虹色に光るガラス玉*110コメント

1 日和* id:ez-tEsbQtM1

2012-07-24(火) 20:49:54 [削除依頼]

虹色に光るガラス玉。
その玉はお祭りの
ラムネの中によく
入ってる綺麗な玉。
その玉は光にあてると
虹色に光る綺麗な玉。
その綺麗なガラス玉を
好きな人に渡すと―…


/虹色に光るガラス玉*
  • 91 くさったドリアン id:7cG0x4W1

    2012-08-18(土) 17:40:01 [削除依頼]
    一つだけでも、5を頑張って!w
  • 92 日和* id:I7oPvel.

    2013-10-21(月) 17:26:50 [削除依頼]



    ▽.


    お久しぶりですっ。
    中学2年になりましたっ。
  • 93 日和* id:8cz9MJQ1

    2014-03-07(金) 21:22:49 [削除依頼]



    ▽.


    またまたお久しぶりです(笑
    もうすぐ受験生になります。


    とりあえず、更新しようと思います。
    久しぶりなのでつじつまが合わないことや
    不可解な点があるかもしれませんが、
    そこは指摘していただけると喜んで直します。(←
  • 94 日和* id:8cz9MJQ1

    2014-03-07(金) 21:42:15 [削除依頼]



    2がなかったことへの喜びを、
    お母さんが作っておいてくれた
    冷やし中華とともに噛みしめながら、
    私は不気味ににやつきながら
    通知表をずっと眺めていた。


    綺麗に食べおえた冷やし中華の
    食器を洗っていると、
    蒸し暑い部屋にけたたましく
    電話の音が鳴り響いた。
    食器を一旦置き、手を拭いて、
    2コール目に勢いよく電話にでた。


    「もしもし、椎名です」


    『あ。日和? 蒼空だけど、今平気?』


    電話に出ると、今さっき会ったばかりの
    私の親友の声が耳に響いた。


    「あ。蒼空! どうしたの?」


    『もうお昼食べ終わった?
    もう13時だけど、今日は語るよ!!』


    「え。語る?」


    『うん! ってことで、
    今からあたしの家来て!!』


    「えっ、あ、うん。分かった!!!』


    蒼空は用件だけ伝えると、
    私の耳にもガチャ、と響くくらい
    思い切り強く受話器を置いた。
    私も静かに受話器を置き、
    少し考えてから行動にでる。


    お菓子持って。
    素早く着替えて。


    私はお母さんに蒼空の家行ってくる! とだけ
    伝えて乱雑に靴を散らかし、家を勢いよく飛び出した。
    それにしても、蒼空から誘ってくるとは珍しい。
    私は疑問を抱きながらも、すぐ隣の蒼空の家の
    インターフォンをポチっと押した。
  • 95 日和* id:8cz9MJQ1

    2014-03-07(金) 21:58:31 [削除依頼]



    インターフォンを押すとすぐに蒼空が出て、
    家の中へと素早く私を招き入れてくれた。
    ―蒼空、やけに今日は積極的だな。
    いつもは私が来ても「あ。入って」くらいなのに。
    わざわざ玄関にまで迎えに来てくれるなんて。
    話したいことがあるのかな?


    そんなことを考えながらも、
    蒼空の整理整頓がされた涼しい部屋に
    私はぺたんと座り込む。
    差し出されたオレンジジュースを
    少しずつ飲みながら、私はくつろぎに浸った。
    いつも通り蒼空の部屋でやすらいでいると、
    部屋を整えていた蒼空が口を開いた。


    「で、話したいことあるんだけど」


    待ってましたとばかりに
    眼を輝かせる私。……露骨すぎ?笑
    蒼空はそんな私を見ずに、
    視線を右へ左へと泳がせながら
    顔を赤くして呟くように言った。


    「……海翔のこと。好きになっちゃって」


    私は一瞬固まった。そう。フリーズ。
    お似合いとは思ってたけどまさかまさか。
    だって蒼空って海翔のこといつも怒ってて。
    むしろ嫌いなのかなとまで思ってたのに。
    まさかまさかまさかまさか。そんなはずは。
    え。え。え。え。まじで。ちょ。驚いた。え。


    「……え。本当?」


    心の声が凝縮されて、
    短い言葉へと変化して口から出た。
    そんな私の動揺っぷりを見て、
    蒼空は更に顔をかぁ、と赤くさせた。
    うーん。美人は顔が赤いと同性でも見とれるな。
    って私。こんな時に何考えてんだ。まあ事実だけど。


