願いよ届け21コメント

1 黒蝶 id:Gthh2OC0

2012-05-05(土) 20:16:00 [削除依頼]
「ねぇねぇ、おばぁちゃん、この日記って誰の?」

「これはね、おばぁちゃんのお母さんのお母さんが書いた日記」

「へぇ〜…ねぇおばぁちゃん、この日記読んでもいい?」

「いいよ、でもあんたによめるかねぇ…?」

「もちろん!!だってもう小学6年だよ?

これくらいよめるよ」


これからはじまるお話は

おばぁちゃんの母の母が書いたメモワール
  • 2 黒蝶 id:Gthh2OC0

    2012-05-05(土) 20:25:37 [削除依頼]
    いまは明治38年、

    ちょうど・日清・日露戦争の頃だ

    私、明川 忍<あけがわ しのぶ>は

    16歳の少女

    毎日両親の畑仕事をしてすごしている

    洗濯や料理、

    私の手はささくれや皸だらけ

    でもいまの時代

    そうじゃない子のほうが少ない

    居るとすれば…

    お偉いさんの娘、息子くらいだろう
  • 3 黒蝶 id:Gthh2OC0

    2012-05-05(土) 20:38:32 [削除依頼]
    「忍〜!!いるかぁ〜!?野菜もってきたぞ〜

    いるかぁ〜!?」

    いま大声で叫んでいたのは

    古河 信像<こがね しんぞう>

    昔からの幼馴染で

    同じ年

    昔は私よりちいさかったのに

    いまでは私の背をゆうにこえている

    「いるよ〜!ちょっとまって!!洗濯物で手が離せないの〜!!」

    「…勝手にあがるぞ!」

    信像はどかどかと家の中に入ってきた

    そして台所にいき

    「忍、ここに野菜おいとくからな」

    と言って野菜(じゃがいもとかにんじんとか…)を台所においてくれた

    「ありがとう、信像。」

    信像は洗濯物を干している私の隣に来て

    ちょっと観察したのち

    私に

    「いま冬だし…手…つめたいだろ?

    俺も手伝うよ、そのほうがはやいだろ?」

    そういって私を手伝ってくれた

    「忍また髪結ってねぇの?

    まぁいいや、これ終わったら結ってやるよ」

    私は小さい頃から不器用で信像に髪を結ってもらっていた

    さすがに私も16だ。もちろん自分で結うことくらいできる

    「いいよ、私自分でできるし!」

    私がそういったら

    「いいから、俺がやる」

    そういって洗濯物を干し終わった後

    信像は私の髪を結ってくれた
  • 4 たかみな id:jnDDw6a0

    2012-05-05(土) 21:29:51 [削除依頼]
    面白そうですね!!!
  • 5 黒蝶 id:Gthh2OC0

    2012-05-05(土) 21:51:05 [削除依頼]
    ありがとうございます!!
  • 6 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 11:55:12 [削除依頼]
    私が髪を結ってもらっているとき

    信像は私にあることを話してくれた

    それは私にとってとても悲しいことだった…
  • 7 ゆっち(●´I`●) id:omgOljX/

    2012-05-06(日) 11:56:57 [削除依頼]
    おもしろいです! なんか・・・(p>□<q*))
  • 8 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 11:58:47 [削除依頼]
    「……ねぇばぁちゃん、信像って人は忍さんになんていったの?」

    「それは読めばわかるよ。ただ…とても悲しいこと…だよ……」

    「そっか…」

    洞窟の中みたいにひんやりとしていて静かなこの書庫のなかで

    私はまたメモワールに目を向けた
  • 9 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 11:59:39 [削除依頼]
    >7ありがとうございます!! 読んでくれてありがとう!!
  • 10 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 12:03:01 [削除依頼]
    「信像…それ…嘘じゃないの?

    ねぇ…嘘って言ってよ……」

    「嘘じゃない…

    本当のことだ…」

    信像が私に言ったとても悲しいこと…

    それは…

    戦争に行け、という手紙だった

    この時代で戦争に行って帰ってきたものは数少ない

    もしかえってきても無傷ではかえってこられない…

    つまりこの手紙は死を意味しているのだ…
  • 11 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 12:13:30 [削除依頼]
    「いやだよ…信像と居られないなんて…いやだよぉ…」

    私は泣き崩れた…

    「私…信像といられないなんていやだよ…

    ずっと一緒に居てよ……

    戦争なんかいかないで………!!

    いかないで……信像…!!!」

    私は涙で視界がはっきりしない目で信像を見た

    信像は…

    「俺だって…行きたくねぇよ…!!

    でも…これは命令なんだ…

    絶対なんだよ…!!」

    信像は私にそういった

    「俺は……お前と一緒に…

    俺はお前といるのが当たり前になってたんだ…

    俺は……

    あぁ〜!!もういい!どうせいなくなるなら今言う!

