見えない白い糸。3コメント

1 魅月 id:yVx22aQ.

2012-05-26(土) 18:44:38 [削除依頼]
「見えない赤い糸ってあるっていうけど、見えなかったら赤いとかわからなくない?」
 それが僕と君の初会話だった。
  • 2 魅月 id:yVx22aQ.

    2012-05-26(土) 19:49:43 [削除依頼]
     僕が君と出会って二ヶ月がたつ。
     あの日は、僕にとって二度と忘れられない日だ。

     中学二年生。一番楽しく、一番だらける時だといわれる。
     僕は今日、その中学二年生になった。

     入学式では担任の先生の発表がある。
     僕のクラス二年四組はスズキンと呼ばれる数学担当の鈴木隆明が担任となった。
     気持ち悪くて、声が小さくて、口うるさくて……と、嫌われる教師のお手本のような奴だ。
     ちなみにスズキンは鈴木と菌を掛け合わせている。

    「まぢ、スズキンとかサイアク……まぢ死.ねってかんじ」
    「わかるぅ〜! うちら、めっちゃ可愛そう!」
    「確かに、ウケルわぁ」
     教室に戻ってから、女子は机の上に座ってこの通りだ。
     付け爪、ヘアカラー、パーマ、メイクをほどこしている彼女たちは、僕にとってチカチカしててとてもじゃないが見ていられない。
     一番いやなのが下品に大口あけて笑うこと。
     僕はというと、おとなしく自分の席に座って早く帰りの予礼が鳴らないかと待っている。
    「なにがそんなに面白いの? なにが、『わかるぅ〜』よ」
     一瞬、自分の心の声が外にでてしまったのではないかと思ったほど、僕の心の言葉を隣に座っている人が言った。
  • 3 魅月 id:yVx22aQ.

    2012-05-26(土) 20:08:46 [削除依頼]
     僕は驚きの表情で隣を向く。
     長い黒髪と白い肌が特徴的な女子だった。
    「大好きなのは、運命の見えない赤い糸の話。そもそも見えないんだったら赤いとかわかんなくない? 本当に女子という下級の生き物はいやね。ね、そこのチンチクリン」
     僕は彼女の独り言かと思っていたので、いきなりこっちを見て最後の台詞を言ったものだからびっくりしたが、黙ってくびを縦にふる。
     チンチクリンの言葉には少しばかり抵抗があるが、ほかのことには激しく同意だ。
    「でも、君も女子だよ」
    「ふっ……、その事実は遠い海に投げ捨ててきたから」
     本当に不思議な奴だった。
     簡単に言えば変わりもの。だが、それだけでは片づけられないような気がした。

     気がついたら「僕は佐藤正人」となぜか名を名乗っていた。
     そして彼女も「黒野朱祢、朱祢で良いから」と言ってにっこりと笑う。
     
     中2になって始めてできたおかしな友人。
     
     僕はそのときもうすでに、

     


     君の虜になっていたのかもしれない。
コメントを投稿する
名前必須

投稿内容必須

残り文字

投稿前の確認事項
  • 掲示板ガイドを守っていますか?
  • 個人特定できるような内容ではありませんか?
  • 他人を不快にさせる内容ではありませんか?

このスレッドの更新通知を受け取ろう!

ログインしてお気に入りに登録すると、
このスレッドの更新通知が受け取れます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません

閲覧履歴

  • 最近見たスレッドはありません

キャスフィへのご意見・ご感想

貴重なご意見
ありがとうございました!

今後ともキャスフィを
よろしくお願い申し上げます。

※こちらから削除依頼は受け付けておりません。ご了承ください。もし依頼された場合、こちらからの削除対応はいたしかねます。
※また大変恐縮ではございますが、個々のご意見にお返事できないことを予めご了承ください。

ログイン

会員登録するとお気に入りに登録したスレッドの更新通知をメールで受け取ることができます。

お気に入り更新履歴設定

お気に入りはありません
閲覧履歴
  • 最近見たスレッドはありません