一年間の交換日記。8コメント

1 鳴兎 id:4kHaNIq1

2012-04-25(水) 16:29:38 [削除依頼]
こんにちは、初めまして、鳴兎といいます。
今回初めてスレを作らせてもらいました。

初挑戦の恋愛物です(・ω・)
不安しかありませんが、生暖かく見守ってください(笑)

BY,なると
  • 2 鳴兎 id:4kHaNIq1

    2012-04-25(水) 17:03:31 [削除依頼]
    「……え……?」
    「白血病……!?」
     
    病院で聞いたのは、信じたくない事実。
     
    三日前、学校で倒れた私は病院に運ばれ、そこでの検査で白血病だということを告げられた。
    そして、すぐに入院。病室は個室だ。
     
    信じたくなかった。信じられなかった。
    毎日ベッドで泣いた。どれだけ泣いても涙は溢れてきた。
    どうして私が。
    どうして私だけがこんな目にあわなければいけないの?
    皆は毎日元気に過ごしてるのに。
     
    誰にも会いたくなかった。
    友達にも家族にも。
    どうせ同情か慰めの言葉しかかけてこないから。
     
    病室に引きこもって、看護師さんとしか話さなかった。
    ご飯も喉を通らなかった。
     
    そんな日が、何日も続いた。
     
    でも、ある日、私は彼を見つけたんだ。
     
    病室の窓から見える中庭。
    そこの大きな木下のベンチにいつも座って本を読んでいる男の子。

    私は、その男の子に見とれてしまっていた。
    顔は遠くてよく見えない。
    けれど、彼の髪の色、とても綺麗なハニーブラウンに目を奪われた。
     
    その男の子を病室から見ることが私の日課になっていた。
    男の子は毎日、お昼の一時頃から中庭に来ているようだ。

    日に日に話してみたいという気持ちは、強くなっていった。
  • 3 ゆま。 id:oGPeLQX1

    2012-04-25(水) 17:06:17 [削除依頼]
    面白そう!!

    がんばってねぇっ
  • 4 鳴兎 id:4kHaNIq1

    2012-04-25(水) 17:26:25 [削除依頼]
    >ゆま。さん
    コメントありがとうございます><

    面白そうですか!? よかった!
    はい、頑張ります!(*´∀`*)
  • 5 鳴兎 id:4kHaNIq1

    2012-04-25(水) 17:58:36 [削除依頼]
    あ。
    今、目があった。

    私は相変わらず男の子を見ていた。
    最近は、男の子と目が合うことも多い。
    男の子も私のことに気がついたんだろうか。
    ……気持ち悪いとか思われてなければいいなぁ……。

    そんなことを考えていると、男の子がこっちに向かって何かを出している。
    あれは、本? 遠くてよく見えないや。

    男の子は私が気づいたのを確認すると、その本のようなものをベンチの下に置く。
    そして、こっちを見て手を振ると、去っていってしまった。

    ……どういうこと? 読めって事、なのかな?
    確認くらい、したほうがいいよね?

    私は重い腰を浮かし、中庭に向かうことにした。
    期待と不安が頭をぐるぐる回ってる。

    カーディガンを羽織りながら、外に出る。
    もう4月で桜も咲き始めているのに、肌寒い。
    外に出るのは、久しぶりかもしれない。
    入院してからはずっと引きこもっていたから。

    少し歩くと、男の子の座っていたベンチが見えてきた。
    ベンチに近寄って、しゃがむ。

    下を見てみると、そこに置いてあったのは、一冊のノートだった。
    大きな石が重石になっている。
    私は、石をどかして、ノートを手に取ってみる。

    それは普通の大学ノート。
    私はゆっくりとページをめくった。
  • 6 ゆま。 id:oGPeLQX1

    2012-04-25(水) 18:05:10 [削除依頼]
    *^^*

    ワクワク
  • 7 鳴兎 id:4kHaNIq1

    2012-04-25(水) 19:19:37 [削除依頼]
    『君の名前は?』

    ノートに書かれていた文字は、綺麗で読みやすかった。
    鉛筆で書かれた一文。あの男の子が書いたものなんだろうか。

    これって私の名前を聞いてるの?
    もし私の事じゃなかったらすごい恥ずかしいけど……。
    とりあえず、ここに返事を書いてみよう。

    私はカーディガンの胸ポケットにさしていたシャーペンを取り出す。
    カチカチとノックをして、芯を出した。

    男の子の字の次の行に、『桜木 雪子(サクラギ ユキコ)』と自分の名前を書く。
    下手な字だけど、出来るだけ丁寧に書いた。
    そして、自分の名前のまた次の行に『あなたの名前は?』と書き足した。

    書き終わると、ノートを閉じて、シャーペンをポケットにしまう。
    ノートは最初にあった場所に戻して、重石を乗せる。

    「……ふぅ……」
    小さなため息をついて、ベンチに座る。
    空を見上げると、咲き始めの桜と透き通った青空が凄く綺麗だった。

    寒くなる前に、戻らないと。
  • 8 鳴兎 id:ymBToFE0

    2012-04-26(木) 16:20:09 [削除依頼]
    『君は中学生?』
    『ううん、高校1年生。あなたは?』
    『僕も高1。一緒だね』

    『今日、検査があったんだ。順調に回復してるって』
    『よかった。おめでとう』

    あれからもう2週間が立つ。
    私達は相変わらずベンチの下のノートでやり取りを続けていた。

    あの男の子の名前は夕日坂 悠(ユウヒザカ ハルカ)。
    私と同じ高校一年生。
    昔から病弱で、入退院を繰り返しているんだとか。

    今日は何が書かれているんだろう。
    窓の外を見ると、今日も男の子――悠君が来ていた。
    いつものように本を読んでいる。

    私はボーっと悠君を見つめていた。
    何の本を読んでいるんだろう。
    文庫本サイズだけど……ライトノベルとか読むのかな?
    意外と赤川○郎とかかも。

    そんなことを考えていると、いつの間にか悠君はいなくなっていた。
    ノート、見に行こう。
    私はカーディガンを羽織り、外に向かう。

    悠君がいるときに会いに行くことも考えた。
    でも私は人見知りが激しいし無口だから、会ってもきっと悠君を不快にさせるだけだ。
    自分の性格が凄く嫌になる時がある。
    もっと明るい性格だったらきっと、自分に自信がもてたんだろうな……。

    ベンチの下のノートを取り出して、中身を読んでみる。

    『雪子ちゃんと話してみたい』

    「え……?」
    いやいやいや、無理! 絶対無理! 嬉しいけど、でも……。
    動揺で震える手でなんとかシャーペンを取り出す。

    『私も話してみたい……けど、会ってもきっと上手く喋れない。人見知りだから』

    そう書いて、ノートを閉じる。小さなため息がこぼれた。
    今日はもう戻ろう。
    私はノートをベンチの下に戻して、自分の病室に戻った。
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