私と双子の学校生活12コメント

1 こころ id:Bl9mnjT.

2012-05-29(火) 22:47:39 [削除依頼]
登場人物
斎賀鈴香(さいがすずか)
三坂悠真(みさかゆうま)
三坂優里(みさかゆうり)

ちらっとでも見ていただけたら幸いです^^*
  • 2 こころ id:m1x.bS./

    2012-05-30(水) 07:38:39 [削除依頼]
    「ねえ、あの人って・・・」
    「ウワサの人だよ。星名中名物の」
    「ああ、あの超強いってウワサの」
    「斎賀鈴香」

     チッ、と私、斎賀鈴香は舌打ちをした。ウワサしていた新入生たちはビクッとして逃げ去る。
     後ろでひとつに結った長い黒髪。中3にしては高い身長に、鋭い真っ黒な目。
     私ががウワサの斎賀鈴香だ。
  • 3 貴緒? id:ez-FiUTdJS.

    2012-05-30(水) 13:14:45 [削除依頼]
    頑張ってください! 面白そうです♪
  • 4 こころ id:m1x.bS./

    2012-05-30(水) 19:16:11 [削除依頼]
    *貴緒?様*
    ありがとうございます!
    頑張ります(`・ω・´)
  • 5 こころ id:m1x.bS./

    2012-05-30(水) 19:33:59 [削除依頼]
    >>三坂優里

    「ここが、星名中・・・」
     地元の公立中とはいえ、初めて入る中学校は緊張する。
    「いつまで突っ立ってんだよ。早く入れよ」
     双子の兄の悠真がせかす。
    「ごっ、ごめん」
     僕は急いで校門を通り抜けた。

     僕、三坂優里は今年から星名中に入る中学一年生。よく名前から女子だと思われるけど、男子。
     双子の兄の悠真とは、顔はそれなりに似ているが性格は正反対。僕は内気で大人しいタイプだけど、悠真はちょっとひねくれ者で、なんでも声に出してしまうタイプ。
     そんな僕だけど、実はカッコイイことにとても憧れている。怖いのは嫌だけどね。
     だから、この学校でウワサの「斎賀鈴香」さんとは、会いたい気もするし会いたくない気もする。かっこいいのか怖いのか分からないからだ。
     ・・・でも僕はこの学校で平和な毎日を過ごしたいから、会わないほうがいいかもな。

     そんなことを考えながら、昇降口に着いた。
  • 6 こころ id:m1x.bS./

    2012-05-30(水) 20:01:11 [削除依頼]
    >>三坂悠真

    「悠真ー、やっぱり違うクラスだよー」
     優里が残念そうに言う。
    「当たりめーだろ、あほかお前は」
     双子は必ず違うクラスになることを知っているのにわざわざ残念がる優里の気持ちが俺にはよく理解できなかった。
    「なんだよ、少しは期待するだろ?悠真だって」
    「しないしない。俺はお前みたいに馬鹿じゃないからな」
     いつものように皮肉を言った。優里は慣れているので、呆れた顔をして流した。子ども扱いされているみたいでちょっとイラつく。
     
     昔からずっと、真面目で優秀な優等生の優里と比べられて生きてきた俺は、毎日が劣等感の塊だった。俺だって人並み以上に勉強は出来るのに。
     性格も、素直な優里と比べられるから、俺の皮肉屋にはさらに拍車がかかる。

     フンッと鼻を鳴らして、俺は早足で自分の教室へ向かった。
    「あっ、僕3組だからさ。途中まで一緒に行けるよ。6組だろ?」
     優里が追いかけてきた。
    「ウゼーんだよお前!」
     
