私が生きた証。13コメント

1 青磁 id:z30Iyrb/

2012-04-17(火) 16:00:11 [削除依頼]
**第0章**

冷たい涙が、頬を伝って、私の震える手に落ちる。

痛いほど冷たい風が私を刺すように当たる。
この学校の屋上が私の16年の人生の最期の場所になる。

覚悟を決め、手すりを乗り越える。
右足を空中に浮かせたときにはもう、すぐに落下していた。

終わりを告げるように雷がなる。
  • 2 青磁 id:z30Iyrb/

    2012-04-17(火) 16:24:34 [削除依頼]
    「フザケンナ」
  • 3 青磁 id:z30Iyrb/

    2012-04-17(火) 16:24:48 [削除依頼]
    そういったのは、誰?
  • 4 青磁 id:z30Iyrb/

    2012-04-17(火) 16:30:23 [削除依頼]
    肩の力が抜けて、地面まであと100…90…70…。
    その時だった。

    ぴたりと体が止まり、地上に浮いていた。
  • 5 青磁 id:z30Iyrb/

    2012-04-17(火) 16:32:30 [削除依頼]
    「何やってるんだよ」

    そういわれた。
    目の前には、銀色の髪に、
    薄い水色の服を着た少年。
    私と同じくらい?
  • 6 青磁 id:z30Iyrb/

    2012-04-17(火) 16:36:52 [削除依頼]
    その子は、私をじっと睨みつけている。
    腕を掴む力が強くなって、私を持ち上げる。

    「あ…あの…」

    私が慌てていると、男の子は下を指差した。
  • 7 青磁 id:z30Iyrb/

    2012-04-17(火) 16:41:25 [削除依頼]
    男の子の白い指の先、地面を見ると
    私はあることに気が付いた。

    「浮いてる…?」

    「そう、浮いてる」

    男の子は私を屋上まで引っ張った。

    「え、飛んでる‥」

    男の子は何も言わずに、屋上へ立つと
    私に紙を渡した。

    《結崎 紗夜。お前は平成2X年6月23日、午後0時30分28秒に死んだことをここに記す》
  • 8 青磁 id:z30Iyrb/

    2012-04-17(火) 16:46:04 [削除依頼]
    その文章の下には、『死神教会』・『冥界天使組合』と書かれていた。

    「やっぱり…私死んだの?」

    「もちろん。それに、お前も望んでたことだろ?」

    「そうだけど…。てゆうか!」

    私はやっと、大切な事に気が付いた。


    「あんた、誰?」

    **第0章-終**
  • 9 青磁 id:z30Iyrb/

    2012-04-17(火) 16:53:26 [削除依頼]
    **第1章**

    私が聞くと、男の子はしばらく黙っていた。

    しばらくして、男の子は目をゆっくり開けると、
    私の目をじっと見た。

    吸い込まれるように光る銀色の目。
    その瞳の奥には、どこか寂しげな感じがした。

    「俺は…神の使い、スバル」

    「神の使い?何それ?」

    私がキョトンとして聞くと、スバルは言った。

    神の使いとは、神の世話や仕事の手伝いなどをし、天使に命令を下す。

    つまり、神様の次に偉い。
    普通なら偉そうに言いそうなその文章を、
    意外にも、嫌そうに言った。

    「…スバルは、どうして私のところへ?」

    「神に頼まれたからな。しかたないんだよ」

    元通りの偉そうな口調が戻った。
  • 10 青磁 id:z30Iyrb/

    2012-04-17(火) 17:17:03 [削除依頼]
    「ついてこい」

    そういわれ、スバルについていくと、雲を突き抜けて、
    大気圏まで来た。

    金属のようなものでできた金の龍の橋を渡ると、
    花畑があった。

    そのピンクや黄色、緑色の中に、川があった。

    「ここって、三途の川?」

    「そうだ、ここを通ればもうお前はあっちには戻れない」

    覚悟してるから、大丈夫。
    そう言い聞かせ、足を川の向こうへつけた。
