君を愛してみる*改*30コメント

1 桐谷 黎明 id:EjA/zAE/

2012-06-08(金) 20:53:33 [削除依頼]
 春が来た。桜が降っている。
 いつもより早めに起きて、ごはんを食べて、顔を洗い、髪を整え、歯を磨き、憧れのブレザーを羽織る。
「行ってきま〜す」
 玄関で両親に向かって元気良く叫ぶ。
「行ってらっしゃ〜い」
 リビングから両親の顔が覗いた。二人とも笑顔で私を見送る。
 花崎 莉子は今日から高校生である。 
  • 11 桐谷 黎明 id:w/9cYCS1

    2012-06-19(火) 14:15:08 [削除依頼]
     入学してから数日経った。しかし、やはり大垣 大翔との接点は無く、綾那は諦めかけている。
    「やっぱり、私と大垣君とは住む世界が違うのかな? 周りにいる女の子だって、オシャレでカワイイ子ばっかりだし……」
     なんて、弱音を吐く綾那を初めて見た。私と綾那は出会って一年も経っていない。私の知らない綾那がいる、と思った。
     ――放課後。
     廊下を歩いていると担任の先生に呼び止められた。
    「お、花崎〜」
     先生がいい年をして、スキップしながら近づいてきた。元々、陽気な先生ではある。
    「げ。何ですか」
    「『げ』ってなんだよ。そうだそうだ、コレ頼むわ」
     そう言って先生は大量のプリントを手渡した。目を通してみるとゴシック字体で『新入生歓迎球技会』と書いてある。
    「それな、各ホームルーム教室の黒板に貼って欲しいんだ。俺、頼まれたけど面倒くさくってさぁ」
     ……おいっ!!
     心の中で突っ込む。それよりも、教室は何個あると思っているのだ。一学年は四クラスある。そして、一、二、三年生。あと、特進クラスが全校で三クラス。十五クラスに貼らなければならない。
    「えぇ〜。先生、もう私、帰りま……」
     プリントから目を離し、前を向くともう先生はいなくなっていた。
    「はあぁぁぁ!?」
     誰もいない閑静な廊下で私の声が響いた。
     しかし、これがある奇跡を呼んだりするわけなのだ。
  • 12 桐谷 黎明 id:Hx1p6A2/

    2012-06-19(火) 14:17:01 [削除依頼]
    はっぴぃ☆>
     投稿出来たよ!! やったぁ>∀<☆
     何が駄目だったんだろ??
  • 13 桐谷 黎明 id:ACqi7B10

    2012-06-26(火) 21:33:45 [削除依頼]
     オレンジ色の光が斜めに廊下に差し込んでくる。優しく、穏やかな雰囲気をかもし出している。その中で私は立ち尽くす。どこか、その空気に溶け込んでしまいそうな……。
    「莉子」
     後ろからポンと肩を叩かれた。振り返ると綾那が立っていた。手には綾那の鞄と私の鞄を持っている。
     綾那が首を傾げた。
    「莉子? どうしたの、ボーっとして」
     我に返り、手に持っている物を見る。先生に押し付けられた、プリント。
    「莉子〜帰ろうよ。どっか寄ってこ」
     綾那が鞄を差し出す。
    「ご、ごめんっ! 先生にコレ貼ってって頼まれて……」
     綾那がプリントを一枚取り、目を通す。プリントから目を離し、ため息をついた。
    「先生は生徒使いが悪いなぁ」
     冗談っぽく呆れた様子を見せる。綾那は私に鞄を押し付け、代わりにプリントを何枚か取った。
    「手分けして貼ろう!!」
    「……あ、ありがとう、綾那!!」
     そう、これによって奇跡が起きる。君に出会えた奇跡。その奇跡によって崩れてゆく何か。取り戻してゆく何か。甦ってくる過去。
     君が全てを変えていった……――。
     
     
  • 14 はっぴぃ☆ id:aSva.GA1

    2012-06-27(水) 07:05:34 [削除依頼]
    >黎明

    よかった(*´∀`)v
    なんでダメだったんだろーね??

    うわぁ〜!!!
    このころはまだ綾那と仲いいのに…
    てかてか!!先生ナイスbb
  • 15 桐谷 黎明 id:dqRaXpq1

    2012-07-02(月) 20:45:13 [削除依頼]
     二人で手分けして、プリントを貼っていった。あとは一年D組のクラスに張るだけだ。一年D組の前で綾那と合流した。
     綾那は何か落ち着かない様子でD組を覗いている。
    「……どうしたの、綾那」
     私はニヤニヤしながら綾那に近づく。何となく予想はつくが、あえて聞いてみる。綾那がそわそわしている所がどうも面白かった。
    「お、大垣君がいるかな……って」
    「もうこんな時間だよ。いるわけないって」
     放課後の遅い時間。誰も教室にはいない、と思っていた。D組のドアを開けると、中には数人の男子が騒いでいた。まさか、人がいるとは思っていなかったので突っ立っていると綾那の声が不意に耳に届いた。
    「莉子!! 莉子、危ないッ!!」
     我に返ると自分の目の前にボールが見えた。真っ直ぐこちらに向かってきている。避けようにももう無理だ。固く、目を閉じた。
     もうっ、何で私がッ……。
     バシッ
     大きな音が教室に広がった。騒ぎ声が一瞬にして静まる。これだこの音が鳴ったのに痛みはどこにも感じられない。
    「いってぇ……」
     自分の前で男子の声が聞こえた。そろりと目を開ける。目に飛び込んで来たのは金色の髪。少しパーマを当てたと思われる髪型。耳にはピアス。もちろん腰パン。
    「大垣……君」
     呟いたのは綾那だ。
     目の前の男子が振り返った。一番最初の私が思った第一印象……綺麗な目。
    「大丈夫?」
     まさか、こんなチャラチャラした不良からこんなに優しい声、優しい言葉を聞けるなんて思ってもみなかった。
    「え……うぇ!?」
     こいつが大垣 大翔……?
    「大翔ー、ごめんよぉ。大丈夫けー?」
     騒いでいた男子が近づいてきた。やはり、『大翔』と呼ばれている。
     大翔が私から目を離し、そちらの男子に目を向けた。眉間にシワを寄せている。
    「アホか。教室の中でボール投げんなって。男子はどうでもいいけど、女子に当たったらあぶねーだろ!」
     大垣 大翔に怒鳴られ、しょげる。
    「謝っとけ」
     大垣 大翔が首で合図する。数人の男子が私の前に立って、頭を下げた。
    「ゴメンナサイ」
     この光景が可笑しかったのか、後ろで綾那が声を出して笑った。しかし、私はどうしても不良男子が怖かった。プリントを貼るのを忘れ、綾那の手を引いてその場を走り去った。

     
     
     
     
  • 16 桐谷 黎明 id:ubN.zZ50

    2012-07-06(金) 20:57:50 [削除依頼]
    「莉子〜、どこまで、走るのっ……!」
     綾那が荒い息をして、途切れ途切れに話す。私は綾那の手を握ったままずっと走っていた。私が急に止まったので綾那が私の背中にぶつかった。
     手を離すと綾那が笑いだした。廊下に綾那の笑い声が広がる。
    「ちょっ……莉子ってこんな速く走れるんだ。もぉ〜、ビックリしたよ」
    「そっ、それより大垣 大翔っ……!!」
     綾那は「あっ」と小さく声をあげた。
    「そうだよ!! 大垣君だよっ。莉子、声掛けてもらったじゃん。『大丈夫?』って。キャーッ!!」
     綾那が興奮し始めた。私は苦笑いするだけである。綾那は大垣 大翔の事が好きでも、私は別に大垣 大翔が好きではない。ただ、恋する乙女、綾那をあたたかく見守るだけである。
     しばらくこの興奮は続くであろう。
     帰りはカフェに寄って綾那の話を聞いた。あまりにも長々と大垣 大翔について話すので、買った紅茶がぬるくなってしまっていた。そんな紅茶をすすりながら綾那を優しく見守る、私なのである。

     
  • 17 桐谷 黎明 id:2vbPLnc0

    2012-07-06(金) 21:37:43 [削除依頼]
    +¨゜大翔side ゜¨+

     今、ものすごい勢いで女の子が走って行った。一瞬「え、何で?」と焦ったけれど、あの子の顔がどうしても忘れられなくなった。
     今まで俺の周りには茶髪や金髪でピアスやメークをしていて、俺もそうだがチャラチャラした女の子ばかりだった。そこに清楚な感じの女の子が現れた。何か他の子達と違ってドキリとした。
     その子は真っ直ぐ俺を見た。すぐに目を反らしたけど。
     かわいい、と思った反面、違和感を感じた。どこかで見たことがある。だけど、思い出せない。
    「おい、大翔?」
     親友の一真が声を掛けてきた。不思議そうに俺を覗き込んでいる。
    「何だ、大翔。あの子、気になるのか?」
     一真の言葉に反応して他の奴等が集まってきた。一真の背中に覆い被さってくる。
    「え、大翔ってあーゆージャンルが好きなの?」
    「もっとギャルが好きかと思ってたー」
     一真の上に何人も人が乗ってくるので、ついに一真が倒れた。すると、皆も次々と倒れてゆく。
     俺は少し笑って、呟いた。
    「うん、好きだ」
  • 18 桐谷 黎明 id:Qrd/9tS1

    2012-07-07(土) 09:42:03 [削除依頼]
    +¨゜莉子side ゜¨+

     今日は日直である。日直ともなると仕事の多いこと多いこと。先生から皆のプリントを集めて、職員室まで持ってくるように言われた。綾那が手伝ってくれると言ったが、昨日も手伝ってもらったので遠慮しておいた。
     昼間の廊下は放課後の廊下とはずいぶん違う。放課後のあの懐かしさは無い。騒がしいだけである。
    「失礼しまーす」
     職員室は正直苦手である。何かやらかしたわけでは無いが、大人たちの視線が突き刺さってくるのが嫌なのだ。
     職員室に見覚えのある男子生徒の背中が見えた。
    「あっ!!」
     思わず声が出た。私の声に男子生徒がゆっくりと振り返った。いや、そう見えたのは私だけなのかも知れない。
    「あ、花崎さん」
    「え……えぇ!?」
     大垣 大翔! 何で私の名前っ……!?
     バサバサッ
     持っていたプリントを落としてしまった。しかし、あまりの驚きに体が動かず、すぐにプリントを拾うことは出来なかった。
    「え、だ、大丈夫?」
     大垣 大翔が少し焦ったような顔で私に近づいてきた。床に散らばったプリントを一枚一枚拾ってゆく。
    「花崎さん?」
     しゃがんだ体勢で大垣 大翔が私を見上げる。真っ直ぐで強い視線。やはり、綺麗な目であった。
     声が震えたが、やっとの思いで私は言葉を発した。
    「……ご、こめんなさいぃぃぃぃ!!!!」
     なぜか謝っていた。私は職員室から猛ダッシュで逃げた。
  • 19 桐谷 黎明 id:BzAkkA3/

    2012-07-07(土) 10:12:42 [削除依頼]
    +¨゜大翔side ゜¨+

     職員室に行ってくる、と一真に言うと一真は顔を歪めた。
    「な、何しでかしたんだよ、大翔。ケンカで誰か殺っちまったのか? いや、大丈夫だ。お前がこの学校からいなくなっても俺はずっとお前のしんゆ……グハッ!!」
     一真が馬鹿なことを喋り続けるので溝にパンチをくらわせた。一真は腹を抱えて倒れこんだ。
    「取り合えず行ってくるから!」
     一真をまたいで教室を出た。
     昨日からずっとあの子のことばかり考えていた。せめて名前を知りたいので職員室に行くのだ。別にケンカして呼び出されたわけではない。
    「失礼しまぁ〜す」
    「な、何だぁ、大垣じゃないか。生徒指導の先生か? 何しでかしたんだ」
     担任の先生が一真とほぼ同じことを言うので苦笑いしか出来なかった。
    「いやいやいや。何もやってませんから。あ、一年A組の写真見せてもらえませんか?」
     先生は戸惑ったが、A組の写真を取り出した。
    「変なことに使うなよ?」
    「使いません!」
     

      
  • 20 桐谷 黎明 id:fJxu2aN.

    2012-07-08(日) 00:16:08 [削除依頼]
     一つ一つ写真を見てゆく。A組はギャルや不良はいないようだ。写真の下に書いてある名前を指で押さえながらゆっくりと視線を動かす。そして、ある名前の場所で止まった。
    「花崎 莉子……」
     髪は余裕で肩にかかっている。たぶん、天パなのであろう、ふわりとした髪型。ヘアーアイロンでよく女子が髪を巻いているが、それとはまた違う雰囲気を出している。
    「何だ、大垣。花崎に何か用があるのか?」
     先生が横から写真を覗く。その時だ。
    「失礼しまーす」
     ドアが開いた。女の子の声である。しかも、聞き覚えのある声。俺は振り返った。ドアの前には両手でプリントを抱えた、花崎さんが立っていた。
    「あ!!」
     花崎さんは俺を見て、小さく声をあげた。
    「あ、花崎さん」
     俺も花崎さんの名前を声に出していた。
     どうしてか分からないが、どうも俺に驚いたようで花崎さんは持っていたプリントを落としてしまった。俺は慌ててプリントを拾う。全て拾い終わり、花崎さんを見た。
     ――やっぱりどこかで……出会ったことがある。
     見つめていると突然、花崎さんが大きな声を出した。
    「ご、こめんなさいぃぃぃぃ!!!!」
     そう言って走り去って行った。昨日もそうであった。
    「ちょっ……花崎さん!!」
     俺も走り出していた。開けっぱなしにした職員室のドアの向こうから先生の声が聞こえた。
    「廊下は走るなよー」


     
     
  • 21 はっぴぃ☆ id:qLlkUs8/

    2012-07-08(日) 13:30:59 [削除依頼]
    久しぶり〜(*´∀`)ノ
    さいきん来れなくてごめんね!!!

    すっごい進んだね!!
    それよりそれより!!
    もしかして、大翔と莉子ちゃんって
    昔会ってたのかぁぁ〜!?((((;゚Д゚)))))))
    続きが気になります☆

    黎明、更新がんばってね♪*
    また、読みに来させていただきます←
  • 22 桐谷 黎明 id:sErpnUT.

    2012-07-08(日) 16:06:48 [削除依頼]
    はっぴぃ☆>
     最近忙しくて進んでなかったから急ピッチで書いたぁ!!
     莉子と大翔のことは後々……。今は書きたくてウズウズしてるから書くぞぉ!!
  • 23 桐谷 黎明 id:QooUwbk0

    2012-07-08(日) 16:18:15 [削除依頼]
    +¨゜莉子side ゜¨+

     ガラリと大きな音をたててドアを開けた。皆の視線が私に集中する。走ってきた暑さと皆に見られる恥ずかしさで、顔が火照る。
    「莉子? どうしたの、そんなに慌てて」
     綾那が興味ありげに聞いてきた。何で逃げてきたのか分からず、混乱したまま綾那に説明する。
    「いっ、今っ、お、おおお大垣……!!」
     説明しようとするが、焦りすぎて自分でも何を伝えようとしているのか分からない。
     すると、さっき閉めたドアがまたもや音をたてて開いた。
    「あーっ! 花崎さん、何で逃げるの!?」
     大垣 大翔である。うっすらと汗をかいている。
    「キャーッ!! 何で追いかけてくるの!?」
    「キャーッ!! 大垣君!?」
     私と綾那はそれぞれ違う意味で叫んでいた。そんな私達を見て、大垣 大翔は目を大きく開いた。

     
  • 24 桐谷 黎明 id:cqYI1Or0

    2012-07-08(日) 18:32:53 [削除依頼]
     あと一週間で五月に入る。しかし、外はまだ寒いものだ。下旬ぐらいになれば、屋上でのお弁当も悪くは無い。
    「大翔ぁ。外ってまだ寒くね?」
     大垣 大翔の隣の男子が文句を言いながらパンをかじる。この男子も知っている。確か満井 一真。大垣 大翔の親友だそうだ。
     私の隣の綾那は大垣 大翔の方ばかりを見ていて、お弁当を食べる手を止めている。すると、急に私の方を見た。
    「やっぱり大垣君はカッコいいね。あ、あと、満井君もカッコよくない!?」
     大垣 大翔ばかり見ている、と思ったら満井 一真まで見ていた。しかも、カッコいいとまで言い出した。
     取り合えず、綾那はスルーしておいて……。さっきから大垣 大翔の視線が気になる。ずっと私の方を見ているのだ。
    「え……と、大垣……君? 何で私を見てるの?」
     声をかけると大垣 大翔はハッとした様子で改めて私を見た。
    「や……あのさ、どっかで会ったことある?」
    「な、無いですけど」
     私は今日までこんな不良男子とふれ合ったことなど無い。大垣 大翔は「そっか」と言ったが、まだ納得していない様で下を向き、何かを考え始めた。
    「なぁ、大翔。聞いてるのかよぉ〜」
     満井 一真が不満そうな顔を浮かべていたが、綾那が話しかけたことによって、楽しそうな笑顔になっていた。
     今は昼休みである。あれから大垣 大翔にお昼を誘われて屋上にいる。
     きっと不良男子と関わるのはこれが最初で最後であろう。……――なんて、この時は思ってたいたけれど。
     
  • 25 はっぴぃ☆ id:fIT3kn5/

    2012-07-09(月) 23:23:07 [削除依頼]
    >黎明
    そかそかぁww
    小説進んでるとあたしまで嬉しくなって
    いっぱい読みに来ちゃうゼ(*´∀`)b

    大翔と莉子ちゃんの関係めっちゃ気になる〜〜〜☆☆
    あたしは今、読みたくてウズウズしてるよww
  • 26 はっぴぃ☆ id:d1hBXVg.

    2012-07-17(火) 17:50:11 [削除依頼]
    れいめーい!!!
    大丈夫かぁぁぁぁ〜〜〜??(寂)
    頑張ってね*
  • 27 はっぴぃ☆ id:inHJF.u.

    2012-08-06(月) 22:56:33 [削除依頼]
    ひっさしぶりぃ[○´・ω・]ノ
    黎明、最近来てないね…((寂
    忙しいのかなぁー…

    まぁ、待ってるぜwww
  • 28 桐谷 黎明 id:O3qDUdB1

    2012-08-08(水) 00:29:14 [削除依頼]
     放課後。綾那は先生に呼び出しを食らったとかで私は昇降口で待っていることにした。私も綾那も部活には所属しない。しかし、他の子達はほとんど部活に入った。ラケットを持ったテニス部、ユニフォームを着た野球部、カメラを持った写真部、その他もろもろの人達が校舎から出ていく。
     その中に制服姿の大垣君が目に入った。
    「あ、花崎さん」
     どうやら私に気がついたようだ。傍に寄ってくる。満井君はいなかった。
    「一人? 中川さんは?」
    「先生に呼ばれて……」
    「あぁ、一真もだよ」
     大垣君が笑った。
    「提出する課題を忘れたって」
     では、綾那も同じ理由で呼ばれたのだろうか。
     綾那はたまにうっかり忘れるというのが塾でもあって先生にねちねちと説教をされていた。
     そんな姿を思いだし、思わず吹き出した。大垣君は急に笑いだした私を不思議そうに見ていた。
    「なんか……思い出したの?」
    「や、んーん。何でもないよ」
    「そう」と言って大垣君は微笑んだ。少しドキリとする。表情があまりにも優しかったからだ。心の中ではこの笑顔を見て落ち着いていた。怖い、とばかり思っていたがそうでもない顔。
     いや、だめ。綾那は大垣君のことが好きだから……。
     それ以上、大垣君を見ることが出来なかった。

     

     
  • 29 桐谷 黎明 id:O3qDUdB1

    2012-08-08(水) 00:31:43 [削除依頼]
    久々の更新だった。

    はっぴぃ☆>
    お待たせ!! スランプ中だったよ。今も結構忙しいからなかなか更新出来ないと思われるけど頑張るね^^
  • 30 はっぴぃ☆ id:Fdcl9w60

    2012-08-14(火) 00:09:26 [削除依頼]
    黎明>
    更新お疲れっ(。>ω<。)ノ
    スランプかぁ…がんばれ♪*
    黎明ならできるぞ~~~~~~!!
    忙しいのかー…
    大丈夫だょbb ゆっくりガンバ!!w
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