     そう言いつつも歩くスピードを落とす悠真に、優里は笑いながらついていった。
  • 7 こころ id:m1x.bS./

    2012-05-30(水) 22:09:57 [削除依頼]
    >>斎賀鈴香

     今日は入学式らしい。私にとってはどうでもいいけど。
     あ、でも先輩たちがいなくなったと思うと清々するな。
     そんなことを考えながら、私は教室に入った。
     重いかばんを机に置くと、バンッ!!と大きな音を立てた。クラスメイトたちはビクッとして振り返る。気が小さい女子の中には泣きそうなものまでいる。かばんを机に置いただけなのに。馬鹿みたいだ。

     中1の頃起こしたトラブルがきっかけで、私は学校全体から恐れられる存在となった。
     トラブルっていうのは、簡単に言うと暴力事件だ。詳しくは話したくない。

     こうしてまた恐れられたまま1年を終えて中学を卒業するのだと思っていた。
     まさか今年入学した1年生に運命を変えられるなんて、この時点では考えてもみなかった。
  • 8 こころ id:3WdsF610

    2012-05-31(木) 20:06:44 [削除依頼]
    >>三坂悠真

     入学式が終わった。
     地元の公立中なので、同じ小学校のヤツもたくさんいてあまり新鮮味もない。
     先生のつまらない話を適当に聞き流すのも小学校と同じだ。
    「おい、悠真」
     前の席の、同じ小学校だった本田晴樹が話しかけてきた。
    「なんだよ」
    「同じクラスだったな」
    「見りゃ分かるだろ」
    「新鮮味がねーよな」
    「ああ」
    「・・・でもよ、この学校でウワサの不良がいるって知ってたか?それも女子」
     たしか優里がそんなことを言っていた気がする。
    「聞いたことならあるけど」
    「俺さ、姉ちゃんがここの卒業生だから聞いたんだけど、すげえんだよ。サッカー部の・・・」
     晴樹の熱弁は少し声が大きくなりすぎたようだ。
    「え〜〜っと、そこの・・・本田と三坂?今日は初めてだから許すけど、明日からはそうはいかないぞ」
     担任の松本先生が注意する。優しい先生で助かった。
    「はい、すみません・・・」
     晴樹は真っ赤になって謝った。
    「ごめんなさい。・・・おい晴樹お前のせいだぞ」
     俺は謝りつつも、小声で晴樹を攻めた。晴樹は片手を立てて、「ゴメン」のポーズをする。

     サッカー部・・・俺入ろうかと思ってたんだけどな。めんどくさいことに関わるのはゴメンだからやめておこう。
     俺はそのときそれくらいのことしか考えていなかった。
  • 9 こころ id:cs5Wnae.

    2012-06-01(金) 22:06:31 [削除依頼]
    >>三坂優里

     何事も無い毎日が続いた。
     新しい友達が出来たり、授業が始まったりと、全く持って普通の学校生活だ。
     しかし、異変が起きてしまった。

     入学してから約2週間ほどの木曜日。
     僕は掃除が長引いて、バケツの水を捨てて急いで教室に向かっていた。
     1階の理科室から2階の教室までは結構遠い。急がなくちゃ・・・
     ガッ
     何かを蹴った。僕はよろけて前に倒れた。プラスチック製のバケツとちりとりがカランと音を立てて落ちる。立ち上がって見上げると、すぐにそれが先輩だと気づいた。きっと掃除をサボって、こうして5,6人で雑談していたのだろう。
    「いってえ!!1年に蹴られた!」
    「今年の1年、結構態度でけえよな!」
    「す、すみません・・・」
     態度でかいのはどっちだか。そう思いながらも謝った。
     バンッ!!
    「ウッ」
     次の瞬間、何かがすごい勢いで僕の顔にぶつかった。さっき落としたバケツだ。続いてちりとりも飛んできた。とがった部分がすれて傷ができる。痛い。すごく痛い。
    「うわっ!!小野田サッカーうめえ〜」
    「蹴られたから蹴り返してやったんだよ。これでお相子だろ、1年」
     僕はそのとき睨んだらしい。いや、痛みで顔がゆがんだだけかもしれない。
    「こいつ睨んでるぜ。懲りてねーな」
    「俺ストレスたまってんだよねー、殴ってあげようか?」
    「うわ、小川こえー!」
     小川と呼ばれる男が近づいてきた。
     怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い・・・誰か助けて!!

