クレイジー・ラヴ33コメント

1 壱 id:.sbFERj0

2012-08-08(水) 17:10:44 [削除依頼]

“愛”で縛られるわたしと

“愛”でわたしを縛る貴方。

“優しい”で包まれた彼。


そんな狂った世界で
愛されるはなし。
  • 14 壱 id:Kx75zX5.

    2012-08-09(木) 15:12:40 [削除依頼]

    そして今日の帰り道。
    わたしは謙哉に一緒に帰ろうといわれ
    頷いて帰る支度をした。
    謙哉には先に昇降口に行っててもらい
    後からわたしも向かった。

    『謙哉ー』
    「ヒナッ帰ろう」
    『うん』

    緑の黒いラインが入ったマフラーを
    巻いた謙哉はニコニコしながら
    わたしと並んで駅に向かった。

    「ヒナって東高校に行きたいんだよね」
    『うん。謙哉は咲ノ原高だっけ?』

    謙哉の希望する高校とわたしが行きたい高校は
    ちょっと離れてるなぁなんて考えていたら
    謙哉が恥ずかしそうにうつむいて言った。
  • 15 壱 id:Kx75zX5.

    2012-08-09(木) 15:15:40 [削除依頼]

    「ヒナと離れたくないな・・・」
    『・・・うん』

    そう言ってわたしと謙哉は
    ぎゅっと手をつないだ。
    その謙哉の手は大きくて、
    優しかった。温かかった。

    『謙哉の手、あったかいね』
    「ヒナの手は小さいな」

    そう言って、笑いながら
    駅まで歩いた。
    初めて謙哉のことが
    好きに思えたのは
    このときだった。
  • 16 壱 id:Kx75zX5.

    2012-08-09(木) 15:18:29 [削除依頼]

    わたしは知らなかった。

    世界が狂い始めていることを。

    謙哉とはただ笑いあってればいいと思っていた。


    悪夢が突然訪れる。
  • 17 壱 id:Kx75zX5.

    2012-08-09(木) 15:24:19 [削除依頼]

    「たっ大変だ!!」

    いきなり担任の先生が
    教室にあわてて飛び込んできた。
    教室中がざわつく。

    先生は謙哉に近づき、
    肩をがっちりと両手でつかんだ。
    「せ、先生・・・?」
    「国崎・・・落ち着いて聞いてくれ」

    お前が落ち着けよ、と突っ込みたいが
    それどころではなかった。


    「お前の両親が・・・事故にあった」
    「えっ・・・」


    すべてが真っ白になる。
  • 18 壱 id:Kx75zX5.

    2012-08-09(木) 15:27:34 [削除依頼]

    謙哉と付き合って
    何週間かったったある日。

    謙哉は先生にそう告げられた。
    その日謙哉は早退し、
    わたしは授業中ぼぅッとしていた。

    ただ、謙哉は大丈夫だろうか。
    本当は謙哉の両親を
    心配するべきだと思う。
    だけどわたしは謙哉が心配だった。

    ―――会いたかった。
  • 19 壱 id:Kx75zX5.

    2012-08-09(木) 15:32:01 [削除依頼]

    帰り道。
    いつもは謙哉と帰るから
    寂しいなんて考えていると
    携帯がなった。

    『謙哉・・・?』
    電話に出ると謙哉は
    小さな声で言った。

    「○山駅で待ってる・・・来てほしい」
    『うん・・・分かった』

    弱々しい謙哉の声に
    ズキンと胸が痛くなった。
    わたしは早足で駅に向かい
    ○山駅行きの電車に乗った。

    会いたくて、しかたがなかった。
  • 20 壱 id:Kx75zX5.

    2012-08-09(木) 15:35:56 [削除依頼]

    ○山駅に着くとわたしは
    謙哉を探した。
    柱に寄りかかる
    制服の謙哉を見つけた。

    『謙哉っ!』
    「ヒナ・・・」

    息を切らすわたしを見た謙哉は
    そっと笑った。
    『謙哉・・・』
    「ヒナ・・・僕どうしよう・・・」

    謙哉の目からは涙があふれていた。
    雫が謙哉の頬を伝う。


    ただ、私はその時謙哉を
    抱きしめるしかなかった。
  • 21 壱 id:Kx75zX5.

    2012-08-09(木) 15:42:04 [削除依頼]

    「兼哉くんの両親・・・
     旅行中のバスの事故で亡くなったって・・・」
    「まだ、若いのにね・・・」


    あれから三日。
    こんな噂をわたしは聞いた。
    謙哉はまだ学校を休んでいる。
    お葬式もあるけど、
    精神的に辛いんだろう。
    ただわたしは何も出来なかった。

    携帯がヴーヴーとなっていた。
    謙哉からのメールだった。

    『会いたい・・・か』
    わたしはがたっと席を立ち、
    先生に風邪がひどいので早退するといった。
    先生は「受験生だから気をつけろよ!」
    と言われた。
  • 22 壱 id:Kx75zX5.

    2012-08-09(木) 15:42:54 [削除依頼]

    どんどん狂ってきます。

    ネタが・・・!!
  • 23 壱 id:Kx75zX5.

    2012-08-09(木) 20:03:13 [削除依頼]

    わたしは駅の近くにある
    公園に向かった。
    ベンチに座っている
    謙哉に声をかける。

    『謙哉、』
    「ヒナ、ゴメンね。無理言って早退させちゃって」

    わたしはいいよと言って
    笑って謙哉の隣に腰を下ろした。
    「僕さ、もうヒナしかいないんだ。
     ヒナは、僕とずっと一緒にいてくれるよね?」

    謙哉の、真っ黒い瞳が向けられる。
    ただ、わたしは

    『・・・・うん。一緒にいるよ』

    そう言うしかなかった。
  • 24 壱 id:Kx75zX5.

