THE WORLDs27コメント

1 ハバネロ食べて舌痛い 脳砕スラ id:96ygShG1

2012-05-09(水) 00:59:54 [削除依頼]
1つではない世界、
もし、そんなものが存在して、
世界が干渉し合っていたら……

THE WORLDs
脳砕スラ


「でな、この人の有名な言葉がある。
『世界はそれを知っている人の前には1つではない。』
いわゆる、パラレルワールドというやつだな、
それで………」

眠い…いいかげん眠い。
体を動かす訳でもなければ、
頭を働かせる訳でもない。
この退屈な授業になんの意味があるのか。

「はい、じゃあ今日はここまで。」

……………………………………………

「だいたい、
世界がいくつもあったらたまんないだろ。」

『あるとしたら?』

突然の声に驚き、振り返る。

「だ、誰だよ、お前は、」

見たことのない女性だ。
黒っぽいズボン、パーカーに身を包み、
フードを深くかぶっているので顔は一切見えない。
見えない顔が不敵に笑っているように見える。

『そこは問題じゃないでしょ?
もし、世界が1つじゃなかったら?』

「何だよバカバカしい、
そんなことあるわけないだろ?」

声を荒げるが向こうに怯む様子はない。

『本当にそう思う?
君はそれが正しいと思う?』

「さっきから何なんだよ、
もし世界が複数あるってなら連れてけよ!」

今思えばこれが失敗だった。
俺は踏み込んではいけない道に堂々と踏み込んでしまった。
  • 8 ハバネロ食べて舌痛い 脳砕スラ id:ZIy37CH0

    2012-05-11(金) 21:54:07 [削除依頼]
    学校への道は家までの道とは違った。
    たくさんの人とすれちがった。
    いや、正しくは「人のようなもの」か。
    俺は吐き気に襲われていた。
    実際、異端の外見を見て吐き気がしたのは初めてだった。

    そいつらは全員眼球がなかった。

    目の部分は窪んでいるだけだった。
    そのせいか奴等は俺の存在に気づいてはいないようだった。
    幾度も押し寄せる吐き気をこらえながら、
    俺は学校へとたどり着く。

    俺のHRは3階北にある。
    しかし、南校舎と北校舎は離れていて、
    旧東校舎を経由するか、
    渡り廊下を渡って行くしかない。
    しかし、何故か渡り廊下は閉ざされていた。

    「おかしいな、さっきは開いていたのに。」

    あまり気乗りはしないが、
    旧東校舎経由で北校舎へ向かう。

    そう言えば旧東校舎は「でる」らしい…
    できれば思い出したくなかった。
    が、俺はそこで、幽霊なんかよりも
    もっとやばいものと出くわす。
  • 9 ハバネロ食べて舌痛い 脳砕スラ id:UczqI92.

    2012-05-12(土) 22:19:16 [削除依頼]
    辺りはすっかり暗闇に染まり、
    満ちた月の光が廊下を照らしていた。
    旧東校舎は校舎の形としては珍しく、
    半月の形になっている。
    その弦の部分が北校舎と南校舎を結ぶ渡り廊下で、
    弧の部分が普通の廊下だ。

    もちろん、奴等はここにもうようよいる。
    まるで定時制の人達でごったがえすように。
    ただ来るときにすれちがった奴等はまるで
    失業者のようにうつ向いてとぼとぼと歩いていたのに対し、
    こいつらはしゃきっと歩いている。
    おまけに窪んだ目には赤い斑点がある。
    何を言っているかはわからないが、
    会話をしている様子も見られる。
    しかし、俺には誰も気がついていないようだ。
    群れる奴等の間を縫うようにして、
    カーブを描く廊下を北へ進む。

    突然、
    「あえ!のんこひんのよつごえるざ!」
    と奴等の一人が俺を指差し叫ぶ。

    気がつかれた!