     その時、誰かの声がした。
    「あんたら、何してんだよ」
  • 10 こころ id:cs5Wnae.

    2012-06-01(金) 22:22:23 [削除依頼]
    >>三坂優里

     顔を上げると、そこには女の先輩が立っていた。
     黒くて長い髪を後ろでひとつに結び、真っ黒な鋭い目をしている。身長は結構高く、シャキッとしていてかっこいい。
     その先輩は、不良たちを鋭い目で睨んだ。不良たちはウッ、と言い、舌打ちして去っていった。相当怖がられているようだ。
     その先輩はしゃがんで、ぶっきらぼうに聞いた。
    「・・・お前、大丈夫?」
     見た目は怖いし、怖がられているようだが、その言葉にとても優しい響きがあった。
    「ありがとうございます!」
     僕は急いでお礼を言った。
     ほんとにかっこいい。そして正義感がある。理想のヒーローだ。
     
    「ちょっと待ってください!」
     去っていこうとする先輩を急いで呼び止めた。
    「・・・何?」
    「名前、教えていただけませんか?」
  • 11 こころ id:cs5Wnae.

    2012-06-01(金) 22:31:13 [削除依頼]
    >>斎賀鈴香

     私は呆然として立ち尽くした。
     名前を突然聞かれるなんて・・・
    「え、何で?」
     後輩は少し恥ずかしそうに答える。
    「先輩、ほんとにかっこいいなって・・・それで、できれば名前を・・・」
     その後輩は純粋な尊敬の目線をこちらに向けてくる。
     きれいな目だ。こんな視線を受けたのは、何年ぶりだろう。
     常に生徒からは嫌悪かおびえ、大人からは軽蔑の目で見られてきた私にとってはとても久しぶりだ。正直すごく嬉しかった。
     でも名前を教えたら・・・
    「鈴川彩歌。」
     とっさにうそをついた。
    「分かりました!ありがとうございます!」
     笑顔で走っていく後輩の背中を見て、少し罪悪感を感じた。
  • 12 こころ id:BzN5cs10

    2012-06-02(土) 14:56:52 [削除依頼]
    >>三坂悠真

    「・・・でさ、その人の名前を何とか聞けたんだ」
     約30分間にわたる優里の熱弁が終わった。
    「あっそ」
     顔に湿布と絆創膏をたくさんつけた優里の顔を見ながら、俺はつまらなそうに返事をした。
    「誰もいなかったのに、なぜか来てくれたんだよ!すごいよね!」
    「そりゃ帰りの短学活の途中だから誰もいるはずねーだろ。・・・ん?」
    「?どうしたの、悠真?」
    「短学活の途中にいたってことは、そいつも掃除サボってたんじゃねーの」
    「・・・そんなことはないと思うけど」
     優里はそう言うが、俺には嫌な予感がした。こいつは一度信じたらまったく人を疑わなくなるという、単純な性格をしている。もしかしてこいつ、不良に騙されてるんじゃないのか?
     不意に優里の顔を見る。湿布が張ってある。
    「それ、たしかサッカー部にやられたんだよな?」
    「うん、確か・・・小野田とかいう人に」
     間違いない。サッカー部部長の小野田健也。部活紹介の紙に名前が書いてあった。
     不良、女、サッカー部・・・この聞き覚えのあるワードたちは・・・
    「名前は?」
    「えっ?」
    「そいつの名前。聞いたんだろ」
    「あっ、うん。鈴川彩歌さん。・・・ていうかなんで?」
     優里の質問を無視して考えた。
     
     すずかわ・さいか
     さいか・すずかわ
     さいか・すずか
     さいが・すずか・・・斎賀鈴香。

     俺はぞっとした。何かやばいことが起きそうな気がする。
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