    「今日ね。いつもみたいに海翔の家に
    アイスとか色々おすそわけしに行ったんだ」


    語り始める蒼空。
    私はそんな蒼空の話に耳を傾け、
    真夏のあつーい?コイバナ?が始まった。
  • 96 日和* id:8cz9MJQ1

    2014-03-07(金) 22:03:49 [削除依頼]
    ▽. 訂正. >>95 ? ?コイバナ? ◯ 『コイバナ』 すみませんでした。 気を付けます。
  • 97 日和* id:8cz9MJQ1

    2014-03-07(金) 22:05:26 [削除依頼]
    ▽. あああ。もう。 また訂正。 >>96 × ? ?コイバナ? ○ × ?コイバナ? です。文字化けがひどい。 気を付けます。すみません。
  • 98 日和* id:8cz9MJQ1

    2014-03-07(金) 22:33:57 [削除依頼]



    「それで……海翔って背高いじゃん?
    私がアイス渡した時に、海翔が『ありがとな』って
    私の頭くしゃって撫でてくれて。
    それに不覚にも私ときめいちゃって!!
    まだ認めたくないけど、多分これって…恋だよね」


    余りにもあっけない出来事に、私は拍子抜け。
    事故から身を守ってくれたとか、そんなことかと。
    頭を撫でられただけかー。でも、分かる気もする。
    海翔は女子にもそこそこもてるし、顔も普通にかっこいい。
    頭はそんなにだけど、何にせよ運動神経がめちゃめちゃいい。
    サッカー部だし、背も伸びて。あれに頭を撫でられたら―……。
    うん。私もやばいかもな。って。不純不純!!! 私は俊哉先輩なのだよ!!


    「それだけかっ。でも、あれに撫でられたら
    私もちょっとときめいちゃうかもしれないな笑
    でも私は俊哉先輩一筋だ!!」


    心に浮かべたたくさんの言葉を要約して
    蒼空に伝える。蒼空分かってくれてるかな。笑
    相変わらず蒼空は顔を赤らめてうなづく。


    「そう。あたしって案外惚れっぽかったんだね」


    自分を理解できてないよ。
    そんなことに気付く蒼空に私は吹いた。
    それに気づいた蒼空も吹いて、2人で爆笑してしまった。


    「お似合いだとは思ってたよ。
    応援するよ、蒼空頑張ってー!」


    「ありがと! 頑張るわ!」


    元気よく返事をして顔は赤いまま
    にっ、と笑う蒼空はすごく可愛かった。
    いつも大人な蒼空が、いつもさばさばしてる蒼空が、
    この時だけはすごく乙女に見えた。
  • 99 日和* id:u/9vApD.

    2014-03-15(土) 22:24:12 [削除依頼]

    ▽.


    更新しますー。
  • 100 日和* id:u/9vApD.

    2014-03-15(土) 22:24:47 [削除依頼]

    ▽.


    あ。祝100。
  • 101 日和* id:u/9vApD.

    2014-03-15(土) 22:47:11 [削除依頼]
    ▽.訂正 すみません。今更気付いたのですが……。 >>86 × ▽ 真希 1組* ○ 真希は小林 真希で、   国語の先生でした(汗 すみませんでした。
  • 102 日和* id:sRWPNKu0

    2014-04-12(土) 21:09:23 [削除依頼]



    ▽.


    お久しぶり……ですかね。
    いよいよ3年生になりました!
    受験生です……。頑張りますっ。


    とりあえず更新します^^
  • 103 日和* id:sRWPNKu0

    2014-04-12(土) 21:22:11 [削除依頼]



    その後もずっと蒼空と恋ばなに華を咲かせた。
    自分の恋の話をする時の蒼空はいつもとは違う。
    顔が真っ赤になって、すっごく嬉しそうに話すの。
    誰がどう見ても幸せそうなその姿で、嬉しそうに話すの。
    そんな蒼空を見てるだけでこっちまで嬉しくなっちゃうね!


    夕方、私は帰る。
    こんなに近かったらどっちに住んでも変わんないな、って
    いっつも思う。毎日泊まっても問題無いのになー、って。
    まあそういうわけにもいかないよねっ、ってこの気持ちはしまってるけど。笑


    お母さんが夕飯を作ってる音が外まで聞こえる。
    と、同時にいい香りもしてくる。
    この香りは魚かな、なんの魚かな、なんて想像をふくらませ、
    扉を開ける。香りがいっそう強くなって、私はある思い出が浮かんだ。
    この香り……遠い記憶に何か、覚えがあるような……。
  • 104 日和* id:sRWPNKu0

    2014-04-12(土) 22:18:58 [削除依頼]



