地獄の鬼の世直し328コメント

1 イザナギ id:jOz8qj90

2012-08-06(月) 11:38:17 [削除依頼]
―地獄―
ここは地獄。
たくさんの鬼や魔物が住んでいる。
その地獄を統べる王。閻魔大王が一人の鬼に指令を出した。
  • 309 イェーガー→イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 18:11:57 [削除依頼]
    染「…」
    振り下ろされた刀は染に紙一重でかわされる。
    勢い余り前につんのめった炎魔は背後を取られる。
    炎魔(しまった!)
    その一瞬の隙を逃さず染は炎魔を斬りつける。
    炎魔は咄嗟にしゃがみそれを回避、染に足払いを仕掛けよろけさせ、転がりながら距離を取る。
    だが相手はそんなことで逃げられる敵ではない。
    染は炎魔が立ち上がるより先に距離を詰め刀を振り下ろす。
    ぎりぎりその攻撃を刀で弾き、手首を返し横腹を斬りつけようとするも
    バックステップでかわされてしまう。
    炎魔「くっ…」
  • 310 イェーガー→イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 18:13:16 [削除依頼]
    約一年ぶりの投稿です。sageも覚えたことなのでほぼ自己満足的な感じでひっそり更新していきます。
  • 311 イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 18:39:28 [削除依頼]
    炎魔「おい…何のつもりだ?」
    染「…」
    10秒ほど何の音もない時間が続く。
    炎魔「手加減無用って言ったはずだけどな」
    染「…よく気付いたな」
    2人は話している間も剣を持つ手は緩めない。
    スイマ「げっ、アイツ手ぇ抜いてたのかよ」
    天乃(何を考えてるんだ炎魔君…奴が本気を出したら君は一瞬でやられてしまう…)
    炎魔「元は科学者なんだ。観察眼はそこそこのつもりだ」
    染「分からないな、今の戦いから我の本気がどれ程か見当はつくはずだ」
    炎魔「俺はなめられるのが嫌いなんだ、負ける事よりな」
    染「……承知。後悔しても遅いぞ」
    次の途端、染の姿が視界から消えた。
    それに驚きながらも咄嗟に剣を握りしめ360度、回転切りをする。
    剣を振り終えるころには、染は炎魔の後方3mに居た。
    スイマ「何があったんだ?」
    天乃「僕の予想だが、おそらく炎魔君は奴が移動した時点で自分の目の前もしくは背後、
       剣のリーチの約1,3mまで間合いを詰めると予測し、自分の周辺を切り払ったんだ」
    スイマ「当たればラッキー、当たんなくても止まってはくれるって事か、成る程」
    染「多少の知恵はあるようだが、いつまで持つか…」
    炎魔(今の策はもう使えないな…次は見切られる。後はもう目を慣らしてくしかない)
    再び染が視界から消える。
    炎魔は首元に剣を持ってきて横に構える。
    それに染の刀がぶつかり、勢いで炎魔は吹っ飛ばされる。
    スイマ「すげぇ!また防いだぞ!」
    染(ほう…我が、首を狙うことに賭け銅の守りを捨てたか)
    炎魔(予測、防御が早すぎれば次の手を打たれる…遅すぎれば斬られる…)
    体勢を立て直した炎魔の懐に染が潜り込む。
    炎魔は体を斜めにし、刀を振る。
    お互いの刀は、お互いの頬をかすり、流血させた。
    炎魔は染の二振り目より速く染の胸元を蹴り、距離を取る。
  • 312 イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 18:54:38 [削除依頼]
    炎魔「流石サムライ、刀以外は使ってこないな」
    染「自分なりの流儀だ…」
    炎魔「なぁ、1つだけ聞きたい。何であんたみたいな奴が魔王どもの味方をする?」
    炎魔「王牙や天乃に聞く話だと、関係ない人間を巻き込んだり…そして何より
       親父を、地獄を滅ぼした!!何でそんな外道に味方するんだお前は!」
    サタンへの怒りが混じった叫びが響く。
    染「…武士とは主君に使えるものだ。主君の正義こそが我の正義そのもの…
      主を侮辱することは許さん…!」
    炎魔「……へぇ、初めてお前が感情を見せたな。だがそれを聞いて分かった」
    一度おろしていた刀を再び構える。
    炎魔「やっぱりお前は、俺の敵だ!」
    そう言い放ち、染に向かって一直線に走り出す。
    天乃「っ!止めるんだ無謀すぎる!」
    染(怒りに我を忘れたな)
    カウンターを決めるようにがら空きの炎魔の横腹を斬る。
    スイマ「炎魔ァ!」
    それは確かに炎魔の腹に直撃していた。だが、その刀は炎魔の手で止められていた。
    染「!?」
    炎魔「肉を斬らせて…」
    塞がっていない右手で握った刀を振りかぶる。
    染「…天晴だ…」
    炎魔「骨を断つ!!」
  • 313 イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 20:00:44 [削除依頼]
    ・・・

