黒ウサギは人参を食べない。28コメント

1 魔幸神子 id:CDgbMn41

2012-07-08(日) 12:58:40 [削除依頼]

少女はウサギについていきました。

つまらない毎日に飽きた
少女は、ウサギを知りたかったのです。

ウサギはぴょんぴょん飛び跳ねました。
少女はその後を必死に追いかけました。

まって、まって。

しかし、
ウサギはウサギじゃありませんでした。
  • 9 魔幸神子 id:CDgbMn41

    2012-07-08(日) 16:34:31 [削除依頼]

    私は席から立ち上がり、
    ケータイをスカートのポケットに
    滑り込ませた。

    「ぁ〜・・・。なんかヤル気でないから
     保健室行ってくる」
    「ん?そぅ。お大事に」
    「ん」

    私は悪に満ちた教室を出た。
    とぼとぼと廊下を歩いていると
    イジメられている子がいた。
    頭から靴にかけて見事に
    びしょびしょだった。
    泥水か何かぶっ掛けられたのだろう。
  • 10 魔幸神子 id:CDgbMn41

    2012-07-08(日) 16:38:12 [削除依頼]

    で、なんとなく見てたら
    そのこと目が合ってしまった。
    やばっと思って
    目をそらしたら、その子は
    悲鳴のような声で泣き叫んだ。

    泣いたって、どうにもならない。
    ここは普通とは違う学校だ。
    いじめに気づこうが気がつかなくても
    自分で何とかしなくてはいけない。

    なんて馬鹿らしんだか。

    「しつれーします」
    ガラッと保健室の戸を開けると、
    ラッキーなことに先生はいなかった。
  • 11 魔幸神子 id:CDgbMn41

    2012-07-08(日) 16:43:24 [削除依頼]
    私は馬鹿にやわらかくて
    高級そうなベットに身を投げた。
    庶民の私にはなんともいえない。

    スカートからケータイを取り出し、
    あるサイトを見た。

    “ブラック・ラビット”

    まぁいわゆるああいうヒトの
    つぶやきの場所だ。
    わたしはべつに死にたくもなんともないけど、
    見てるぶん、思い知ってるし。
    ああいうヒトって、
    こんなこと思ってるの?
  • 12 魔幸神子 id:FEyWXFJ/

    2012-07-09(月) 14:32:57 [削除依頼]
    私はカチカチと
    慣れた手つきで指を動かした。

    読んでいるるうち、
    なんだかだんだん眠くなってきてしまった。
    「少しだけ・・・」

    私は思いまぶたを閉じて、
    夢の中へと沈んでいった。

    どれくらい寝ていたのだろう。
    目が覚めると、あたりは暗くなり始めていた。
    かなり寝てしまったらしい。
    私は伸びをして、ケータイの画面で
    時刻を確認した。
    五時半か。まだ学校は閉まってない。
    私はベットから降りて、
    上履きを履きなおした。
  • 13 魔幸神子 id:FEyWXFJ/

    2012-07-09(月) 14:35:50 [削除依頼]

    だが、わたしはあることに気がついた。
    「先生がいない・・・」

    別に今日は出張とかも言ってなかったし、
    いるのは当たり前のはずだ。
    それにいたとしたら
    私をたたき起こしていただろう。

    私はとりあえず保健室を出ることにした。
    がらりと乾いた戸を開ける音が響いた。

    廊下はしんと静まり返っている。


    だれも、いない。
  • 14 魔幸神子 id:FEyWXFJ/

    2012-07-09(月) 14:44:21 [削除依頼]

    バカに静かな廊下を駆け抜け、
    私は教室に向かった。

    今、廊下を走っていても
    誰とも会わなかった。

    まるで、
    この学校にいるのが私ただ一人のようだった。

    「どこっ・・・みんなどこにいるのっ・・・」

    私は無我夢中で人影を探した。
    でも、どこの教室を見ても、
    外を見ても誰もいない。

    -――ピーーー

    「え・・・」

    私のポケットから、
    何かが聞こえた。
  • 15 魔幸神子 id:FEyWXFJ/

    2012-07-09(月) 14:50:17 [削除依頼]