    2012-08-09(木) 20:07:49 [削除依頼]

    家に帰り、
    わたしはベットにダイブした。
    そして謙哉に言われたことを思い出す。

    “僕、ヒナと離れたくない”

    『謙哉・・・』
    わたしはごろりとベットを転がった。
    ちょっと伸びた髪が顔に張り付く。

    わたしはむくりと起き上がって
    一階のお母さんがいる
    台所に向かった。

    お母さんは味噌汁を作っていた。
    味噌のよい香りが漂う。
    「あ、雛乃。帰ってたの?」
    『うん。お母さんあのね・・・


     
    わたし、違う高校に行きたいんだ』


    一緒にいるって、約束したから。
  • 25 壱 id:eA6kYvl0

    2012-08-11(土) 12:55:14 [削除依頼]
    02***

    春。優しい君に出会った季節。

    「雛乃ー?準備できたぁ?」
    『うん。いってきます』

    「いってらっしゃーい」と
    お母さんに言われてわたしは
    家を出た。
    ふわりと春のにおいがする風がそよそよと
    吹いていた。

    駅に着き、わたしはケータイで
    メールをチェックをしていた。

    「ヒナ、待ったかな?」
    『ううん。今来たとこ』

    謙哉はにこりと微笑んで
    「そっか」と言った。
  • 26 智神 id:THZiU5N0

    2012-08-11(土) 14:10:39 [削除依頼]
    これ、面白いです。がんばってくださぁ〜い☆
  • 27 壱 id:eA6kYvl0

    2012-08-11(土) 15:11:02 [削除依頼]
    智神さん
    コメありがとうございます♪
    がんばります!
  • 28 壱 id:eA6kYvl0

    2012-08-11(土) 15:17:25 [削除依頼]

    わたしは咲ノ原高校に入学した。
    謙哉と同じ高校だ。
    謙哉とずっといると約束したから、
    高校に行けば離れてしまうから。

    だから―――。

    『謙哉、具合悪くない?』
    「うん。大丈夫だよ。薬持ってきたしね」

    電車に乗っているとき
    謙哉を少し気づかった。

    謙哉は両親が死んでから
    心の病気といったような感じで
    たまに発作などが起きる。
    だから薬を飲まなければならない。

    だから余計に謙哉とは
    一緒にいないといけない。
    いや、いたいんだ。
  • 29 壱 id:eA6kYvl0

    2012-08-11(土) 15:22:10 [削除依頼]

    『くしゅんっ』
    「あれ?ヒナ風邪?」
    謙哉と一緒に駅から降りて
    学校に向かっている。
    わたしは鼻がむずむずしてしょうがない。

    『花とかに近寄れん』
    「ああ、花粉症ね」
    謙哉はくすっと笑ってわたしの頭を
    ぽんぽん撫でた。

    「くしゃみしてるヒナ可愛かった」
    『それ嬉しくない』

    謙哉は「ほめ言葉なのになぁ」と
    わたしの手を握った。
    温かさが伝わって、
    わたしも握り返した。


    『じゃ、ほめ言葉として受け取る』
  • 30 壱 id:eA6kYvl0

    2012-08-11(土) 15:25:58 [削除依頼]

    クラスは謙哉と離れてしまった。
    わたしが一組で
    謙哉は七組。
    かなりクラスが離れてしまった。

    「お昼迎えに行くから。
     その時メールするね」
    『分かった』

    そう言って謙哉と別れて
    自分のクラスに向かった。
    初めての人たちとは
    仲良くしていけるかどうか
    不安だった。
    その前に謙哉に友達は出来るかが
    心配だ。

    『って、わたしは母親か・・・』

    そう思いつつも教室に足を踏み入れ
    自分の席を探した。
  • 31 壱 id:eA6kYvl0

    2012-08-11(土) 16:03:58 [削除依頼]

    『あ、やった。
     結構後ろの席だ』

    わたしの席は後ろから
    二番目の窓際で
    ついてると思った。

    でもここから花粉が
    風に乗って流れてくるから
    くしゃみは絶えないな。
    『くっしゅん』

    鼻をさすりながら席に着く。
    わたしの右隣は
    普通の男子生徒だった。
    まぁこれからお隣同士だから
    仲良くでもしておこう。
    ・・・あとで。
  • 32 壱 id:eA6kYvl0

    2012-08-11(土) 18:47:06 [削除依頼]

    担任の先生が入ってきて
    みんな席に着いた。
    先生の話が何ちゃらと
    始まって少々眠くなってきた。

    やっと終わって
    一校時目の準備をしていると
    隣の人がなにやらごそごそと
    していた。

    「やっべ、数学の教科書忘れた」

    どうやら忘れたらしい。
    わたしは自分の教科書を見つめて
    隣の人に話しかけた。

    『あの、』
    「え?」


    これが、出会いである。
  • 33 壱 id:eA6kYvl0

    2012-08-11(土) 21:05:26 [削除依頼]

    『よかったら、貸そうか?』

    隣の席の人はポカンとしていた。
    だけどはっとわれに返って
    「マジで?」と聞いてきた。

    「つか、あんたのが無いじゃん」
    『いいよ。どうせ
     中学校の復習とか、自己紹介だし。
     それにわたし寝るから』

    結構驚いていたが、
    隣の席の人は「サンキュー」と言って
    わたしは教科書を手渡した。

    『あ、自己紹介のところ
     わたしの番が回ってきたら
     教えてね』

    「おっけー。マジアリガトな」

    ニッと隣の人はまぶしい笑顔で笑った。
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