倶楽部《何でも屋》3コメント

1 コウ id:dPjF1jc1

2012-05-25(金) 18:10:39 [削除依頼]
 探偵だったり、恋愛だったり、まぁいろいろなお話です。
 少しでいいので読んでくれると幸いです。

 
  • 2 コウ id:dPjF1jc1

    2012-05-25(金) 19:21:10 [削除依頼]
     「キーン、コーン、カーン、コーン」
     その鐘の音は、すべてを始める序奏音だった。

     (あ、あれぇ〜っ)
     蓮城高等学校(れんじょうこうとうがっこう)の2限目の予鈴がなった瞬間1年C組の生徒、高津 美稲(たかつ みね)は、心の中で悲鳴を上げた。
     (無い、無い、無い!)
     椅子に座りながら膝の上にネズミ色の高校カバンをのせ、カバンの中を探りまくる。
     (何でないの今日の朝ちゃんとカバンのポケットに入れたのに)
     無くなっている。朝入れたはずの学生生徒手帳が。美稲がこんなにも焦る理由は、蓮城高等高校の昼が生徒手帳によって買うことがでいるからだ。もちろんお金でも買えるが生徒手帳で買えるとなると特にお金も持ってこないようになってしまう。
     (ど、ど、どうしよー、なんでー)
     すべて終わった。そう思いながら机に額をくっつけ低い声で唸る。
     「ナーにやってんだ高津。今は数学の時間であってお前が周りのみんなに心配される時間じゃないんだぞ」
     担任の島木 健一郎(しまぎ けんいちろう)が唸っている美稲に注意を呼びかける。
     美稲は注意をされた時机に引っ付かせていた額を上げ子供のような泣き顔になり島木の顔を見る。周りのものはそんな美稲の顔を見て「アハハハ」と笑う。
     「ぜんぜい、あだしのぜいとてちょうがぎえたー」
     泣きながら島木に訴える。すると隣の席の秋瀬 香歩(あきせ かほ)が椅子を美稲の方に向きいった。
     「本当に消えたのかは知らないけど、無いなら『何でも屋』にさがしてもらったら?」
     「えっ?」
     美稲は「グスン」と鼻をすすりながら香歩に聞き返した。
  • 3 コウ id:dPjF1jc1

    2012-05-25(金) 21:45:35 [削除依頼]

     「ここが、『何でも屋』さん」
     美稲は「倶楽部《何でも屋》」と教室表札がかかっているいる教室の前に立っていた。
     先ほどの教室での「高津 美稲の学生生徒手帳失踪(?)事件」で香歩が美稲にくれた助言を信じ高校の3階の1番端っこにある教室を訪ねていた。
     倶楽部《何でも屋》。この高校唯一の倶楽部である。この倶楽部は、大きな仕事を引き受けたことがないのでさほど有名はない。
     美稲はドキドキしながら教室の取っ手に手をかける。
     「フゥーー」
     何気に深呼吸をして気合をいれ、きっと真面目な顔になると美稲はドアを横に思いっきり引き当てた。
     「あ、あ、あ、あ、あのっ!」
     『ヨッシャーーー』
     美稲が戸惑いながらも叫ぶように問いかけていると、いきなり教室の中から男女に声が入り混じりながら喜声が聞こえた。
     「ひ、ひっえ…」
     「いやーにしてもひっさびさの依頼だよな〜おい!」
     1人の男はガッツポーズを取りながら隣にいた女に話しかける。
     「そうねぇ〜。2、3ヶ月ぶりくらい?」
     女は上目遣いになりながら男に聞き返す。
     「あ、あの〜」
     「あ〜わりわり。俺はこの倶楽部何でも屋の部長の埴田 洸知郎(はねだ こうしろう)だ。で、こっちが…」
     「浮眦 明代(うきぜ あきよ)ここの第3人目の倶楽部生徒なの。あきって呼んでね」
     2人はそれぞれに自己紹介を終えると唖然としていた美稲を教室のなかえ招き入れた。
     「で、今日はどんなご依頼ですか。1年C組高津美稲さん」
     教室の奥まで美稲を連れて行くとパイプ椅子に腰掛けさせその前に同じように洸知郎はパイプ椅子に腰掛けた。
     「は、はい。そのですね〜、ってっちょっと待ってください。なんで、私の名前知ってるんですか!?」
     ぐっと身を乗り出し美稲は洸知郎に聞き返す。
     「はいっ。8秒74、普通の人でも3秒で聞き返すところよね」
     美稲は頼み事をしているのに注意されていると分かると急に顔が赤っくなる。
     「あ、それで俺が君の名前を知ってたかって言うと…」
     「倶楽部何でも屋、部長埴田洸知郎の唯一の特技が1度見たもの聞いたもの触れたもの感じたものすべてを覚えることだから…。ですよね、部長」
     全員が声のした方に目をやるとそこには、この学校の征服を着た男がポケットに手を入れて立っていた。
     「おう、前木(まえぎ)。どうだったペット探し」
     洸知郎は、片手を上げ軽い口ぶりで男に語りかける。
     「うまくいったけど、なんでもかんでも動物関係のもの、僕に押し付けるのやめてくれない」
     前木は、強く訴えたえ、洸知郎は「悪い悪い」とまた軽い口ぶりで言い返す。
     「っで、この人誰。入部希望者?依頼人?」
     前木は美稲に近づきながら聞いた。
     「依頼人〜(#^.^#)」
     ニッコリと笑いながら今度は明代が答えた。
     「で、依頼内容は?」
     「あ、はい、そのですね。その、私の生徒手帳が行方不明というか、亡くなったというか…」
     気まずそうに言うと頷いて聞いていた洸知郎が腕組をしながら顔を上げ二カっと笑いながら言った。
     「お安い御用!だが、ちとタイミングわりぃな。モノ探しに人一番すぐれてんのは今丁度出てんだよ」
     「悪いな」という顔をしながら洸知郎は、美稲に言う。
     「あの、その人って?」
     美稲が聞くと最初に明代が答えた。
     「頭はイイんだけど、性格が悪くって。それだけじゃなくて、空気も読めないような奴なんだけど…」
     「なんというか、憎めなくて。それでも僕らのことをめちゃくちゃ見下しまくって…」
     「だけど、あいつがこん中で一番仲間思いが激しいやつだったりするんだよなー。」
     3人は口々に1人の人間の悪口と褒め言葉をごちゃまぜにしたようなことを言い出した。
     「あの、その人の名前って?」
     3人はそう言われた瞬間ニコッと薄く笑い口を揃えていった。
     『正谷 真』(まさや しん)
      
     ―「はっくしょん!!」
     響くような声で大きなくしゃみを出した長髪の髪後ろにひとつ結びにした少年が1人蓮城高等高校の屋上にいた。少年は黒っぽいトレーナーを腰に巻き両手には勝利と必勝と書かれたバンドをはめており首には十字架のネックレスをかけていた、今頃の格好をした少年だった。
     その少年は片手の中指で鼻をすすりながら青い空を見つめた。そして呟くように一言、言った。
     「俺のこと誰か噂したか?」
     
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