-??』

    「花ちゃん。…今は屋上。」


    私の幼なじみ花(花音)ちゃん。

    電話越しから聞こえる、ぎゃ-ぎゃ-する声………。
    屋台の傍にいるのかな??


    『透と一緒に、今から屋上行くわ。
     花火持ってく。』

    「えっ!?」

    『じゃあね-。』

    「ちょっ…花ちゃん!?」


    …‥‥‥‥……切られちゃった。


    「なんて??」

    「い、今からね、透くんとここ来るって。」

    「ふ-ん。了解。」


    えっそんな簡単に了解!?


    私はやだよ……せっかくいい雰囲気だったのに……
  • 28 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 20:20:41 [削除依頼]



    少しして、古びたドアがゆっくり開いた。


    夜だから、ちょっと不気味……。


    「海-っ!!きったよんっ!!」

    「あっ花ちゃん!!」


    コンビニ袋にたくさんの花火を詰め込んだ花ちゃんと透くんが、駆け寄ってきた。


    「見て見て!!こんなに買ったの!!」

    「えっこんなに!?」


    目を見開くほど多かった花火たち……。
    バレちゃうよ、これ全部やったら…。


    「わりぃな、海、徹平。デ-トの邪魔して。」

    「ううんっ!!
     こっちこそ邪魔じゃない??」

    「全然。」


    実は、花ちゃんと透くんは付き合ってる。

    中学の時だから、もう長い間ずっと一緒。


    私が憧れる、カレカノの形……。


    私も徹ちゃんと、ずっと、一緒に居たいって思えたきっかけでもある二人。
  • 29 ひつじ id:Tup3qYi1

    2012-08-10(金) 20:28:12 [削除依頼]



    「やっぱ花火といえば、線香花火だよねぇ。」


    花ちゃんはそう言いながら、私と徹ちゃん、透くんに線香花火を配ってくれた。


    「はい、海に火、あげるね。」

    「ありがとっ。」

    「海は徹平に火、あげてね??」

    「…う、うん。」


    私って極度の緊張屋だよね………。


    私と徹ちゃんも付き合って1年ちょっとなのに、
    花ちゃんたちみたいに自然な感じがいまだにできない………。


    「徹ちゃん。」

    「おっ、火くれんの?」

    「うんっ。」


    徹ちゃんは私が緊張してるのに気付き、くすくす笑い出した。
    ……面白がってる///


    「…も-てっちゃん!笑わないで……ょ……。
     あぁぁ!?見て見てっ 徹ちゃん!! 線香花火がくっついたよっ。」


    「えっ…うわっマジか!?」


    ふと目に入った、私と徹ちゃんの線香花火。

    近すぎたせいか、ピタッとくっ付いてる。


    「なんか…いいね…。」

    「だなっ。」


    ――でも、すぐに………、


    「あっ。」

    「…落ちちゃった………。」


    それがなぜか、嫌な予感しかよぎらせなかったのは、なんでなんだろ。
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