ユリの花11コメント

1 卑弥呼 id:OwnOaM51

2012-07-14(土) 16:09:02 [削除依頼]
なんで春はこんなに眠たくなるんだろう

授業中、葉山 創は考えた。
先生の声さえ、子守唄に聞こえてくる。
外を見てもグラウンドには誰もいない。
(早く、早く終われ。終わってくれ)
授業終了まであと15分。
  • 2 蒼穹 id:NEkRjYo1

    2012-07-14(土) 16:10:08 [削除依頼]
    更新ガンバ〜^^

    応援してるぞぅ
  • 3 卑弥呼 id:OwnOaM51

    2012-07-14(土) 16:22:58 [削除依頼]
    「起立。礼。ありがとうございましたー」
    日直の声で目が覚めた。
    (やべ。寝てたか)
    次は体育。
    創はそれほど運動が得意ではない。
    それは創の体育の授業態度や、「2」と書かれた通知表からも分かる。
    (休も。頭痛いっていっておけばいーや)
    体育を見学するにはまず、担任に報告しなければならない。
    (今の時間なら職員室にいるはずだ)

    周りは皆体育着になり、グラウンドに向かっている。
    「あれ?創行かねーの?遅れたらグラウンド5周だぜ」
    クラスメイトの守が声をかけてきた。
    「あぁ、俺今日見学するわ。頭いてェ」
    「そっか、じゃ、早目に担任に言えよ。」
    そう言って守は出て行った。

    創は一階の職員室へ向かった。
    「失礼します。」
    今まで職員室なんて入ったことなかった。
    担任の藪崎は自分の机でパソコンをいじっていた。
    「先生。俺今日の体育、見学します。」
  • 4 卑弥呼 id:OwnOaM51

    2012-07-14(土) 16:23:34 [削除依頼]
    >>2 ありがとうございます。頑張ります。
  • 5 卑弥呼 id:OwnOaM51

    2012-07-14(土) 16:31:35 [削除依頼]
    「そうか。」
    藪崎はそれだけ言って、もう帰れ、こっちは忙しいんだ、と言わんばかりに手をひらひらさせた。
    (はいはい、かえりますよ)
    そのとき、創はある少女に目がとまった。
    体格からみて歳は13、4あたりか。
    半袖の夏服から出ている腕は真っ白、長い髪をひとつ結びにしている。
    (転校生か?)
    どうせ中3の自分のクラスにはこないだろうと、そのときはそのまま自分の教室に帰った。

    「おい、今日、転校生が来るってよ!」
    大声で拓真が叫ぶと、教室にどよめきがおこった。
    「え?!まじで?!女か?」
    「このクラスにくんのか?」
    創は耳を疑った。
    (まさか、さっきの・・・)
  • 6 卑弥呼 id:OwnOaM51

    2012-07-14(土) 18:51:11 [削除依頼]
    帰りの会。
    いつもならみんな眠たそうにウトウトとする時間だが今日は違った。

    転校生が来る。

    そのことに皆気を取られ、先生に何度か「話をしっかり聞け」と注意された。
    「ああ、それと、今日転校生が来る予定だったが、都合であさってになった。」
    最後の方に、付け足すようにいわれたこのセリフは、創をはじめ皆に「遠足前夜のどきどき感」をあたえた。

    帰り道。
    創は転校生はどこら辺に住んでんのかなぁなんてことをぼんやりと考えながら帰った。
    学校から出る前に、拓真が、「美少女だぜ、きっと。」と言っていたのを思い出した。
    (まあ拓真みたいに目立たない俺には転校生も興味を持たないだろうな)
    拓真はスポーツも、勉強も割と出来る。
    守も、勉強は創と同レベルだがスポーツは拓真と同じくらいできる。
    (いいよなぁ、運動神経がいいやつは。)
    そうこうしているうちに、家についた。
  • 7 卑弥呼 id:2acLyc7/