    私は、小さい頃からお母さんの料理が大好きだった。
    お母さんは昼間、料理教室に通っていたからすごく上手だった。
    元々の素質もあるのか、料理教室でも一目置かれる存在だったみたい。
    そんなお母さんを、私はすごく誇ってた。


    ある日、お母さんの料理教室に新しい人が入った。
    その人もお母さんと同じ、元々の素質があった。
    毎週行われる復習のテスト。いつもお母さんは合格。
    その人ももちろん合格で、成績はお母さんと1位2位を争う程だった。
    自然と、その人はお母さんにとって強敵、つまりライバルになっていた。


    週末に行われるテスト。
    そのために、お母さんは毎日毎日練習した。
    その人もきっといっぱい練習してたんだろうな、
    一歩も引かずにお母さんと粘り強く張り合っていた。


    ある金曜日のテスト。課題はさんまの塩焼き。
    お母さんは魚料理が苦手だったから、毎日それはもう頑張ってた。
    結果。お母さん合格。その人……不合格。
    みんな驚いてた。お母さんが1番驚いてたかもしれない。


    その人は、その後すぐに料理教室をやめた。
    みんなで考えた。何故か。結局真相は分からなかったけど、
    多分プライドが傷つけられたんじゃないかな。
    みんなは悪くないのに、ていうか誰も悪くないのに、
    みんなが後味悪そうな顔をしてた。もちろん、お母さんも。


    あれから3年。そう遠い記憶でもなかったなぁ。
    お母さんは覚えてるのかな。あの時のこと。
    なんとなく思い出した思い出。
    今更だけど気になる。何であの人はやめたのかな。
    お母さんに聞いてみよう。


    その日の夕食は、さんまの塩焼きだった。
  • 105 日和* id:A9Y1BSe/

    2014-04-13(日) 01:13:39 [削除依頼]



    「お母さん、質問いい?」


    食器洗いをしているお母さんに、意を決して聞いてみた。
    あの人について触れられたくないとか、そんなはずは……無いはず。
    魚が上手く焼けて上機嫌なお母さん。ん? と首をかしげる。


    「…3年前のあの人のこと…覚えてる?」


    お母さんは特に顔色を変えずに考え込む。
    数秒考えた後に、「ああ!」とひらめいた。
    私は恐る恐るお母さんの顔を覗き込む。


    「もちろん! あたし、あの人と未だ交流あるわよ!」


    え……。そんな急に。
    何で……ってことは、ないか。でも接点が見えない。
    ライバルだったわけだし…なぁ…。
    私が1人動揺していると、お母さんはくすりと笑って言った。


    「言ってなかったかしら。あの人、私の幼馴染なのよ?」


    「えええ!! あんなに張り合ってたのに!?」


    信じられない。あの人とお母さんが幼馴染なんて。
    あんなに。あんなに張り合って、お互い睨み合ってたのに?


    「結構仲良かったんだけど、高校まで一緒で
    大学行ってからは離れちゃってねー…。
    あの料理教室で再開したってことよ。感動でしょ?笑」


    少し切なげに話すお母さん。
    でも何で……仲良かったのに、久しぶりの再会なのに
    そんなに張り合ってたの? どんな理由で…?


    「何で? って顔、してるわね。ふふ」


    お母さんは私の聞きたいことを見抜いて、
    手を口元にあててふふっ、と笑った。


    「名前、知らないでしょ。有村 萌映、っていうのよ」


    有村 萌映。聞いたこと無い。そりゃそうか。
    でもお母さんの幼馴染なんだよね。初めて聞いた。そんな話。気になるなー。


    「萌映とは小学校から高校まで一緒でね、仲良かったんだけど、ライバルでもあったのよ。
    萌映も私も負けず嫌いでねー。色んなことで競ったわ。特に料理ね!
    陽向も知ってると思うけど、私と萌映は県の料理大会で優勝と準優勝だったのよ。
    私が優勝だったんだけどね。萌映、すごい悔しがってね…」


    目に見えて分かる。
    お母さんが、萌映さんのことが大好きなんだ、ってこと。
    顔全体で、言葉全体で、萌映さんのことを楽しそうに語る。
    にこやかな顔で、懐かしむように、そして楽しそうに。


    「あの料理教室で再開できて良かったわ。
    ずっと連絡がとれなくて…あの料理教室で
    連絡先を交換して、交流がまた戻ったんだからね」


    「でも、何でやめちゃったの?
    萌映さんにとって最後のテストで、不合格だっただけで…」


    「萌映は昔からプライドが高いからねー。
    それに完璧主義。頭も良かったし。
    お母さんも負けなかったけどね、萌映には!笑」


    けらけらと笑うお母さんと、予想通りの真相にほっとした。
    つい頬が緩んで私まで笑ってしまう。すっきりしたなー。


    「その料理教室の先生すごい厳しくてね、さんまが少し焦げただけで不合格なのよ。
    だからお母さんもいい焼き加減を研究して毎日頑張ってたんだけど―…。
    萌映はできなかったみたいでね。あの時は私もびっくりしたわ。
    いつも完璧主義な萌映がまさか焦がすなんて。本当にびっくりした」