    だが、叫びを聞いた奴等がどんどん集まってくる。

    「どりど?のこもこ?」
    「どりど?かといら!かといのきりぼあもいをくうざ!」

    ……さっぱり何を言っているのかがわからない。
    ただ、何かヤバイ気がする。
    奴等はどんどん迫ってくる。

    ……もうだめだ、誰か…

    その時だった。
    聞きなれたあの声がした。

    『ほーえだきちだきちー。さなへたほ、
    わとせなとえしつのほえぐうせょどころ、
    とびとろおんとろへだえみねおうや?』

    すると奴等は一斉に顔面を凍り付かせたように固め、
    身震いし出した。
    そして廊下の壁にへばりつき、

    「とえしつのほえぐうせょたほせろず、
    ぶりえまうせおぎもせと!
    だうざ、あたうれくどそえ!」

    そしてその先には彼女がいた。
    それはとても奇妙な光景だった。
    今でも鮮明に思い出せるほど。
  • 10 ハバネロ食べて舌痛い 脳砕スラ id:vGsIiec1

    2012-05-13(日) 01:15:57 [削除依頼]
    彼女は相変わらずの調子で言う

    『やーせやせ、ぜょおかえつほけねしず
    ちけたうねよっちちええや。』

    すると、

    「ほえ!れゃうこえぢす!
    そぉ、あもいろ!てり!」

    「えいっせー!」

    ……やっと分かった気がする。
    この会話、あ行とお行、い行とえ行が
    入れ換えられてる。
    そうすれば、先程の会話は、

    『よーしよし、じゃあこいつはきにせず
    適当にやってていいよ。』

    「はい!了解です!
    さぁ!お前ら!散れ!」

    「イエッサー!」

    …いやちょっと待て。何だこの主従関係。
    こいつ一体何者なんだ?

    戸惑う俺をからかうように彼女は言った。
    『さぁ?何者だと思う?』
  • 11 狐 id:ly7goW0/

    2012-05-14(月) 17:44:37 [削除依頼]

    初めまして!
    彼女の存在がめっちゃ気になります!
    それに、この先の物語の展開が楽しみです!

    更新、頑張ってくださいb
  • 12 ハバネロ食べて舌痛い 脳砕スラ id:9K/sP/E0

    2012-05-14(月) 22:29:32 [削除依頼]
    ps, >11 応援ありがとう! これからも遅くなりますが、頑張ります! 今回からパートをつける事にしました。 part11 『さ、じゃあ行こ?』 彼女は素っ気なく言う。 周りの奇妙な風景が見えていないように。 「いや、行くってどこに。 てかHRにこいって言ったのはお前だぞ? 何でHRから出てきたんだ? 何でこいつらを始めから沈ませなかった? おかげでどうなったことやら。」 『……忘れてた。でも、結局どうもならなかったし、 合流できたからいいでしょ?』 と少し不満げに返す。 意外だった。少なくとも、 こいつがそんな言い訳をするなんて。 せめて、『君が助けを求めていたから。悪かった?』 と言うと思っていたが。 それに前と一緒でこいつは こんなに簡単には機嫌を変えないはずだ。 怪しい、様子が明らかにおかしい。 『さ、じゃあ化学室にいこう。』 こいつがそう言った時だ。 いつものように、 『晶我枝君、いつになったらHRに来るの?』 やっぱりそうか。こいつは彼女じゃない。 じゃあ何なんだ? さっきの奴等の親玉だろうか? 『ん?どうかしたの?早く化学室に行こ?』 俺はその場の思い付きで、 「悪い、俺ちょっとHRに物置いてきたんだ。 先に化学室に行ってろよ。 俺は後から行くから。」
  • 13 ハバネロ食べて舌痛い 脳砕スラ id:f4KOcE21

    2012-05-15(火) 19:40:39 [削除依頼]
    part12
    こいつは動き出そうとした足を止め、
    『ふ〜ん、じゃあ行ってらっしゃい。
    絶対に化学室に来てよ?』
    と返し、行ってしまった。