    俺はお前が好きだ

    小さい頃からずっとお前が…忍が好きだ!!」
  • 12 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 12:18:51 [削除依頼]
    私は顔が真っ赤になるのがわかった

    私は信像のこと…どう思ってるんだろう…?

    信像とは一緒に居たい

    ずっとずっと一緒にいたい

    信像が笑うと私はうれしい

    信像が悲しいと私も悲しい…

    この気持ちは幼馴染だから?

    「私……は……」

    信像も真っ赤な顔で私を見た

    「俺は…これいいたかっただけだから…

    ……じゃ…俺帰るわ

    またくるから…」

    信像はそういって帰ってしまった…

    私…信像のこと…どうおもっているんだろう…

    自分のことなのにわからない……
  • 13 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 12:52:57 [削除依頼]
    私は夜も昼もずっとずっとかんがえていた

    考えながらいろんなことをしているから失敗も多かった

    洗濯物のしわをのばすのを忘れたり

    朝ご飯のメニューに塩を入れ忘れたり…

    とにかくそんなミスが3日も続いた

    なぜ3日か?って

    3日後に…信像が私に会いに来たから…

    「よ……よぉ…!」

    来てすぐにもう真っ赤な顔をしている信像

    私は…俯いている

    「あ…えと…この前は悪かったな…

    いきなり告白とか…

    びっくりした…よな……?」

    「う…ん……びっくりした……」

    ものすごい会話がぎくしゃくしてる…

    「で……でも…あれ嘘じゃねぇ…から……

    本当…だから……な」

    私は再度おどろいた

    顔が真っ赤に染まってそれが知られたくなくて

    また下を向いた

    信像はそんな私を見て

    「おい…こっち向けって…」

    「む……無理…」

    「なんだよ…無理って…!!」

    そういって乱暴に私のあごをつかみ上に向けた

    「なっ……////」

    「顔…真っ赤……」

    「はっ……離して……///」

    私は恥ずかしさで信像を見ることができなくなってしまった

    なんで……?

    なんでなんだろう……?
  • 14 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 13:04:38 [削除依頼]
    「なぁ…忍……俺…お前とずっといたい

    ずっとこうして忍の真っ赤な顔…見ていたい」

    「な…なに言ってんのよ……///

    早く離しなさい!!///」

    私はパニックになるとつい母親口調になる…

    信像はそれをしっている…

    「おぉ…忍パニック?

    おもしろいからもう少しこうしてる」

    「いやー!!!////」

    信像は騒いでいる私の口を

    口でふさいだ

    つまり…キスをしてきた

    私はキスなんてされたことなかったから

    5分は硬直していた

    そんな私をみて信像はいろいろ話かけてきた

    もしかして初めてだった?とか

    気絶してんのか?とか

    いろいろ話しかけてきた…

    「あ…あ…あんたなにすんのよ…!!!//////」

    「あ…まじで初めてだったんだ…」

    「そうに決まってんでしょ!!うぅぅ…恥ずかしい…///」

    その場で私はしゃがんだ

    はずかしいからもちろん顔を隠している
  • 15 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 17:01:30 [削除依頼]
    それから毎日、信像は私のもとを訪れた

    最後のときまで一緒にいたい

    そういっていた

    私も…戦争に行ってしまうまでずっといたい

    でも私は家事を手伝わなければいけない

    信像は両親に行くまでは好きなことをしていなさい、といわれて

    朝もはやくから私の家に来て

    私の手伝いをしてくれてる

    結局私の仕事がすべて終わったのは夕方…

    それでも一緒にいられたらそれでよかった

    「ねぇ…信像……戦争ってなんであるんだろうね……?

    みんな不幸になるだけなのにね…」

    「なんでだろうな……

    俺たちが戦争のない時代に生きていたら…

    ずっと一緒に居られたのかもな……」

    「うん……そうだね……

    戦争なんて早く終わればいいのに……」
  • 16 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 17:10:38 [削除依頼]
    「ねぇおばぁちゃん…なんで戦争は起こるの?」

    「なんでだろうね……」

    「戦争ってみんな死んじゃうんだよね…?」

    「そうだよ…たくさんの人が死んでしまうんだ…」

    おばぁちゃんは悲しそうな目をしたて続けた

    「あいてを殺さないと自分が殺されてしまう…

    そんな地獄さ…戦争なんてもんはね…」

    「地獄………

    そっか……かわいそう…忍さんも信像も…」

    「それはどうだろうねぇ……

    幸せなんてもんは他人にはわからないものさ

    はたから見れば不幸でも本人は幸せだって場合もあるのだから…」

    「そっか…」

    そうして私はおばの母の母のメモワールをまた一枚…

    めくった
  • 17 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 17:12:42 [削除依頼]
    夕暮れのなか私と信像は歩いていた

