現状逃避行7コメント

1 朱空 id:ihiKmyC0

2012-06-20(水) 21:30:45 [削除依頼]
−…ああ、今回は失敗か。

今回も、失敗か。

…でも、まぁいいか、そんなことは。

やりなおせばいいだけだ。

やり直そう。遣り直そう。

次の世界には、何が待っているんだろうね。
  • 2 朱空 id:ihiKmyC0

    2012-06-20(水) 21:58:01 [削除依頼]
    『世界』と言うモノは、案外いい加減だ。
    分からないことは解らないし、
    知らないことは知らないままだったりする。

    そんな世界に、一体どれだけの価値があるのだろうか。
    ボクには解らない、解りたいとも思わない。

    だってボクは、知らなくたって『生きていけるから』。
    いや、『死んでいける』の方が正しいかな?


    ボクは、死んでいる生者だ。
  • 3 朱空 id:0lwNQb9.

    2012-06-21(木) 00:22:13 [削除依頼]
    「衣、起きてよ、今日くらいは学校にいって」
    物が雑多に転がった部屋の扉が、かすかに開く。
    姉だ。ボク、翼羽 衣(ツバサバ コロモ)の姉さん、美羽(ミウ)。
    どうやら、諦めていないようだ…なんて、
    今更思いはしないけれど。

    「…」
    ボクはいつも通り無視を決め込む。
    相手がだれであろうと、ボクにはもはや関係ない。
    今のボクには関係ない。

    「ころも…今日がなんの日かは、知ってるわよね?」
    姉さんの声が遠い。扉は開いていても、
    部屋には入っていないのだろう。
    目を開いているわけではないから、確信はないけれど。
    別にどうでもいいけれど。

    「衣…」
    姉さん、やめてくれよ。
    そんな悲しそうな声を出さないでくれ。
    どうとも思えないボクが惨めになるじゃないか。
    「せめて、私の目をみてよ…」
    と、姉さんは言う。目を伏せながら。
    ああもう、面倒だなぁ。

    「卒業式だろ…?知ってるよ…」
    気怠そうに響いた声が自分のモノだとは
    思はなかった。
    ボクはこんな声だったっけ。

    「…知ってるよ、それくらい」
  • 4 朱空 id:0lwNQb9.

    2012-06-21(木) 00:49:20 [削除依頼]
    「まさか姉さんは、ボクに行けというのか…?」
    あんな所に、とボクは言った。
    怒りも何もない、空っぽの声で。
    「…っ、でも!」
    姉さんは焦る。そんなに必死にならなくてもいいのに。
    「最後の日くらい、いかないとっ」
    「…」
    最後の日…という言葉に、少し反応した自分がいる。
    『最後の日』…そう、今日は『最期の日』だ。

    今回のボクの、終わりの日。

    まぁ、今回だって同じだろうけれど。
    代わり映え無く…変わりなく、同じだろうけど。
    言ってやらない事も無い。
    「…仕方ないな、わかったよ」
    そう言うと、姉さんは笑った。
    ような気がした。
  • 5 朱空 id:qs80byO1

    2012-06-22(金) 20:35:33 [削除依頼]
    身支度中、ボクは鏡を見た。
    普段は身なりなんか気にしないボクだが、
    今日くらいは…と、思はなくもない。

    …流石に引いた…。
    なにこれ、ボク、こんなに酷かったか?
    長さのそろってない髪はぼさぼさだし、
    目の下のクマは、なんか病的だし…。

    まったく、女子とは思えないな。
    …こんな口調だが、…そして一人称だが、
    ボクは正真正銘、れっきとした女の子だ。

    まぁ、あんまり関係ないのだけれどね。
  • 6 朱空 id:qs80byO1

    2012-06-22(金) 22:21:36 [削除依頼]
    学校につくと、もう卒業式は始まっていた。
    …予想通りと言うかなんと言うか…。
    悲しくなったりはしないが、虚しくはなるものだな…。
    ふむ。

    さて、どうしようか。
    帰る…か?…せっかくここまで歩いて来たのに?
    …仕方ない、最後なんだし、教室にでも行ってみるか。
    あんま行ったこと無いから間違えるかもしれないが。

    誰も居ない教室は、不思議と落ち着くものだった。
    …。
    来たところで想いを馳せるほど思い入れはないしな…。
    やっぱり、帰ろうー…、と。
    思った、その時だった。

    「卒業式までサボるなんて、もはや尊敬しちゃうね。
    いやでも、遅刻は珍しいかな。来るのが…って言うできかもね」

    と。
    背後から、声がした。 …声?
    ボクはバッっと振り返った。
    そこには、一人の男子生徒が立っていた。
    「お前、誰…?」

    …彼は、小さく笑った。
  • 7 朱空 id:0I/W.E5/

    2012-06-23(土) 00:22:29 [削除依頼]
    「誰だ、とはご挨拶だね、翼羽さん。
    3年間同じクラスだった旧友の顔くらい、覚えていてよ」
    「…」
    さわやかに笑う少年の事が、心底怖いと思った。
    気味が悪い。気色悪い。不気味。
    関わってはいけない人種だ…と、直感でそう思った。

    …帰ろう。帰らなくては。ここに居てはいけない。
    ボクはそう思い、走り出した。
    「っと、もう帰るの?卒業式は?」
    少年はそんなことを言うけれど、
    構ってなんかいられない。
    彼は追いかけようとはしなかった…しかし。
    しかし、声をかけてきた。


    「翼羽さん、逃げるのは良いけど、
    あんまりそのチカラ、使わない方がイイかもよ?」
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