    ……なんとかなったみたいだ。
    俺は一度深呼吸をし、HRへ向かった。

    弓なりの廊下を渡り、HRへと急ぐ。
    ……2-F,2-F……あった。

    『遅かったね。』
    そこには紛れもない彼女がいた。
    『大丈夫だった?助けを求めてたみたいだったけど。』

    「あぁ、大丈夫だ。」
    と、お世辞にも大丈夫とは言えない調子で言ってみる。
    すると、

    『そう、よかった。』

    本日一番の驚きだった。
    あまりの不自然さに思わず

    「よ、よかった?」
    と聞き返す。

    彼女は素っ気なく、
    『うん、よかった。
    ……どうして?』

    「い、いや、その、何だ、
    こ、こうお前から心配されるなんてってな。
    ま、まぁおかしくは無いんだけどな、うん。」
    俺の戸惑いはピークに達していた。
    自分でも何が言いたいのかが分からない。

    彼女はいつもの調子で続ける。
    『それで?誰を連れて来たの?』

    「え?いや、その、俺は誰も連れて来てはないけど?」

    彼女は俺の後ろを指差し、

    『じゃあ、あれは誰?』
  • 14 目がぁ〜目がぁ〜!!! 脳砕スラ id:pWlVfJZ.

    2012-05-17(木) 20:37:30 [削除依頼]
    次に俺が聞いたのは自分の声だった。

    「え?……ぐっ!……ぅ」

    一瞬の出来事だった。
    何か青白く光る棒状のモノに刺されていると
    気がつくのは吐血し、倒れこんだ後だった。
    不思議と痛みは無い
    ただひたすら血が出てくる。
    そのまま視界が混ざり始め……


    暗転。


    俺は死んだのか?
    いや、何も見えないし聞こえないが
    まだ意識はある……?

    直後体に電撃が走る。

    「うぉっ!」

    俺は跳ね起きた。
    視界はぼやけているが見渡せばそこはHRだった。
    床には俺の血がべったり貼り付き
    あれから時間が立った事を表していた。

    だんだん視界がはっきりしてくる。
    確認してみるが、体に傷らしきものは無かった。

    「おい!お前そこで……うわぁ!
    大丈夫か?どこを切った。
    待ってろ、今すぐ救急車を呼ぶからな。」

    俺を見つけたのはこの学校の用務員だった。

    「……もとの世界に帰ってきた?」

    用務員がさも心配そうに尋ねる。

    「お、おい、大丈夫なのか?
    何でそんなに血まみれなんだ?
    喧嘩でもしたのか?」

    本当のことを言うべきだろうか、
    いや、信じてはもらえはいだろう。
    俺は

    「えっとその〜赤ペンキを大量に溢しちゃって」

    そんな簡単な嘘はすぐに見抜かれた。

    「赤ペンキから血の匂いがするわけないだろう、
    まあいいじきに救急車が来る。
    安静にして待ってろ。」

    俺は素直に従うことにした。
  • 15 目がぁ〜目がぁ〜!!! 脳砕スラ id:RmJqE530

    2012-05-20(日) 17:32:51 [削除依頼]
    間もなく俺は救急車によって最寄りの病院へと搬送された。
    救急車の中ではドップラー効果は起こらないのか……
    と今更常識に気がつく。
    医師による診察の結果、
    俺に目立った外傷はなく
    多分倒れた時に作られたのだろう
    頭に小さいたんこぶが出来ていた。

    ただ、異変はあった。

    俺の胴体のど真ん中に
    何やら傷口が塞がれたような跡が見つかり、
    出血の原因はそこであるという事が分かった。
    間違いなくそこは俺が刺された所だ。

    ただ医者は
    「そんな所から出血したら10分ももたない。
    なのに君の服についている血は
    君の血であるし、明らかに
    出血してから2日は経っている。」
    と首をかしげ最後に
    「まぁ事情は知らんが生きてて何よりだ。」
    と付け足し診察を終わらせた。
  • 16 AM3:30はほのかに明るかった 脳砕スラ id:7oasDhi/

    2012-05-21(月) 22:32:18 [削除依頼]
    ……現実と空想が交差する[世界]と[世界]の狭間
    そんな空間に一人の老人男性が立っていた


    まずはご視聴、ご閲覧まことに感謝申し上げます。
    また私の自己紹介が遅れたことを大変お詫び申し上げます
    私の名前はテル。宜しければテルじぃとお呼び下さい
    ここで私めのご主人様の作られた物語を
    皆様にお見せしている者です