    私がそっか、と相槌をうつと、お母さんはんー、と何かを考え込んで、


    「陽向、私似よね。もしかしたら料理の才能があるかもね!
    私、自分で言うのはなんだけど…料理の腕前は
    並ではないと思うから。陽向にもその才能が宿ってるかもしれない!」


    私は少し希望を感じながら、料理の話を楽しそうに話すお母さんを見ていた。
  • 106 日和* id:A9Y1BSe/

    2014-04-13(日) 01:15:47 [削除依頼]



    ▽ Cast*


    ▽ 有村 萌映
    Arimura Moe*
  • 107 日和* id:ROW3qYO.

    2014-04-14(月) 21:00:11 [削除依頼]



    夏休み前半、私は宿題もそこそこにだらだらと過ごした。
    お昼に起きるのは当たり前、朝食と昼食は一緒。
    それからクーラーがかかった涼しい部屋で夕方までだらだら。
    そして少し宿題をしてまただらだら。だらだらだらだら。


    かなり太ったと思う……。
    毎日の様にアイスアイスアイス。やばいね!!
    だって暑いんだもん。クーラーかけてるけど暑いんだもん。
    っていつも自分を甘やかして過ごしてきた。
    でも今回はがちめにやばいと思われるよ。どうしよう……。


    俊哉先輩とのプールまで、あと1週間。
    それまでに何としても痩せなければ……!!
    プールって……痩せるって聞くよね……。
    ……………。


    「……よしっ!」


    蒼空に電話しよう。プールに行こう。
    なんとしても、1週間後までに痩せてみせる。
    たまには女の子らしく、頑張る!
    私のちっぽけな恋を叶えるためにも――!!
    …って、俊哉先輩は見た目で人を判断する人じゃないけど!


    早速蒼空に電話して、この後すぐ行くことになった。
    絶対に、絶対に、ぜーったいに!
    痩せてやる――!!
  • 108 日和* id:ROW3qYO.

    2014-04-14(月) 21:42:35 [削除依頼]


    それからの1週間、私は必死に頑張った。
    体は割と強いから、風邪をひくなんてへまはしない。
    水泳は得意な方だし、痩せるために泳いでたけどすごく楽しめた。
    蒼空だって運動神経抜群だから、周りの目をひくくらいに綺麗に泳いでいた。


    そして――当日。
    まだすごく違和感があるビキニを着て、その上にバスタオルを羽織った。
    なるべく見せないようにしながら3人の集合場所へと蒼空と向かう。
    プールの休憩場所みたいなところで待ち合わせをしている。
    どうしよう。私的には頑張ったつもりだけど……どう思われるかな!?
    たくさんの不安を抱えて、俊哉先輩が待つ場所へと、ゆっくり歩を進める。


    「…ん、陽向ちゃん」


    俊哉先輩…だ。
    久しぶりに見る先輩は、少し背が伸びた様だった。
    またいちだんとかっこよくなって……。
    胸のあたりがきゅんとする。ああ。やばいやばいっ。


    「遅くなってすみませんっ」


    「大丈夫。俺も今来たし。んで、友達ってその子?」


    やっぱり俊哉先輩は優しいなぁ。
    今来たし、とか絶対嘘。
    だってシャワーの水滴がもう乾いちゃってるもん……。


    「あ、はい! 蒼井 蒼空っていいます」


    俊哉先輩に聞かれ、蒼空は明るく答える。
    …こんなに美人で性格もいいなんて知ったら―
    俊哉先輩が蒼空を好きになってしまうんじゃないか、って怖くなる。
    そうなったら応援するけどね。もちろん。争うつもりは…ない。
    って私、何瑞穂先輩の存在無視してんだ! 最低だ―…!
    自己嫌悪に苛まれている私を見て、俊哉先輩はふっ、と笑った。


    「あ、ごめん。陽向ちゃんって、いつもあたふたしてるなぁって思って」


    かぁー、と、顔が真っ赤になるのを感じた。
    俊哉先輩が笑って口に手を添えるのにもきゅんとする。
    やばいよー! 好きすぎる……。どうしよう……。
    私、ここに来てからも来るまでも、どうしようしか思ってない気がする…。


    すると蒼空がにやにやとした笑みで私に言う。


    「…陽向、いい加減タオル脱いだら?笑」


    そ、そうだ。忘れてた――!! 私、まだ水着見せてない…!