    胴体を斜めに切り捨てられた染が横たわり、近くに炎魔、天乃、スイマが寄り添う。
    炎魔「どうして刀を離さなかった…ぐっ、手を離せば一旦は攻撃を避けられただろうに」
    横たわる染に問う炎魔も、止めの為に犠牲にした横腹を抑え苦悶の表情を浮かべている。
    染「…我は…我の魂は…この体には無い……我が魂は…この刀にこそ…宿る…」
    天乃「どういう…こと?」
    震える手で、染の刀がかかげられる。
    染「我は元々、この世の武士だった……だが…とある戦で討ち死にした……」
    スイマ「もとは人間だってのか」
    染「主君を守りきれぬ無念で……我は自身の刀に魂のみが宿る……奇妙な状態となった」
    染「そんな我を…見つけて下さったのが…サタン殿であった…」
    炎魔「サタンが!?」
    染「その時は我が軍のある兵士に憑いておられた……そして我は魔界へと刀のみで送られた」
    染「最初は真に忠誠を誓った……だがいつからだろうか……サタン殿の横暴に疑問を
      持ち始めた…そのまま………今に至る……」
    炎魔「でも…お前さっきは主君を侮辱することは許さんって…言ったろ?」
    染「自分に言い聞かせていたのだ……あの方はいわば恩人…なのだからな……
      我はいつか…反旗を翻すつもりでいた・・・そんな自分が……憎かった…」
    炎魔「お前…」
    染「貴殿に頼みたい…ここで我を消し去ってくれ……完全に……頼むっ」
    炎魔「……お前は…あんたはすげぇよ色んな意味で……」
    そう言い立ち上がった炎魔は、刀を捨て、右手を燃やす。
    炎魔「染とか…言ったな。覚えておく」
    その手を、肉体から離れた刀に向ける。
    染「我も…貴殿の名を……冥土へと持って行こう…勇敢なる地獄の民よ…」
    炎を浴びた刀は、燃え盛り、消失していった。
  • 314 イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 20:17:12 [削除依頼]
    天乃「あ」
    しばらくの静寂の後発されたその言葉に炎魔とスイマが反応した。
    スイマ「どうした天乃?」
    まず聞き返したスイマはまともに立つのも難しい炎魔の腕を肩に置き支えている。
    天乃「僕さ…さっき王牙に炎魔君に無理はさせないって言っちゃったよね…」
    炎魔「あ…あぁ、言ってたな…ハハ…ハハハ…無理しちまったよ。ごめんごめん」
    そんな事を話していると、遠方から大麻と光、別の方向から王牙と龍魔がやって来た。
    天乃「殲滅は…終了したか」
  • 315 イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 20:27:57 [削除依頼]
    真っ先に駆け付けた王牙は、腹部に重傷を負った炎魔に目が行った。
    王牙「何があったんだ!?」
    天乃「すまない、彼の信念に根負けした結果がこれだ」
    炎魔「そう言えば…俺…体力は何にも変わってないからな天乃」
    天乃「何?それでそんな無茶してたの!?」
    続き龍魔、大麻、光も到着する。
    光「炎魔君!大丈夫なの!?」
    天乃「とりあえず、天界に運ぶ。明日は炎魔君にも戦ってもらうかもしれない…」
    大麻「こんな怪我人までも…本当に勝てるのか?」
    龍魔「勝てなければ魔界、天界の危機が訪れます」
    スイマ「それより今は炎魔を何とかするぞ!」
    皆は天界に続くワープホールに入って行った。
  • 316 イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 20:38:00 [削除依頼]
    魔界・・・

