スクールプリズン7コメント

1 寿 id:xEnhOJY0

2012-07-14(土) 13:54:19 [削除依頼]
※この小説に登場する地名、人名は全て架空です。
※そしてフィクションです。

白霧中学校2年5組。
別名「スクールプリズン」
直訳、学校牢獄。

それは問題生徒の集まるクラス。

ここでの問題生徒とは、
何かしらの「問題」を抱えた生徒の事を指す。
その「問題」は決して学力ではない。
性格上の「問題」である。
つまり、性格異常のある生徒の巣窟こそが
スクールプリズンなのである。
否、
正確にはスクールプリズンとは、
性格異常のある生徒の更正場である。

具体的な例を示すならば、
DQNやいじめっ子などがそれに該当する。

この物語は、
スクールプリズンの日常を描いた物語である。
  • 2 寿 id:xEnhOJY0

    2012-07-14(土) 14:59:57 [削除依頼]
    「おはようございます 
    新担任の湯上 歪(ゆがみ ひずみ)です
    一年間よろしく」

    全てはこの一言から始まった。
    春。桜の舞い散る四月のこと。
    今日は白霧中の始業式の次の日。

    白霧中学校2年5組担任湯上 歪。
    スクールプリズンの担任。
    「狂師」の異名を持つ男。
    担任になったら、
    人生を狂わせる教師になるという意味合いで、
    その名前がつけられている。
    (狂わせられるというのはあくまでも生徒目線であり、
    本当は更生されているのだが)

    「えっと…
    まあ今日は初めということで、
    クラス委員を決めたいと思います。
    推薦と立候補で候補を決めて、
    候補からみんなが票を投じて、
    最も票が多かった人がクラス委員
    っていう流れでいいかな?」

    「はーい」
    当たり前の返事。当たり前の様子。
    そのように生徒らはこたえた。
    外面上は普通。
    それが、スクールプリズンの生徒である。

    ちなみにスクールプリズンとは、
    教師内での二年五組の呼び名であり、
    そう呼ばれるほどの生徒の巣窟だということは、
    生徒は誰も知らない。


    「じゃあ、まずは立候補から。
    立候補したい人は挙手!」
    二年五組生徒30人全員手を上げなかった。
    当たり前である。

    「みんなこういうのルーズだな〜
    じゃあ推薦挙手!あ、理由付きでね」
    4人手を上げた。
    「じゃあ…」
    歪は生徒の席順と名前の書いてある紙に目を通した。
    教卓の中に入っていた紙である。
    「っと…久保田 桜さん」
    歪からの指示を受けて、女子生徒が立ち上がる。
    「私は、
    坂野 笑(さかの えみ)さんを推薦します。
    やさしくて、正義感があって、
    リーダーシップがある人だからです」
    歪は、黒板にその名前を書く。
    「他には?」
    手は、挙がらなかった。
    「じゃあ、確定でいい?坂野さん。」
    歪は坂野 笑の方向を見て問いかけた。
    顔が丸く目がはっきりとした女子だった。
    「みんながいいならいいですよ」
    明るく答えた。笑顔で答えた。
    周りもそれを受け入れる雰囲気だった
    「ということで、投票も無しに
    クラス委員は坂野笑さんになりました。」
  • 3 寿 id:/sbwgbe.

    2012-07-15(日) 02:37:55 [削除依頼]
    「じゃあもうすぐ授業が始まります。二年最初の授業がね」
    そういって歪は教室から出た。


    その途端だった、瞬間といってもいい
    「てめーらぁ よくやった!」
    坂野 笑はそう大声を出した。クラスに聞こえる程度に。
    「まあ、俺様に逆らう奴はそうはいねーと思うけどな」
    忠告しておくと、坂野 笑は男ではなく女である。
    それにもかかわらず自分を「俺」と称する。

    「だけど妙じゃないですか?投票もなしにクラス委員決めるなんて…」
    久保田が言った。
    「あん?どうせ時間がなかったからっつー理由だろ。
    そういう適当な教師だってことがわかったぜ」

    忠告しておこう。
    今の五組は裏の姿である。


    否、本当の表の姿。
    だが、
    本当はそういう悪い人間である事を教師の前では絶対に見せない。
    あくまでも「いい生徒」として振舞う。
    それが五組なのだ。
    要するに、
    猫をかぶるのが得意なのだ。
    五組の生徒は。

    そして、
    五組の最初の授業が終わり、
    二番目の授業が始まった。
  • 4 寿 id:/sbwgbe.

