お嬢様は最低なお方ですね18コメント

1 棗 id:wYntMWX0

2012-08-08(水) 18:04:12 [削除依頼]
出来るだけ早く沢山更新していきたいと思っております
応援よろしくお願いします:−)
  • 2 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 18:13:49 [削除依頼]
    私は氷室財閥総帥氷室蓮(ひむろ・れん)の一人娘、氷室新(ひむろ・あらた)。
    よって私は超が付くほどのお嬢様なのである。
    都心にある家は私が通う高校より大きく、しかしお父様は仕事でほぼお帰りにならない為、この家はもはや私の城なのだ!

    そしてこの春、高校2年生に進学した私は大変不便な思いをしていた。

    私専属の執事が不在なのだ!
    ありえない・・・
    この私が何故こんな思いをしなきゃならないのだ、もう!!
    もちろん食事を作ってくれるメイドはいるし、高校の送り迎えをしてくれる運転手もいる。
    でも肝心の、私の高校の課題を見てくれたり、お風呂上りに髪の毛を乾かしてくれたり、私の愚痴を聞いてくれるような人が誰一人としていないのだ!
    不便、不便、不便!!!
    そして少し、いやかなり寂しい・・・

    それもこれも全部お前のせいだからな、ミツル!
  • 3 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 18:23:14 [削除依頼]
    ミツルは私の元執事。
    すらりと背が高く、整った顔立ち、そして艶めく茶髪。
    世に言う『イケメン』である。
    面食いの私にとって、私専属の執事がイケメンである事は実に嬉しい事だ。
    ミツルが始めて家に来た時から私はミツルがお気に入りだった。
    ミツルは明るくて、いっつも笑顔で、私をドキドキさせてくれた。
    そのドキドキが恋だと分かるのも、そう遠い事ではなかった。
    ミツルと過ごした時間が長くなりにつれ、そのドキドキを胸の中に収めたままにするのが難しくなっていった。
    伝えたい、ミツルに。本当の事を。
    貴方が好きなのです、と・・・。
    しかし迷惑なのでは、と私らしからぬ考えで、どうしても告白できずにいた。
  • 4 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 18:37:25 [削除依頼]
    その日は唐突にやってきた。

    ミツルに、丁寧に学校の課題の解説をしてもらっている途中、何気なく振り向くと結構近くにミツルの顔があって、

    唇が、付きそうになった。ミツルの、男の人にしては白い、その顔に。
    顔を真っ赤にしてドキドキが治まるのを待っていると、後ろでミツルが堪えきれないという様にクスクスと笑っていた。
    その顔があまりに可愛くて。
    さっきの事もあってか興奮していた私は思わず言ってしまった。

    「ねえ、あたしミツルの事好きかもしれない」

    空気が凍りついたのが分かった。
    ミツルの表情が凍りついたのも分かった。
    一瞬にして私は後悔の渦に飲み込まれた。
    しかし少し経つとミツルは微笑んで、

    「僕の、どこが、お好きだというのですか?」

    その言葉に、なぜか分からないけどショックを受けた。
    訳のわからない感情が溢れ出て、ぐちゃぐちゃになった。
    だからかな、言ってしまったんだ。

    「・・・顔。」

    なんて酷い事を。
    今思い出してもそう思う。
    なんて酷い事を。

    ミツルはまるで死神のような顔になっていた。
    静かにこちらを睨んでいた。
    そして言ったのだ。

    「お嬢様は最低なお方ですね」
  • 5 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 19:08:12 [削除依頼]
    次の日、ミツルは私の傍にいなかった。
    やめるんじゃないかって、正直分かってた。ていうかそうなる事を願ってた。
    でもお父様に電話で聞いたら、やめたんじゃなくて休暇だって。
    しばらくしたらまた復帰するんじゃないかって・・・

    ふざけないでほしい。

    私の心を容赦なく砕いておいてよく戻ってくるとか言えるな、ミツル!
    そりゃあ私は悪かったよ、ミツルを傷つけた!
    私だって結構整った顔立ちしてて、それが理由で異性は顔だけで私を判断するから、
    私の中身なんて見てくれない。
    今まで告白してきた奴らの台詞は皆揃って、

    「顔がタイプでした!」

    でも、だからこそ仕方なくない?
    告白の台詞なんてこれしか知らないんだもの!
    頭がこんがらがってしまった時にふと思いついちゃうのも仕方ないでしょう?
    ねえ、ミツル、
    傷つけてゴメン私が悪かった!だから、

    二度と戻ってこないで、

    お願いだから。
  • 6 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 19:21:17 [削除依頼]
    私は唯一のミツルの写真を眺めていた。
    今でも思うよ、カッコいいって。
    でも私がミツルを好きな理由は他にたくさんあった筈なのに。
    口から滑り出たのは、顔が好きだというあんまりな理由。
    そしてそれを聞いたミツルは私の事を最低だと言ったね。

    当然だと思うよ。

    ミツルは正しい。私は最低だ。

    なのになんで!