    サタン『明日だ…貴様等そろそろ用意をしろ』
    ベルフェゴール『面倒臭いぜ全く…』
    ルシファー『サタン、人界に出た我等が配下は皆やられた。急ぎ過ぎでは―
    サタン『黙れ、この臆病者めがァッ!貴様それでも傲慢の王かァ!!』
    怒号を放ち机を蹴り飛ばした。
    ルシファー『過去の事は…口に出すな…』
    アスモデウス『まぁまぁ、本当血の気の多い子達ねぇ…』
    レヴィアタン『そこまでの自信、分けて貰いたい所だ』
    ベルフェゴール『ハッ!一回負けた奴が偉そうによォ!』
    レヴィアタン『アスモデウスから聞いたぞ…貴様こそあのままでは負けていたろうに』
    ベルフェゴール『言うじゃねぇか!』
    ルシファー『落ち着くことだ…我等は同じ志を持つ同士…争う必要はない』
  • 317 イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 20:53:55 [削除依頼]
    最終章『最後の世直し』

    翌日・・・
    人界、日本ではあるニュースが衝撃をもたらしていた。
    突如として紫色の城が現れ周辺の都市が焼き払われたのだ。
    犠牲者数、城出現から1時間時点で約1000人。
    自衛隊が出動するも、城の近くに接近すると、【地を這う魚】に襲撃され壊滅させられた。
    この城は【悪魔城】と呼ばれていた。
    その悪魔城の前に王牙、天乃、大麻、光、炎魔、スイマ、ライフ、龍魔の8人が集合した。
    王牙「いきなり出てきて好き勝手やりやがって…!」
    固く握られた拳は怒りで震えている。
    天乃「炎魔君、調子は?」
    光の弓矢と翼を展開する。
    炎魔「大丈夫だ。戦える!」
    両手をパキパキと鳴らす。
    大麻「絶対に…これ以上はさせない」
    地面から出現させたグングニルを握りしめた。
    光「許せない!」
    ペガサスへと変身し、城を見据える。
    ライフ「あれ?姉貴は?」
    龍魔「流石に危険と判断し、天界に保護してもらっています」
    スイマ「まー、妥当な判断だな」
    天乃「!…何か来たぞ!」
    地面が揺れる。【地を這う魚】が姿を現す。
    全員が臨戦態勢を取る。
    大麻「あれはレヴィアタン!?光君が消し去ったはずじゃあ…!」
    レヴィアタン『オォォォォ…ッ』
    地面から飛び出し、魚の形態のまま8人に襲い掛かる。
  • 318 イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 21:12:26 [削除依頼]
    全員が回避した後、レヴィアタンが潜りできた穴に大麻がソーマを放つ。
    水流は穴を流れ、レヴィアタンを陸に上げる。
    大麻「こいつらに!大罪の力は無いんだったね?」
    天乃「恐らくは……」
    返答を聞くと、大麻はペガサスに乗った。
    大麻「なら、ここは僕と光君に任せてくれ!」
    ペガサス『アァァ!』
    王牙「大丈夫なのか?」
    大麻「何とかするさ!皆は先に行くんだ、早く!」
    6人は頷き、悪魔城の入り口に走る。
    人間態になったレヴィアタンが6人に襲い掛かる。
    大麻「ミーミルの泉!」
    その6人とレヴィアタンの間に、大きな水柱が発生する。
    スイマ「頼んだぞー!」
    6人は悪魔城に侵入、城周辺の荒れ地では、大麻、光vsレヴィアタンの戦いが始まった。
  • 319 イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 21:28:14 [削除依頼]
    悪魔城1階・・・