    さて、とても歯切れが悪いのですが
    ここで『THE WORLDs side AM(晶我枝巳碕提示編)』は終了です

    ……えぇご察しの通りこの物語が終わるわけではございません
    まだ多くの謎が残っているではありませんか
    彼女は何者なのか、巳碕を刺したのは誰なのか、
    何故巳碕は死ななかったのか、
    彼女はどこへ行ってしまったのか……

    挙げればきりがございません

    そう、これらの謎は未だ解明されていないのです
    そうです、謎には解答が必要なのです

    ここからのお話は「THE WORLDs 『解答編』side mystery」
    となっています

    基本的にご主人様の物語は「提示編」と「解答編」を
    交互に組み合わせて一章となっております
    どうぞ心行くままにお楽しみ下さい

    〜「THE WORLDs 『解答編』side mystery」〜
  • 17 AM3:30はほのかに明るかった 脳砕スラ id:HAMh.E31

    2012-05-24(木) 01:08:56 [削除依頼]
    一冊の冊子が棚の中に飾られていた。
    冊子はとても古く、表紙は埃まみれになっていたが、
    字だけはまるで今清書したようで、
    擦ればインクが滲みそうだった。
    お兄ちゃんは私がこれを触ろうとすると
    いつも目を驚くくらいつり上げて
    「触るな!」と怒鳴る。私が咄嗟に
    「ご、ごめんなさい」と肩と声を震わせて言うと
    「……悪い。言い過ぎた。」と謝る。
    一体何が書いてあるんだろうか。
    好奇心本意でめくった最初のページにはこう書かれていた。
     忘れもしない。
    彼に出会ったのは3年前のあの日のことだ。
    今思い返せば決していい出会い方ではなかった。
    私は彼に丸っきり信頼されていなかった。
    彼の名は晶我枝巳碕。
    18才にして友達を作らず孤独な学生生活を送っている。
    私の最初で最高……そして最後の友であり夫だ。
    この手記は私の死後、彼に渡されるだろう。
    私もまたそれを望んでいる。
  • 18 AM3:30はほのかに明るかった 脳砕スラ id:RWmW80W0

    2012-05-27(日) 14:06:55 [削除依頼]
    「……夫?お兄ちゃんが?」
    思わず声に出していた。
    今までそんな話は聞いた事が無かった。
    第一あのお兄ちゃんが夫って……
    確かに優しいし、家族想いのいい人だけど
    人付き合いがすっごい不器用で
    友達の一人も出来ない人が友達をすっとばして
    夫……

    次のページをめくるが次ページ以降は白紙だった。

    「ん〜この文章は誰が書いたんだろ?」
    お兄ちゃんの妻……やっぱり想像出来ない
    冊子をとじ、もとの棚に戻す。
    すると強い眠気に襲われた。
    「ん?あれぇ〜?つかれ…たの..か……」

    私は悪夢の中へと落ちていった
  • 19 AM3:30はほのかに明るかった 脳砕スラ id:RWmW80W0

    2012-05-27(日) 23:51:57 [削除依頼]
    目を開けばそこは灰色の濃淡に彩られた教室
    まるで漫画の世界に入ったような景色。
    「ぅぁ……ん……ここ、どこなの?」
    常に視界に歪みが生じていて気持ちが悪い
    それに何というか床に立っている感触がない
    だんだん覚醒してくると
    ここは見覚えのある場所だと気がつく。
    「お兄ちゃんの学校……」
    ここには何度も来た事がある。
    ほぼ毎日お弁当を忘れていくお兄ちゃんに
    お弁当を届けに行っていた。
    私が通っていた小学校がここの近くだった
    それがこの配達を可能にしていた。
    不意に声がした。

    『遅かったね。
    大丈夫だった?助けを求めてたみたいだけど。』

    「えっ?」咄嗟に振り向いたその先に
    人が机の上に座っていた。
    フードに顔をすっぽり包んでいて顔は分からない
    「あ、あのっ、どちら様ですか?」
    そういいかけた時だった。