    2012-07-21(土) 16:10:45 [削除依頼]
    「あさって、転校生が来るんだってね。」
    夕ご飯のとき、母親の薫が言った一言。
    父親の爽一は顔をあげ、「へぇ、そうなのか」とだけ言ってまた新聞に目を戻した。
    「あんた、転校生なんか興味ない、なんて口では言っていて、内心は結構気にしているでしょ。」
    創より、ひとつ上の姉が言った。
    「うるせーなー・・」
    そういいながらも創は姉の言葉にびっくりしていた。
    確かに創は拓真や守には「転校生なんてどうでもいい」と言ったが、興味はある。
    「まだ、男か女かもわかってないんでしょ。妄想しすぎよ」
    「俺はそんなに変態じゃありませんー。」
    毎日、こんなやり取りをしている姉の紫穂は、テストは常に学年1位、運動神経もよく、まさに「理想の」生徒。
    そんな姉と正反対の創は、受験生という自覚がないとよく薫に怒られる。
    スポーツだって、今まで何回仮病で休んだか自分でも覚えていない。

    翌朝。

    薫に、「早く起きなさい!」と耳元でフライパンをガンガン鳴らされながら起きた朝ほど憂鬱な朝はない。(実際にフライパンで起こされる人って、ほんの少ししかいないよね)
    (ん・・?)
    遠くに人がいる。
    人通りの少ないこの道では、立ち止まっているととても目立つ。
    制服は創の通っている林城高校の制服だ。スカートが風になびいている。
  • 8 卑弥呼 id:2acLyc7/

    2012-07-21(土) 18:32:25 [削除依頼]
    >>7 間違えました。「南中学」です。「林城高校」はそのうちでてきます。   ご迷惑おかけしました。
  • 9 卑弥呼 id:2acLyc7/

    2012-07-21(土) 18:41:05 [削除依頼]
    中学に行くには、少女がいる前を通っていかないといかない。
    しかし・・・
    (なんであんなにうつむいてんだろ。)
    その少女は、周りの人を寄せ付けないオーラを放っていた。
    (まぁいいか。)
    そう思い歩き始めたとき、気がついた。
    (あの子・・・!職員室にいた、あの子だ)
    仮病を担任に報告にいったとき、職員室にいたあの少女。
    長い髪、華奢な体格。そっくりだった。

    「あの・・・。もしかして、南中の転校生?」

    気がついたら、その子のそばに行って、話しかけていた。
    (わ゛ーーー!何話しかけてんだ俺ェーーー!)
    「そうだけど。」
    (え?)
    透き通るような声。
    「そ、そうなんだ。何年?」
    「・・・三年」
  • 10 卑弥呼 id:tPOMDf11

    2012-07-24(火) 19:02:54 [削除依頼]
    (気まずい・・・)
    わずか10秒で会話終了。
    「あ、えっと・・じゃあ、俺、もう行くから・・」
    女の子は「そう」と言ったっきり、もう口を開かなかった。

    「なぁなぁ、転校生って女かなぁ?」
    教室に入ったとたん、拓真が声をかけてきた。
    「美少女だといいなぁ」
    続いて守。
    創は、「今朝転校生を見た」といったら間違いなく根掘り葉掘り訊かれることを本能で感じ取った。

    あれだけ騒いでいたが、午後になると皆の話題は転校生より一ヶ月後のテストのことに移っていた。
    「俺国語がやべェーーー!あと理科!」
  • 11 卑弥呼 id:yRpZx/L.

    2012-07-25(水) 18:59:09 [削除依頼]
    「創は?創は?俺社会やべェんだけどー!!」
    拓真の声。
    テストなんてどうでもよかった。
    一ヶ月後のテストことより、明日の「転校生」のほうが、創にとっては気になることだった。
    そして・・
    それからのことは、あまり覚えていない。
    (あー・・。なんでこんなボーっとしてんだろ。)
    自分でわかっていたけど、それは仕方のない物だと思った。
    原因は、今朝みた転校生だったからだ。
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