    両足が着くと、もうスバルは入口まで行っていた。

    「あ、ちょっと待ってよ」

    「早くしろ」

    「偉そうに…」

    小走りでスバルの後ろに立つと、ゆっくりとドアが開いた。
    長い階段の先の方には、なにやら、人みたいなものがいる。

    「上るぞ」

    「え、この高さを?」

    「大丈夫だ。天使は疲れを感じないし、人よりも歩く速度、上る・下がる速度が速い」

    「そ、そうなんだ…」

    そんなことを言っているうちに、スバルはもう階段の真ん中あたりまで登っていた。
    私も1段飛ばしで階段を上ると、1分ほどで着いた。

    そこには、着物というか、十二単を着た女の人が6人、向かい合って正座をしている。
    そのあとには、長いひげのお爺さんと、綺麗な女の人、その隣には若そうな青年が座っていた。
  • 11 青磁 id:z30Iyrb/

    2012-04-17(火) 17:29:41 [削除依頼]
    ボーっと見ていた私に、スバルが小声で言った。

    「この6人は他の神使いで、神使いで偉い女たちだ。それで、あの爺さんが最高位神使いの阿修羅さん、
    それで、あの女が天使で一番偉い奴、最後にあの男が神様だ」

    あの人が、神様?
    嘘‥。

    「嘘じゃないぞ」

    私の心を読み取ったかのように、小声で答える。

    「ご苦労だったね、スバル」

    「ねぇねぇ、スバル。またあの話してよ」

    女の人が見た目よりも幼い声で言う。

    「こら、守ヶ納。スバルは忙しいんだから」

    「あたしだって忙しいよ〜」

    守ヶ納と呼ばれた女の人が足をバタバタさせて言う。

    「あなたが、結崎紗夜さんですか」

    神様が、微笑んで私に言う。

    「あ、はい」

    「では、スバル。案内してあげてください。それと…」

    神様が阿修羅さんの方をじっと見て、阿修羅さんがしわしわの口を開いた。

    「スバル。お前はこの子のパートナーとなり、最高の天使にしなさい」
  • 12 青磁 id:z30Iyrb/

    2012-04-17(火) 17:35:22 [削除依頼]
    さすがのスバルも目が点になっている。
    しばらくの沈黙を破ったのは、スバルだった。

    「あの‥それはなぜ?」

    「とくに意味はないのですが、あなた方の魂の形がほとんど同じなんですよ」

    「魂の形が?」

    「魂の形、それはその人物の心境を表す。まあ、君たちは同じ思いで死んだことになっているんだな」

    阿修羅さんほとんど口を動かさずに言う。

    「では、これで終わり。さあ、案内してあげなさい」

    「あ、は、はぁ」
  • 13 青磁 id:z30Iyrb/

    2012-04-17(火) 17:45:14 [削除依頼]
    大きな長廊下。

    壁には数々の肖像画がかけてある。
    スバルは何も言わずに、私の先をスタスタと歩いている。
    だけど、何か真剣に考えてるようなので、声はかけなかった。

    「おい」

    「え、あ、何?」

    「お前の部屋、空いてないんだけど」

    「嘘!」

    「俺が嘘言うかよ」

    部屋がない…。
    野宿…。

    「野宿ッ!?」

    「いや、それはない」

    「じゃ、じゃぁ…」

    「こうなったら冥界の掟で…」

    スバルは頭を掻きながら、エレベーターの前に立つ。

    エレベーターが着き、乗り込むと、ボタンが10000階まであった。

    「すご‥こんなにあるのに、空いてないの?」

    「最近は、天使が急激に増えているからな。ここの局じゃもう無理だ。パートナーの神使いがいれば問題ないがな」

    エレベータの3階のボタンを押して言う。
    そのまま、壁に寄りかかり、目をつむるスバル。

    まつ毛、長いな…。てゆうか髪サラサラ。
    女の子みたい…。

    「女じゃねえぞ」

    「あ、ごめん」

    なんでわかるの…?
    超能力?いやいやさすがにないわな‥。
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