    「あぁ、大丈夫だ。」

    「へっ?」
    人の目線の先にはお兄ちゃんがいた。
    「何で……てゆうか、何か……若い?」
    私の知っている限りあれは高校生時代のお兄ちゃんだ。
    そう言えばお兄ちゃんは3日くらい失踪した事があった。
    それは、お兄ちゃんが高校3年生のとき。
    今から10年前の事になる。
  • 20 AM3:30はほのかに明るかった 脳砕スラ id:e9HpEyD/

    2012-05-29(火) 17:46:59 [削除依頼]
    あの日お兄ちゃんは学校で血まみれになって倒れていたらしい
    出血量から考えて生きているのが奇跡的だったらしい
    そんな事しか私はあの日の事を知らない
    そういえばお兄ちゃんが高校を辞めて家も出ていったのは
    あの日の翌日だった

    『それで?誰を連れて来たの?』

    !!! 気がつかれた?
    と瞬間的に思ったけどそれは勘違いだった。

    「え? いや、その、俺は誰も連れてきてはいないけど?」

    ……!!! お兄ちゃんの後ろに誰かがいる。
    「お兄ちゃん、後ろ!」
    そう言った時にはもう遅かった。


    ……お兄ちゃんが刺された?
    待って、何が起きているの?
    何で? 何でお兄ちゃんが?

    刺された所からはまるでそこにあった
    貯水機に大きめの穴をあけたように
    濃い灰色の液体がドクドクと流れ出し
    床を灰色に染めていった。
  • 21 AM3:30はほのかに明るかった 脳砕スラ id:e9HpEyD/

    2012-05-29(火) 19:36:58 [削除依頼]
    瞬間、歪みがなくなり
    まるで鉛筆画に色を塗るように
    世界が色で満ちた
    だが辺りは暗く、先程まで灰色だった液体は
    赤く染まり「血」であることを明確に示唆していた。

    お兄ちゃんはぴくりとも動かない。


    ……オニイチャンガシンダ?


    呆然としていた。
    体から力が抜け糸を切られた操り人形の様に
    私は赤い床に座りこむ
    涙は驚くことに出てこない
    一切頭が働かない。
    目の前の死体から目をそらせない
    そんなとき……

    『っ!危ない!』

    「え?」
    いきなり襟を掴まれ後ろへ引っ張られる。
    その勢いで頭を机にぶつけ轟音がなり響き
    視界が回る。

    「痛っ! 何てことするの?」

    『ごめん、今は説明してる暇がないの。
    だから今はそこでなるべく体を縮めて静かにしてて。』

    「静かにしててって、ちょっと……
    何なのよ?」
    彼女は人差し指を口にあて
    『し〜』
    と幼児を諭すように言った。
    『お願いだから静かにしてて。
    あの人みたいになりたいの?』

    「っ! ……分かった。」
  • 22 AM3:30はほのかに明るかった 脳砕スラ id:e9HpEyD/

    2012-05-29(火) 21:03:42 [削除依頼]
    また会いましたな。
    訂正です。
    AM提示編では
    巳碕のHRは2-Fなのに

    解答編では
    彼女と巳碕が出会ったのが18才
    巳碕が血まみれで帰ってきたのも高3で18才
    おかしいですね
    どうやらご主人様の脳が本当に砕けていたようです。
    おっとご主人様、居たんですか
    来たのなら声を……ってぎゃぁぁああああ!

    ……ふぅ、ご老体を労って欲しいですな全く
    いえ、もう結構ですよご主人様。

    というわけで
    巳碕のHRは「3-F」です。
    混乱を招いたことを深くお詫び申し上げます。
  • 23 AM3:30はほのかに明るかった 脳砕スラ id:dZMfC8V1

    2012-05-30(水) 18:46:34 [削除依頼]
    私はまるで避難訓練中の小学生のように
    机の下に潜り込み体を小さく縮め、
    机の脚の間から様子をうかがっていた。
    目の前にはまるで私の存在を隠すようにあの人が立っている。

