空にかかる橋の下で。10コメント

1 猫 id:zVWq0061

2012-07-22(日) 21:49:43 [削除依頼]

あの日の空には確か、橋がかかっていた。
ずーっと向こうまで、どこまで続いているのだろう。
そう不思議になるくらい、長く、遠くまで。

橋なら渡れるはずだ。
向こう岸が絶対にあるはず。
今度、今度見たときには絶対に端っこから渡って歩こうか。

何があるんだろう?
あの橋の向こうには。

あの日、あの空の下で交わした約束を。
いつか果たせる日が来るのだろうか――?
  • 2 猫 id:zVWq0061

    2012-07-22(日) 21:54:50 [削除依頼]

    超久しぶりにキャスにきた。

    ほとんど、初めましてですよね。
    初めまして。
    『猫』と申します。

    似たような名前の方はたくさんいらっしゃると思いますが、皆様
    尊敬されているような『猫』のつく人ではございませんので、感じ外
    なさらぬよう……。

    先に断っておきます。
    亀更新、文法とかもう滅茶苦茶(笑)。
    です。

    それでも一応、書けるだけ書いていこうと思っているので、はい。

    どうか、せめても冷ややかな目では見ないでいただきたい。
    すみませんが。

    グダグダになりましたが、とりあえず、書いていきます。
    よろしくお願いします。
  • 3 猫 id:zVWq0061

    2012-07-22(日) 22:03:21 [削除依頼]

    虹というものはとてもレアなものだと、俺は思う。
    雨が降って、上がりました、はい虹です、とはいかない。
    そんなんじゃ、別に感動しない。
    だって日常的に起こることにいちいち感動なんてしないし。
    例えば、朝起きてカーテンを開けていたら晴れていた。
    体育祭の時とか遠足とか、そういうときは嬉しいけど、通常授業の
    時に晴れていても別に感動はしない。
    カーテンを開けて、晴れてて、そこには小鳥の夫婦が……。
    というなら多少は感動するかもしれないけれど。
    ……ともかく。
    珍しい物ほど見たときに感動するというのは、ぶっちゃけ当たり前
    だと思う、ということだ。

    小学生の頃見た虹、あれが俺にとっては人生初の『感動した瞬間』
    だった。
    恥ずかしながら、小学生に上がるまで俺は虹というものを生で見た経験
    がなかった。
    だからあの時はえらく感動した記憶がある。
    友達3人、俺を入れて4人の仲良し組で遊んでいた時に突如土砂降り。
    からの虹。
    アレは良かった。

    あの頃の思考というのは実に幼かった。
  • 4 猫 id:zVWq0061

    2012-07-22(日) 22:19:47 [削除依頼]

    何かの本で読んだ事がある、とそいつは言った。
    「虹って、空の橋だとか、なんとか書いてあったよ。
    だから、虹を渡ると、地球の裏側まで行けるんだってさ!!」
    なんとも可愛らしい発想である。
    というか、誰だそんなファンタジックな本を書いたのは。
    今では『まっさかー』とかいって笑い飛ばすようなことを、本気で
    信じて疑わなかったことが、俺にもあった。
    そんなの、何年前だったかな―――?


    「えー、この3をXに代入してー」
    暑い。
    そこ、7月だから当たり前とか言わない。
    セミの鳴き声が余計に蒸し暑さを感じさせる。
    中3、夏休み直前。
    部活も引退して、今は学期末の短縮授業。
    受験生なのに、全く授業を受ける気にならないのは、この蒸し暑さの
    せいだ、絶対。
    「――き、岩木!!」
    「は、はい!?」
    何か、呼ばれた。
    「何をボーっとしてるんだ!!問2の?、黒板で解け!!」
    「え、」
    「早くしろ!」
    「だってわかんねーもん」
    授業を聞いてない奴に問題を解かせて恥をさらさせようって方針、
    どうかと思う。
    人間として、どうよ。
  • 5 猫 id:zVWq0061

    2012-07-22(日) 22:38:42 [削除依頼]

    「っけ。散々だったわ」
    11時半、短縮日課で給食無しなので、俺は1人帰路につく。
    それにしても、暑い。
    制服下校とか、ほんとに拷問っすか。
    「暑いんだよなー」
    ぼやいて変わるんならいくらでもぼやいてやらぁ。
    パタパタと襟元をしながら、空をあおった。
    もくもくとした白い雲と水色、とも青、とも言えない空の色。
    瞑った片目の瞼の裏には、もう7年も前になる、あの頃の光景が、
    はっきりと映しだされる。

    小1の頃、クラスが一緒になった3人と仲良くなった。
    橘未久、高崎圭斗、深江琴。
    たまたま、席が近くて、たまたま変える方向が一緒だったから、仲良く
    なった。
    小2も4人で同じクラスだったから、何をするにも一緒の4人組だった。
    未久はいつもお気に入りの花の飾りのついたヘアゴムで1つに結んで
    いた。
    あれはポニーテールというヤツか。
    いっつもドジ踏んでたけど、場の空気を和ますようなそんな奴。
    圭斗は眼鏡で頭が良かった。
    考える事が他の3人とは違い、『なるほど』と思うことをたくさん
    知ってた。
    何かしらいつも本を持ってた。
    琴は男っぽくて、いっつも俺と喧嘩してた。
    そこに未久が入って仲直りというのがいつもの流れ。
    髪の毛も短くて、背も高かった。
    でも足は俺のほうが速かった。
  • 6 猫 id:zVWq0061

