SAMURAI―幕末純恋歌―33コメント

1 キセル id:Z7NIx73/

2012-07-15(日) 12:37:29 [削除依頼]
変動の幕末を生き抜いた侍たち

幕臣も攘夷浪士にも

彼等には
彼等の生き方があり
彼等の誇りがあった

そして
また
彼等の伝えきれぬ想いもあった。

幕末純恋歌
どうぞご覧ください!!
  • 14 キセル id:UJ2SM5i1

    2012-07-15(日) 19:03:35 [削除依頼]
    「鶴二、鶴二、
     起きてぇなぁ!!」

    兄と雪の声で目を覚ました

    体には包帯が巻かれている


    「・・兄者・・雪・・・
     ・・どうし・・て?」

    長い間寝ていたせいか声がかすれてしかでない。

    「こっちのせりふや!!」

    雪が初めて大声を上げた

    「無理して、あんな集団に一人で喧嘩売って
     勝てるとでも思うたんか!!

     この分からずや!!

     確かに、鶴二は剣の腕はすごいよ
     そこらの浪人よりは絶対強い・・・・

     でもな・・でも・・」

    途中から変る雪の声

    「鶴二がいなくなったら・・・
     私・・」

    「・・雪?」

    雪の右腕に刀のかすり傷。

    「お前・・何した・・・」

    雪が目をそらした。

    兄が雪を一度見た後
    決心したように俺に話し出した


    「実はなぁ・・」
  • 15 キセル id:UJ2SM5i1

    2012-07-15(日) 19:16:10 [削除依頼]
    あの日、俺が血しぶきをあげながら
    倒れていくところを雪はたまたま見てしまったのだ

    そして、
    俺に駆け寄った

    新撰組が取り囲む中へ
    自ら入り込んでいったのだ

    「・・・こいつの女か。」

    俺の名を必死に呼ぶ雪。
    そして彼女はあろうことかその
    新撰組の副長を睨みつけたのだ

    「絶対、許さへん。
     新撰組かなんか知らんけど
     罪のない人間殺す奴なんて

     幕臣でもなんでもない!!

     人間捨てた、ただの刀持った猿と
     変りはせぇへんわ!!」

    続く沈黙。

    そしてそれを破ったのは
    その副長


    「男同様いい度胸をしているが・・
     口が災いを呼ぶことを忘れるな。」


    目にも見えぬ早業で
    雪の着物の端を切り落とした
    彼はそのまま
    新撰組を連れて消えたらしい。
  • 16 キセル id:UJ2SM5i1

    2012-07-15(日) 19:24:15 [削除依頼]
    「そこに・・伊村はいたか!!」

    不本意にも俺は兄にそう聞いていた

    「・・そこに、伊村 滝五郎はいたか!!」

    兄は眉をひそめ、俺の顔を見つめる

    「何を言ってるんだ。鶴二。
     伊村 滝五郎は親父と一緒に死んだ男じゃないか。」


    ・・・死んだ?

    「嘘だ、俺は、伊村に会った!!
     この手で戦ったんだ!!」

    「鶴二・・。」

    雪の困ったような声が耳に響く

    「鶴二。きっと、疲れてるんやな。
     もぅ、寝とけ」

    兄の声は

    ひどく優しくそして、驚くほど、冷たかった。
  • 17 キセル id:UJ2SM5i1

    2012-07-15(日) 19:31:12 [削除依頼]
    「おい、総司。
     また、くだらんことをしでかしたな。」

    鬼の副長―土方 歳三はあくびをしている部下を
    呼び出し、半分呆れて説教している

    「土方さん。俺はあの伊村の遺言を
     やり遂げてあげたいだけですよ。」

    「くだらん。どうして、組織を裏切った男の遺言なんか
     聞かなければならない」

    「土方さんはこれだから、嫌なんですよ。」

    沖田はそういうと、立ち上がった

    「おい、どこに行く・・話はまだ・・」

    「俺は、鬼じゃないんだ。土方さん。
     遺言聞いてやれるぐらいの人でぐらいいたい」


    土方は先ほどまでその部下がいたところを眺め
    何かを吐き捨てるようつぶやいた

    「人斬りが・・・」
  • 18 キセル id:UJ2SM5i1

    2012-07-15(日) 19:41:32 [削除依頼]
    「鬼・・か・・」

    沖田はつぶやき、夜の公道へと足を早める

    この道で、あの二人を斬った

    伊村と籠屋を

    ―伊村 滝五郎

    新撰組では有名な剣士

    だが、彼は博打がすぎた

    自分の腕を買ってくれる攘夷に身を翻すとは

    そして、当然ながら身を追われ
    匿った先が


    「籠屋の鶴太郎のところ・・」

    あの息子の・・・親父。


    耳に残るあの時の音

    血しぶきと土煙と

    かすれる遺言


    『お願い・・・だ・・・
     こいつ・・の息・・子の・・ことは・・
     とがめない・・で・・・くれ・・』


    死んだ親友のかわりの最後の遺言


    「咎めないで・・か」

    浅葱色の羽織が冷たい風にあおられる


    「あの息子。
     おもしろい奴になりそうだ」

    沖田は公道からそれると
    別の場所へ足を早めた。
  • 19 キセル id:UJ2SM5i1

    2012-07-15(日) 19:43:24 [削除依頼]
    一旦オチます★

    コメント、感想など
    よろしくお願いします!!
  • 20 キセル id:Ik.B47Y.

