裏切った者勝ち．7コメント

――午前6時30分

｢光ー、朝よー｣
｢ふぁーい｣
光と呼ばれた彼女は
ベッドの上で伸びをした。
そして、まだ覚めきっていない目を
擦りながら、
先ほど彼女を起こした彼女の母親が待つ
リビングへと向かう。
彼女の名は新城光[ｼﾝｼﾞｮｳ ﾋｶﾙ]。
活発だが少しドジな中学二年生だ。


｢いただきまーす｣
そう言って、光は
リビングの真ん中にあるテーブルにあった
トーストを口に頬張る。
彼女は、よほどお腹が空いていたのか
3分ほどで、完食してしまった。
その後、顔を洗いに洗面所に行き、
髪まで整えて戻ってきた。
そして――


｢行ってきます！｣
午前7時00分、彼女は元気に
家を出ていった。

午前7:00、RIYUさんは、元気に
コメをしてくれる


ま
っ
て
ま
す
。

３
ちょっと遅れましたが…
ちゃんとコメしましたw
ありがとうございます*

――午前5時30分

部屋の中に鳴り響く、目覚まし時計の音で
彼女は起きた。
彼女は、少しボサボサの長い髪を
手で軽くとかしながら
まだ薄暗いキッチンへと向かう。


彼女の名は柊由岐[ﾋｲﾗｷﾞ ﾕｷ]。
長いストレートの黒髪と
雪の様に白い肌が特徴的な、文系少女だ。
彼女がこんなに早く起きる理由は、
自分の分と彼女の妹の分の
朝食を作るためだ。
彼女の両親は、
彼女が幼い頃に他界している。
そのせいか、年齢に比べて大人っぽい。


慣れているのか
彼女はすぐに朝食を作り終えた。
それとほぼ同時に
彼女の妹、璃來[ﾘｸ]が起きてきた。
｢おはよう、璃來｣
｢ん、おはよ｣
どうやら、とても仲の良い
姉妹のようだ。


その後も、一緒に朝食を食べたり
由岐が璃來の髪を結んであげたりして
互いに、仲良く用意をすませた。
そして――


｢じゃあ、行ってくるね｣
午前7時07分、
近所の小学校に通う璃來を残して
彼女は家を出ていった。

――午前7時17分
愛ヶ丘[ｱｲｶﾞｵｶ]公園、別名恋来い公園。
近くにある恋愛成就に効く
愛谷[ｱｲﾀﾆ]神社が由来。
そこで光は、ある友達を待っていた。


｢遅くなってごめん｣
そう言って、
彼女のいるところに来た由岐。
彼女達は小学生の時から親友で、
中学二年になった今でも
一緒に登校している。
｢いいよ、いつもは私の方だし｣
｢何で今日は光の方が早いんだろう……？｣
｢そこ、真剣になるとこ!?｣
他愛ない話をしながら学校に向かう二人。


でも、この時はすでに
学校……いや、先生や生徒も
ある少女の支配下にあった。

二人は学校につくと、教室がある
二階に上がった。
A組の前に来たとき、二人は別れた。
光はA、由岐はB組だからだ。


光が今日に入ると
｢あ、光！｣
｢光、緊急事態や！こっち来て！｣
と、二人の少女に呼ばれた。
前者は大原鈴[ｵｵﾊﾗﾚｲ]。
美術部所属で、とにかく絵が上手い。
普段は落ち着いてる方で
滅多に取り乱したりはしない。
後者の関西弁混じりの子は
木坂逢胡[ｷｻｶｱｲｺ]。
関西出身の、面白いしっかり者。
いつも笑顔を絶やさない明るい子。
滅多に慌てないこの二人が
今は一枚の紙を持って、光を呼んでいる。
彼女が行ってみると
｢これ見て｣
と、鈴に一枚の紙を差し出された。
見てみると、


[裏切った者が勝つゲーム]
と書かれてあった。