    『……やっと見つけた。探したよ……姉さん。』
    声質からして私を咄嗟に引っ張った方だ
    『ねぇ、どうしてこんな無意味な事を繰り返すの?
    殺しては産んで殺しては産んで……
    姉さんは何がしたいの?』
    返ってきた声は慈愛に満ちていたが
    言葉はひどく冷たいものだった。
    『……部外者に教える必要は無い。
    頼むから私のやり方にこれ以上口を出すな。
    お前もいつか分かる時が来る。』
    言い方が少しお兄ちゃんに似ていた。

    彼女は落胆した様子で
    『今日は違うの。もう手遅れなの。
    今回説得に応じない場合は”消せ”って言われてる……。』

    彼女の姉は言う
    『そうか……だがお前は私を消せるのか?』

    『……やだ。姉さんを……っく
    消したく……消したくないよ。』
    彼女は泣いていた。
    月明かりに照らされ宝石のように光るしずくが床に落ちる。
    『……変わらないな。
    いつでもお前は優しすぎる。
    ……私も本当はこんな事は無意味だと思っている。
    出来れば早く消えてなくなりたいと思っている。
    今まで甘えさせてやったんだ、
    せめて私を消すくらいの事はしてくれ。
    妹であるお前なら本望だ。』

    『そんな……そんな事言わないでよ!
     嫌だよ……うぅ……』

    返ってきたのは厳しく、悲しい言葉だった。
    『もう子供じゃないんだ。
    甘えるな。さっさと消せ。』

    『でも』

    『でもじゃない。
    お前は乗り越えて行かなきゃいけないんだ。
    お前は必ず乗り越えられる、
    私の命をかける価値がある。
    本当に嫌な役回りだ。
    こんなことはお前にしか頼めない。
    さあ、速く!』

    ようやく彼女は覚悟を決めたようで
    目を閉じ神に祈るように両手を合わせる
    『姉さん……っ』
  • 24 AM3:30はほのかに明るかった 脳砕スラ id:dZMfC8V1

    2012-05-30(水) 20:33:15 [削除依頼]
    ふと疑問が浮かんだ。
    何故私は彼女の様子が手に取るように分かるの?
    ここからは彼女の足くらいしか見えないのに……
    っていうか私……泣いてる?
    不思議と涙がこぼれていた。
    胸が苦しい、際限のない絶望の中にいるようだった。


    辺りがまばゆい光に包まれ、
    そのあまりの眩しさに私は手で目を覆った。


    どのくらい待ったか。
    光が消え、彼女はうずくまる私に声をかける。
    『大丈夫? 怪我はない?』
    「はい、大丈夫で……
    ってお兄ちゃん! お兄ちゃんは?」

    彼女は一瞬動きを止め、
    間を開けて言う。たぶん動揺したのだろう。
    『巳碕くんの妹……由稀ちゃんか。
    あれ? でもこの時代の由稀ちゃんて
    まだ小学1年生だったよね。
    ……まさか未来からここへ?』

    「えっ?」
    言っている事の意味が分からない。
    未来? ここが10年前?
    まごまごする私を見て
    彼女はいかにも納得した様に続ける。

    『うん、混乱してるとことかそっくりだし。
    それで、巳碕くんは大丈夫か? って聞いたよね。
    大丈夫だよ。殺されただけであって
    消されさえしなければ
    もとの世界に強制送還されて生き返るから。
    お兄ちゃんは無事だから、そこは安心して。』

    「無事……」
    その言葉を聞いて私は、
    混乱から立ち直りすっかり安心していた。
    安心したことによる脱力感でまたヘナヘナと床に座り込む。

    「あの、貴女は一体……
    貴女のお姉さんも……」

    『……全部見られたなら言わなきゃね。』
    そう言って彼女はまた神に祈るように手を合わせた。
    またまばゆい光が辺りを包み込み
    私は目を塞ぐ。
    光が消えるとそこには、
    少し大きいローブを羽織った女性がいた。