    2012-07-16(月) 09:43:21 [削除依頼]
    アゲオチ★
  • 21 彩蘭? id:ez-Caje4sv/

    2012-07-16(月) 10:01:31 [削除依頼]
    キセルsは文才あっていいですね〜(^_^) 私なんてまだまだ…(泣)
  • 22 キセル id:eaE2mGE1

    2012-07-16(月) 14:02:06 [削除依頼]
    彩蘭?様

    文才と呼べる程じゃねぇーです!!
  • 23 キセル id:eaE2mGE1

    2012-07-16(月) 14:07:35 [削除依頼]
    「やぁ、こんばんは」

    沖田の足は籠屋の前でいつしか止まっていた

    「・・・・誰?」

    「あっ、君、土方さんに喧嘩売った女だ」

    雪を見て、笑った。

    「・・・新撰組のお侍さんですか。
     鶴二を殺しに来たんやったら
     先に、私を殺してみーや。」

    雪の言葉に沖田は眉を下げた

    「やっぱり、君は素晴らしいよ
     天下の幕臣に喧嘩を売るとは。」

    雪の肩をたたく

    「会わせてくれる?
     その鶴二に。
     話したいことがあるんだ。

     伊村の話を」
  • 24 キセル id:eaE2mGE1

    2012-07-16(月) 14:17:45 [削除依頼]
    俺のもとに来た
    新撰組の沖田総司―

    「何の御用ですか?」

    腕の包帯を外しながら
    俺は横目で彼を見た


    「君、年いくつ?」

    「16ですよ」

    ぶっきらぼうにそう答えた

    「うん・・・いい年だ。
     君、入隊しないかぃ?」

    突然告げられたのは予想を絶する言葉。

    噂では聞いていた。

    沖田 総司はあの副長とは違い
    人思いで優しく仁義を重んじると

    だが、この様だ

    「それは、何の嫌がらせで?」

    あまりにも仕打ちが酷すぎる

    「伊村 滝五郎は
     優れた剣士だった。

     君は伊村に剣を習っていた・・はず」

    沖田はそう言うと、俺を見つめた

    「伊村の弟子なら、
     その師匠の罪を背負うべきだ」

    微笑みと共に冷たい悪寒―。
  • 25 キセル id:eaE2mGE1

    2012-07-16(月) 14:18:31 [削除依頼]
    一旦オチ★

    コメント、感想待ってます!!
  • 26 彩蘭? id:yAei8PR/

    2012-07-16(月) 15:49:16 [削除依頼]
    キセルs、様づけ止めましょう。

    あまり親近感持てないし。
  • 27 キセル id:cPbH94U0

    2012-07-16(月) 16:03:09 [削除依頼]
    彩蘭?

    ですよね、
    じゃあ、遠慮なく(^^)
    私もタメでいいよ★
  • 28 キセル id:cPbH94U0

    2012-07-16(月) 16:13:07 [削除依頼]
    「・・・・。」
    絶句というのはこのことだ。

    「何を・・・言い・・・出す!!」

    「そのままの意味だよ」

    沖田の微笑―。

    「伊村の遺言さ。
     
     俺が消えたら、俺の弟子を
     新撰組隊士に

     と」


    俺は立ち上がった

    「ふざけんな!!
     俺は・・・!!」

    腹の傷が痛んだ

    「俺が伊村のふりまでしたんだ
     君の為に」

    沖田の目が俺を捕らえる

    「この籠屋はもうじき新撰組に潰される
     攘夷志士を匿った大罪でな

     だが、

     君を巻き込まないでと

     伊村の最後の遺言さ。

     そして、俺は考えた。」

    つまり、

    この籠屋の子孫がどこまで逃げようと
    新撰組はどこまでも追いかけ斬り殺す

    なら

    腕の立つ次男を
    新撰組にすればいい

    単純で明快だが
    酷だった

    親を殺した組織に
    忠誠を誓うことは

    「さぁ、君しだいだ

     どうせどの道、助からないなら・・」

    この道に来なよ

    沖田の声が頭に響いた。
  • 29 キセル id:cPbH94U0

    2012-07-16(月) 16:20:13 [削除依頼]
    「本当に行くのか・・・」

    兄の姿が妙に懐かしく思えた

    「あぁ。親父の守ったここ潰すわけにはいかないんだ」

    その為に
    人斬りに成り下がる自分に
    吐き気がした

    「待って、鶴二!!」

    雪の声だとすぐに分かった

    「・・・どうした、雪」

    自分でも笑えるくらいの低い声

    「これ、持ってて。」

    雪のかんざし

    「おまもり」

    何を思ったのか
    いや、ずっと好きだった
    雪のことが

    結婚しようとも思っていた

    でも
    それは生涯叶わない

    なんせ、俺は
    いつ死ぬか分からないんだから

    でも

    でも

    「好きだ」

    想いが声に漏れ
    雪を抱き寄せる


    「・・・俺は、お前等を護る」

    そうだ
    そう思え
    そのほうが楽だ

    お前等を護るために
    人斬りと呼ばれるなら

    それが大義だ


    「必ず、帰ってくるよ」
  • 30 キセル id:cPbH94U0

    2012-07-16(月) 16:23:03 [削除依頼]
    【復讐の果て】

    これにてこの話は終わりです

    第一話ということで
    やっぱり、新撰組でしょ!!
    そして沖田でしょ!!

    ということで
    無理やり登場させました

    サーセン!!
  • 31 キセル id:cPbH94U0

    2012-07-16(月) 16:25:39 [削除依頼]
    今日の更新はここまでです(^^)

    祝30

    ありがとうございます!!
    コメント、感想待ってます!!
  • 32 彩蘭? id:ez-WV.UAGz.

    2012-07-18(水) 07:15:09 [削除依頼]
    それでは遠慮なく、キセルと呼ばせて頂きます! 更新頑張ってね!
  • 33 彩蘭? id:ez-ZaEwwI6.

    2012-07-21(土) 22:53:57 [削除依頼]
    キセルsどうしたんですか? 更新しないんですか!? 戻ってきて下さい!
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