好きっていってあげない23コメント

1 華火 id:RQh6ytz1

2012-08-08(水) 23:33:53 [削除依頼]



しってる。

なんだっていうこと聞いてあげる。

でも、好きっていってあげない*.。


by空
  • 4 華火 id:aKUrHMR/

    2012-08-09(木) 00:01:35 [削除依頼]

    入学式。

    すこし早すぎたかな...?

    心地よく春風が踊り、校門の桜がサァーっと音を立てて散った。

    「きれい...*。」

    あたりには誰もいず、鳥の声と微かに校舎から生徒の声が漏れていた。

    私はそっと大きな桜の木に耳を押しあて目をつぶった。


    ねえ、聞こえる?

    お母さん、お父さん、私、無事に高校生になったよ。

    頑張るから2人とも見守っててね。


    私はそれからまた目を開け、木から顔を離した。

    桜郵便なんて、なかなか洒落てるな、自分なんておもいながら

    体育館へ向かった。
  • 5 華火 id:aKUrHMR/

    2012-08-09(木) 00:10:26 [削除依頼]
    入学式。

    1年生代表みたいな感じで代表の言葉を述べたのは

    “琴梨 雨”

    すごくかっこよかったから覚えてる。

    他の女子生徒も騒いでいたけど、

    私はその雰囲気にも惹かれた。

    一見冷たそうで、つかみどころのなさそうな人だけど、温かみも帯びていた。

    私には縁のない人かもだけど、同じ高校で、同じ学年にそんな人がいる、

    それだけでも高校生活への期待要素としては十分だった。

    最後に彼がこちらをむいて礼をするとき、私と目があった気がした。

    自意識過剰極まりないと反省し、また少しときめいた自分に恥ずかしくなり

    つい下を向いた。
  • 6 華火 id:aKUrHMR/

    2012-08-09(木) 00:22:48 [削除依頼]
    高校生活での期待要素がまた1つ?いや100個以上増えた。

    それは同じクラスで、隣の席に雨くんが座っていることだ。

    偶然・・・だよね・・・?*。

    自由席で、雨くんが私の隣を選んだのは多分っていうか絶対、きまぐれ。

    だけどやっぱり緊張するー・・・!

    私は窓を眺めることにした。

    「ハルキ・・・ソラ・・・?」

    隣で自分の名前を呼ばれたのでつい反応する。

    聞き覚えのない異国の言葉を発するような不器用な発音。

    それは雨くんの声だった。
  • 7 華火 id:aKUrHMR/

    2012-08-09(木) 00:30:26 [削除依頼]

    「はい...あってます*。」

    私の返答が予想外だったのか雨くんは一瞬びっくりしたような顔をしたが

    すぐに笑ってくれた。

    「クスッ・・それくらい読めるっつーのっ・・・!!」

    ガーンッ・・・!!

    想像してたのとだいぶキャラが違うっっ

    「あ、えっと、すみませんっっ・・!」

    「いいよ、謝んなくてww俺、琴梨 雨。よろしく。」

    「はいっ、よろしくですっ*。!!」

    雨くんの笑顔が見れたこと、

    笑い声を聞けたこと、

    私の名前、覚えてくれたかな?

    高校生活、絶対楽しくなりそうです☆
  • 8 華火 id:aKUrHMR/

    2012-08-09(木) 00:44:03 [削除依頼]

    学校生活が始まり、友達も徐々に出来始めた。

    年度初めは恒例の係決めがある。

    「やりたい委員会のところに名前を書いてねー。」

    担任の先生に促され、それぞれ書き始める。

    私は図書委員に立候補。

    図書の整理や、在庫チェック、貸出など、仕事が一番多いといわれているが

    私は本大好き人間だったので苦にならないし、倍率も0だったのでこれに決めた。

    私が席に着いた時、ちょうど全て埋まったようで、先生はメモを取っていた。

    私は図書委員の欄に目を移す。


    春木、琴梨。


    ことなし・・・って雨くん・・・??