    帰って来るんだよ、バカ・・・・
  • 7 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 19:25:46 [削除依頼]
    いっぱい泣いた。

    枯れるんじゃないかって位。
    いっぱいいっぱい泣いた。

    そしたら重要なのはミツルを傷つけた事より私の大切な専属執事がいなくなった事になったのだ。
    ミツルは、私から大切な専属執事を奪った奴として私に恨まれる事になったのだ。
  • 8 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 19:47:17 [削除依頼]
    お父様から電話があった。
    1週間後には代理の執事が来てくれるらしい。
    やっと、やっとだ。
    ミツルのせいで開いた様々な穴を埋めてくれる人が来るのだ。
    だから、
    ミツルはもういらないの!
    必要ないの!
    この家にも、私にも。
    必要ないの。
    だから、
    帰ってこないで。
    何度も言ってくどいだろうけど、
    頼むから。
  • 9 ななみん id:Y5PAFlS/

    2012-08-08(水) 19:56:20 [削除依頼]
    頑張れ〜
  • 10 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 19:56:39 [削除依頼]
    私は運転手と他愛も無い話を交わしながら学校に向かった。
    リムジンの防弾ガラスから外を眺める。
    皆が汗を流しながら学校へと続く坂道を歩いている。
    若干の優越感を感じながら少し微笑んだ。
    みんな、頑張ってるんだな。
    毎日そうやって、必死に坂を登ったところに在る学校。
    そこに何があるというのだろう?
    苦労してまで行く価値があるものがあるのかな。
    例えば、
    彼氏とか。

    ああ、何で最近思考がこっち方向に向いちゃうんだろう。
    馬鹿馬鹿しい。
    今更後悔しても遅いんだって、
    気付けよ。
    あの時慎重になってればミツルとカップルになれてたとか、
    考えてんじゃねえよ、馬鹿。
  • 11 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 19:57:46 [削除依頼]
    ななみんさん、ありがとうございます!
    なんか一瞬にしてすっごいテンション上がった・・・
  • 12 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 20:32:38 [削除依頼]
    私は堂々と教室に足を踏み入れた。
    女子は、私が『お嬢様』である事に怖がってるのか、誰も私に逆らおうとしない。
    恐々と挨拶をする。私はそれに答える。
    男子はちらちらと私を見る。ニヤニヤと笑う。
    やめろ、私をそんな目で品定めするな。
    私がそんな目で見られて許せるのは、
    ・・・・
    駄目だ。
    なんでこんなに、
    ミツルの事ばかり、
    考えてしまうの?
    私ってそんなにミツルの事が好きだったんだっけ?
  • 13 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 20:42:34 [削除依頼]
    「新ちゃん、」
    可愛らしい声に振り向く。
    麻美だ。

    川崎麻美(かわさき・まみ)。
    私の数少ない友達。真面目を絵に描いたような子だ。

    「新ちゃん、どうかした?」
    麻美の、よく訳のわからない台詞に私は首をかしげた。
    「何が?何の事」
    「何って・・・・元気ないし、目ぇ腫れてるし」
    「嘘ッ!?」
    私は反射的に目に手をやった。
    「泣いたんでしょう、新ちゃん。何か、あったんだよね?」
    言わざるを得ない・・・・感じかな。
    でも・・・・聞いてもらったら、楽になれるのかな。
    楽になって、いいのかな?
    「ミツルがね・・・・」
    声は既に潤んでいた。
    麻美もそれに気付いたのか、屋上に誘導してくれた。
    「ここで、ね。」
    麻美の優しさに、思わず枯れていた筈の涙が溢れ出た。
    「ふ・・・ふぇ・・・・」
    情けない声。笑えてくる。大財閥のお嬢様がこんな姿人に見られていいのかな。

    ミツルのバカ―――・・・・」
  • 14 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 20:45:10 [削除依頼]
    ミツル、ミツル、ミツル。
    私あんたの事忘れてあげるから。
    もううちに来なくていいから。て言うか来ないで。
    でも、最後に、
    貴方の事、
    めいいっぱい想わせて・・・・
  • 15 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 20:52:59 [削除依頼]
    ミツルside

    大豪邸を前に、俺の胸は弾けそうな位にドキドキと鳴っていた。
    すげえ・・・・
    俺ニュースとか全く見たこと無いけど、氷室グループくらい普通に知ってるもんなぁ。
    そこのお嬢様ねぇ。
    絶対嫌な奴だろ。自己中、とかね。
    いろんな意味で最悪だ。

    そう思っていた。
    でかくて重い扉を押し開けたところに走りよってきた少女は、

    超可愛かった。

    顔・・・・というか全体的に。オーラとか。
    俺をまじまじと見つめる目はきらきらと大きく輝いていた。

    この子に、

    俺は仕えるのか。
    そうか・・・・
    なんか、
    楽しくなってきた。

    俺はにやりと笑った。
  • 16 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 20:53:50 [削除依頼]
    なんか・・・
    色々変なところありますね。
    文章以前に。
    すみません
  • 17 棗 id:wYntMWX0

    2012-08-08(水) 21:10:18 [削除依頼]
    そしてあの日は来た。
    俺の顔に危うく唇が付きそうになったお嬢様は真っ赤になって、
    あまりに可愛くて、
    何か可笑しくて、
    笑ってしまった。必死に抑えたけど、限界だった。
    そしたら言われたんだ。

    「ねえ、あたしミツルの事好きかもしれない」

    最悪だ。
    正直そう思った。
    同時に、
    未練ができた。

    俺は、
    この子のもとを離れなければならないのに―――

    そして、
    混乱しているお嬢様に向かって俺は残酷な質問をした。
    そして案の定、お嬢様はさらに混乱し、心にもない答えを導き出してしまった様だ。
    それから・・・・
    俺は最低な奴だ。
    お嬢様の、この答えを利用し、お嬢様がこの俺を嫌う様仕向けた。

    その夜、
    自室で後悔の念に浸っている時に、あれが襲ってきた。
    必死に堪えたが、限界。
    お嬢様の運転手、堂上さんに頼んで、俺は豪邸を後にした
  • 18 の id:EcQR9sw/

    2012-08-25(土) 10:00:02 [削除依頼]
    更新頑張ってくださいね♪
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