    いまは雪が降っていて

    この雪が桜に変わる頃…

    信像は行ってしまう

    そんなことをおもいながら私は信像と一緒に歩いて

    私の家へと向かっていた
  • 18 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 17:22:06 [削除依頼]
    私は信像が無事に帰って来られるように

    こっそりと…信像にばれないようにお寺におまいりに行った

    それにいま私はお守りを作っている

    軍服に桜と雪と紅葉の刺繍をしている

    もう軍服は用意されていて

    春になるまでぜってぇきねぇと信像がいっていたから袖のところに

    ひっそりと刺繍をした

    私はついていけないからせめて心だけでもつれていって…

    そういう思いで縫った

    死んじゃだめ…生きて帰ってきて……

    そんな想いを込めた

    それからの日々はあっという間で

    信像と居られるのはあと2週間になってしまった…
  • 19 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 20:34:53 [削除依頼]
    「…信像といられるのも…あと少しなんだね……」

    「…あぁ、

    ………安心しろよ、俺は絶対無傷で帰ってくるからさ

    そんときは祝ってくれよ…?」

    「……うん、うん…!!祝うよ豪華な食事にするからね!!

    だから……ちゃんとかえってきてね……?」

    「あぁ!約束だ!!」

    信像は私ににっと笑顔を向けた

    私はそんな信像に微笑んだ

    「信像…私ね…わからないんだ…

    信像は私のこと好きって言ってくれたけど…

    私も信像のこと好きだよ

    でもね…この好きって幼馴染としてなのか…

    ………れ……恋愛…と…してなのか…わからない…の…」

    「そうか…まぁお前が俺のことを好きだろうと嫌いだろうと関係ないんだよな…

    お前はいつか見合いとかで結婚相手とか決められて

    俺が帰ってきても結婚できるかって言ったら

    …きっと無理だからな……」

    私はいつのまにか涙を流していた

    なんで泣いてるの?

    信像といられないって信像自身がいったから?

    あぁ…もうわからないことばかりだよ……

    でもいつのまにか私は信像にこんなことを言っていた

    「…そんな…こと…言わないで…よ……

    私ずっと信像といたいよ……

    死ぬまで一緒にいたいよ……」

    「!!!」

    信像はおどろいたような顔をした

    「忍……その気持ちなんていうか知ってるか……?」

    私は首を横に振った

    「それはな……

    好きっていうんだよ…/////」

    私は顔が赤くなるのを感じた

    「…す……き……?/////」

    信像は赤い顔でこくんと頷いた

    「お前…自分の気持ちにも気づかないなんてうとすぎ……/////」

    「これが……好き……?」
  • 20 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 20:34:53 [削除依頼]
    「…信像といられるのも…あと少しなんだね……」

    「…あぁ、

    ………安心しろよ、俺は絶対無傷で帰ってくるからさ

    そんときは祝ってくれよ…?」

    「……うん、うん…!!祝うよ豪華な食事にするからね!!

    だから……ちゃんとかえってきてね……?」

    「あぁ!約束だ!!」

    信像は私ににっと笑顔を向けた

    私はそんな信像に微笑んだ

    「信像…私ね…わからないんだ…

    信像は私のこと好きって言ってくれたけど…

    私も信像のこと好きだよ

    でもね…この好きって幼馴染としてなのか…

    ………れ……恋愛…と…してなのか…わからない…の…」

    「そうか…まぁお前が俺のことを好きだろうと嫌いだろうと関係ないんだよな…

    お前はいつか見合いとかで結婚相手とか決められて

    俺が帰ってきても結婚できるかって言ったら

    …きっと無理だからな……」

    私はいつのまにか涙を流していた

    なんで泣いてるの?

    信像といられないって信像自身がいったから?

    あぁ…もうわからないことばかりだよ……

    でもいつのまにか私は信像にこんなことを言っていた

    「…そんな…こと…言わないで…よ……

    私ずっと信像といたいよ……

    死ぬまで一緒にいたいよ……」

    「!!!」

    信像はおどろいたような顔をした

    「忍……その気持ちなんていうか知ってるか……?」

    私は首を横に振った

    「それはな……

    好きっていうんだよ…/////」

    私は顔が赤くなるのを感じた

    「…す……き……?/////」

    信像は赤い顔でこくんと頷いた

    「お前…自分の気持ちにも気づかないなんてうとすぎ……/////」

    「これが……好き……?」
  • 21 黒蝶 id:UnfflUZ0

    2012-05-06(日) 20:38:15 [削除依頼]
    「あら…なんであんたまで赤くなってんの?」

    「お…おばぁちゃん……!

    だって……これ……って言うか忍さん鈍すぎ!!!」

    「あんただって忍さんの気持ちわからなかっただろう?

    あんただって十分鈍いよ……」

    あたしは書庫から出て晴天の空の空気をたくさん吸った

    そして私はまた暗い書庫のなかに戻っていった
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