私の唄27コメント

1 時雨 id:AJ/TuK21

2012-07-27(金) 20:51:35 [削除依頼]
どしゃぶりの雨。赤い傘をさして歩く一人の帰り道。

うつむいて見えるものはただのコンクリート。
見上げて見えるものはただの灰色の空。

――そんな世界で、私はコイツと出会った。
  • 8 時雨 id:3Tl15Hj1

    2012-08-05(日) 18:15:47 [削除依頼]
    「今日もナイスだった。お疲れ」

    「サンキュ」

    歌が終わり、私は渡されたタオルを首にかけた。
    タオルを渡してくれたのは「秋原 しのり」。
    私の一番の仲良しでもあり、軽音部の中でもギターを弾くのがうまい奴だ。
    そもそも私が軽音部に入ったのはしのりの誘いからだった。
    屋上でいきなり声をかけられたのだ。
    なぜ私を選んだのかはよく分からない。
    でも実際入ってみると、すごく楽しかった。
    つらいことも、悲しいことも、全部消えていくような気がしたのだ。
    だから、しのりには凄く感謝している。

    「やっぱり、お前を選んで正解だったよ」

    私を誘ったことを鼻高々に自慢をしてくるしのり。
    私はそんなしのりの顔を見て、苦笑いをする。

    「じゃ、また練習再開っ」

    「らじゃー」

    私はまた、ギターを肩にかけた。
  • 9 時雨 id:3Tl15Hj1

    2012-08-05(日) 18:16:45 [削除依頼]
    今日はここまでっ

    くじらさんありがとー


    ではでは^^
  • 10 クジラ id:YRJaGa9/

    2012-08-05(日) 18:25:48 [削除依頼]
    杏柚さんと言いますと…
    Beat!!
    ですね!
    読みますよ(*^^*)
    失礼かもしれないんですけど、
    お二人の話好きなアニメに
    イメージが似ていて、やってきた次第です(*゚ロ゚)

    爽やかな感じで好きです♪
    頑張って下さい♪
  • 11 時雨 id:gN0uN12.

    2012-08-21(火) 19:53:25 [削除依頼]
    なんだかんだありまして、ようやくここに戻ってきました!

    と、いうことで書きますね^^
  • 12 杏柚 id:gN0uN12.

    2012-08-21(火) 19:57:43 [削除依頼]
    ――ときどき、存在の意味について考えた。

    何もすることがなく、ただただそこにいた。

    「・・・ひとりぼっちはつらいよ」

    時間だけが、私をそこにいさせてくれていた。
    毎日は、私を置いていく。
    何かを見つけたと思うと、また、消えてしまうのだ。
    真っ暗で何もない視界に、光をいつまでも探し求めて。

    そんなことを繰り返しているうちに、私の目は死んでしまっていた。
    何も見つけられない。

    まるで壊れたロボットのように。

    それぐらい、つらかったんだ。
  • 13 杏柚 id:gN0uN12.

    2012-08-21(火) 19:59:01 [削除依頼]
    すみません。上のコメント、名前を変えられてました。

    あそこは時雨です。

    前の仕返しをされました。

    本当にごめんなさい。

    ということで、今日は落ちます。

    さようなら^^
  • 14 時雨 id:gN0uN12.

    2012-08-21(火) 19:59:48 [削除依頼]
    あ、クジラさん。

    よかったらこれからもよろしくです^^

    ではでは
  • 15 クジラ id:hZUUNZe/

    2012-08-21(火) 20:08:05 [削除依頼]
    わあああ!!!
    お久しぶりです!
    チェックしてた甲斐ありました!

    応援してますよ(^_^)b!!
  • 16 *・+にゃにゃ♪+・* id:jH1Hu5R.

    2012-08-21(火) 20:19:44 [削除依頼]
    おおww
  • 17 時雨 id:oVDIClu1

    2012-09-18(火) 13:28:22 [削除依頼]
    しばらくこれませんでしたーっ

    みなさんすみませんー

    にゃにゃさんもクジラさんもありがとう^^

    では、続きかいていこうと思いますー
  • 18 時雨 id:oVDIClu1

    2012-09-18(火) 13:39:15 [削除依頼]
    「・・・い、おいっ」

    「・・・っ」

    誰かに名前を呼ばれた気がして前を向くと、しのりが私の肩に手を置いてこちらを見つめていた。
    いつのまにか屋上で眠ってしまっていたようだ。
    そういえば、練習が終わったあと私は屋上に上がったんだった。
    ・・・あの夢・・・。