    そう、きっときまぐれ。

    きっと偶然。

    今日も私の隣に座って同じ委員会に入るのはただ単に、偶然が重なっただけなのだ。

    ときめく予感を一生懸命抑えて期待させないようにする。

    答えなんてないからすこし隣に視線移すと、

    雨君はわらって言ってくれた。

    「ヨロシク。」


    よろしく...*。//


    春の訪れを感じる瞬間だった。
  • 9 華火 id:aKUrHMR/

    2012-08-09(木) 01:16:21 [削除依頼]

    初めての委員会の日。

    雨くんは私にあるものを渡してきた。

    「これ、ちょっと持っててくれる?」

    それは小さな紙袋だった。

    「はい、分かりましたっ・・・。」

    だけどいつまでだっても雨君は戻ってこなかった。

    私は心配して校舎をぐるぐるとまわって雨くんを探した。

    それからしばらくしてようやく雨君の後ろ姿を見つけた。

    「雨くんっ・・・!!どこいっちゃったのか心配してましたっ・・・!」

    「ごめんごめん。道に迷っちゃったみたい。」

    「そうですか・・・あの、これっ・・・」

    私は先ほどの紙袋を雨君に手渡した。

    「あぁ、ありがとう。」

    雨君は紙袋をのぞいてから顔つきが変わった。

    「どう...したんですか...??」

    雨君は紙袋の中から欠けた指輪をとりだした。

    「これ、落としたりなんかしなかった?」

    「いえっ...!そんなことは...!!」

    「これ、壊れてなかった。さっきまでは。」

    「じゃあ私が...ごめんなさいっ...!!こんなに貴重なものが入ってるって

    しらなくて...でも大切に扱ったつもりですっ...!!」

    雨くんの顔はいつもの優しい笑顔はまったく消えていた。

    どうしよ...私っ...

    涙が出てきてしまう。

    「....ならいいよ。」

    「えっ...??」

    「弁償するならいいよ。1000万。」

    「そんなっ...」

    ただでさえ両親がいないのだ。

    誰もそんな大金出してくれるはずもないし、稼げるわけもない。

    「俺の家でメイドとして仕えるならいいよ。給料も高くするし。」

    雨くんは笑った。

    優しい笑顔じゃなく、怖くていたずらな、悪魔のような笑顔で。

    こうするしか...ないの...?


    こうするしか...ないんだ...。

    それは彼の笑顔がよく物語っていた。

    「お願い...します....。」

    「誰に言ってるかわかんない。俺は君の誰?」

    「お願いしますっ......ご主人...様・・・」

    恥ずかしくて息がとまりそうになる。

    「よくできました。いっとくけど俺、超ドSだから。じゃあこれは契約の代わり。」


    ッ...*。

    唇に柔らかいものが触れる。

    それが雨君の唇だと認識するまでに時間がかかった。

    私が抵抗する前に彼は唇を離した。

    「あ、もしかして初めてだった?ごめんごめん、俺のかわいいメイド。」

    なっ...なッ・・・

    「あんまりにもひっ...ひどいかとっ...!!私もここに宣言させて頂きますっ...!!

    私はあなたが今も、これからも、絶対あなたを好きになることはありませんッ!!」

    「ツンデレってやつ??かわいがりがあるね。空ちゃん?」


    変態。

    超ドS


    私の目は節穴でしょうか。

    こんな王子様に仕えることになってしまったのです。
  • 10 華火 id:WeSpzuu1

    2012-08-10(金) 14:50:36 [削除依頼]

    高校生活はすごく刺激的で、いつもおこることは予想外で。

    「あのー...これ、スカートが短すぎるのではっ...///?」

    「似合うよ、空ちゃん。」

    私は大切な指輪の代償として、雨君のメイドになることになった。

    そして今、雨君は選びに選んだらしいメイド服を試着中。

    「その格好で俺に沢山ご奉仕してね。」

    「っ...////]

    ここは雨くんのお屋敷。

    すごくお金持ちらしいです。

    「あの、私はそろそろアパートに帰らなきゃなんですけど...」

    「メイドの分際でよくそんなこと言うねー。」

    「っ...でも...」

    「空ちゃんは今日から俺に仕えるんだから家もここでしょ?」

    何言ってるの、この人・・・

    「もう空ちゃんの部屋も用意してあげてるんだから。」

    「・・・えーっ!!!!!」

    この人と同じ屋根の下で寝泊まりするってこと・・・!!??

    「主人には絶対服従なんだよ、空ちゃん。」

    そんなにこにこ笑顔で言わないでほしい。

    「了解しました...。」

    「じゃあ案内してあげるっ。」

    雨君は私の手を強くひいた。
  • 11 華火 id:WeSpzuu1

    2012-08-10(金) 15:02:38 [削除依頼]

    「ここだよ。」

    扉を開けた先は・・・・

    「どう?気に入った??」

    そこには大きな一間が広がっていた。

    整理されてはいるが殺風景で家具も最小限。

    ダブルベットには黒い枕が1つのっていた。

    「なんだか男の子っぽい部屋ですね...」

    「うん、だって俺の部屋だもん。」

    「?」

    「だから俺の側にいつもいないとダメでしょ?」

    「そ、それは無理ですっっ!」

    「なんで...?大丈夫だよ、犯したりしないから。」

    「うわぁぁ///そういうことじゃなくてっていうかそういう

    ことさらっと言わないで下さいっっ!
  • 12 華火 id:WeSpzuu1

    2012-08-10(金) 15:14:11 [削除依頼]
    「じゃあ何?」

    「いやあのっ...そういうこともですけど...一応私も

    女の子ですし...」

    「なに?」

    「寝顔とか起きた時の顔とか、見られたくないんですっ...///

    だって、恥ずかしいじゃないですかっ...」

    「俺にそういうところはみせたくないってことね。」

    「はい...*。」

    「やっぱ俺の目は間違ってなかったよ、空ちゃん。」

    「へ・・?」

    「超かわいい。」

    雨くんはにこっと笑ったかと思うと

    ギュウッ....*。//

    私を抱きしめた。

    「雨
  • 13 華火 id:WeSpzuu1

    2012-08-10(金) 15:15:43 [削除依頼]
    「雨

    関係ないです。すみません。。
  • 14 華火 id:WeSpzuu1

    2012-08-10(金) 15:26:44 [削除依頼]
    「雨くん...?*。」

    雨君の行動になれたのかなぁ。。

    あまり動揺しない自分にびっくりする。

    「お気に入りのものにはこうするの。」

    「...そうですか...*。」

    雨くんには逆らえない。

    だからこのままにしているの?


    本当は、すごく温かかったから。

    優しい気持ちが伝わってきたから。


    少しだけ、雨くんを好きになっていたから。
  • 15 華火 id:WeSpzuu1

    2012-08-10(金) 15:49:59 [削除依頼]

    「では、入浴してきますね。」

    「うん、パジャマ置いといたから使ってね。」

    「はい...。」


    チャポン...

    気持ちいい・・・

    雨くんは私なんかメイドにして何が楽しいのかなぁ。

    私、全然だめな子だしなぁ。。。

    雨くん...いつか飽きてそのうちぽいっとでもされるかな。

    私は体が火照ってきたので、バスタオルをまいてあがった。
  • 16 華火 id:WeSpzuu1

    2012-08-10(金) 15:53:38 [削除依頼]
    覚悟はしてた、覚悟はしてたよ。

    予想もしてはいたけど、

    すごくかわいいパジャマ。

    でも露出が多いっっ!!


    うすめのピンクがベースのワンピース式で白いレースがあしらわれている

    ノースリーブ型だった。

    やっぱり裾も短いし。

    空君。

    あなたのセンスを疑います。
  • 17 華火 id:WeSpzuu1

    2012-08-10(金) 15:57:14 [削除依頼]
    髪を乾かしてとかしていたときふいにケータイが鳴った。

    【井上 真斗】

    出るのを躊躇する。

    まさ...と....

    私はケータイをもってから、カーディガンを羽織って外にでた。
  • 18 華火 id:gZ0rG2w.

    2012-08-15(水) 22:44:15 [削除依頼]


    「もしもし...」

    『もしもし、久しぶりだね、空。』

    「久しぶりです...まさとさん」

    『あれ、もうお兄ちゃんとは読んでくれないの??』

    「...御用はそれだけですか。」

    『明日、お兄ちゃんそっちに帰ることになったから。』

    「え...」

    『一人ぼっちで寂しかっただろ?』

    「なん...で...」

    『また2人で暮らせるから。待っててね、空。』

    プツーッ...

    なんで...

    あの人が帰ってくる...の...

    いやだ...

    その時ちょうど雨が降ってきた。

    それは冷たくて心も体も、芯まで冷やした。
  • 19 華火 id:gZ0rG2w.