    どうやらケータイからだ。
    私はスカートのポケットから
    ケータイを恐る恐る抜き取った。

    ---ピー・・・・。

    ぷつり、とその音は途絶えた。
    また、静まり返る。

    私はケータイを開いてみた。
    画面に何かが書かれている。

    “私は、●●を●●ました”

    ぞくり、と私は肩を震わせた。
    真っ黒な何もない画面に
    ただ白い文字が浮き上がる。

    最後に、また文字が浮かび上がった。


    “私は人参が嫌いです”
  • 16 魔幸神子 id:FEyWXFJ/

    2012-07-09(月) 14:55:51 [削除依頼]

    ガシャァァァン!!!

    数十メートル先にある
    私の教室から物音が聞こえた。
    何かが壊れるような音だった。

    「何・・・??」

    ---リーンリーン
    またケータイから音が鳴り出した。
    また画面に何かが浮かび上がる。
    黒いウサギが大きな刃物らしきものを
    右手に持った絵だった。

    そのウサギの口元が
    にやり、と大きく裂けた。

    “黒ウサギにはご注意を”

    最後に不吉な文字が浮かび上がった。
  • 17 魔幸神子 id:FEyWXFJ/

    2012-07-09(月) 14:59:32 [削除依頼]

    私は校舎から出ようと思い、
    走り出した。

    カキン・・・カキン

    刃物がぶつかり合う音が背後から
    聞こえてきた。
    なぜか、目から涙が溢れ出した。

    もう怖いという感情しかなかった。

    昇降口に着いて
    上履きを履き替えて
    出ようとした。

    なのに・・・。
  • 18 魔幸神子 id:FEyWXFJ/

    2012-07-09(月) 15:03:22 [削除依頼]

    「あ、あかない・・・!?」

    がっちりと、いくら
    開けようとしてもだめだった。
    鍵がかかってるんじゃないか、
    そう思い・・・・そう願って
    鍵をチェックしてみる。

    「嘘・・・なんであいてるの・・・っ」
    開いているはずの鍵。
    なのに開くことが出来ない。

    もぅ・・・だめだ。
    私は力なくそこから離れ、
    一回の窓を探した。
    だが、どこもまったく同じだった。
  • 19 魔幸神子 id:FEyWXFJ/

    2012-07-09(月) 15:09:48 [削除依頼]

    カキンッ‥・・・ギギギギギ----

    「ひっ」

    今度は床を引っかいているような音が聞こえてきた。
    私はまた廊下を駆けた。
    私は階段を上り、とにかく上を目指した。
    息が切れて、汗が額ににじむ。

    帰宅部の私にとってとてもつらかった。
    「はぁ。うっく・・・」
    二階の階段の途中で
    私は一度止まった。
    背後からの音はまだ少し聞こえる。
    でもさっきよりは距離は伸ばせただろう。

    そう考えていると、

    ---トンッ

    後ろから誰かに押された。
  • 20 魔幸神子 id:FEyWXFJ/

    2012-07-09(月) 15:14:54 [削除依頼]

    『雛実、今日から
     新しいお父さんよ』

    新しい・・・お父さん?

    小さいころの記憶が、
    脳をよぎった。

    『そう。新しい私たちの家族、
     そして・・・・』

    母は自分の腹を撫でる。

    『新しい、姉妹よ』

    そのときの母の顔は
    今でも思い出すたびむかついた。
    そんな腹なんて刃物で
    引き千切りたかった。
  • 21 魔幸神子 id:2MK9UoY/

    2012-07-13(金) 18:10:01 [削除依頼]

    私には小さな妹がいた。
    くりくりの目に、可愛らしい笑顔。
    すべてがすべて、羨ましくてしかたがなかった。

    4歳違いの可愛らしい妹。
    母と新しい父は
    その子ばかり見ていた。

    嗚呼、羨ましい。
    なくなっちゃえばいいのに。

    あのときの私は、


      “幼かった”のだ。
  • 22 魔幸神子 id:2MK9UoY/

    2012-07-13(金) 18:16:09 [削除依頼]