    「あ、う、うん、そうだねっ」


    私は慌ててタオルをタオルかけにかける。
    ビキニ……どうかなぁ……。大丈夫かな?蒼空…足ほっそいなー。


    「…っ」


    そんなことを考えていると、俊哉先輩が拳を横にして口にあてる。
    そして少し焦った様子で目を右へと流した。少し顔が赤いみたい。


    大丈夫かな…と不安になっていると、
    隣で蒼空が俊哉先輩と私を交互に見て笑みを浮かべている。


    「何か言いたげだね…蒼空?」


    なんか嫌な予感がしたので小声で蒼空に聞くと、
    蒼空は呆れた様な顔をして「あんたどんだけ鈍感なの…」と言った。
    私は蒼空の言った意味が分からずきょとんとしていた。
    すると蒼空はありえないことを私に耳打ちした。


    「俊哉先輩はね、あんたに照れてるのよ!
    あんたのビキニ姿があまりにも可愛くてね!!
    ふふふ…やっぱりビキニで正解だったわねー」


    終始にやにやの蒼空に、私は真っ赤になって反抗するしかなかった。
    あり…えないでしょ。瑞穂先輩いるのに。ないない。
    でも確かに俊哉先輩は真っ赤になって単調な咳をしている。


    「…蒼空に酔ってるんでしょ……」


    私で照れるなんてありえないから。と言って、
    私は屋外プールへと先導した。
  • 109 日和* id:FVE7Nj.1

    2014-04-15(火) 00:26:49 [削除依頼]



    「わっ、とと…。結構滑るな。2人共、気をつけてくださいね!」


    俊哉先輩がいるので、「2人共」とまとめると
    蒼空にまで敬語を使う、という形になってしまう。


    私は早くさっきからの熱気を取り払いたくて、
    流れるプールへと急いでいた。早く水に触れたいっっ。
    そんなことを考えていると、いつの間にか走っていた。
    水たまりに気づかずに、ダッシュで通ろうとした、その時―


    「わっ!?」


    つるりと足元が滑り、固いプールサイドへと
    頭を打ち付ける。…と思った瞬間、
    強い力と共に私は上へ引っ張り上げられた。
    それが俊哉先輩の腕によるものだと理解するには時間がかかった。


    「おっと。大丈夫?」


    私は一瞬意識が飛んで、俊哉先輩の腕からずるりと落ちてしまった。
    すると俊哉先輩は私を座らせて、頭をこつん、と合わせた。
    その瞬間、私は意識が戻った。


    「はっ…! え…? うわぁっ、俊哉先輩!!! すみません!!
    私突然意識飛んで今戻ってそれで重いですよねすみません!!」


    私がパニック状態のままずらずらと訳の分からないことを言うと、
    俊哉先輩はくっ、と涙を浮かべて笑い始めた。…え? え??


    「ほんと陽向ちゃんって面白いな…。全然重くないし大丈夫。
    それより怪我ないの? 滑りやすいんだから気をつけな」


    俊哉先輩に迷惑をかけてしまった、という自己嫌悪と、
    俊哉先輩に助けてもらったことで更に恋心が強くなったことを実感。
    もう迷惑かけないようにしなきゃ……。
    …でも、今のはやばかった。きゅんきゅんですよ。惚れ直しましたよ。


    「すみません…っ。ありがとうございます…」


    「そんな気にすんな」


    本当に優しいなぁ……。
    ―瑞穂先輩、私…あなたの彼氏さんを
    奪いたくなってしまいました…。
  • 110 日和* id:gZ6pFO5/

    2014-04-16(水) 22:18:20 [削除依頼]



    その後、少し休んで流れるプールへ。
    私はさっきみたいに迷惑をかけないように、
    慎重にプールの中を進み、それでまた笑われた。


    『そんなに慎重に行かなくても大丈夫だよ笑
    プールの中だし、陽向ちゃんは泳げるだろ?』


    いやいやいや。そんな訳には。
    何があるから分かりませんから!!
    確かこんなことを返した気がする。
    やばい。全然記憶がない。焦るなー!


    そりゃ……流れるプールに入ってからも
    滑って転んで溺れかけたり人混みに連れてかれて
    迷子になりかけたりしましたけども。
    そしてそういうことがある度に俊哉先輩に助けてもらって
    なりかける、っていう状態で止められたわけですけども。
    あぁー…。自己嫌悪の炎が赤黒く燃え上がっているよ。


    どうか、どうか嫌われませんように。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません