人生列車〜私の旅〜6コメント

1 りんご id:ozXmxYu0

2012-06-07(木) 23:11:34 [削除依頼]
           〜登場人物〜
  河野 みゆき(こうの みゆき)十四歳
  主人公 どこにでもいそうな中学2年生

  人生列車の車掌さん(本名、年齢ともに不明)
  不思議な力を持つ

  お母さん 自称永遠の20歳
  
  お父さん 今年で40らしい

  基本的に以上のキャストでお送りします。
  • 2 りんご id:jWsu9tm.

    2012-06-08(金) 21:03:47 [削除依頼]
    1、人生列車→出発

     今日は何だか足取りが軽い。
    みゆきは、普段より上機嫌で学校へ登校していた。
    「おはよっ!」
    誰かがバシッっとみゆきの背中を叩く。結構痛い。
    「痛いってば、桜!」
    私は上々だった気分をぶち壊されたお返しに、さっき叩かれたよりもでかいのをお見舞いしてやった。

    私と桜は家も近所だからいわゆる”幼馴染”ってやつだね。お互いがお互いのことを一番知ってる(何かかっこよくない?)
    だから、桜には何でも見透かされちゃう。まぁ、桜にとって、私はその逆なんだけど。
    今は桜の最大の弱点を握っている(○○さんが好きだとかぁ〜?)
    そんな私と桜は部活には入んなかった。理由は…なし。桜は「ジョウゲカンケイに悩まされるのが馬鹿らしい」とか何とか言ってたけど。
    とにかく自由人なんだ、私たち。
    毎日、することがないわけじゃないから。お昼寝とか、ごろごろするとか…それこそ忙しいくらい(笑)

    今日もまた、いつもの道で、いつものように桜と合流して学校に行ったわけだが、数学の連立方程式を延々と解かされているとき、ふとみゆきは思った。
     つまんない…
    自分の生活が、この方程式のように、パターン化しているのではないのか…。
    そう思ってしまった。
  • 3 りんご id:FuhMfsR/

    2012-06-09(土) 22:51:40 [削除依頼]
    計算していた手がピタリと止まる。
    このとき、何でか知らないが、隣の男子もピタリと動作がやんだ。
     こいつは…
    退屈なのだろうか。この隣の席の男子、一応成績いいし、顔もいい。運動も、サッカー部でいいポジションもらってるらしい。
    みゆきに比べたら割かしいい才能に恵まれている。
    それでもこいつだって塾や通信教育やらで勉強はしているはずだ。
    神様からもらえる才能はみな一つずつ っていうじゃないか。
    しかも来年は”受験”という大きな壁が待っている。どっちにしても努力はしなくちゃならない。
    そんな毎日を送っていて、こいつ自身は、楽しいと感じているのだろうか。
    みゆきの問題を解く手が完全に止まった。
    指で、ピアノでも弾いているように机を軽くたたき始めた。これは、何か大事なことをすっぽかして考え事にふけっているときの、みゆきの癖である。
     自分はこの生活に満足しているのか…
     今の自分は何なんだ?
    そんないつまでたってもゴールの見えない疑問を、無茶とわかっていて答えを出してみようとするみゆき。
    でも、何か忘れてないか…?
     …ん?こう…?こうの…?何?あたし?
    みゆきの癖のせいで、カタタタタ という音がする。
     え?え…す?えっくす?わ、わい?
    このカタタタ…という音。”大事なことをすっぽかして考え事にふけっているとき”の音…。
    「おいっ、河野、どこ見てんだ?先生にあてられてんぞ!」
     うわっ!
    ようやく我に返るみゆき。
    教壇のほうを見ると、怒りに顔を引きつらせる爆発寸前の先生。
    「あわわっ!」
    私は思わず声を上げてしまった。
    クラスに広まるクスクス笑い。
    慌てて椅子を引き、立ち上がった。すると、
    「ほら、この問題の解だ。」
    と隣の男子がスッと教えてくれた。
    なかなか優しいやつ。いつも授業中はむすっとしてるのに。
  • 4 りんご id:kOwc9o71

    2012-06-11(月) 22:58:19 [削除依頼]
    「えっ、えぇ〜っと…、3y…?」
    「はい、斉藤。」
    「5yです。」
    「正解。」
    ほらぁ…。間違えた…。まぁ、鼻からテキトーに答えたんだけど。
    数学(もっと言うなら勉強)なんてもん作ったの、どこのどいつだよっ。
    自分の失敗を誰かになすりつけようとするみゆき。頭の中のお母さんが、「そんな子に育てた覚えはないわ!」とぷりぷりしている。
    最後に一発、
    「河野、居眠りなんかしないでちゃんと勉強しろぉ。そんなんだからいつまでたっても馬鹿なんだぞ!」
    なんて先生に言われてしまった。
    アハハハハ とクラスのみんな。
    あぁん、もう嫌っっ!
    最悪な一日。
  • 5 りんご id:NxRHTYv/

    2012-06-19(火) 13:48:33 [削除依頼]
    その日の昼休み、私は校内をぶらぶらしていた。
    みんなで集まってお喋りをしている女の子たちや、ふざけあっている男の子、机に突っ伏して寝ている奴からこつこつと地道に勉強してる奴まで。本当にいろんな人で溢れている。
    私はただ眺めながら歩いているだけ。理由はずばり暇だから。(今日は嫌な気分を吹き飛ばすためかも)
    時々こんな風にして歩き回るけど、これも案外悪くない。
    何だかこの学校が自分の手の中にあるように… まるで神様になった気分になる。
    んで、誰か友達を見つけるまでそんな世界感で見渡す。
    今日はその友達が桜だった。
    手には家庭科の教科書たち。そして腕からぶら下がっているのはエプロンの入った袋。
    なるほど、これから調理実習ですか。
    「何作るの?」
    「カレーだって。」
    何だか不機嫌な桜。カレーは好きなはずなのに。
    「班の子があれも食べられない、これもだめって、結局私の嫌いな具ばっかりになってさ。」
    「そういうこと。」
    私は思わず笑う。
    今日はお互いアンラッキーデイだったらしい。
  • 6 りんご id:irh2iN30

    2012-06-26(火) 23:30:34 [削除依頼]
    家に帰った私は、トントントン…と野菜を刻み、早くから晩ご飯の支度をするお母さんを横目に、二階に駆け上がった。
    「あ、帰ってきたの?ただいまぐらい言ってよね。」
    大抵お母さんは私の帰宅を、二階へ駆け上がる足音で把握する。
    この足音、一階で聞くとかなりの音らしいが、知ったこっちゃない。
    私は早くこの重い荷物を肩からおろし、解放感とともにうだうだする という至福の時を味わいたいのだ!
    今日は特に、5科目全部の日なので、特別重かった。
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