    「んっ・・・?」

    私は目をゆっくりと開いた。
    目にはいつもどうりの学校の
    二階の廊下が映っていた。

    生暖かくて湿気が多い空気の中にいるようだ。
    吐き気を覚え、ぐっと我慢する。
    私はさっきあったことを思い出し、
    さっと階段のほうを見る。

    「さっきの・・・
     誰だったの・・・?」

    階段から突き落とされたせいか
    腰や肘が痛い。
  • 23 魔幸神子 id:2MK9UoY/

    2012-07-13(金) 18:24:45 [削除依頼]

    ずきりと頭が痛む。
    私は立ち上がりケータイで
    時間を確認してみた。
    やはり、画面は真っ黒で
    何も映っていない。

    だが、あれからかなり
    時間がたっているはずだった。

    なのに、何であたりはまだ薄暗いまま。
    もう真っ暗になってもおかしくない。
    いや、なっているはずだった。

    ―――ピ、ピピ、ピ、ピピ

    ケータイがまた鳴り出した。
    私はすかさず画面を見た。
    汗が私の顎の下を滑り落ちる。
  • 24 魔幸神子 id:2MK9UoY/

    2012-07-13(金) 18:33:27 [削除依頼]

    画面に白い文字がゆらゆらと
    陽炎のように浮かび上がる。

    “黒ウサギはおうちに帰りました”
    “今は、いません”

    「え・・・」

    私はすっと、力が抜けた。
    とりあえず、今は安心なんだと理解できた。
    これからどうしようと
    私は周りをきょろきょろ見渡した。

    ふと、見たことがない扉が目に入った。
    紫と黒と赤で施された
    華やかな扉だった。
    少女がウサギを追いかけている
    絵が彫ってあった。
    まるで、不思議の国のアリスの物語を
    描いたような扉だ。
  • 25 魔幸神子 id:2MK9UoY/

    2012-07-13(金) 18:39:18 [削除依頼]

    私はそれに導かれるように
    近づいた。
    金色の薔薇の形をした
    ドアノブに手をかけ、
    私は開けた。

    ――――キィィィィィィ・・・

    「・・・・何、ここ・・・」

    そこは、学校じゃなかった。
    校舎裏にある林だけど、
    いつもの林じゃなかった。

    林の木には人参がぶら下がっていた。
    いや、実っていた。

    私はそっとその木に近づき、
    触ってみた。
    氷のように冷たくて、ずっと触ってたら
    凍ってしまいそうだ。
  • 26 魔幸神子 id:2MK9UoY/

    2012-07-13(金) 18:43:40 [削除依頼]

    「誰かそこにいるの?」

    ガサッと林の奥から
    誰かが姿を現した。
    私はとっさに身構える。

    「え・・・人間・・・?」

    現れた人はポツリと驚いたようにつぶやいた。
    ぴこり、と長くて白い耳が動く。

    目の前には、ウサギの耳が生えた
    少年が立っていた。


    ―――これが、彼との出会いである。
  • 27 魔幸神子 id:2MK9UoY/

    2012-07-13(金) 18:45:40 [削除依頼]

    【?】 終わったぜ!


    ウサギ耳少年現る!!(笑)
  • 28 魔幸神子 id:tpy..yw.

    2012-07-14(土) 15:57:55 [削除依頼]
     *?*

    私はただ立ち尽くしていた。
    少年はとても驚いているようだった。

    「あの・・・」
    私は恐怖でおびえながらも、
    目の前にいる“ウサギ”に話しかけた。

    すると少年は何かを悟ったらしく、
    にっこりと笑って私に近づいた。
    私は逃げなかった。
    「あなたは、人間?」
    私はこくりと頷いた。
    彼を見たところ、私より年下の感じがした。
    まだ幼さを保った顔立ちをしている。
    身長も私より少し低い。
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