    2012-07-22(日) 23:14:35 [削除依頼]

    小2のときの夏、俺たちは毎日一緒に遊んだ。
    お盆は田舎に帰るから、遊べなかったけど、宿題も、花火もやった。
    ボール遊びしてて近くの家の窓ガラスを割って、怒られた事もあった。
    ……そんな楽しかった時期に、俺の『初体験』が起こった。


    「あ、雨だぁー」
    「『雨だぁー』じゃねぇよ!!早くどっか雨宿り!!」
    暢気に雨に打たれている未久の手を引いて俺は木の下に走った。
    後ろを振り向くと、琴と圭斗が走っていた。
    「わっぷ!!」
    「げ、圭斗大丈夫!?」
    「う、うん」
    泥だらけになった圭斗はちょっと遅れて木の下に到着。
    いきなり降り出した雨。
    しかも土砂降り。
    最悪だった。
    「やまないねぇ」
    「帰れないよー」
    灰色の雲が空を覆っていて、小2の頃の俺たちにはとても大きい、分厚い
    ものが、青い空を覆ってしまい、もう光が差し込んでこないんじゃない
    かと錯覚してしまうほど、不安だった。
    「大丈夫だよ、夏はいきなり雨が降り出すことは多いんだ。
    すぐにやむよ」
    泥だらけの圭斗が眼鏡を拭きながら言った。
    圭斗が言うんだから本当だ、と信じて雨がやむのを待った。
    小さい俺たちには永遠、と思うほど長い時間だった。
    少しずつ雨が小ぶりになってきて、小さく光が差し込んできた。
    「やんだぁ!!」
    「本当だ、圭斗の言う事はほんとばっかりだね」
    雨がやんだ、ということだけでここまで幸せに感じる事は、この日以来
    ないだろうというほど、あの時は嬉しかった。
    「あ、ねぇ、虹だ!!虹がかかってる!!」
    そして、俺の初体験。
    『虹』。
    「これが……虹なんだぁ……」
  • 7 猫 id:zVWq0061

    2012-07-22(日) 23:24:18 [削除依頼]

    「え、何、怜って虹見たこと無いのー?」
    俺の呟きが聞こえたらしく、琴がニヤニヤしながら聞いてくる。
    何か、むかついた。
    勝ち誇った顔されて、少し悔しかった。
    「あ、あるよ!!今見たから無くない!!」
    いかにも小学生のいいわけである。
    でもまぁ、事実は事実だ。
    今見ている。
    現在進行形なのだから、間違ってはいないはず。
    「ふーん、残念だったわね。私は2回目よ!コレは勝ったもんねーっ」
    「う、うっさい。こんなの勝負じゃないし!」
    俺はプイッとそっぽをむいた。
    ガキな俺。
    と、圭斗が口を開いた。
    「虹って、空にかかる橋なんだって」
    未久も、琴も、そっぽを向いた俺も、圭斗をみた。
    何それ、どういうこと、と、疑問をたくさん抱えた表情で。
    「虹って、空の橋だとか、なんとか書いてあったよ。
    だから、虹を渡ると、地球の裏側まで行けるんだってさ!!」
    得意げに圭斗が話してくれた。
    半信半疑。
    「ほんと?」
    「うん、ほんとだよ。嘘だと思うなら、次に虹出た時に端っこから
    渡ってみればいいよ。そうすれば地球の裏側にいける」
    真剣に話す圭斗が面白くて、そのときは、頷いた。
    地球の裏側へ行こう。
    そんな約束を、7年前の夏に交わした。
  • 8 猫 id:zVWq0061

    2012-07-22(日) 23:35:53 [削除依頼]

    「でも、駄目になっちゃったんだよなぁ……」
    あの日の約束は、未だに果たされていない。
    7年も経った今でも。
    仕方が無い、といえば仕方ないのかもしれない。
    だって俺たちはバラバラになってしまったから。
    ―――原因は1つじゃない。
    喧嘩したんじゃない。
    大きな原因は多分……。
    琴の転校。
    小2の2月、琴は父親の転勤で転校する事になった。
    そして小3では3人ともクラスがバラバラになり、それ以降小6まで、
    見事に同じクラスには誰ともならなかった。
    琴の転校を機に、俺たちはバラバラになった。
    別に仲が悪くなったわけじゃない。
    ちょっと距離が離れただけだった。
    でも、今は結構遠い距離関係に俺たちはいる。
    未久は何を思い立ってか、私立中学に進学した。
    だから必然的に顔を合わせることは無くなった。
    圭斗とは学校は同じだけど、常に成績はトップ、しかも2年からは生徒会
    役員にもなってしまい、3年ではとうとう生徒会長にまで上り詰めた。
    成績が中の中の俺とは何の接点も無くなった。
    というか、住んでる次元が違う。
    ちなみに3年間一度も同じクラスにはなってない。
    俺もバスケ部で部長やってたけど、生徒会長とじゃ立ち位置が
    全く違うし。
    中学にあがってから俺たちは本当の意味でバラバラになった。
  • 9 いるか id:zVWq0061

    2012-07-22(日) 23:47:56 [削除依頼]

    おもしろそー☆

    頑張ってくださいな(・ω・)ヾ
  • 10 猫 id:/27ergT0

    2012-07-23(月) 06:36:11 [削除依頼]

    いるかs
    わざわざコメント、ありがとうございます!
    感謝感謝です。
    こんな小説とも言えない小説を読んでくださって嬉しいです。

    頑張ります……!!
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