    「・・・大丈夫か?」

    珍しく不安そうな表情を浮かばせるしのり。

    「大丈夫だって!ちょっと眠たくなっただけだ」

    私はそんなしのりの前で笑って見せた。

    「そうか、それならいいんだが・・・」

    きっとしのりはわかっているんだろう。私が作り笑いを浮かべていることに。
    でもなくわけにはいかない。
    しのりは私を救ってくれた。
    だから、私は笑っているんだ。

    いつでも・・・どんな時でも。

    「じゃあ、練習再開するか!」

    私はしのりを引っ張って、屋上を出た。
  • 19 時雨 id:oVDIClu1

    2012-09-18(火) 14:03:41 [削除依頼]
    「じゃあ、今日の活動はこれで終わりなっじゃあまたなっ」

    「おうっじゃあなー」

    最終下校五分前。私はしのりと門の前で別れた。
    しのりはいつも通りの調子でこちらに手を振り、反対方向の道を歩き始める。
    私も家路についた。

    家。私の両親は今外国に出張している。なので妹と二人で暮らしている。
    もっとも・・・その妹ももうここにはいないのだが。
    死んでしまったのだ。
    このことはしのりにも話していない。

    机に座り、家族写真を眺める。
    あのとき・・・ちゃんと前を向いていれば。
    ・・・もう何度同じことを思ったのだろう。

    ・・・妹は、私と双子だった。
    顔はもちろん同じだったが、性格は全くの正反対。
    だからどちらかというと普通の姉妹だった。
    妹はいつも笑っていた。
    いつも温かい笑顔を顔に浮かべていた。
    とても優しく、思いやりがあって。
    そんな、本当にいい人間。
    でも私はといえば、うつむいてばかりで、めったに笑うことがなかった。
    もともとあまり目立ちたくない素性で、いつも妹の背中に隠れていた。
    妹は頼りがいがあって、まるで自分が妹で、妹が姉のようだった。
    妹は、いつも私を守ってくれた。
    でも・・・それは突然のことだった。
    私は、ずっと妹さえいればいいと思ってきた。
    妹さえいてくれれば、どんなに嫌われようと、どうだっていい。
    ・・・そう、思っていたのだけれど。

    妹は死んでしまった。私をかばって。

    「・・・最悪だ」

    道路に飛び出した私をかばって。私の前に立ちはだかって。
    そして・・・何かがぶつかる鈍い音と・・・何かを引きずるような音が聞こえ・・・。

    妹は、死んでしまった。

    妹を引いたトラックは、どこかに消えて行った。
    でも、そんなことどうだっていい。

    ・・・どうなったって・・・構わない。

    いつの間にか頭を抱えこんでいた。暗い部屋に、ぼんやりと携帯の光が輝いている。

    【ほんとに大丈夫か?】

    しのりからのメールだった。
    ・・・優しいな。しおりは。

    【大丈夫だって!明日も練習がんばろーなっ】

    私はそう返信して携帯を閉じた。

    「・・・くそっ」

    そのまま、私の意識は遠くなっていき・・・
  • 20 時雨 id:oVDIClu1

    2012-09-18(火) 14:19:10 [削除依頼]
    私は学校に行く用意をして家を出た。
    手鏡で自分の顔をしっかりと確認する。

    「・・・よし」

    昨日の跡が顔に残っていないことを確認し、私は学校に向かった。

    「おっはよーー」

    しのりとばったり会い、私は変わらぬ様子で声をかけた。

    「おおーおはよーー」

    しのりもいつもと変わらない様子で挨拶をかえしてきた。

    「あ、というかね、新曲考えたんだけどー」

    しおりはバックから楽譜を取り出す。

    「これなんだけどさぁー」

    題名【永遠に】

    【失ったものは大きくて、どうしても前を向けない】
    【どうすればいいのだろう】
    【迷って迷って迷って】
    【・・・どうすればいいの】

    「・・・え・・・これ・・・」

    やだ・・・やだ・・・やだよ・・・・

    「・・・やっ・・・こっやっ」

    言葉がうまく出てこない。しおりは驚いたような顔で私を見つめた。

    「・・・え?どうした?」

    「・・・やっやだ・・・歌・・・歌いたく・・・ないっ」

    私は楽譜を投げ捨て、そのまま駆けだしていた。
    もう、何も考えられない。

    「ちょっ・・・まって!」

    しおりが追いかけてくる。私にはもうしおりに返答するような余裕はなかった。
    とにかく走る。走り続ける。

    「来ないで・・・来ないでくれっ」
  • 21 時雨 id:oVDIClu1

    2012-09-18(火) 14:24:30 [削除依頼]
    周囲を歩く通行人のざわめき。
    私の足音。
    しおりの声。

    もう・・・もう何も聞きたくない!!


    「・・・ねえちちゃんっおねえちゃんっ」

    「・・え?」

    ここはどこ?今いったい何が起こったんだ?

    頭が混乱していてうまく思い出せない。

    今・・・今、妹の声が・・・

    「お姉ちゃん。あのね、私、お姉ちゃんのこと・・・」

    「大好きだよ!」

    その時・・・私の中で何かが変わった。


    「いや・・・いやあああああああああああああああああ」


    もう嫌だよ。何も聞きたくないよ・・・!
  • 22 時雨 id:oVDIClu1

    2012-09-18(火) 14:29:45 [削除依頼]
    12から過去へんになってます。

    一年前という設定で話をすすめてるんでよろしく^^

    ごめんなさいー

    ちょっとネタばれしると、12から物語が始まって、12以前が最後に続いていくという感じです

    至らない文章ですが、どうぞよろしくー^^
  • 23 時雨 id:oVDIClu1

    2012-09-18(火) 14:30:56 [削除依頼]
    過去へんってかくの忘れてましたね

    ごめんなさいー

    じゃあ、今日はここら辺で

    さようなら^^
  • 24 時雨 id:aNoPcio0

    2012-09-22(土) 21:27:07 [削除依頼]
    「・・・ご・・・めん」

    後ろを振り返るとしのりが立っていた。
    私の肩に手を置き、ただそうつぶやく。

    なんでしのりが謝るの・・・?

    私が悪いのに。
    しのりが書いてきてくれた楽譜を捨てて、しのりを傷つけてしまったのは私なのに。
    謝るべきなのは・・・私なのに。

    「・・・なんで・・・なんで・・・」

    次の瞬間、涙があふれた。
    泣きたくないのに・・・次から次へと流れてくる。

    「ごめんな・・・私があんな歌詞書いたからだよな・・・」

    しのりがうつむく。

    「おかしいなって思ってた。最初のころとは違って・・・なんだか曇ってた」

    「何があったかは知らないし、聞くつもりもない。だけど・・・」

    私の頭の上のった、温かい手。

    「今この瞬間くらいさ、弱虫になったっていいんじゃないか?」

    私は知らないうちに助けられていたのだ。自分では思ってもいなかったけれど・・・。
    私を見てくれる人間は、すぐ近くにいたんだ。

    「うっ・・・・うわぁぁぁぁぁん」

    泣いた。思いっきりないた。

    しのりは・・・しのりはこんな私でも受け止めてくれるんだ。

    「大丈夫だよ・・・わかってるから」

    そんなしのりの言葉に支えられていたのだ。

    妹を守りきれなかった自分も。

    作り笑いを受けべつづけた自分も。

    そうやってしのりに嘘をついていた自分も。


    全部・・・しのりは知っていたんだ。
  • 25 時雨 id:aNoPcio0

    2012-09-22(土) 21:34:33 [削除依頼]
    ――どしゃぶりの雨。赤い傘をさして歩く一人の帰り道。

    コイツと出会ったのも、そんな日だったな。

    コイツを見ていると、妹を思い出す。

    もう、目をそむけようなんて思わない。

    しっかりと見つめていよう。

    コイツを見つけたあの日を思いだして私はそう思った。


    コイツとなら歌える。
    しのりと一緒に、いつまでも歌っていける。
    確かな希望が、私の胸にはあるんだから。

    私は歌い続けるんだ・・・


    コイツのために。


    私はギターをしっかりと抱き抱えた。

    ありがとうと伝えたい。

    精いっぱいの笑顔でそう言いたい。


    「・・・ありがとう」
  • 26 時雨 id:aNoPcio0

    2012-09-22(土) 21:37:10 [削除依頼]
    ―これは私の唄。

    だれにもまねはできない、私だけの唄。


    みんなにも見つけてほしい。


    大丈夫、絶対に見えるから。


    その時は、その唄に音符を付けて、リズムを一緒に考えよう。


    だからその時まで、必死に生きて。

    あがいて、泣いて。

    そして笑って。


    これが・・・・私の唄。
  • 27 時雨 id:aNoPcio0

    2012-09-22(土) 21:39:46 [削除依頼]
    終わりましたね

    いや、あっという間でした。

    短くてごめんなさい。


    また別のお話を書いていこうとおもってます。

    読んでくれてありがとう^^


    また、次回作もよろしくお願いします。
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