暗闇の果てに7コメント

1 煕琉亞 id:A3d2Dw20

2012-05-20(日) 08:50:53 [削除依頼]
暗い部屋ーー。
完全な闇に支配されていて一筋の光も差し込まない。
そんな部屋に一人の少女がいた。

ーーこれはその少女の物語ーー
  • 2 煕琉亞 id:A3d2Dw20

    2012-05-20(日) 08:58:27 [削除依頼]
    かつてあった大国「ソーレアイ」
    その国は活気に満ちあふれていた。
    町にはたくさんの人々が行き交い、たくさんの店が立ち並ぶ。
    人々は皆笑顔で幸せそうだった。
    この平和がいつまでも続くーーそう思っていた。
  • 3 煕琉亞 id:A3d2Dw20

    2012-05-20(日) 09:18:10 [削除依頼]
    だがーー
    「うわぁぁぁああ」
    笑顔だった人々の顔が恐怖に歪む。
    ある日突然もう一つの大国「ダークシルヴァ」が何の前触れもなく
    攻撃を仕掛けてきたからだ。
    万全の準備を整えてきたダークシルヴァに対し、ソーレアイは
    なにも出来なかった。
    ソーレ王は降伏し、国民を見逃してくれと懇願した。
    なんの罪もないのだからと。
    しかし、ソーレ王の懇願も虚しく国民の半分以上は虐殺された。
  • 4 煕琉亞 id:A3d2Dw20

    2012-05-20(日) 09:50:34 [削除依頼]
    ーー王宮ーー

    「はぁっ・・・はぁ」
    燃え盛る火の中を走り続ける少女。
    「父様・・母様・・兄様!」
    ーー怖い。
    今私は一人だ。
    どこを見ても死体ばかり。
    「どう・・・して」
    涙があふれる。
    ひどい・・・。
    なぜ、なにもない国を狙ったのだろう。
    なぜ、私たちの幸せを壊すのだろう。
    「いたぞ!王女だ!」
    「殺せー!一人も逃がすな!」
    ーー見つかった!
    敵は三人。皆剣を持っている。
    逃げなきゃ・・・!
    少女はすぐに判断した。
    「くッ・・・!」
    敵のいない方向に向かって全速力で走る。
    「逃げたぞ!追いかけろ!」
    後ろから兵士の追いかけて来る音がする。
    ーーもう、無理ッ
    息をするのも辛い。足がふらつく。
    こんなことならもっと鍛えてれば良かった。
    この状況でそんな事を考えている自分に驚きつつ必死に走る。
    もう少しでいい。動いて!
    「キャッ・・・!」
    派手に転んでしまい、足をくじいてしまった。
    兵士の一人が近づいて来た。
    もう逃げる事も出来ない。
  • 5 煕琉亞 id:A3d2Dw20

    2012-05-20(日) 10:43:17 [削除依頼]
    ーー終わった。
    「悪く思うなよッ!」
    兵士が剣を振り上げた。
    死を覚悟し、きつく目をつむる。
    <キィィィン>
    痛みはこない。
    代わりに剣と剣がぶつかる音がした。
    「おい!大丈夫か!」
    おそるおそる目をあける。
    「キルア兄様!」
    兄様が無事だったーーそのことが嬉しくてたまらない。
    「よかった・・・よかったよぉ・・」
    泣き出した少女の頭を撫でる。
    「ユリア大丈夫だ。とにかく逃げないと。」
    そういってキルアとユリアは再び走りだそうとした。
  • 6 煕琉亞 id:A3d2Dw20

    2012-05-20(日) 14:43:33 [削除依頼]
    しかしーー
    ユリアの後ろに剣を持った兵士がいた。
    「ユリア!危ない!」
    キルアがユリアを突き飛ばして助ける。
    だがーー
    「ぐはッ・・・!」
    兵士の剣はキルアの胸を貫いていた。
    剣の刺さった箇所が血に染まっていく。
    致命傷だ。見るだけで分かる。
    それでもなお、キルアはユリアを守ろうと兵士に立ち向かう。
    「ユリア!俺を置いて逃げろ!」
    苦しそうな声でキルアが叫ぶ。
    「いや!キルア兄様を置いてなんて!」
    本当は分かっている。
    ここで逃げなきゃもう助からないと。
    「はや・・くッ!俺が押さえてるうちに!」
    助からなくてもいい。
    ただ、一人になりたくない。
    <バタン>
    ユリアは倒れたキルアの元へ駆け寄る。
    「な・・んで。逃げろ・・よお前は・・・。」
    「出来ないよ。兄様も連れていく!待ってて!」
    キルアを担ごうとする。
    「バカ・・・だな。もう・・たすからないさ。」
    「そんなこと言わないで!」
    今まで必死に堪えてきた涙があふれだす。
    「ごめ・・・んな。一人にさ・・せて。」
    「もう・・一つユリア・・に言わなきゃ・・い、けないこと・・あるん、だ。」
    キルアは苦しそうに血を吐きながらも必死にあることを伝えようとしている。
  • 7 煕琉亜 id:PUUR4os0

    2012-05-26(土) 11:42:12 [削除依頼]
    キルアの言葉を聞こうと耳をすませる。
    「なに・・か、あったら・・・グレン、を頼れ・・」
    聞いたことのある名前だった。
    確か、キルアの親友だったと思う。
    「お前、のこと・・は、伝えて・・ある、から」
    「しゃべったらダメ!傷が!」
    キルアがユリアの手を握る。
    「そいつ、が・・まもっ・・て、くれ・・るはず、だ」
    キルアの手はどんどん冷たくなっていく。
    「希望を、忘れる・・な。最後の、時まで・・・」
    手を握る力が弱くなっていく。
    かすかに、キルアの唇が動いたように感じた。

    そしてーーそのままキルアは息をひきとった。
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