    王牙「ここが悪魔城…?」
    正面には階段がある。
    ライフ「来れるもんなら来てみろって事でヤンスか…」
    天乃「また何か来るぞ!」
    階段の前に黒いワープホールが現われ、アスモデウスが出てきた。
    龍魔「!…アスモデウス!」
    アスモデウス『あら、龍魔君久しぶりねぇ〜』
    スイマ「知り合いか?」
    龍魔「私が執事として元々仕えた主人です。彼女の行動の悲惨さに、投げ出しましたがね」
    炎魔「お前が投げ出したって…どんなお嬢様だったんだよコイツ」
    アスモデウス『ここで、私と遊んでいかない?」
    王牙「チッ…ふざけてんのかコイツ?」
    龍魔「アスモデウスの能力は、本心を読んだ生物を虜…いえ、奴隷にすることです。ですので、あまり話さず尚且つ目も合わさない。この点に注意してください」
    天乃(目は口ほどに物を言うということか)
    龍魔「皆様、ここは私が何とかいたします。どうか先へお進みください」
    王牙「は?何言ってんだお前、1人でそんな厄介な奴と…」
    ライフ「俺も行くでヤンス!断りはさせないでヤンスよ!」
    龍魔「秘策があるのですね?」
    それに対しライフは無言でうなずく。
    天乃「行こう。皆」
    王牙「…」
    歩き出す王牙は無言のまま、2人にサムズアップを送った。
    龍魔は少し微笑んだ。
    道を塞ぐアスモデウスを龍魔とライフが力づくで端へ追いやる。
    アスモデウス「強引ね…嫌いじゃないけど」
    残る4人は2階へ向かった。
  • 320 イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 21:50:22 [削除依頼]
    悪魔城2階・・・

    構造は1階と同じ、しかし相手は既に姿を現していた。
    椅子に座り4人に背を向けている、ベルフェゴール。
    ベルフェゴール『来たか…面倒くせぇ…レヴィアタンとアスモデウスは何やってた?』
    椅子を回転させ、4人と顔を合わせた。
    炎魔「よぉ…久しぶりだな…」
    ベルフェゴール『あぁ、閻魔のガキか、人数見るにまた誰か先に行かせるつもりだろうな…』
    椅子から立ち上がる。
    ベルフェゴール『面倒くせぇ…先行くやつは好きにしな」
    王牙、天乃、炎魔、スイマ《!?》
    ベルフェゴール『オラ、急げ、待つのも面倒だ。さっさと戦わせてくれ』
    炎魔「ベルフェゴールは俺が相手する。もしあれが嘘でも俺が阻止する。俺に任せて行け」
    スイマ「俺も手伝うぜ、炎魔。完全に治ってねぇんだろ?」
    王牙「炎魔、スイマ…」天乃「大丈夫か?」
    2人は頷き、ベルフェゴールを見る。
    炎魔「そう言う訳だ。通してくれ」
    ベルフェゴール『いいぜ行け。だが次のには気を付けるんだな!』
    その言葉に疑問を持ちつつも、王牙と天乃は先に進んだ。
  • 321 イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 21:59:51 [削除依頼]
    悪魔城3階・・・

    階段を上がると、天乃は床に落ちた何かに気付いた。
    天乃「羽…ってことは!」
    『よくぞここまで来たものだ…天界の民、地獄の民』
    正面の階段から、ルシファーが降りてきた。
    天乃「ルシファー…!」
    ルシファー『皆の協力あってこそか…懐かしいな』
    王牙「?」
    ルシファー『私にも、そんな時期があった。今となっては愛おしい』
    天乃「ゼウス様に刃向ったがために、失った幸せだろう?」
    ルシファー『誰しも、自分の強さは人の強さより強く見える』
    階段を1歩ずつ降りてくる。
    ルシファー『しかし今私の興味は…天界の民、君に向いている』
    天乃「何?」
    ルシファー『サタンのすることに協力する気はもう無い。だが、君の力を試したい」
    王牙「何言ってる…!」
    天乃「受けて立ちますよ。しかし、満足したならサタン打倒に協力していただきたい」
    ルシファー『良い目をしているな…良いだろう。その条件を受けよう』
    天乃「すまない王牙…君一人を取り残すことになった…」
    王牙「かまわねぇよ…無茶すんなよ」
    そう言い、天乃の肩をポンと叩き、階段を上って行った。
    天乃「では、僕の全力をぶつけさせてもらいますよ…【先輩】」
    ルシファー『来い…!』
  • 322 イザナギ id:06svtvG/

    2014-04-07(月) 22:06:35 [削除依頼]
    悪魔城最上階・・・

    最上階は、屋根の無い展望台だった。
    王牙「サタン…ッ!」
    サタンは焼け野原となった街を見渡していた。
    サタン『フン…来たか』
    振り返りざま、サタンは光弾を放つ。
    それを王牙は表情一つ変えず、弾き落とす。
    王牙「お前はどうして、こんな事をする?」
    サタン『知っているだろう?俺がゼウスのせいで地獄から魔界に堕ちた事を』
    王牙「あぁ…」
    サタン『復讐さ…この世界は天界の下にあるからいけないんだよ』
    サタン『恨むなら俺じゃなく展開を恨みなァ』
    王牙「…ゆるせねぇ…大王様はああ言ったが…やっぱ俺には無理だ!」
    サタン『ハッハッハ…良い顔じゃないか…憤怒に満ちた…いい顔だ!!』
    王牙「何!?」
  • 323 イザナギ id:fI6HPL90

    2014-04-08(火) 21:00:38 [削除依頼]
    悪魔城外・・・

    レヴィアタンの阻止を引き受けた大麻と光は、早急に決着をつける為陸に上がったレヴィアタンに向かう。
    しかしレヴィアタンは魚から人間態に変身。
    ペガサスの一蹴りをかわし大麻のグングニルを受け止めた。
    グングニルの先端から水が放たれる。
    頭に直撃を受けたレヴィアタンはよろめくもほぼノーダメージ。
    掴んだグングニルごと大麻を引きよせ、頭を踏みつけ地面に押し付ける。
    背後からペガサスが奇襲をかけるも感知されレヴィアタンは高くジャンプ。
    大麻の前で減速したペガサスの横腹に蹴りを入れ、吹っ飛ばした。
    着地と同時に足元にグングニルが飛んでくる。
    瞬時の判断で蹴り返すと、それは水となって消えた。
    驚いた一瞬の隙を突き大麻はミーミルの泉を発動。
    レヴィアタンの足元から水柱が発生、レヴィアタンを空高く飛ばす。
    その後水柱は鋭利な刃物に変形、レヴィアタンの胸部目掛け進んでいく。
    両手をクロスさせそれを防御するが体勢を崩し落下する。
    追撃をかけるように飛翔してきたペガサスが前足で蹴りを撃つ。
    受けきれずまともに喰らい凄まじい勢いで地面に突っ込む。
    大麻は着地の一瞬前にレヴィアタンが魚に変身したことを見逃さなかった。
    ペガサスを呼び乗馬、上空10mまで避難した。
    大麻(こうも穴だらけではどこを狙うべきかが分からない…)
    意識をレヴィアタンに持って行かれたため屋上のサタンに気付くことは無かった。
    その時ペガサスが何かに反応し、荒地から直に続く海の方を向いた。
    大麻「まさかあいつ…!」
    光《うん、多分海に行くつもりだよ!》
    大麻「海なら僕も得意な方だが、奴には及ばない…追うぞ!」
  • 324 イザナギ id:bPqblNY0

    2014-04-11(金) 18:43:54 [削除依頼]
    投げられたグングニルは地を泳ぐレヴィアタンを追尾する。
    しかし、到底追いつけそうにない。
    遂にレヴィアタンは海に突入。
    その間際レヴィアタンが放った光弾に弾かれグングニルは海の浅い地点に突き刺さった。
    大麻「……」
    10秒後、2人は海の真上に到着する。
    天馬の背に乗った大麻は立ち上がると、真下の海に飛び降りる。
    光《大麻君!?》
    見る見るうちに、大麻の姿が変わっていく。
    その眼は黒から黄色に変わり、髪も黒髪から蒼色の長髪になる。
    肌は青白く、牙も鋭くなる。腕にはひれのような刃が生えた。
    それは大麻の真の姿、ポセイドンの姿だった。
    ポセイドン『オォッ』
    落下の勢いのまま着水、辺りを見回す。
    ポセイドン(エコー・サーチ…)
    目を閉じたポセイドンの周囲全方位に超音波が放たれる。
    感覚を研ぎ澄ませ、超音波の異常がある地点を探す。
    そこに標的、レヴィアタンはいる。
    ポセイドン(……ッ!)
    南東の方向にいた。それも更に深海に。
    ポセイドン(深海…体が持つかどうか…だが、逃がすわけにはいかないな!)
    全速力で泳いでいく。
    黄色の眼光が光の跡を残していく。
    一方地上・・・

    光《どうしよう…私泳げない…》
    天馬はきょろきょろしている。
    するとヘリコプターが飛んできた。
    光《何か来た!》
    一旦浅瀬に戻り、人の姿に戻った。
    そこで光は大麻のグングニルを見つけた。
    光(忘れ物!?)
    そう思い手を伸ばすと、グングニルに電撃が走った。
    光「え…?」
    グングニルの矛先が突き刺さった一点の水のみ、透き通った色になっていた。
    光「もしかして…大麻君…」
    彼女は今は、祈る事しか出来なかった。
  • 325 イザナギ id:bPqblNY0

    2014-04-11(金) 18:45:35 [削除依頼]
    ※323レヴィアタンは既に人間態でした。すいません
  • 326 イザナギ id:bPqblNY0

    2014-04-11(金) 19:02:32 [削除依頼]
    深海・・・

    ポセイドン(流石に…キツイな…)
    標的の気配はその周囲にある。だが大海の王と言えどベースは人型、深海はあまりに過酷だった。
    その時、5時の方向から巨大な魚がやって来た。
    ポセイドン『!?…グアッ!』
    反応が遅れ、すれ違いざまの斬撃が命中した。
    右腕から血が流れる。
    遠方に赤い眼の光と紫のおぞましいオーラが見える。
    それは静止し、ポセイドンを見つめていた。
    レヴィアタン《大海の王…ポセイドン…知っているぞ》
    ポセイドン《一つ、貴様に訊こう》
    レヴィアタン《フン、答えてやろう》
    ポセイドン《魔王は以前人界に来た時は不完全な状態だった。完全な貴様ならいくら美徳の恩恵があろうと光君のような非戦闘タイプになら勝てただろうからな…何故貴様等は不完全だった?何故今になって大罪の力を除いては完全な状態で、5体揃ってこの世界に来られた?》
    レヴィアタン《知っているだろう、地獄の壊滅…いや全滅を》
    ポセイドン《…あぁ》
    レヴィアタン《地獄は魔界の封印の役割を兼ねていた…封印が破壊されれば、人界までの邪魔は無くなる。簡単な話だ》
    ポセイドン《なら、何故貴様等は地獄を滅ぼすような力を持って地獄に行けた?》
    レヴィアタン《狙ったのさ…一万年周期で封印が大きく弱まる特別な日を…》
    ポセイドン《一万年…だと?貴様等、何故そこまで!》
    レヴィアタン《魔界は野心溢れるものが多い、お前らの仲間のような例外もあるがな…》
    レヴィアタン《支配したい。奪いたい、妬ましい!そう思う心に何の不自然もあるまい》
    ポセイドン《その方法が、発想が馬鹿げているんだよっ!!》
    ポセイドンは加速しレヴィアタンに向かった。
  • 327 イザナギ id:vP1hqDj1

    2014-05-03(土) 18:19:41 [削除依頼]
    放たれた拳は目標にはかすりもしなかった。
    2人の実力差は生身の人間が水中で鮫と対峙するようなものだった。
    一瞬でポセイドンの背後に回り込んだレヴィアタンは大麻の頭を掴み更に深海まで引きずり込む。
    このまま連れていかれればポセイドンの敗北は確定する。
    苦し紛れに上を見た彼の口はかすかに微笑む。
    力を振り絞り、手を上に伸ばし大きく開く。
    レヴィアタン『助けでも呼んでいるのか?無駄だ』
    ポセイドン『助けは呼んでない…僕が呼ぶのは…!』
    数秒後、水面辺りから何かが高速で飛来する。
    それは不意を突かれたレヴィアタンの腹を貫く。
    レヴィアタン『ガッ…これは…貴様の…グン…グニル…』
    力の抜けた腕から脱出した大麻はミーミルの泉を発動。
    遥か深くから、光を纏う蒼い水柱が登り詰め、2人を数秒で水面、そして空に弾き飛ばした。
    光「大麻君!」
    深海から即座に上空へ上がったことは双方の身体に悪影響を及ぼす。だがそれでもなおレヴィアタンはポセイドンへの攻撃を止めはしない。
    空中での攻撃にはポセイドンは抵抗できない。落下していくポセイドンに追撃を仕掛けるレヴィアタン。その2人の間に天馬に変身した光が入り込みレヴィアタンの腹に強力な蹴りを撃ち込む。それを数十発休むことなく。
    結果レヴィアタンは再び海へ落ちた。
    人間の姿に戻った大麻は浜辺に着地。息を切らしている。
    対してレヴィアタンは水面に上半身のみを出す。腹の穴は治癒している。
    しばらくの静寂を大麻の放つソーマが海を裂く音が打ち破る。
    それはレヴィアタンの遥かに左にそれる。
    続く二発目は反対の右にそれる。
    レヴィアタン『狙いすら定まらないか?馬鹿め』
    それに答えるまでもなく大麻は三発目を放つ。
    それはしっかり的に向かう。しかしいとも容易くレヴィアタンに叩き落とされる。
    レヴィアタン『成る程、外して油断させできたすきを突く。か。貴様らしい。だがこの俺には無駄な事だ!俺は貴様ごときの策に乗せられはしない』
    大麻「クッ…」
    がくっと膝をつきその場に倒れる。
    光が駆け寄る。
    レヴィアタン『ふん…万策尽きたか』
    大麻「ク…ハハ…ハハハ!滑稽だな」
    レヴィアタン『何!?』
    大麻「お前は僕の策にまんまとはまっているんだ!!」
    その瞬間、ソーマが着弾した三点が発光する。
    大麻「これならどうだ!『バミューダ・トライアングル』ッ!!」
  • 328 イザナギ id:vP1hqDj1

    2014-05-03(土) 18:49:09 [削除依頼]
    三点は線で結ばれレヴィアタンを中心に三角形を描く。
    その領域内は発行し、渦を巻き始める。
    レヴィアタン『こっ…これは…!?』
    渦はどんどん強く速くなっていく。
    中心のレヴィアタンは巻き込まれ、あまりの高速度の水に体中を切り刻まれる。
    レヴィアタン『オォォオォアァアッアァーッ!!』
    やがてレヴィアタンの姿は見えなくなった。


    光「終わっ…た…?…」
    大麻「ハァ…ハッ…ハッ…ハァ…よし…悪魔城に向かおう…」
    少しおぼつかない足取りで立ち上がった大麻は、手放したグングニルを拾い、歩き始めた。
    その時。
    地面から現れた腕が大麻の足を掴み海まで引きずる。
    光「えっ!?」
    生きていた。レヴィアタンは全身ボロボロになりながらもしぶとく生きていた。
    引きずられる大麻は咄嗟にグングニルを地面に突き刺し、減速し、足蹴りでレヴィアタンを海に弾き飛ばす。
    人間態のレヴィアタンは海上に浮遊した。
    レヴィアタン『ぐっぉぉっ…はぁっ…効いたぞ…貴様の攻撃…俺にはできない…妬ましいな』
    大麻「しぶといにも程がある…」
    レヴィアタン『あれが奥の手か…とん…だ…策士…だお前は……ぅぐ』
    大麻「奥の手…か……いや、まだ僕には策がある!」
    レヴィアタン『!?』
    グングニルの先端が地面に突きたてられると、海がうごめきだす。
    レヴィアタンの真下の海は沸騰したかのように泡立つ。
    そして徐々に盛り上がる。

    大麻「これで本当に最後だ!ミーミルのっ…泉ぃぃぃっ!!」

    レヴィアタンが気付くころには遅かった。凄まじい勢いと規模で噴き出すミーミルの泉はレヴィアタンを包み込む。
    そのまま水柱からレヴィアタンを包んだ球体に変化する。

    レヴィアタン『オォォォォッ!?』

    大麻「どうしてって顔をしているね…冥土の土産に種明かしだ」
    大麻「お前にこのグングニルを叩き落された時、このグングニルで密かに微量のミーミルの泉を海に流し始めた。深海での戦いは時間稼ぎだ……そして大方の準備が終わった時お前と共に海を出て、次は溜まったこの水をバミューダ・トライアングルでかき混ぜた。これで準備は終わった。この海広範囲が僕の支配下、ミーミルの泉そのものとなった」
    レヴィアタン(俺が…あの攻撃に耐えることまで想定していただと…!?)
    大麻「僕の全身全霊をかけた…ミーミルの泉だ…!そしてとどめだッ!」
    球体に向かいかざされた手が強く握られると。
    球体の外側の水が飛散。最低限のサイズになった。
    飛散した水は再集合し、グングニルを形作る。
    その数およそ100。
    大麻「いけぇぇぇ!」
    それらは球体の中のレヴィアタンの体を次々貫く。
    全てが突き刺さった状態ではもう元の姿は見られなかった。
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