    『……この格好は久しぶりだなぁ〜』

    声からすぐに彼女だと解ったが、
    まとっている雰囲気がまるで違っていた。

    『あたしの名前はメイ。
    本当はもっと長いけどね。』
  • 25 AM3:30の仄かな光 脳砕スラ id:cOcg32D/

    2012-06-08(金) 17:22:30 [削除依頼]
    ローブは赤黒く前を全開にしているため
    インナーの色でラインが出来ていた。
    それと対照的にインナーの上は雪のように白く
    シュッと細いワンピースだった。
    インナーの下の部分はまるでジャージの端のような
    異常に短いスカートのようなモノだった。
    さらに明らかにミスマッチなスニーカーを履いていて
    ローブは少し大きいため下の部分を少し床に引きずっている。
    体つきは細く足の細さが羨ましいくらいで
    さらに綺麗できめ細やか肌
    生えて間もない若草を思わせる緑色の髪
    目つきは少しきついく瞳は月を思わせるような黄色
    少し鼻が低くはにかむように笑う顔はとても可愛らしかった。
    『え〜っと何から話せばいいかな?』
    私にまじまじと全身を見られて流石に恥ずかしいのか
    顔を真っ赤にして動揺した調子で尋ねてきた。
    「うんと、まずメイさんは何者なの?
    さっきの着替えの時とか手を合わせただけで光が出てくるなんて……
    普通の人には無理だよね?」
    彼女は少し冷静さを取り戻し
    『えと、信じられないことかも知れないけど
    あたしは由希ちゃんたちの世界とは違う世界から来たの。
    あたし達がM-237Kと呼ぶ世界があたしの故郷で
    そこは科学の代わりに魔術が発達した世界なんだよね。
    あたしはそこで魔術師をしてるの。』
    私達の世界とは違う世界? 科学の代わりに魔術が発達した?
    次々と意味の分からない事を言われ混乱する。
    「えーっと……つまりメイさんは異世界の住人で
    魔術師ってことですよね?」
    彼女は満面の笑みでうなずく。
    『理解が速くて助かるよ〜でも由希ちゃんって不思議だね。
    普通あんなこと言われても一発で信じる人なんかいないのに……』
  • 26 AM3:30の仄かな光 脳砕スラ id:cOcg32D/

    2012-06-08(金) 17:28:18 [削除依頼]
    おっとすみませんね。また訂正ですよ。 まったく……投稿する前に一度確認してから 投稿なさればよろしいのに…… >25のL13 ×目つきは少しきついく ◎→目つきは少しきつく となります。 誤字まことに申し訳ございませんでした。
  • 27 AM3:30の仄かな光 脳砕スラ id:mKvo2zg.

    2012-06-16(土) 10:51:11 [削除依頼]
    「あはは……」
    信じるも何もあんなものを見せられたら信じないわけには
    いかないと思うけどな〜と苦笑いをする。
    『ま、そうだよね』
    突然まるで心を読まれたかの様にメイさんはそう言った。
    メイさんはさもあたりまえのように続ける。
    『でも意外といるんだよね〜そういう人。
    何て言うか科学が絶対だとかありえないとか言って
    最後の最後まで何も信じてくれない悲しい人がね』
    軽く言い切ったがその表情は少しの哀愁を帯びていた。
    少し場の空気が重くなったが質問を続ける。
    「あの、それでどうしてお兄ちゃんは
    ……その、刺されたんですか?」
    短い沈黙……それからメイさんは返す。
    『……それはね』
    そう言いかけた瞬間、背筋に悪寒が走る。私は震えていた。
    寒くはない。ただ何か本能的に「ヤバイ」ものが
    純粋な殺意を放ちながら近づいて来る。
    『……どうしたの?』
    ? メイさんは感じとっていない?
    この廊下から流れてくる純粋な殺意を……
    「……来る……来てる……」
    恐怖感で息は粗くなり声はふるえ右も左も覚束ない。
    『ちょっと? 大丈夫? 具合でも悪いの?』
    ……来た……うしろに……いる。
    怖い。ただひたすらに怖い。
    次第に自分が何をしているかわからなくなる。
    何も見えない、何も聞こえない。
    ただただ純粋な殺意に怯え、意識が遠のいて行く……

    「……」

    「……き」
    聞きなれた声がする。
    「……ろ! 由稀」
    体を揺さぶられている。
    「起きろ! 由稀」
    「ん……ぁ……お兄ちゃん?」
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