    2012-07-15(日) 02:49:07 [削除依頼]
    三時間目の終わった休み時間のこと。

    「あ、笑さん。ちょっと来て。」
    笑は歪に教材室に呼び出された。
    「はいっ」
    はきはきと答える。イメージを守るために。


    「全部運んでくれないかな?これ。」
    「全部…ですか…」
    歪が指示した本は教材室にあった本30冊。
    辞書である。
    「4時間目に使うから。
    あ、ちなみに僕は国語担当です。」
    「はあ…」
    笑は腹が立った。
    心の中で怒った。
    仕事が重すぎる。
    物理的にも。

    「重くないですか…これ…」
    「だってあなたクラス委員を、
    “自ら引き受けた”んでしょう?
    仕事ですよ。仕事。」
    笑はクラス委員を自ら引き受けてはいない。
    そのためさらに怒りのゲージはたまった。


    ここで放出することはないのだが。

    「僕も少し持つから。ね?」
    普通逆だろ。
    そう思いつつ、
    笑は重く面倒な仕事をかたずけた。かたずけさせられた。
  • 5 筋肉豆腐 id:vxcEeqH/

    2012-07-15(日) 16:43:48 [削除依頼]
    更新…がんば…れ…あとは、頼…む……。
  • 6 寿 id:/sbwgbe.

    2012-07-15(日) 20:09:47 [削除依頼]
    「ったく!俺は奴隷じゃねーよ!あの先公マジウザ。」
    笑は怒りを放出した。今は昼の休み時間である。
    「確かにあの量はないわー」
    「最低の教師だな」
    まわりも笑と意見を合わせる。

    ちなみに今は教室内には歪は居ない。
    職員室で仕事をしているのだろうか。

    「そういえば、
    あいつ授業中にイヤホン?みたいな物つけながら授業してたぞ。」
    「マジで?」
    「それ使えるんじゃね。
    音楽聴きながら授業する教師って問題あるだろ」

    笑いながら会話が続く。

    ここで補足しておくと、
    歪はイヤホンをつけて授業をしていたということは事実である。
    しかし、聴いていたものは音楽ではない。

    「まあ、潰すか。」
    笑は言い放った。
  • 7 寿 id:/sbwgbe.

    2012-07-15(日) 21:03:44 [削除依頼]
    二年五組帰りの会。
    「では、これで終了します。
    あと、放課後は笑さんはここに残ってください。」
    「え?あ、はい。」
    笑はどうせクラス委員の
    仕事の関係のことだろうと思った。
    断る理由がなく、
    というか断れないのでもちろん残った。

    仕事の内容によっては“潰し方”も変わる。
    そう思いながら残った。

    そんなわけで放課後。
    「じゃあまあ、始めるわけだけども


    君。面白いよねぇ。」
    歪は言った。

    「何が…ですか…」
    笑は質問した。
    質問というより、意味がわからなかった。
    面白い?何処が?
    自分が悪い人間だということか?

    いや、それはない。
    この人間には猫をかぶっているのだから。

    おそらく、
    無投票でクラス委員になった事だろうと、
    勝手に解釈した。


    「いやぁ、無投票でクラス委員って珍しいなって」
    予感的中。
    「ありがとうございます!
    私、他人からよく“リーダーにふさわしい”
    ってよく言われるんですよ!」
    元気に反応する。
    心の中で歪を馬鹿にしながら。

    ん?あれ?


    笑は歪がイヤホンをつけているという事に気が付いた。


    「そういえば、なんでイヤホンつけてるんですか?」
    気になってたため、聞いてみた。
    「あ、これ?“ある物”を聴いているんだよ。
    面白いよ。聴いてみる?」

    歪はイヤホンをはずし、笑に差し出した。
    笑は「聴いてみます」と、イヤホンを耳につけた。

    聴いた瞬間、後悔した。
    驚いた。絶望した。失望した。


    なぜなら、
    歪が聴いていたのは、
    そのイヤホンから流れていたのは、
    笑の悪口だったのだ。
    言うならば、
    猫をかぶっていないときの笑の声だった。

    「どう?面白いでしょ?
    今日手に入れたばかりなんだー。それ。」

    笑は激怒した。猫をかぶる事を忘れるくらいに。
    「…ざっけんな…」
    「ん?何?聞こえない。」

    「ざっけんなって言ってるんだよ!」
    歪はサウンドレコーダーを笑の口元に近づけた。
    そして、それを操作した。
    「ほっぞんっと」

    この教師、最悪だ。
    笑はそう思った。
    猫をかぶることができない教師。
    それ以上に嫌な教師が何処にいるんだろうか。
    だが、笑はそれでも言える事があった。


    「そういうのって犯罪なんじゃねーの?
    この犯罪教師が!」
    言えることをいった。

    確か、そういうの犯罪だったと思う。
    そんなうろ覚えな考えからの反論だった。

    反論といっても歪は何も言ってないんだが。
    「犯罪ねえ…
    んじゃ。」
    歪はサウンドレコーダーを操作した。
    その声は。

    《まあ、潰すか 》


    「教師を潰そうとしている人間に、
    犯罪者って言われたくないなあ」


    もう笑は何もできなかった。
    本来は何もするはずがなかったんだが。

    「まあ、そういうことだ。
    僕を潰すことと、
    猫をかぶることはやめたほうがいいよ。
    リコールしちゃうぞ?」

    歪は教室のドアを開け
    「じゃあね」といって行ってしまった。
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