    2012-08-15(水) 22:55:54 [削除依頼]
    ■□追加登場人物■□

    井上 真斗  Inoue Masato

    空の義理の兄。
    空の両親が亡くなり一時井上家にひきとられ空の兄となる。
  • 20 華火 id:gZ0rG2w.

    2012-08-15(水) 23:07:40 [削除依頼]

    過去の記憶が頭を流れる。

    雨は降り、わたしをひどく冷たくした。

    こわい...

    こわい...


    その時ふいに肩を掴まれた。

    「いやっ....!!!!」

    振り返るとそこには雨くんが、立っていた。

    「ごめん、おどろかせた...??」

    雨君も少しびっくりしたような表情をしている。

    「泣いてたの...??」

    泣いてた...??

    自分では気づいてなかった。

    「どうしたの?」

    「いえ、あの...すみませんでしたっ...」

    私は雨くんのそばからはなれて部屋に戻った。
  • 21 華火 id:3avXiKy0

    2012-08-17(金) 10:56:50 [削除依頼]


    忘れてた・・・

    私、雨くんと同じ部屋だったんだ...

    「空ちゃん?」

    「雨くん、私のことちゃんづけしなくてもいいですよ。」

    笑顔でいう、空君の前では弱いところみせたくないから。

    「じゃあ...空、さっきの電話...誰?」

    「私の...兄です...」

    「嬉しくないの...?」

    「ええ、まあ...。」

    「明日から兄と、暮らすことになるかもしれません。」

    「そう...じゃあ弁償はどうするの?」

    「それは、学校が終わり次第お手伝いに行かせていただきます。」

    「そう、でも俺は空を手離したくない。」

    「あの人には....誰も敵いません。自分の願いを叶えるためなら

    なんだってする人ですから...」

    「空は、お兄さんのこと、好き?」

    「....嫌いと言っても、運命はかわらないから...」

    「空....俺を誰だと思ってるの?空の、ご主人様だよ。」

    「雨くん....。」

    「絶対守ってあげるから。だから...泣いてもいいんだよ。」

    雨くん....

    今日だけは、泣かせて...

    私の汚れた過去も受け入れてくれますか。


    私のご主人様はただ隣に座ってくれていた。
  • 22 華火 id:3avXiKy0

    2012-08-17(金) 11:08:52 [削除依頼]

    私の過去。

    それは、辛くて、痛い。

    両親を事故でなくし、身寄りのない私を井上家が引き取った。

    そこで初めて、真斗に会った。

    真斗は私の5つ離れた兄となった。

    真斗は私を妹としてでなく、一人の異性として見るようになった。

    それから暴力や、襲われたりすることが頻繁になった。

    怖くて怖くて、真斗が大学進学のために家を出たときはとてもほっとした。

    もう怯えることはないと安心していた。

    それから私も高校に入学して生活をしていた。

    真斗。

    彼の笑顔が忘れられない、悪魔のような不敵な笑みを。

    これが私の傷であり過去であった。
  • 23 華火 id:3avXiKy0

    2012-08-17(金) 11:31:14 [削除依頼]

    「雨くん、私の過去を....お話します。」

    整った顔立ちが私を真剣にみつめる。

    でも入学式のときの冷たい目じゃない。

    温かい目。

    私の突き刺す過去もどうか、受け入れて。


    「井上真斗。私の兄の名前です。養子としてもらってもらった家族の

    一人息子だったんです。彼は、私を...妹として見てくれませんでした。

    一人の女の子として、見るようになって...たびたび、暴力とか、精神的にも

    体的にもうけつけないこととか、やられてて...でも、私は養子だから

    何も言えなくて....抵抗したら余計傷つくだけだから....これが私と

    兄の関係です。これが私の....過去です。」


    ギュッ....*。

    「雨くん...?」

    雨くんは私のことをギュウッと抱きしめいた。

    「辛かったよね...空...」

    雨君は私の頭を優しくなでた。

    体の力がぬけて、涙が溢れだす。

    こんなに優しくされたのは、久しぶりで。

    温かさなんて忘れていて。

    「ッ....ヒクッッ....」

    「俺が絶対、守るから。」

    私は、

    私のご主人様を、信じることにした。
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