Vanity3コメント

1 Rui id:fZyvdl41

2012-06-02(土) 06:24:15 [削除依頼]



 泡(アブク)のような虚栄を。
 
 砕かれた愛の欠片を集めて、


 ――Vanity.
  • 2 Rui id:fZyvdl41

    2012-06-02(土) 06:37:40 [削除依頼]


    良心と童心に従った。
    思い返したとき、結局あれも仮面だったと悟った。


    ――episode00.Promis


    いつものように彼は私の手首を子供のように掴む。
    時々加減を忘れてしまった握力は肌を赤く染めたりもした。
    もしかしてわざとなの? 虚ろな表情を疑う。
    今日も、ようやく解放された手首には真っ赤な"枷"が浮かんでいた。

    「ごめんね」

    赤くなった手首を見て、申し訳なさそうな表情を浮かべた彼へ。

    どうしてだろう?
    私が、謝った。


    目を閉じれば、約束の日のばかな子供が私を笑っている。
  • 3 Rui id:fZyvdl41

    2012-06-02(土) 06:57:43 [削除依頼]


    鎖のかすかな金属音と、それに従って揺れるからだ。
    遊具に座る少年の影の一点が不意に濃く染まった。

    「泣いてるの」

    声をかけたら増えていく、地面に零れた涙の染み。
    夕陽に照らされてた漆黒の髪がちょっとだけなびいた。

    「怪我、した?」

    否定の方向へ頭を振る男の子。

    「どこか痛い?」

    肯定に頷く小さな頭。
    相応に小さな手が胸のあたりの服をきつく握っていた。
    どういうわけか私は手を差し伸べようとして、その自分の手も同じくらい小さなことに気づいた。

    引っ込めようとした手首を男の子に捕らえられる。

    「行かないで」

    涙に濡れた視線が私の視線と合致する。

    卑怯者。
    どこまでだって素直な子供の心に他人の感情を支える余裕なんてない。

    だけど軽率で感情に忠実な脳はあっけなく洗脳される。

    支えなきゃ。
    彼には私しかいない。

    幼心が遊具の鎖に捕らわれた。
    破壊を恐れる私は崩れそうな誰かを放っておけない。


    「行かないで」
    「うん」


    永遠を対象とした約束だなんて知らなかっただけ。


    「はじめまして」


    永遠に、よろしくね。
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